放射線帯の粒子掃除には電波が有効 16
ニュートロンジャマーキャンセラー 部門より
New Scientist記事およびScience Daily記事より。
地球の外側にある放射能帯「ヴァン・アレン帯」に含まれる荷電粒子は、超長波という波長の長い電波を放射することで吹き飛ばすことができるという実験結果が明らかになった。
地球の外側には、電子や陽子からなるヴァン・アレン帯と呼ばれるエリアが存在する。このヴァン・アレン帯は、太陽風などに含まれる電子や陽子が地球の磁場にとらえられて形成されたと考えられており、放射能を含むために人体に悪影響があるのではないかと言われている。特に、2つあるヴァンアレン帯の外側に捕えられた粒子はすぐに飛散していくのだが、内側のヴァン・アレン帯に捕えられた場合には飛散に年単位の時間がかかるため、荷電粒子の年月による蓄積によってヴァン・アレン帯内部は放射能濃度が高い。これは、宇宙での人類の長期滞在に悪影響を及ぼす可能性があるほか、人工衛星の動作異常を引き起こす可能性もあるため、近年盛んに研究がおこなわれている。
このヴァン・アレン帯に含まれる荷電粒子は、ある種の電磁波によって跳ねとばしうるということは知られていたが、今回超長波という波長の長い電波を発振して荷電粒子を吹き飛ばす実験を行ったところ、通常の300倍のペースで粒子を減少させる効果があることがわかったという。なお、超長波はヴァン・アレン帯の発見以前から潜水艦との通信などに用いられており、人類がヴァン・アレン帯を発見した時には既にこの電波照射の効果がヴァン・アレン帯に及ぼされていたということだ。
この研究結果はGeophysical Research Lettersに投稿され、フリーのabstractを読むことができる。
放射脳 (スコア:5, すばらしい洞察)
クラッカーをハッカーと呼ぶことなみに定着しているから、今更突っ込む気もないけど、
「ヴァン・アレン帯が放射能を含む」とか
「荷電粒子の蓄積によってヴァン・アレン帯の放射能濃度が高い」
はひどすぎだろ。高エネルギー陽子や電子が地球磁場に捕捉されていて、
そこを通過する人や機器にダメージを与える、という話であって
放射能の問題ではない。
ひょっとして最近は「放射線を出す能力」や「放射性物質」だけでなく
放射線のことも放射能って呼ぶのか?
# いっそ陽子や電子まで放射能に含めて
#「pH7の水1リットルには10の16乗個の放射能が含まれます」とか
#「45nm製造プロセスでは、CPUのリーク放射能が増大する問題が発生している」
# まで行くと清々しい。
Re:放射脳 (スコア:1)
でも、放射「脳」てなんじゃ?
the.ACount
部門名 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:部門名 (スコア:2, すばらしい洞察)
電波のチカラでなんでも解決しちゃう (スコア:1, おもしろおかしい)
すでに (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
なんか (スコア:0)
小学生っぽい
ガッチャマン (スコア:0)
10-4・10-10 (スコア:0)
でっでも (スコア:0)
だれかが、宇宙にいって、電波をださなきゃいけないのでは。
Re:でっでも (スコア:2, 興味深い)
論文をちゃんと読んだわけではないですが,タレコミ内容はちょっとちがうかなぁ?
雷から発生した電磁波はほとんどは電離層で反射しつつ大地との間を伝搬していきますが,ごくごく一部は電離層を通り抜けて磁力線にそって伝搬していきます.この波はバンアレン帯のあたりで高エネルギー粒子との波動粒子相互作用によって高エネルギー粒子のピッチ角を変え,結果として粒子は電離層のほうに降下してくることになります.
#通常,高エネルギー粒子は地球磁場によって作られたミラーに閉じ込められています
この現象自体は数10年前からわかっていて,人工的にこの現象を引き起こす実験も何年か前にやっていたとおもっていましたが,この論文の趣旨は粒子が動いたとかって事ではなく,人工の波との相互作用を衛星で観測できたよってのがメインかとおもいます.
#知り合いの論文なのでAC
Re:でっでも (スコア:1)
the.ACount
吹きとばされた粒子はどこへいくの? (スコア:0)
Re:吹きとばされた粒子はどこへいくの? (スコア:1)
とはいえ、ヴァンアレン帯から出られても外側の磁力線につかまって、今度は地球に接触する大きな領域内を運動するから、地球にぶつかるしかない。
the.ACount
Re: (スコア:0)