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月

かぐや、月面に残るアポロ15号の噴射跡の観測に成功 59

ストーリー by yosuke
アポロが撮ったところも撮る 部門より

TarZ 曰く、

JAXAのプレスリリースによると、月を周回中のかぐや(SELENE)の観測データから、アポロ15号の噴射跡を確認することに成功したようだ(JAXAプレスリリース:月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラによるアポロ15号の噴射跡の確認について)。
かぐやに搭載された地形カメラは、カメラ2台による立体視の原理で、月表面の三次元的な形状を高い精度で観測できる。今回の成果は、この地形カメラの観測データに基づいて作成した画像から得られたもの。プレスリリース中のアポロ15号の着陸地点付近の画像(図3)をみると、アポロ15号が地球帰還前の月周回中に撮影した月面上の噴射跡(図4の右)と合致する、明るい噴射跡が確認できる。
この噴射跡の撮影成功は、アポロ計画終了後としてはかぐやが初としている。高い観測性能を持つかぐやならではの成果と言えそうだ。さて、かぐやは次に何を見つけてくれるだろうか。

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  • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 3時27分 (#1347428)
    制御系に寿命が来てミッションが終了することになった頃には
    かぐやを月面に衝突させてそれを地上から観測してみる、とかいう実験を予定してるんでしょうが
    その前に是非、高度を思いっきり下げてアポロの着陸船の着陸脚の撮影に挑戦してほしいですね。

    撮影そのものにはあまり学術的意味はないかもしれませんが、人類史に残る遺跡の記念撮影と
    アホなことを言い続けているアポロ陰謀論者を黙らせるために。

    (まあ、陰謀論者はそれでも「アレは捏造だ!」といい続けるのでしょうが)
    • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 8時06分 (#1347449)
      先月のJAXA筑波宇宙センターの一般開放で解説員から聞いた話では、
      かぐやは設計寿命は1年という事でミッション期間も1年として予定していますが、
      実際には機体には十分に設計マージンが取ってあり、推進剤も軌道投入や姿勢制御に費やした量が
      想定より少なく残量も充分。8月以降エクストラミッションとして月面高度100キロの周回軌道から、
      半分の50キロに下げてサウンダーの分解能向上を狙うという構想があるそうです。

      ただ、探査機の熱設計が月面からの放射熱から受ける影響を100キロの周回軌道を
      想定して設計しているそうで、更に月面からの放射熱が強くなる高度50キロで
      探査機が受ける影響を考慮しつつ慎重に考えているそうです。

      探査機の故障などミッション全体に影響を及ぼす影響が想定される場合は、
      エクストラミッションは高度を下げずに運用するそうです。
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      • Re:通常運用終了後は (スコア:1, すばらしい洞察)

        by flutist (16098) on 2008年05月21日 12時19分 (#1347582)
        > 設計寿命は1年という事でミッション期間も1年
        > 十分に設計マージンが / 残量も充分

        実施者の腹づもりとしては最初から数年のミッションなんだけども、この手は失敗したときの損害額がデカくて(またその可能性も低くなくて)、一部マスコミ等にむちゃくちゃ叩かれるから、最初から1年という事にしておいて、そこを乗り越えられたら運がよかったことにする、ということではないか?とも思えます。予算を与えた機関側は、1年という期間に対する金額として妥当である、と判断している訳ですから、勘ぐり過ぎかも知れませんけど。

        古き良きほがらかな研究者の時代から、説明責任を果たす研究機関への進歩を感じます。
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      • by TarZ (28055) on 2008年05月21日 13時03分 (#1347626) 日記
        高度を下げて分解能向上は興味深いですね。それでも、アポロの着陸船が判別できるかはちょっと微妙(たぶん1ピクセル未満)そうですけど。(そもそも、着陸船撮影目的で高度を下げるわけじゃないだろうし)

        それと、エクストラミッションでは月面の全てを走査するわけではないでしょうから、見たい場所が引っかかるかどうかが鍵ですかね。
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    • >(まあ、陰謀論者はそれでも「アレは捏造だ!」といい続けるのでしょうが)

      「かぐやもネバダに行ったのかよ!」と言うんじゃないでしょうかね。
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      • by Anonymous Coward
        JAXAのヒトから御土産にネバダ饅頭もらったもん!
      • by Anonymous Coward
        日本は二次元に関する技術は進んでるみたいだから、行ってさえいないかもよ。
    • > 高度を思いっきり下げて

      技術的に、どの程度まで高度を下げても周回続けられるのでしょうか?

      あまり下げても、写真がブレるってこともあるかもしれませんが。

      #教えて偉い人
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      • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 18時03分 (#1347785)
        アポロ11号の月着陸に先立って月面周回したアポロ10号は、月面から15kmくらいまで接近したって書いてあるぞ(Wikipedia [wikipedia.org])。
        乗ってた宇宙飛行士も、「岩や海が吹っ飛ぶように流れてゆく」と語っていたよし。
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      • by Anonymous Coward
        理論上は高度ゼロでも周回できるんじゃない?空気抵抗とかないわけだし。
        • by Anonymous Coward
          それは素人のオレでも無理とわかるんだけど?

          高度ゼロってことは地面に接触しちゃうから、摩擦が発生するし。
          そもそも、多少なりとも月には起伏があるわけで、クレーターの斜面にぶつかるだろうし。

          周回速度を上げないと地面にぶつかっちゃうから、その辺のかねあいで技術的にどのへんまで可能なのか
          という話だと思うんだけど。
          • by Anonymous Coward
            別ACだけど、別に高度ゼロを額面通りに受け取らなくてもいいんじゃないかと
            仮に月が真円だと仮定した場合、高度1mmでもいけると思う。
            大気がないから摩擦もないしね。

            実際には起伏があるわけだから、ある程度高度が必要になるだろうけど、
            月面から500m上空とかに設定しても、起伏の大きな部分をなるだけ避ければ、
            かなりの時間周回はできるんじゃないかな。

            その代わり、対地速度が速くなりすぎて映像がブレると思うけど。
    • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 9時39分 (#1347485)
      まあ、その際には是非リアルタイム中継(遅延は仕方ない)でお願いします。
      あ、朝日みたいに自分で跡つけてから撮影しちゃダメよ
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      • リアルタイム中継して普通にテレビ・ネット等で視ることのできる類のデータは、おそらくHDTVカメラの映像くらいでしょうけど、これだと地形カメラほどの解像度はでないんじゃないかと思います。

        SELENEの通信速度はハイゲインアンテナで10Mbpsだそうですから、圧縮すればなんとかHDTVストリームを送れる程度はありそうですが、実施にリアルタイムで送れる作りになっているのかは知りません。
        (有名な「地球の出」の映像は、もちろんリアルタイムではありません。いったんデータレコーダに記録してあとから送信してきたものです)

        宇宙探査機の「ほぼリアルタイム中継」で思い出すのは、ESAの彗星探査機ジオットのハレー彗星ランデブーですね。
        動画と言うほどの滑らかなものではありませんでしたが、だんだんとハレー彗星の核らしきものが近付いてくるところには興奮したものです。
        (塵の衝突によって)途中で映像が途絶えたのも、生々しいものがありました。
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    • その時には「カグヤ」は捏造だということになるのですね。わかります。
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    • (まあ、陰謀論者はそれでも「アレは捏造だ!」といい続けるのでしょうが)

      そうそう。月面に接近して・・・
      月面に棚引く星条旗と、何処ぞかに八セルブラッド、ローライレフレックスなんたらっていうカメラ(当然なら銀塩ロールフィルムのカメラだよね。しかも宇宙線や太陽風などにも晒されたり、推定・氷点下云十とか宇云百℃から120℃とかなんたらいう [wikipedia.org]の環境でシェルなしの丸腰で動作の???!!)とかが月面に転がっているか探さなくては!

      疑惑は、再検証できる証拠を揃えて提示できないうちは肯定も否定も出来ないということで、やはり疑惑でしかすぎない。

      PS;あたいがアポロ計画の映像資料を見たのは船の科学館で宇宙博とかで企画展示していたときの、大画面スクリーンの映像よ。幼き脳裏にも「あれで写真写るのかなぁ。」とか「なんで棚引くのだろう」って思ったよ。プラスチック漬になった月の石(らしきもの)も見たよ。とか、外に展示してあった「サターンロケットの一部分って、ただとてつもなくでかい輪。」って。その日は船の科学館の展望レストランで初めてビュッフェ形式の食事を経験したのでした。

      /* ばかばかしいかもしれないけどけどID。*/
      --
      大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
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    • by Anonymous Coward
      「ひてん」のときには衝突直前までテレメトリが送られていたようですね。
      でも、ギリギリまで観測して、落とすなら残燃料で一気に落とすんだろうし、そのときにアポロ着陸サイトにかかる(誤差でぶつかる可能性がある)ような軌道はとりにくいんじゃないでしょうか。実際のところはわかりませんが。
  • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 4時27分 (#1347430)
    >この噴射跡の撮影成功は、アポロ計画終了後としてはかぐやが初としている。

    アメリカの探査機 クレメンタイン [wikipedia.org]が2001年に撮影している [space.com]ような気がしますが…


    まあ、詳細はともあれ、日本の探査機がこうして世界に発信できるニュースを産み出しているのは素晴らしいことだと思います。
    政府はかぐやの後継機の着陸探査機とかにもっと予算つけたげてくださいよー
    • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 6時51分 (#1347442)
      クレメンタインによる撮影は1994年。

      2001年というのは参照している記事が出された日。
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    • by SteppingWind (2654) on 2008年05月21日 12時24分 (#1347586)

      写真を見比べると分かりますが, クレメンタインが撮影した(写真上のスポットA) [space.com]のは着地点の脇にある丘(あるいはクレーター?)の影ですね. 場所としては確かにここですけど.

      クレメンタインの精密カメラの解像度は145mということなので, 噴射跡はスポットA上部の2個のクレータとスポットAとの間で混ざってしまい, 識別できなくなっています. かぐやの映像からすると噴射跡のサイズがおおよそ100~200mぐらいなので, ぎりぎり見えるか見えないかというところなんですが, 光の方向がまずくて影になっちゃっています. かぐやだと解像度が10mなので, ようやく周囲の地形と区別できるようになったということですね.

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    • Re:初でもないような (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年05月21日 8時48分 (#1347458)
      こんな実の無い成果で
      予算増額とかされたら
      税金を納めている国民としてちょっと…
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      • Re:初でもないような (スコア:4, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年05月21日 11時54分 (#1347558)
        人工衛星からの高解像度地形データ探査に関する研究を地球でやると各国を黙らせるのにどんだけ金がかかるか・・・。
        ノウハウを研究するのに秘密でやっててばれたりしてもたいへん。
        だから基礎研究は月でしっかりやってもらってその成果を情報収集衛星で活用するというのは理にかなってるし低コストだと思う。
        しかも世界の科学研究に貢献したという評価までおまけでついて来るという一石二鳥。
        やっぱり日本の科学者は格が違った。
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        • by Anonymous Coward
          それを日本人の手で叩き潰す未来が見える…
      • by Anonymous Coward
        実がないとは言わんが、「だいち」のほうが働き者 [mainichi.jp]だとは思うな。
        だから次期「かぐや」に振るような金があるなら次期「だいち」のほうに回して欲しいね。
        月なんてどうでもいい。
    • by Anonymous Coward
      > アメリカの探査機 クレメンタインが2001年に撮影しているような気がしますが…

      このクレメンタインのって噴射跡?まあキャプションにはそう書いてあるけど、この大きさじゃあちょっと。
  • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 15時16分 (#1347711)
    コカ・コーラの缶でしたっけ?>アポロのTV生中継で写ったもの
  • そこで見つけるんですよ (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年05月21日 18時18分 (#1347795)
    謎の石板を
  • by Anonymous Coward on 2008年05月21日 11時27分 (#1347540)
    NGワード「モノリス」

    次点 「チャーリーのいた洞穴」

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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