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アレゲなニュースと雑談サイト

hylomによる 2008年08月18日 11時45分の掲載
東経144度で運用予定部門より。

KAMEDA,Tsukasa 曰く、

宇宙通信の通信衛星、「SUPERBIRD」の7号機(SUPERBIRD-7)が、ギアナ宇宙センターから日本時間15日午前5時44分に打ちあげられ、6時9分に衛星はロケットから分離、打ち上げが成功しました。衛星は軌道上でSUPERBIRD-C2と改名され、現在東経144度に配置されてるSUPERBIRD-Cの後継となる予定です(ArianeSpaceのプレスリリース宇宙通信のプレスリリース)。なお、打ち上げに使われたロケットはアリアンスペース社のアリアン5(Ariane 5 ECA)で、SES AMERICOMの通信衛星AMC-21も共に打ち上げられています。

なお、SUPERBIRD-Cは国産の商業静止通信衛星としてははじめて衛星バス(姿勢制御システム)に三菱電機の「DS2000」を採用しています(DS2000を採用した衛星としてはMTSAT-2に続き2機目)。

また、既存のSUPERBIRDシリーズは自衛隊の衛星通信に使用する移動体通信用Xバンドトランスポンダが乗っていましたが、この7号機も多分搭載してるものと思われます。

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  • KAMEDA,Tsukasa (33237) : 2008年08月18日 12時30分 (#1405320)
    ×SUPERBIRD-Cは国産の商業静止通信衛星としてははじめて衛星バス
    ○SUPERBIRD-7は国内企業の商業静止通信衛星としてははじめて国産の衛星バス
    です。

    あと、Technobarnは「完全国産」 [technobahn.com]と書いてますが間違いです。
    ミッション機器はともかく、衛星バスですら「国産」と言っても中身には輸入品を使ってるはずなので、「完全」国産ではありません。

    それでもまぁ、三菱電機は商業衛星で国際的な競争力を持ってることを示せた、と言う面においては大きな一歩だと思います。
    • Anonymous Coward : 2008年08月18日 19時31分 (#1405577)
      純国産の衛星バスじゃないとの指摘ですが、比率はともあれ
      海外の衛星バスも最近は日本製のパーツも使っています。

      特に日本が売りにしているのが、衛星のスラスタです。
      姿勢制御の小さいスラスタではなく、軌道修正を行う為に大きな加減速をする
      メインエンジンといえる箇所で小型高出力のIHIの500Nスラスタは
      国内・海外の衛星問わず採用例が増えています。

      日本で初めて採用・実用化された宇宙機は日本初の火星探査機「のぞみ」で、
      地球を使ったパワースイングバイによる加速と火星の重力圏にとどまる為の
      減速に使う為に搭載されました。(ミッションそのものは失敗でしたが)

      それ以降、国内ではJAXAの「かぐや」「PLANET-C」NTT DoCoMoの通信衛星「N-Star c」
      (衛星バスはロッキードマーチン社製・打ち上げはアリアンⅤ)に採用。
      海外では直近だと今回のスーパーバード7号と共にアリアンⅤで
      デュアルローンチされた米国の通信衛星「AMC-21」や「Horizons 2」「Intelsat 11」等に採用。
      他にもオーストラリアやインドネシアの通信衛星にも採用され、
      打ち上げ・稼働実績がまるで積めない国産衛星を尻目に、
      海外の商業衛星で着々と軌道上での実績を挙げており、
      各国の衛星に欠く事の出来ない重要部品の地位を築きつつあります。

      民間の商用衛星は最近の新型旅客機のように、自国調達に拘らず
      安く、実績があり、ミッションに適した性能を備えた部品を
      国境を越えて、様々な製造元から調達しているようです。

      自国の軍事利用や技術開発や育成を目的とせず、第一に採算を考える商業ベースのモノだと、
      100%自国部品使用というのが純国産だという基準とすると
      今は日本に限らず、何所の国も「純国産」は存在しないでしょう。
      強いて言うなら割合が問題になるでしょうか。
  • Anonymous Coward : 2008年08月18日 11時55分 (#1405299)
    どっちかっていうと衛星本体じゃないんですか?
    もちろん姿勢制御システムも込みでしょうけど。
    まるでOSを「ディスク管理システム」とでも呼んでいるかのような違和感が。
    • 見た目的には大部分を占めるけど本来の機能を持つのは中身の方、その中身が正しく動作する環境を提供するのが役割という意味で。
      OSにたとえるよりはイメージしやすいと思います。

      #「本体」と呼ぶには役割が裏方すぎる気がする
      --
      うじゃうじゃ
    • Anonymous Coward : 2008年08月18日 13時09分 (#1405344)
      > どっちかっていうと衛星本体じゃないんですか?

      ですね。
      Wikipediaの人工衛星 [wikipedia.org]の目次が分かりやすかったので、引用するとこんな感じ。

      3 衛星を構成するサブシステム
          3.1 搭載系(ペイロード、ミッション系)
              3.1.1 観測機器
              3.1.2 トランスポンダ
              3.1.3 アンテナ系
          3.2 衛星バス系
              3.2.1 姿勢制御系
              3.2.2 電源系
              3.2.4 テレメトリ・コマンド・レンジング系
              3.2.5 構造
              3.2.6 推進系

      おおざっぱに言って「ミッション機器以外全部」です。
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  • 三菱のH-IIAで打ち上げないんですね。
    まあコスト問題とか信頼性とかペイロードとか手続とか、色々あってのことかとは思いますが。
    [あとで調べる]
    • Alef_F (27309) : 2008年08月18日 15時12分 (#1405423)
      地元漁協との協定で、7/22~9/30は種子島宇宙センターからの打ち上げはできないことになってます。
      • naritama (33358) : 2008年08月18日 20時30分 (#1405607) ホームページ
        全く逆。
        7/22~9/30は、種子島宇宙センターにおける夏季の打上げ可能期間です。
      • 確かに大急ぎである必要は…あったんじゃないか?と思って、前に打ち上げられたスーパーバード6号について調べてみました。

        スーパーバード6号(A2号機)は2004年に打ち上げられましたが、推進剤の燃料タンクに不良があって規定の高度に上がるのに手間取って電力不足になった上に衛星寿命が著しく落ちた [superbird.co.jp](PDF)事から、
        1992年に打ち上げられたA号機 [superbird.co.jp]から移行予定の通信/放送業者のA2号機への移行を停止していたという形でかなりクリティカルな状況であるようです。

        流石にB2 [superbird.co.jp],C [superbird.co.jp],D [superbird.co.jp]と3+1(A系統)機体制であるとは言っても、カバー範囲がアジア・太平洋全域に及んでいるスーパーバード社の商売 [superbird.co.jp]で、CSのみならず衛星通信自体の需要が増してる現状を考えると(特にスカパーや放送局など向けにHDTVの伝送をサポートし始めていますから…)、いざとなったら現状、A号機に収容している事業者をB2,C,D号機に分散すると言っても限界があると思いますよ。

        収容衛星を置き換える度にアンテナの方位や仰角を変えるコストもバカにならないでしょうし…特に業務用の固定通信やCATV局の受信ともなるとプロじゃないと信頼性の面でダメでしょうし。
        --
        --暮らしの中に修行あり。
        blogはじめました。 [hatena.ne.jp]
        • 何やH2Aが選択されない理由を一生懸命H2A自体の問題以外のみとしようとして見える人達が多い様に見えます。

          でも問題を直視しないと改善ってのは出来ないんですけどね。


          そういう意図は個人的にはなかったのですが(^^;、「日本製最高!」と言うある種の呪縛に今でも囚われている人は多いですね(;´Д`)

          実際にはかなり厳しい状況なのに(;´Д`)
          価格ではなく、信頼性と言うか歩留まりの問題は非常に深刻ですよ。

          日本の工業が強かったのは品質管理のレベルの高さが最下位の町工場まで浸透していた事に最大の理由があって、この分野ではバブル絶頂期のころから上位の製造者や顧客が(今や下位の工業基盤が壊滅してると言って支障ない)アメリカに倣ってコストカット=買取価格の引き下げと原価率の下降に必死になる事で競争に勝つ事を指向してきた結果として、実際にはメタメタに崩壊しています。

          「価格が安いところから購入する」と言う事を重視した結果、廃業する町工場の問題なんかも同じ根っこではあるんですが、品質は良くなくなった(致命的に悪くない程度に品質を落とさざるを得なくなった)上に中途半端に安くなった物が極めて多くなって、「だったら同じ程度の値段で品質のいい韓国や中国のメーカの製品に…」と言う逆転現象が多くの家電や乗用車で続いています。

          この部分では衛星やロケットや航空機のようなハイテク製品でも同じで、彼らは日本で品質管理が切り捨てられた90年代半ば以降、ベテランの工場労働者を破格で雇って「ニッポン式品質管理」を工場に叩き込んだのですが、日本の場合は派遣労働者の問題として出て来ていますが、かなりの高価な製品でも工場労働者を使い捨てにして、結果として工場の能力を下げ(使い捨てられる側はやる気をなくす)製品のレベルを落としている。(アメリカの十年前と同じ道を辿ってる)

          こういう状況があるが為に最終工程(三菱重工とかの主契約社)で、システムとしてまとめた時に品質や信頼性を維持する為のコンポーネントの歩留まりに問題が出て再納品頼んだりとかトラブルに見舞われたりとか、整備の外注の低コスト化が基で運用中に事故になったり…そういう非常に広汎な問題を抱えてるんですけどね。

          それが見えてるのかいないのか…H2Aの場合にはB型の開発とかの事情があるとは言っても、まとめたときの信頼性を上げようとする限りは下位のコンポーネントの品質基準を厳しくするしかなくて、それは通常は納品段階での歩留まりの悪化とコスト上昇に繋がるので、H2がH2A化した時よりも現状の方が厳しい綱渡りをやってるとは思いますよ。

          スーパーバード6号の問題が取りまとめをやったヒューズ社の品質管理の甘さから来ていたのは確実で、今回の7号をまとめた三菱電機が品質管理能力を維持できてるのだろうか、個人的には非常に心配なんですけどね。
          --
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    • dieter (16454) : 2008年08月19日 8時18分 (#1405878)
      >衛星の持ち主はタレコミにあるように宇宙通信なので、「三菱の衛星」と書くと語弊があるような。
      >宇宙通信が衛星の製作を三菱電機に、打ち上げをアリアンスペースに発注したというだけです。

      ちょいまち。いろいろと誤解があるようですが。

      挙げ足っぽいですが、まだ現時点では「三菱電機の衛星」かな。
      今回のスーパーバード7号は、国産衛星で国内企業には初の軌道上引き渡し(全部チェックが終わってから軌道上で納品)となる衛星なので、まだ三菱電機が持ってることになりますね。機能チェックで問題なければ、「宇宙通信の衛星」になるということですね。
      あとこれは大間違いなので指摘させてもらうと、アリアンに打ち上げを依頼したのは、宇宙通信じゃなくて三菱電機です。(以下のプレスリリースの文章を参照)いわゆる全部まるっと受けて、宇宙で引き渡すってことです。

      プレスリリース(この先のPDFに本文が) [mitsubishielectric.co.jp]

      「スーパーバード7 号機(C2 号機)」の契約は、衛星の設計、製造、打ち上げ、衛星管制設備に加え、軌道上での性能確認試験完了後の衛星引き渡しまでを一貫して行う「DIO(Delivery In Orbit)」と呼ばれる契約です。静止軌道上で性能確認試験を実施した後、宇宙通信へ引き渡し、15 年間の衛星寿命期間に亘って運用支援を行います。
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  • Anonymous Coward : 2008年08月18日 12時42分 (#1405329)
    >Birdって偵察衛星を指す隠語かなんかじゃなかったっけ?

    偵察衛星に限らず、慣用的に衛星全般を指します。
    というか衛星に限らず、飛行機もヘリもミサイルも宇宙船も、とりあえず
    飛んでる奴に対する呼称としてbirdは使われますんで、かなり適用範囲の
    広い語です。
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