地球温暖化は1730年代にも発生した 64
ストーリー by mhatta
日記は大事 部門より
日記は大事 部門より
大英帝国海軍の航海日誌を調べているイギリスの研究グループによると、現在観測されているような急激な温暖化現象が1730年代の北大西洋およびヨーロッパにおいても発生していたという(The Registerの記事、Times Onlineの記事)。大英帝国の航海日誌はネルソン提督のビクトリー号やクック船長のエンデバー号といった大物から小型のフリゲート艦まで艦船ごとにまとめられており、気圧、気温、海水温、風向きと風の強さなどが記録されているため、新たな歴史的気象データのソースとして注目されているそうだ。今回の発見をしたSunderland大学のDennis Wheeler博士は、温暖化はまったく自然に発生することがあり、気温の変化を安易に二酸化炭素排出量だけに結びつけるのは間違っていると指摘している。
(追記 by O):温暖化は過去に何度も起きているが、今回のは過去のどの時期よりも深刻である事が分かっている。科学的研究の結論は世界中の科学者の合理的な合意をまとめた気候変動に関する政府間パネル(IPCC, Wikipedia解説)がまとめた第四次評価報告書が決定版である。日本語の概要は環境省の邦訳にある第一作業部会(自然科学的根拠)の概要[PDF]によくまとまっているので、気候変動について知りたい人は是非一読を
マウンダーミニマムのリバウンドでは? (スコア:2, すばらしい洞察)
// マウンダーミニマムについては、こちらの参考サイト [dion.ne.jp]を ……
// もとい、こちらのwikipediaの記載 [wikipedia.org]をご覧下さい。
Re: (スコア:0)
Re:マウンダーミニマムのリバウンドでは? (スコア:2, すばらしい洞察)
で、下がらなかったら君はどう放言の責任を取るのかね?
相手に責任を取ることを要求するのなら、自分の責任の取り方も明らかにするのが筋だろう。
Re: (スコア:0)
与える影響力と責任の重さは桁違いでしょ
(この場合は、国では無いけどさ)
>自分の責任の取り方も明らかにする
自分なら、「ゴメン」の一言で済ませます
Re: (スコア:0)
せいぜい、どっかに押し付けてお金もうけの仕組みだけはガッチリ、自らの責任など言及すらしないでガン無視
#ようするに自分への攻撃、すなわち荒らしや煽りは無視
Re:マウンダーミニマムのリバウンドでは? (スコア:1, おもしろおかしい)
なにも断言できない状況 (スコア:2)
[tomoyu-n]
やはり (スコア:1)
海賊を退治したからでしょうか?
Re: (スコア:0)
( ゚∀゚)彡 F・S・M!F・S・M!
⊂彡
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ヤクザが、昔ながらの雪駄に腹巻きか、スーツ着てるかの違いでしかない。
攻められる側から見れば、海軍だろうが海賊だろうが同じ。
一方的な『正義』を振りかざしている分、海軍の方が性質が悪いよ。
Re: (スコア:0)
それが違う英国海軍がスペインとポルトガル船で運ぶ富(アメリカ大陸で盗んだもの)を計画的狙っていました。現代的に言えば英国のテロ行為です。
Re: (スコア:0)
武装勢力のバックに国家があって、活動の意図が海外に向いているのが軍隊でしょう。
同じように国が組織する武装勢力でも、国内専用のものは武装警察という名前になる。
軍隊と海賊や山賊の境界は連続的(程度の問題)で、
背後の組織がどれだけ国家としての体裁を整えているかによる。
たとえば日本では少なくとも弥生時代くらいから武装勢力同士の衝突があったけど、
当時は背後に国家と呼べるような組織がなかったので、軍隊と呼ぶのはかなり厳しい。
もちろん「国と呼べる組織」の判断基準は主観的なものだから、
たとえば昔の中国が周辺国の軍隊を山賊扱いしたように、立場によってある程度変わり得る。
ついでに言えば、海軍が国の統制を離れて強盗をやるのは海賊行為であって、
「国の軍事資源を勝手に使って海賊をやった」という罪状で逮捕された軍人もいたはず。
# この手の行為を国が黙認すると、軍隊とも海賊とも言い難い微妙な立場になる
Re: (スコア:0)
怪しげな・・ (スコア:1, 興味深い)
ビョルン・ロンボルグとか山形浩生みたいな、リスク管理の重要性をわかってない「反・地球温暖化対策」派が悪用しそうだよね。
ブッシュみたいな政治家も・・・、ってマケインもオバマも京都議定書には賛成なんだっけか。
Re:怪しげな・・ (スコア:4, 興味深い)
ロンボルグらの論点は、まさに「リスク管理」という観点から見たら
今すぐCO2排出対策するのは無意味(というかCO2による温暖化リスクは
相対的に低いから、後回しにしたほうが良い)主張しているわけですが。
>「反・地球温暖化対策」派が悪用しそうだよね。
とかレッテル貼って批判したいならもう少し本を読んで
彼らの主張を理解したほうが良いと思いますよ。
Re:怪しげな・・ (スコア:1)
気象学なんて複雑過ぎるから、悲観論から楽観論まである予測のうち、どれが合ってるかなんて全くわからない。
方法論に不確定性が大きい以上、ロンボルグのリスク評価が過小評価である可能性だって非常に大きい。
壊滅的な打撃になるかもしれないし、たいしたことないかもしれない。
前者の可能性が少しでもあり得るのなら、ギャンブルはしないに越したことはない、
とまともな人間なら考えると思うが。
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
温暖化問題でいつも思うのですが
化石燃料でも原子力でも使用すれば熱が出ます。
温暖化は単純にその熱が原因ということはないのでしょうか?
それともそういう熱は地球外に放射しやすいとかあるのでしょうか。
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
逆に、世界が1年間で発する熱量は、太陽エネルギー1時間分と言ってもいいでしょう。
人類が作り出す熱量など誤差の範囲です。
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
どっちが正しいとしても (スコア:3, すばらしい洞察)
さて、反温暖化防止派の言うことを真に受けて何の対策もとらず、
逆にもっとじゃんじゃん二酸化炭素排出して、森もどんどん伐採して
砂漠化させていった後、反温暖化防止派の言っていたことが間違い
だったと気づいたらどうします?
温暖化したら寒冷地が暖かくなって、そこに住む人々が助かるとか
統計学者が本で書いて売って儲かってるみたいですが、寒冷地が
温暖化した結果、その地域で疫病が発生して死ぬ人が大量に出ても、
「それは統計資料では予想できなかったことだから関係ない」
とか言うんでしょうね。
とりあえず、地球温暖化が人間の工業経済活動と全く無関係である
という間違いのない証拠が出るまでは、地球温暖化防止をやってりゃ
間違いはないと思いますが。
Re:どっちが正しいとしても (スコア:3, 興味深い)
むしろ、懐疑派の多くは資源の節約は積極的に支持しています。
実施できる政策と資金が有限のときに、優先課題は温暖化対策ではなく、資源の節約と食糧確保であるという主張が多いはずです。
ぜひ、懐疑派の書物を実際にお読みください。
Re:どっちが正しいとしても (スコア:2, すばらしい洞察)
>実施できる政策と資金が有限のときに、優先課題は温暖化対策ではなく、
>資源の節約と食糧確保であるという主張が多いはずです。
だったら彼らはなぜ自分のことを「温暖化対策懐疑論者」と名乗らないのでしょう?
ある問題に対する対策の効果の是非を論じるために、問題の原因を否定しようとするから訳ワカメになるのです。
#ウィルス対策のためアンチウィルスソフトのどれがいい、って話をしているときに
#アンチウィルスを常駐させると重くなるからコンピュータウィルスなんてこの世には存在しない
#と言い出すくらいに変です。
確かに提案されているCO2削減対策に変な技術(費用対効果とか)や変な研究も多いですが。
Re: (スコア:0)
逆に、そこまでトンデモな反温暖化防止派ってのも見た事無いけど。
お互いに単純なレッテル貼りはやめようぜ?
Re:どっちが正しいとしても (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ただ、先進諸国が今まで出してきたのと同じくらい使わせろ、
という主張もやってるし、経済発展を促すという意味でも制限は
加えられていないはず。
だからこそ、もう発展途上国とはいえない中国が、
「中国は発展途上国である」と言って、あれだけ大量の二酸化炭素を
制限無しに排出していて大変になっているわけ。
「発展途上国で化石燃料が使えなくて」というのは、単純に
原油価格が高騰しているせい。
CO2排出制限のためじゃありません。
30年前は寒冷化するといって騒いでいましたよ・・・ (スコア:1, 参考になる)
Re:30年前は寒冷化するといって騒いでいましたよ・・・ (スコア:1)
60億のシラミとか、たんぽぽクレーターとか、氷河期になってましたね。
そうでもない (スコア:0)
いつの時代にも両方の説が存在していて、単に印象に残った方だけ覚えてるだけ。
随分と局所的な話じゃないかい (スコア:0)
過去に気温の変化があったことはわかっている (スコア:0, 興味深い)
よく現在の変化はそのくらいのタイムスパンでの気温の変化よりも急激だとか言われますけど、
なぜか一万年位前のヤンガードリアス期終了時の急激な温暖化にはだれも触れないんですよねえ。
いや逆に触れている学者が多いです。 (スコア:1, すばらしい洞察)
気象変化の話題でヤンガードリアス期の話が出てこないからといって
「だれも触れない」という考えはいささか強引
論文どこー (スコア:0)
9月号に出るのかしら?それとも同名の別の雑誌?
論文みるまでは何ともいえないなぁ。
Re:論文どこー (スコア:1)
His research will be published in the journal Climatic Change.
will be なので、まだなのでしょう。Times Online には、
A preliminary study of 6,000 logbooks has produced results that raise questions about climate change theories. One paper, published by Dr Dennis Wheeler, a Sunderland University geographer, in the journal The Holocene, details a surge in the frequency of summer storms over Britain in the 1680s and 1690s.
ともあるので、とりあえず The Holocene というジャーナルを見てみましたが、こちらも文献が見当たりません。
今回の話って、とりあえず数値見ないと何も議論できないですね。気候のメカニズムが複雑なのはわかりきっているし、専門家レベルではだれも「気温の変化を安易に二酸化炭素排出量だけに結びつけ」てなんていないですしね。
Re:論文どこー (スコア:1, 参考になる)
>>One paper, published by Dr Dennis Wheeler, a Sunderland University geographer,
>>in the journal The Holocene, details a surge in the frequency of summer storms
>>over Britain in the 1680s and 1690s.
むむむ?もう一方のThe Registerの記事にも (下線強調はACによる)
ってあるから、船舶のデータとしては水温・気温のデータなんて無くって、
風のデータから温暖化があったって主張してるのかな?
(「航海日誌の風のデータが強風が多くなった
⇒温暖化するとハリケーンが多くなるってIPCCが言ってた!
⇒温暖化してたに違いない!」みたいな推論?)
1730年代ってイギリスの対外的な関係が悪化した時期で、
1739年にジェンキンスの耳の戦争 [wikipedia.org]で対スペイン開戦、
そして対仏の関係悪化、それを引きずってアメリカ独立戦争と
平和から戦争の方にヨーロッパ国際関係が動いている時期なんだが、
海軍の航海日誌にそれ影響してないかなぁ
(平時では避けるような強風でも戦時では急を要するため突っ込むとか)
#まあ、論文出てくるのを待つしかないですねぇ。
古い記事ですが (スコア:1)
チームについて記事をのせています。
Ships' logs uncover past climate [bbc.co.uk]
これによると、イギリスだけでなく、他のヨーロッパ諸国の航海日誌も含め、
それらを気候変動に関する歴史的な資料として整理することが、目的であった
ようです。
これまで、このような資料が注目されてこなかった理由として、
1.計器によるものではなく、人間の観察なので、信頼できないとされた
2.その時代の特殊な用語や記載形式などの解釈が困難
3.資料の膨大さそれ自体
をあげていますが、これらのデータは、記録者にとっては命がかかったものであり、
船団に属する複数の船の記録には一貫性、整合性があるとしています。
少なくともハリケーンの進路を、かなりの確実性をもって割り出すくらいの
データではありそうですが、それと温暖化との関係などはまた別でしょう。
Re:古い記事ですが (スコア:1, 興味深い)
>船団に属する複数の船の記録には一貫性、整合性があるとしています。
この結果は観測者属人性の誤差は求めたい変化に対して十分小さい(S/Nが高い)ということですよね?
元ACの米は観測地点の偏り(属地性とでもいうのかな)がコンタミしてないか、ではないでしょうか。
平時だと「あ、嵐来た。港に逃げっぺ。」と回避行動を主とするかもしれないが
戦時だと「あ、嵐来た。しかし!あの嵐の向うににっくきスペイン船団が!
王国の荒廃この略奪にあり!総員すすめぇ!」
と突っ込んで、結果として船団内各船のデータの相違は小さいけど、戦時の方が高風速に偏る、という米でしょう。
#あと、船の技術が進んで暴風でも沈まないようになると、高風速時のデータが増えて(生き残って)
#風速が時代とともに速くなるとか。
と、コメントしましたが、
イギリスの気象学者ってこういう歴史学的データからデータまとめて研究をするのが得意ですので
(というか、気象学者って結構、史学的文献に詳しい。日本でもくずし字の古文書をすらすら読んで
江戸時代の気象変化を当時の日記から復元したりする人も多い。
カール・セーガンのCosmosでは「気象学と歴史学は似ている」とまで)
この手のコンタミは処理はされてるんでしょうけど。
BBCの番組「地球温暖化詐欺」 (スコア:0)
http://jp.youtube.com/watch?v=hUKLOvtAUDk [youtube.com]
Re:BBCの番組「地球温暖化詐欺」 (スコア:2, 参考になる)
安井至氏による論評 [yasuienv.net]をどうぞ。
Re:BBCの番組「地球温暖化詐欺」 (スコア:1)
「地球温暖化詐欺」の主張の大半は正しい、あるいはそうとも言える、といっているように見えます。
ここに書いてある「気候感度」がパラメータ次第でtweakできるなら確かに詐欺に近い。
やっぱり太陽が主要な原因? (スコア:0, 興味深い)
出処が軍だけど、温暖化の議論もそろそろ別の視点から見る必要があると思う。
二酸化炭素だけをクローズアップするのは、政治的な意味合いが強いんじゃない?
Re:やっぱり太陽が主要な原因? (スコア:4, 参考になる)
と説明してるですけど?
>出処が軍だけど、温暖化の議論もそろそろ別の視点から見る必要があると思う。
IPCC報告書にも太陽活動の変化による影響はちゃんと積算されてます(しかも結構大きい)。
Re:やっぱり太陽が主要な原因? (スコア:2, 参考になる)
そうなんですけど、一部の否定論者はもはや陰謀論者の域に達していますからなあ。一部はユダヤ陰謀論者で911陰謀論者 [exblog.jp]だったりとか。
# 地球温暖化問題懐疑論へのコメント [tohoku.ac.jp]くらいには目を通してほしいものと思う今日この頃。
Re:やっぱり太陽が主要な原因? (スコア:2, 参考になる)
頭を冷やすのは誰か? [so-net.ne.jp]以降の海の研究者さんのブログ記事 [so-net.ne.jp]も参考になります。
Re:やっぱり太陽が主要な原因? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
「海底資源の掘りすぎで海流が変動して云々」
って言い出すと思ってる
#海産物の規制活動が活発でしょ?
#そのうち気候のために海流を守れみたいな活動が主流になると予測
またか (スコア:0)
原因が他でも (スコア:0)
温暖化とは深い関係がないとしても、化石燃料を大量消費して良いって事はないでしょう。
温暖化と無関係、となったら遠慮なしに二酸化炭素を出して良い、なんて風潮にならないように、
それはそれ、これはこれで、ちゃんと排出量制限に努力を払うようになって欲しいです。
Re: (スコア:0)
石油なんて放っておいてもすぐに無くなるんだから、無理に排出規制を導入しなくてもいずれクリーンエネルギーに移行するのは明らか。むしろ統制経済の悪影響の方が怖い。温暖化を1年遅らせるのにいくらかかると思ってるんだ?
Re:原因が他でも (スコア:1)
金に糸目を付けなければ可能かもしれないけど、そんな金があったら食料の増産とか、貧困国の自立支援とかに使ったほうがなんぼかマシかと。
「我が国の科学力は気象など容易く操る!」とか言ってる国はいねがー (なまはげ調)