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アレゲなニュースと雑談サイト

mhattaによる 2008年08月10日 7時00分の掲載
ぼくらはみんな生きている部門より

capra 曰く、

大腸菌の1/50ほどの大きさもある、ミミウイルス(mimivirus)という最大級の大きさのウイルスが存在しますが、パリの冷却塔でこのミミウイルスの新種が発見されました。ミミウイルスよりも少し大きかったためママウイルス(mamavirus)と命名されたこのウイルスを観察したところ、ママウイルスの自己複製システムを使って複製する新種のウイルスが発見されたとのことです。人類初の無人人工衛星にちなんでスプートニクと名付けられたこの新種ウイルスは、ママウイルスがアメーバに感染する際アメーバ内に作る自己複製システムを乗っ取ることで自己複製を行うとのこと。
単体のウイルスがウイルスに「感染」するというわけではなく、あくまでウイルスに感染したアメーバ内の自己複製システムを乗っ取るという形ですが、ママウイルスとスプートニク両方に感染したアメーバでは、ママウイルスは正常に自己複製できなくなってしまうため、ウイルスがウイルスに「感染」して「病気になる」として、ウイルスが生物かどうかという議論に波紋を広げそうです(naturenews記事Telegraph記事本家/.記事より)。

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  • natureのサイトの記事も、本家のタレコミも、「病気になるという事実は、ウィルスが生きているという見方を支持するものだ」ていう趣旨になっています。でもそれは逆で、生きているという見方をしたから、「病気になる」という言い回しができるだけじゃなかろうか。

    「機械は考えることができるのでしょうか」
    「どうでしょうね。潜水艦は泳げますか?」(エドガー・ダイクストラ)
    • Anonymous Coward : 2008年08月11日 3時20分 (#1400727)
      前にも誰か書いてた気がするけれど、Natureってのは科学出版界における「週刊ポスト」的な面があるんだよね。センセーショナリズムが入った書き方が時折見られるという意味で。
      それは必ずしも悪ではなくて、NatureやScienceという雑誌は、広範囲の専門家に議論を喚起し、一般読者に興味を持ってもらうという、とても重要な役割を担ってるわけです。

      で、

      >単なる擬人法、表現上のレトリックじゃないの?

      だけど、リンク先を読めばわかりますが「ウィルスは生命だ」と言い切っちゃってます。レトリックの問題では全然なくて、「生命とは何か」という本質的な問題に対する意見表明です。だからこそNature掲載なんですよ。
      「わぁ、Virusって生き物みたい」なんていう薬にも毒にもならない意見であれば、それこそチラシの裏にでも書いとけって話です。

      間違ってほしくないのは、Nature掲載=正しい、ではないことです。こうやって表明された新しい概念や見解に多くの科学者が、あーだこーだと、それは胃の痛くなるような、時にはドロドロした議論を戦わせて、共通の認識に落としていくことで、人類の英知として結晶化させようというのが、科学という活動です。議論から逃げてはいけない。

      で、スラド読者諸兄諸姉、どう思うよ? ウィルスは生命か?

      #私はこの件がなくとも生命に括られていいと思ってる。
      #もっとも、生命の定義ってのはまだまだ答えの出るような問題ではないだろうけどさ。
      • nim (10479) : 2008年08月11日 10時43分 (#1400885)
        >で、スラド読者諸兄諸姉、どう思うよ? ウィルスは生命か?
        >#もっとも、生命の定義ってのはまだまだ答えの出るような問題ではないだろうけどさ。

        この手の議論、私はいつも不毛だと思うのですが、いかがでしょう。
        ウィルスを生命だと思おうが、生命じゃないと思おうが、それは単に「生命」という単語の定義について
        議論しているだけで、何も自然科学とは関係ありません。
        そんなのはどう決めようが実際にウィルスの振る舞いが変わるわけではないのです。
        私なら、「生命」という単語を使うのはやめにして、「自己複製しないもの」と、「ウィルス」、
        「他の自己複製メカニズムに依存せずに自己複製するもの」に分けます。
        言いにくいので、「ブルース」「ウィルス」「ナハナハ」と名付けますが。

        「生命」という単語の定義に関する議論が、人類の英知にそれほど寄与するとは私は思いません。
        そんなことをする暇があるのなら、具体的なウィルスの研究をしたほうがましですし、

        #今回の研究も、その一環でしょう。

        そしてもし、生命かどうかで法律的な扱いがかわるとか、なにか実務上の問題があるのなら、
        それは個別に議論すべき問題です。
        胎児は人間だと思う人もいるかもしれませんが、胎児を殺しても殺人罪にはなりません。
        けれど、相続はできます。宗教的には重要な問題かもしれなせんが、
        「胎児が人間かどうか」は実際的(世俗的)にはどうでもいいことなのです。
        「堕胎に殺人罪が成立するか」「胎児に相続権が発生するか」等、
        個別に問題が解決できれば十分なのですから。

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  • 医療に使えないか (スコア:2, すばらしい洞察)

    ken2 (27347) : 2008年08月10日 9時56分 (#1400408)
    スプートニクの、ウィルス増殖妨害の仕組みを利用できれば、ウィルス性疾患の治療に役立ちませんかね? ママウィルスのほうが特殊なだけでしょうか?
  • 比喩的な話以上の理解が出来ていないのだけど、どう違ってくるのか教示いただきたい。
    ママウイルスがウイルスに「感染」して「病気になる」から生物っぽいぞ、って話だと読んだのだけど、違うのかな?
    私が感染するウイルスがどんなウイルスかは私が生物であるという評価に影響を与えないように思える。
  • Anonymous Coward : 2008年08月10日 12時43分 (#1400469)
    アブストラクトには出来ないって書いてありますね。
    http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/abs/nature07218.html [nature.com]
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