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おもちゃのアヒル90羽、グリーンランドの氷河の水路を旅する 30

ストーリー by GetSet

capra 曰く、

グリーンランドの面積の8割以上を占める氷床が全て溶けた場合、海面は7m以上上昇するとされている。氷河の融解スピードが予測より速いことを危惧しグリーンランドで専門家による調査が行われたが、この調査には90羽のおもちゃのアヒルが活躍しているそうだ(Wall Street Journal本家記事より)。

調査にあたったNASAのロボット工学専門家でもあるAlberto Behar博士率いる米コロラド大学の研究チームは、予算が少ないなか氷河の圧力や氷点下に及ぶ環境、そして時にはナイアガラの滝より速い場所もあるという水路の流れにも耐えられる調査装置の調達に頭を悩ませた末、アヒルのおもちゃに行き着いたという。90羽のアヒルはグリーンランド最大の氷河であり、急速に融解が進んでいるJakobshavn Isbraeの水路に投げ込まれた。氷河の融解水が海に流れ出ているとすれば、アヒルは30マイル(約50km)程先のIlulissat近くのDisko湾を「泳いで」いるのを発見されるのではないかと推測されている。また、アヒルにはそれぞれ電子メールのアドレスと、届け出た場合賞金を授与する旨が3カ国語で書かれているとのこと。

おもちゃのアヒルは過去にも科学調査に貢献しており、1992年に貨物船から悪天候のためゴム製のアヒルなどのおもちゃ29000個投げ出され漂流したケースでは、海洋学者らによりその後何年にも渡り追跡調査が行われている。

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