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41652 story

2ヶ月間撥水効果の持続するナノテクシリコンコーティング 19

ストーリー by soara
雨水はこれでもう染込みません……? 部門より

capra 曰く、

チューリッヒ大学のStefan Seeger教授率いる研究チームが、2ヶ月間水に浸しても乾いた状態を保てるナノテク超撥水コーティングを開発した(NewScientist本家記事より)。

シリコンのもつ疎水性と40nm幅のシリコン繊維のトゲ構造の組み合わせが超撥水効果を生み、水平においた布に水滴を落とすと球形を保ち(画像)、布を2度傾けただけで水滴は転がっていく。コーティングはウールやビスコース、綿などにも施せるが、現在のところポリエステルが最大の撥水効果を得られるとのこと。

このコーティングは、クモや昆虫が体表面に空気の層を作って呼吸する仕組みと同様に布の表面に空気の層を作り、水中での抵抗を減らせるため水着への応用なども考えられるとのこと。

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  • 濡れないクモ (スコア:3, 参考になる)

    by SteppingWind (2654) on 2008年12月01日 15時49分 (#1465091)

    「クモや昆虫が…」と書かれている意味が分からないかもしれませんが, これはミズグモ [mushinavi.com](リンク先, 私は非常に綺麗だと思うけど, グロと思う人もいるかもしれないので注意)というクモで, 腹部にある細かい毛の間に空気を貯めることで水中生活をおくります. こちら [tokyo.jp]にある写真だと, 綿毛状の毛で覆われた腹部が分かります.

    しかし, このミズグモを主人公にして宮崎駿監督がアニメ [ghibli-museum.jp]を作っていたとは知らなかったです. これって「ポニョ」の原型なんじゃないかな.

  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 9時42分 (#1464818)
    シリコン:silicon
    シリコーン:silicone
    違いに注意
    • Re:シリコンとシリコーン (スコア:5, おもしろおかしい)

      by snurf-kim (10835) on 2008年12月01日 10時02分 (#1464826) 日記
      >シリコン:silicon
      >シリコーン:silicone
      >違いに注意

        シリコン ⇒ 半導体 ⇒ 二次元嫁
        シリコーン ⇒ いかがわしい加工 ⇒ 三次元嫁

      違いのわかる(変態と言う名の)紳士でいたいですね。

      #久々に「らぶやん」が読みたくなった。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 12時02分 (#1464903)

        この技術で偽乳どころかた水を弾く玉の肌まで偽装できそう
        そうなってくると他の部位もシリコーンで偽装され・・・
        やがて空気嫁と違いが判らなくなる、と。

        # 十年後もロ十姉妹が活躍してそうで怖い

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        違いのわかる(変態と言う名の)紳士でいたいですね。

        「いたい」とは「そのような状態でありたい」という願望なのか
        変態紳士を指して「痛いやつ」といっているのか、
        どちらなのかわからない…どっちでも意味通るし
      • by Anonymous Coward
        シリコーンって、ドリンクサーバーで使われるようなコンクのドリンクにも入ってるんだよね。
        ウーロン茶とか。飲んで大丈夫なのかー。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 12時20分 (#1464914)
    >水中での抵抗を減らせるため水着への応用なども考えられるとのこと。

    水から上がったとき、水に濡れて肌に張りついた状態がいいというのに!
    水から上がったとき、水着から水がしたたる様子がいいというのに!

    何のための水着かー!・・・ハァハァ
    • モデレート
       したいときに
         権利無し

      すば洞察でさらに+1だ!!
      父ちゃん涙で前が見えないよ・・・

      #でも季節外れだよなあ←冷静
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ふと思ったんだ
      もし、そんなのが実現できた場合
      体の中から出てくる水はどうなっちまうんだろう…
    • by Anonymous Coward
      海からあがるジェームズボンド

      ウェットスーツを脱ぎ捨てる

      ピッと糊のきいたタキシードで作戦続行

      に応用できそうです
      • by Anonymous Coward
        それは単にウェットスーツじゃなくて、ドライスーツを使っているだけです。
  • どう違う? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年12月01日 9時54分 (#1464823)
    繊維自体の表面を加工する撥水技術はすでに商品化 [impress.co.jp]されて
    いますが、どう違うのですかね?
    加工のしやすさとか?

    あと撥水コーティングの利点として「汚れない」というのもありますが
    「洗えない」というデメリットもありますね。
    • Re:どう違う? (スコア:2, 参考になる)

      by SteppingWind (2654) on 2008年12月01日 14時41分 (#1465053)

      この手の超撥水加工は一般にはロータス効果 [wikipedia.org]として知られていて, 水などの液体に対する接触角が大きい素材を使って表面に微細な突起を多数形成することで実現しています.

      問題はそうした構造の実装方法で, 表面の突起構造がどの程度保つかで耐久性などが変わってきます. なので, 一口に超撥水加工繊維と言ってもどの程度の物かは個別に評価しないとダメでしょう.

      一般に衣服などの製品として流通している超撥水加工繊維としてはスイスschoeller社のNanoSphere [schoeller-textiles.com]があるみたいです. ちょっとググってみると, アウトドアジャケットやサイクルウェアなんかに使われているみたいで, マヨネーズをくっつけても水で流せばちょっと油じみが残る程度にきれいになるそうです.

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ロータス効果というと人名由来のように見えるので、日本語ではハス効果と呼ぶべきでは?
    • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 10時15分 (#1464831)
      撥水加工の耐久性なのでしょう。
      リンク先の傘などのこれまでのが同じ試験をして、どの程度もつのかの比較が欲しいですね。

      折り曲げたり、表面を触ったすることへの耐久性はどうなのでしょう。
      微細な繊維で撥水しているそうですが、摩擦などに弱そうな気がします。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >折り曲げたり、表面を触ったすることへの耐久性はどうなのでしょう。

        表面処理ではなく繊維自体へのコーティングなので、たとえば傘の表面が
        劣化しても奥まで染み込むことはなくなります。
  • 画像の水滴の球体っぷりが尋常じゃないんだけど、単に観賞用として、たまに霧吹きで水をかけて使うとかできそう。
    --
    事態は際限なく悪化する。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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