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かぐやの軌道生データが公開される 52

ストーリー by nabeshin
姫はこの道を通って月にお帰りになりました 部門より

pascal 曰く

先日、月周回衛星「かぐや」はほとんどの機器が正常動作することを確認、クリティカルフェーズを終了して定常観測モードに移行しました。それと関係あるかどうかはわかりませんが、JAXA宇宙教育センターによると、クリティカルフェーズ中のかぐやの軌道生データが一般に向けて公開されています。ファイル形式はCCSDS形式(PDF注意)ですが、これは値をスペース区切りにしたものなので簡単に読めます。基本的に、時刻・空間座標のXYZ・速度ベクトルのXYZ、というデータが連なっており、この観測データは1分に1度測定されています。

このデータと月/地球/太陽の軌道データあたりを用いると、軌道制御をどのタイミングで行ったかなどを推定したりできるでしょうか。読者のみなさんはどのようなデータの利用法を考えますか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • わかりやすい (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年12月25日 13時20分 (#1271671)
    描画 [mumumu.org]
    • Re:わかりやすい (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年12月25日 23時33分 (#1271864)

      Gnuplotですね。タレコミにあるように、ヘッダを除けば2,3,4カラムがそれぞれ地球中心慣性座標系のx,y,z座標なので、こんな感じで描けます。マウスでグリグリ回したり拡大できて面白いですよ。

      set size square
      set ticslevel 0

      set xrange [-450000:450000]
      set yrange [-450000:450000]
      set zrange [-450000:450000]

      splot '0709140216-0709142013.txt' u 2:3:4 every ::15 w l lt 1 notitle,\
            '0709142013-0709152300.txt' u 2:3:4 every ::15 w l lt 1 notitle,\
            ...

      # ヘッダを切り飛ばして1ファイルにまとめた方が楽かも

      親コメント
    • くるくる回っているのは測定機の位置が重心から離れているからですかね?
      親コメント
      • Re:わかりやすい (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年12月25日 21時02分 (#1271798)
        >くるくる回っているのは測定機の位置が重心から離れているからですかね?

        月の周りを周回してるからじゃない?
        右上の大きな楕円が地球-月遷移の軌道、くるくる回り始めた所から月周回、って考えるとしっくりくる。
        最初はくるくるが緩慢なのは、高い楕円軌道だったからですね。
        次第に高度が落ちて円軌道になったのがよくわかる。

        最初は地球の自転が見えるんかと思ったけどさすがにソレはなさそう(笑
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      中国が撃墜しないか心配だ…
  • 写真も公開中 (スコア:2, 参考になる)

    by Tsukitomo (22680) on 2007年12月25日 14時42分 (#1271751) 日記
    レンズを作ったフジフイルム社のサイトで「かぐや」が撮影した画像も公開されています。
    フジフイルム - 月へ行く。 [and-fujifilm.jp](全面Flash)
    --
    Your 金銭的 potential. Our passion - Micro$oft

    Tsukitomo(月友)
  • Tシャツに貼ってみよか。
    --
    [udon]
  • by Anonymous Coward on 2007年12月25日 13時33分 (#1271682)
    ここで「ヘボJAXA」などと叩くつもりはない。
    しかし、細心の注意を払っているだろうに、それでも何がしか故障が報じられる。NASAでもそうだし。
    技術の進歩とか、過去のフィードバックとか、プラス要因は積み重なっているのになぁ。
    • Re:なぜ壊れるのだろう? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年12月25日 13時47分 (#1271699)
      別に同じこと繰り返してるわけじゃない。
      常に新しいことをしようとしているわけだから、失敗は仕方がない。
      親コメント
      • スペースシャトルは何度も飛ばしてるけどしょっちゅう壊れてるじゃん
        • by Anonymous Coward
          あれは基本構想自体がおかしいからなぁ…。チャレンジしすぎ?
    • 製作・管理をしているのが人間ということが最大のマイナス要因で、
      それを凌駕するだけのブレイクスルーが確立されていないだけでしょう。

      それが確立するには後100年や200年ではきかないと思いますが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年12月26日 9時01分 (#1272001)
      知られてませんが運用して初めてわかる不具合といった物も大分あります。

      例えば打ち上げ時の振動や騒音はかなりの物があり、生半可な機械だったら打ち上げの振動や音だけで壊れます。
      故障まで行かなくても何らかの不具合・特性の変化が起きる可能性も有ります。
      もちろん、衛星はそれに耐えられるように振動・騒音試験を実施・反映し、JAXAはその設備を持ってるはずです。

      他にも過去不具合が発生しても直接見て原因を究明することは不可能です。
      これはブラックボックステストで該当するバグを捜せと同じぐらい困難な事です。
      なので原因に対する対処を取ったが的外れであったという可能性も有る訳です。

      同様のセンサ不良というとNASAと現JAXAのTRMM [nasa.gov]と呼ばれる降雨を調べる衛星では、一部NASA担当のセンサが初期に停止し稼動してません。
      ちなみにTRMMは設計寿命を過ぎていて、燃料の都合から既に燃え尽きてるはずだったのですが色々有って軌道変更し延命されてます。
      # 最終的に誘導の人がキッチリ海に落すことになりそうですが大変そうですね。

      ここからが本題で、ここまで極端なのは別としても複数搭載されたセンサで一部がおかしい(ラインCCDセンサの1素子だけ変)とかは比較的良くある事です。
      それに対する処理として色々補正・校正して性能を出せるように運用方法含めてチューニングするのが初期の運用期間なわけです。
      未補正のレベル0プロダクトとかを普通の人が見たらナンダコレ?品質だと思います。

      また宇宙空間に出して初めて解った不具合という可能性もありえます。
      極論ですが人類が未だ未知の現象がありセンサを壊されたなんて可能性があるぐらい人類は宇宙空間に関しては知らないのですから。
      # そして、知ってる人やそれを雇う金も足りてない気がする。
      親コメント
    • 「かぐや」ぐらいだと、部品点数 数万から数十万それを正確にくみあげて 宇宙という熾烈な環境で動いています。 実はこれを組み立てるのは、非常にたいへんなことです。 それと壊れる原因の一つとしては、壊れた場合 正確にどこが壊れたのかわからない場合もあります。 なお壊れるのはJAXAだけでなくNASAの火星探査機もいくつか壊れています
      親コメント
    • 逆に、あの規模の一品モノで壊れないものを何かあげてみてくれ。

      人の作り出すものに壊れないものなんかない。
      壊れても修理や交換で問題を解決することができるだけだ。
      人工衛星はそれが容易じゃないから問題として話題になるだけだ。
      • by 335 (4199) on 2007年12月25日 14時54分 (#1271765) 日記
        ボイジャー1号2号とか、、、
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          2品モノじゃん。
        • by Anonymous Coward
          壊れてますよ。
          運用でうまくカバーできたため表沙汰になっていないだけで。
          • by 335 (4199) on 2007年12月26日 16時36分 (#1272241) 日記
            壊れない一品物ってのは壊れるまで認知できない。
            壊れた履歴がない一品物ならいくらかあるでしょ

            壊れたことがない建築物で、人口衛星程度の機械が作られる
            より前に作られ、かつ構造的なメンテナンスをされていない
            ものはいくらでもあると思うよ。

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              >壊れたことがない建築物

              大抵の建築物は、多かれ少なかれ破損個所を抱えているもんですが
      • by Anonymous Coward
        壊れ過ぎだろう
        一品物でこんな華奢な事例は他に知らんよ
        • by Anonymous Coward
          逆に、一品物で(そうでなくても良いですが)メンテナンスフリーで稼動し続けるものって何かあります?
          • Re:なぜ壊れるのだろう? (スコア:1, おもしろおかしい)

            by Anonymous Coward on 2007年12月26日 7時07分 (#1271973)
            目の前に使用歴云十年の文鎮がありますが、メンテナンスを一切行っていないにも関わらず、 まったく問題なく稼働しております。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              その文鎮に、機械的な稼動部がどれだけありますか?
    • 私にはあなたの思考回路の方が不思議でならない。
      もしかして、人工衛星を飛ばすことを
      トラックで荷物を運ぶのと同程度のリスクと考えているんでしょうか。
      • by 335 (4199) on 2007年12月26日 16時51分 (#1272250) 日記
        移動距離あたりの故障率だとトラックより人口天体のほうが圧倒的に低いかも。
        親コメント
      • 私にはあなたの思考回路の方が不思議でならない。
        もしかして、人工衛星を飛ばすことを
        トラックで荷物を運ぶのと同程度のリスクではないと
        専門外の人間でも簡単に理解できていると考えているのでしょうか。
      • by Anonymous Coward
        > もしかして、人工衛星を飛ばすことを
          > トラックで荷物を運ぶのと同程度のリスクと考えているんでしょうか。

        別ACです。
        スペースシャトルが実用化すれば、宇宙飛行士でなくても観光バスのように宇宙旅行ができるようになると宣伝されていたから。。。
        あれから30年くらい経ったけど、宇宙のリスクはほとんど減っていないみたい。
        と、思うと月に行ったアポロ計画はどれほどのリスクを背負ったのだろう。

  • by Anonymous Coward on 2007年12月25日 13時42分 (#1271690)
    南極での三日地球の出と金星 [space.jaxa.jp]
    ちょっと間違えば太陽を直視して撮像素子を焼いてしまいそうな、こんな画像も撮っています。
    重力異常でふらつく軌道の把握、姿勢制御にかなりの自信を持っていそう。
  • by Anonymous Coward on 2007年12月26日 0時02分 (#1271888)
    軌道データは、重力の変化、つまり月の質量分布を測定するのに使うらしい。
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