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地球

地球温暖化は1730年代にも発生した 64

ストーリー by mhatta
日記は大事 部門より

hide.jikyll 曰く

大英帝国海軍の航海日誌を調べているイギリスの研究グループによると、現在観測されているような急激な温暖化現象が1730年代の北大西洋およびヨーロッパにおいても発生していたという(The Registerの記事Times Onlineの記事)。大英帝国の航海日誌はネルソン提督のビクトリー号やクック船長のエンデバー号といった大物から小型のフリゲート艦まで艦船ごとにまとめられており、気圧、気温、海水温、風向きと風の強さなどが記録されているため、新たな歴史的気象データのソースとして注目されているそうだ。今回の発見をしたSunderland大学のDennis Wheeler博士は、温暖化はまったく自然に発生することがあり、気温の変化を安易に二酸化炭素排出量だけに結びつけるのは間違っていると指摘している。

(追記 by O):温暖化は過去に何度も起きているが、今回のは過去のどの時期よりも深刻である事が分かっている。科学的研究の結論は世界中の科学者の合理的な合意をまとめた気候変動に関する政府間パネル(IPCC, Wikipedia解説)がまとめた第四次評価報告書が決定版である。日本語の概要は環境省の邦訳にある第一作業部会(自然科学的根拠)の概要[PDF]によくまとまっているので、気候変動について知りたい人は是非一読を

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  • by soltiox (25610) on 2008年08月11日 6時53分 (#1400741) 日記
    時期から言って。

    // マウンダーミニマムについては、こちらの参考サイト [dion.ne.jp]を ……
    // もとい、こちらのwikipediaの記載 [wikipedia.org]をご覧下さい。
  • >科学的研究の結論は世界中の科学者の合理的な合意をまとめた気候変動に関する政府間パネル(IPCC, Wikipedia解説)がまとめた そのIPCCが、政治ロビーかしていて、出てくる文書になんの信頼性もないとか、報告書に名前を載せられている科学者が「名前を削除してほしい」と言っても、訴えられない限り削除しないとか、いう話も。
    --

    [tomoyu-n]
  • by manmos (29892) on 2008年08月06日 18時58分 (#1398260) 日記
    > 大英帝国の航海日誌

    海賊を退治したからでしょうか?
    • by Anonymous Coward
        _  ∩
      ( ゚∀゚)彡 F・S・M!F・S・M!
       ⊂彡
    • by Anonymous Coward
      大英帝国海軍そのものが海賊も兼ねてたんじゃなかったっけ
      • by Anonymous Coward
        昔の海軍なんてどこも海賊でしょ。守るためじゃなくて攻めるための存在なんだし。
        ヤクザが、昔ながらの雪駄に腹巻きか、スーツ着てるかの違いでしかない。

        攻められる側から見れば、海軍だろうが海賊だろうが同じ。
        一方的な『正義』を振りかざしている分、海軍の方が性質が悪いよ。
        • by Anonymous Coward
          昔の海軍なんてどこも海賊でしょ。
          それが違う英国海軍がスペインとポルトガル船で運ぶ富(アメリカ大陸で盗んだもの)を計画的狙っていました。現代的に言えば英国のテロ行為です。
        • by Anonymous Coward
          不正確な言い方だね。

          武装勢力のバックに国家があって、活動の意図が海外に向いているのが軍隊でしょう。
          同じように国が組織する武装勢力でも、国内専用のものは武装警察という名前になる。
          軍隊と海賊や山賊の境界は連続的(程度の問題)で、
          背後の組織がどれだけ国家としての体裁を整えているかによる。

          たとえば日本では少なくとも弥生時代くらいから武装勢力同士の衝突があったけど、
          当時は背後に国家と呼べるような組織がなかったので、軍隊と呼ぶのはかなり厳しい。
          もちろん「国と呼べる組織」の判断基準は主観的なものだから、
          たとえば昔の中国が周辺国の軍隊を山賊扱いしたように、立場によってある程度変わり得る。

          ついでに言えば、海軍が国の統制を離れて強盗をやるのは海賊行為であって、
          「国の軍事資源を勝手に使って海賊をやった」という罪状で逮捕された軍人もいたはず。
          # この手の行為を国が黙認すると、軍隊とも海賊とも言い難い微妙な立場になる
  • by redwine (35127) on 2008年08月11日 7時04分 (#1400742)
    いやいや、今の温暖化はたった10年間のスケールで起きてるわけじゃないって話で。

    ビョルン・ロンボルグとか山形浩生みたいな、リスク管理の重要性をわかってない「反・地球温暖化対策」派が悪用しそうだよね。
    ブッシュみたいな政治家も・・・、ってマケインもオバマも京都議定書には賛成なんだっけか。
    • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 9時24分 (#1400805)
      >ビョルン・ロンボルグとか山形浩生みたいな、リスク管理の重要性

      ロンボルグらの論点は、まさに「リスク管理」という観点から見たら
      今すぐCO2排出対策するのは無意味(というかCO2による温暖化リスクは
      相対的に低いから、後回しにしたほうが良い)主張しているわけですが。

      >「反・地球温暖化対策」派が悪用しそうだよね。
      とかレッテル貼って批判したいならもう少し本を読んで
      彼らの主張を理解したほうが良いと思いますよ。
      親コメント
      • by redwine (35127) on 2008年08月15日 9時03分 (#1403903)
        いやいや、今の時点で温暖化によるリスクを正確に予測できると考えてる時点で、リスクを舐めすぎでしょ。
        気象学なんて複雑過ぎるから、悲観論から楽観論まである予測のうち、どれが合ってるかなんて全くわからない。
        方法論に不確定性が大きい以上、ロンボルグのリスク評価が過小評価である可能性だって非常に大きい。

        壊滅的な打撃になるかもしれないし、たいしたことないかもしれない。
        前者の可能性が少しでもあり得るのなら、ギャンブルはしないに越したことはない、
        とまともな人間なら考えると思うが。
        親コメント
    • by kappatottaotoko (32670) on 2008年08月12日 3時20分 (#1401660) 日記
      ぶら下げ位置が不適当かもしれませんが。
      温暖化問題でいつも思うのですが
      化石燃料でも原子力でも使用すれば熱が出ます。
      温暖化は単純にその熱が原因ということはないのでしょうか?
      それともそういう熱は地球外に放射しやすいとかあるのでしょうか。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 11時05分 (#1400918)
    30年前は寒冷化すると騒いでて今になって温暖化するといわれれば50~上の気候研究者とかはもっと冷静にならないといけないんじゃない? 政府どうしが石油消費と関連付されて踊っているようにしか見えないので最近は冷静に見てます
  • by Anonymous Coward on 2008年08月07日 0時21分 (#1398538)
    そんなこと言い出したら、今だって南極の気温が下がったとかいう話があったじゃないか。
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 7時04分 (#1400743)
    ここ数千年の間にもいくらかそういうことがあったわけですか。
    よく現在の変化はそのくらいのタイムスパンでの気温の変化よりも急激だとか言われますけど、
    なぜか一万年位前のヤンガードリアス期終了時の急激な温暖化にはだれも触れないんですよねえ。
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 7時53分 (#1400749)
    Timesの記事に「Climate Change」に出るってあるが8月号までには見当たらない… [springerlink.com]
    9月号に出るのかしら?それとも同名の別の雑誌?
    論文みるまでは何ともいえないなぁ。
    • これですね。

      His research will be published in the journal Climatic Change.

      will be なので、まだなのでしょう。Times Online には、

      A preliminary study of 6,000 logbooks has produced results that raise questions about climate change theories. One paper, published by Dr Dennis Wheeler, a Sunderland University geographer, in the journal The Holocene, details a surge in the frequency of summer storms over Britain in the 1680s and 1690s.

      ともあるので、とりあえず The Holocene というジャーナルを見てみましたが、こちらも文献が見当たりません。

      今回の話って、とりあえず数値見ないと何も議論できないですね。気候のメカニズムが複雑なのはわかりきっているし、専門家レベルではだれも「気温の変化を安易に二酸化炭素排出量だけに結びつけ」てなんていないですしね。
      親コメント
      • Re:論文どこー (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2008年08月11日 8時46分 (#1400770)
        >Times Online には、
        >>One paper, published by Dr Dennis Wheeler, a Sunderland University geographer,
        >>in the journal The Holocene, details a surge in the frequency of summer storms
        >>over Britain in the 1680s and 1690s.

        むむむ?もう一方のThe Registerの記事にも

        During the 1730s - the period where Wheeler's sudden warming occurs - Captain Anson was at sea in the Atlantic, so it's likely that his logs form part of Wheeler's data set. However, it wasn't normal for warships to carry thermometers at the time, so much of the analysis draws on winds and the "consistent language" used by sea officers of the time, as well as European shore-based records.
        (下線強調はACによる)

        ってあるから、船舶のデータとしては水温・気温のデータなんて無くって、
        風のデータから温暖化があったって主張してるのかな?
        (「航海日誌の風のデータが強風が多くなった
            ⇒温暖化するとハリケーンが多くなるってIPCCが言ってた!
            ⇒温暖化してたに違いない!」みたいな推論?)

        1730年代ってイギリスの対外的な関係が悪化した時期で、
        1739年にジェンキンスの耳の戦争 [wikipedia.org]で対スペイン開戦、
        そして対仏の関係悪化、それを引きずってアメリカ独立戦争と
        平和から戦争の方にヨーロッパ国際関係が動いている時期なんだが、
        海軍の航海日誌にそれ影響してないかなぁ
        (平時では避けるような強風でも戦時では急を要するため突っ込むとか)

        #まあ、論文出てくるのを待つしかないですねぇ。
        親コメント
        • by cartolina (21568) on 2008年08月11日 14時45分 (#1401116) 日記
          2003年のBBCニュースが、この Dennis Wheeler博士の
          チームについて記事をのせています。

          Ships' logs uncover past climate [bbc.co.uk]

          これによると、イギリスだけでなく、他のヨーロッパ諸国の航海日誌も含め、
          それらを気候変動に関する歴史的な資料として整理することが、目的であった
          ようです。

          これまで、このような資料が注目されてこなかった理由として、

          1.計器によるものではなく、人間の観察なので、信頼できないとされた
          2.その時代の特殊な用語や記載形式などの解釈が困難
          3.資料の膨大さそれ自体

          をあげていますが、これらのデータは、記録者にとっては命がかかったものであり、
          船団に属する複数の船の記録には一貫性、整合性があるとしています。

          少なくともハリケーンの進路を、かなりの確実性をもって割り出すくらいの
          データではありそうですが、それと温暖化との関係などはまた別でしょう。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 15時38分 (#1401156)
            >をあげていますが、これらのデータは、記録者にとっては命がかかったものであり、
            >船団に属する複数の船の記録には一貫性、整合性があるとしています。

            この結果は観測者属人性の誤差は求めたい変化に対して十分小さい(S/Nが高い)ということですよね?
            元ACの米は観測地点の偏り(属地性とでもいうのかな)がコンタミしてないか、ではないでしょうか。

            平時だと「あ、嵐来た。港に逃げっぺ。」と回避行動を主とするかもしれないが
            戦時だと「あ、嵐来た。しかし!あの嵐の向うににっくきスペイン船団が!
                  王国の荒廃この略奪にあり!総員すすめぇ!」
            と突っ込んで、結果として船団内各船のデータの相違は小さいけど、戦時の方が高風速に偏る、という米でしょう。

            #あと、船の技術が進んで暴風でも沈まないようになると、高風速時のデータが増えて(生き残って)
            #風速が時代とともに速くなるとか。

            と、コメントしましたが、
            イギリスの気象学者ってこういう歴史学的データからデータまとめて研究をするのが得意ですので
            (というか、気象学者って結構、史学的文献に詳しい。日本でもくずし字の古文書をすらすら読んで
             江戸時代の気象変化を当時の日記から復元したりする人も多い。
             カール・セーガンのCosmosでは「気象学と歴史学は似ている」とまで)
            この手のコンタミは処理はされてるんでしょうけど。
            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 8時07分 (#1400753)
    BBCの番組「地球温暖化詐欺」ってのがネットで話題ですね。

    http://jp.youtube.com/watch?v=hUKLOvtAUDk [youtube.com]
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 8時50分 (#1400771)
    http://wiredvision.jp/news/200806/2008060623.html [wiredvision.jp]

    出処が軍だけど、温暖化の議論もそろそろ別の視点から見る必要があると思う。

    二酸化炭素だけをクローズアップするのは、政治的な意味合いが強いんじゃない?
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 10時01分 (#1400841)
    また、ミクロでマクロを語るか。
  • by Anonymous Coward on 2008年08月11日 13時08分 (#1401038)
    二酸化炭素を大量に排出し続ける(=化石燃料に依存し続ける)文明は早めに脱出した方が良いと思いますが。
    温暖化とは深い関係がないとしても、化石燃料を大量消費して良いって事はないでしょう。

    温暖化と無関係、となったら遠慮なしに二酸化炭素を出して良い、なんて風潮にならないように、
    それはそれ、これはこれで、ちゃんと排出量制限に努力を払うようになって欲しいです。
    • by Anonymous Coward
      産業革命が起きてエネルギー源が化石燃料になったのは別に燃料用木材の伐採を規制したからじゃない。単に足りなくなった木の代わりに石炭が発見されたからだ。
      石油なんて放っておいてもすぐに無くなるんだから、無理に排出規制を導入しなくてもいずれクリーンエネルギーに移行するのは明らか。むしろ統制経済の悪影響の方が怖い。温暖化を1年遅らせるのにいくらかかると思ってるんだ?
      • by mayupe (22120) on 2008年08月11日 21時00分 (#1401422)
        思うに、地球規模での環境改造なんて人類にはまだ早いんじゃね?
        金に糸目を付けなければ可能かもしれないけど、そんな金があったら食料の増産とか、貧困国の自立支援とかに使ったほうがなんぼかマシかと。

        「我が国の科学力は気象など容易く操る!」とか言ってる国はいねがー (なまはげ調)
        親コメント
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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