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41654 story

ネアンデルタール人を蘇らせることが出来るとしたら? 50

ストーリー by soara
交雑して純ヒトはいなくなったりして 部門より

capra 曰く、

本家/.より。マンモスのゲノム解読が進んでおり、全ゲノムが解読されるのも時間の問題のようである。ゲノムが解読されれば象の細胞を遺伝子操作してマンモスの遺伝情報をもつ胚を作り出し、マンモスを蘇らせるという試みもさらに現実味を帯びてくる。NY Timesの記事によるとネアンデルタール人の全ゲノム解読も目前とのことで、同じようにヒトの細胞を使ってネアンデルタール人を復活させることも技術的には可能となりそうだが、そうなった場合の倫理的線引きの難しさを指摘している。

/.Jの皆様はヒトとヒト以外の動物との線引きについてどのようにお考えでしょうか? また過去に絶滅した動物を現在に蘇らせることについてや、ネアンデルタール人の復活に関するご意見などもあれば是非お聞かせください。

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  • by saitoh (10803) on 2008年12月01日 10時40分 (#1464849)
    素朴な疑問: 核とミトコンドリアの遺伝子だけでそれ以外の細胞の材料がなくても再現できるものなのでしょうか? つまり、適当な類人猿とか人間の細胞のミトコンドリアと核だけネアンデルタール人のものに置き換えたES細胞とか受精卵とかからはたしてネアンデルタール人が出てくるの?

    あと、マンモスとかだと、体内共生細菌ごと再現しない限り、ミルクを飲んでいるうちはいいけど草を食うくらいに成長したところでアウトになりそう。

    • by Sinraptor (22797) on 2008年12月01日 22時32分 (#1465394)
      近い種でもその発生過程には違いが見られます。発生にはさまざまなホルモンが関係していると思われますので、おそらくは胎内環境が同じでなければ再生は難しいでしょう。 もともと動物園で繁殖を行わせるのだって大きな困難を伴うのですから、ましてや違う種では……。
      --
      //Sinraptor
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    • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 12時39分 (#1464940)
      細胞核とミトコンドリアを卵子の核に移植できれば、技術的には可能じゃないんですか? 細胞の材料とはタンパク質の事ですよね? タンパク質は核内に存在する遺伝情報を元に生成されるので、ネアンデルタール人やマンモスを構成するタンパク質の全てが、現存するアミノ酸で構築されているならば、環境的条件は別として可能だと思います。 もし、そういったモノが作られる場合、初期段階では実験用になるでしょうから、それぞれが生きていくのに必要な栄養を補う為の栄養剤の投与などで生かしておくんじゃないですか。 そもそも、おっしゃっているミルクも"マンモス"のミルクではないでしょうから、現在入手可能な動物の"乳"では、当然のように成分が違うでしょうしどの道アウトだと思いますよ。
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      • by Gockie (33276) on 2008年12月01日 13時43分 (#1465008)
        むしろ問題なのは元の遺伝子セットが、「それで正常なのか」という事かも。
        古いDNAは長い年月を経て破壊されたり、
        細菌やウィルスによって汚染されている可能性もあるわけですし、
        特定の個体のDNAがすべて解読されたからと言って、
        元通りの姿できるとは限らないのでは。
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    • ミトコンドリアの調査から、ネアンテルタール人は人類の祖先であり得ないとの結果が出たのじゃなかったでしたかね?
      だとすると、ネアンテルタール人は無理だわな(苦笑)マンモスはOKですか?
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      • by Anonymous Coward
        遺伝子的に近ければ、直接の祖先である必要はないよ。
      • by Anonymous Coward
        我々の直接の祖先とネアンデルタール人は、全く交じり合わなかったんでしょうか?
        どこかにその痕跡が残っていたり…世代を経すぎ?
    • by Anonymous Coward
      私もそれ(同一性)は疑問です。
      それと、全ゲノム解析ができると人工的にゲノムを作れるんでしょうか?
      クローン作製には無傷のゲノムが必要で、それは採取してくる以外に
      入手方法がなかったと記憶しているのですが。
      • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 13時06分 (#1464967)
        アフリカゾウを使うってNY Timesには書いてありますね。
        アフリカゾウとマンモスでは、DNAの違いが40万個位だそうです。
        アフリカゾウの細胞をとってきて、iPS細胞の手法で元に戻します。
        現在の技術では違いのあるDNAを1つ1つマンモスと同じにしていくという作業をすることになるそうですが、
        それだと現実的ではないので、NY Timesで取材を受けている人たちは、これを5万個いっぺんに変化させる手法を開発したそうです。

        アフリカゾウの細胞を使うのだから、はじめは本物のマンモスとは違うものができるでしょう。
        とはいえ、できたマンモスっぽいものを使って同じことを繰り返していけば、
        いずれ本物に限りなく近いものができるんじゃないでしょうか。
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  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 11時01分 (#1464862)
    復活させるのは、いかがなものかと。
    • by Anonymous Coward
      その後、人類は進化して「汝の敵を愛せよ」 [shinkyo-pb.com]という思想を持つ(人もいる)にいたったので、
      昔カタキだったからって今もその態度を貫かなくてもよいと思います。

      ただ、ごく少数を復活させて、ガラス越しに見せ物にするのが“愛”かどうかはわかりませんが。
      • by Anonymous Coward
        では繁殖させて食用に。
        • by Anonymous Coward
          ジョークでなく「あの肉」が食べられるようになるのですね!
          • by qem_morioka (30932) on 2008年12月01日 15時11分 (#1465070) 日記
            ギャートルズの「あの肉」じゃなく

            この場合、ソイレントグリーンだと思うぞ。

            #せめて美味しく味付けしてください
            親コメント
            • by kaenore (37154) on 2008年12月02日 0時30分 (#1465450)
              つ「ギャートルズ肉」
              http://www.rakuten.co.jp/sk/
              親コメント
              • Re:おちつけ (スコア:2, 興味深い)

                by qem_morioka (30932) on 2008年12月02日 10時08分 (#1465669) 日記
                >人類の祖先が苦労して葬り去った仇敵

                なんか元となったコメントを誤解している人が多いようだが、
                仇敵とはマンモスのことじゃなく、ネアンデルタール人のことだぞ。
                だからギャートルズ肉じゃなくソイレントグリーンだと言っとるのに・・・

                #そもそもマンモスは食料だから敵じゃないし
                #ネアンデルタール人はホモサピエンスの先祖じゃなくて別種族だ

                親コメント
    • by Anonymous Coward
      仇と呼ぶほど憎しみの記憶がある訳ではないので、強敵と書いて”とも”と読むくらいのもんでしょう。
    • by Anonymous Coward
      じゃあクロマニヨンならOK?
    • by Anonymous Coward
      最近では、ネアンデルタール人は絶滅したのではなく、クロマニヨン(我々の先祖)と
      交配して混じったという説があるようなので、仇敵どころかご先祖様かも。

  • クローン (スコア:2, 興味深い)

    by tamatukurikei (32435) on 2008年12月01日 11時02分 (#1464863) 日記
    人とそれ以外の線の線引きは,自分には判断つかない.

    でも,ネアンデルタール人が人とすれば「蘇らせること」はクローンと同義だからクローンが倫理的にどうかという話になる.

    #生前の記憶とかも復元できるようなクローンには反対!老害ほど社会に害を及ぼすことはない.
    • Re:クローン (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2008年12月01日 12時42分 (#1464943)

      人とそれ以外の線の線引きは,自分には判断つかない.

      人の定義すら定かじゃないでしょう。思考実験として分かりやすいレイでは綾波。

      現実に、ヒトの培養細胞を人と認めるのは特殊な人だけでしょう。不死化してたりすると「ちょっと違う」という根拠にもなりますが。でももっと露骨な話だと、完全に正常で健康でも誕生250日前くらいなら(自粛)。

      チューリングテストに通ったコンピューターが用済みになったとき「やめて下さい私を殺さないで」と哀願してきたらどうします?人間と変わらないレベルの知性体がロビタみたいに「私ハ人間ダ」とか言い出したらどうします?アシモフやラッカー、手塚などいろいろ対応は考えられますが。ヒトっていうのはゲノムだけでできているわけではないので、このレベルの議論も必要でしょう。

      クローンかどうかなんて些細な問題です。実際やるとすれば1個体から全ゲノム採れるわけもなく、入手できる限りのゲノム断片を現生人類のゲノムに貼り付けて、足りないところは現生人類ので補って作る以外の方法は思いつきません。当然代理母も必要になります(ヒビキ博士のプロジェクトが成功すればともかく)。

      いずれにしろそうやって産まれるのは単一個体起源ではないのでクローンとは言えません。ベースのヒトゲノムがiPS細胞由来だとしても、はっきり言って「ゲノムのあちこちを化石から復元した遺伝子で置き換えた赤ん坊」です。人間と他種の生物とのキメラ(普通の意味のキメラではなくゲノムレベルのキメラ)というのは、論外としていいんじゃないでしょうか。

      下敷きをボノボか何かにして、ネアンデルタールゲノムの欠落部が現生人類とボノボとの相違点だったりしたらそこのみ現生人類のゲノムを貼り付けるとかやればいい?神坂一がそんな設定の小説書いてましたね。でもできてくるのは「赤ん坊」です。新生児見たことありますか?本当にサルみたいですよ。多分新生児ではホモ・サピエンスとホモ・ネアンデルターレンシスとはかなり見分けがつきにくいでしょう。だとすれば、普通の赤ん坊に対するのと同じ本能的行動が解発されてもおかしくありません。

      どんな連中だったのか、興味はありますけれどね。狡猾で残忍で悪をなすための組織力に長けたホモ・サピエンスより世界の担い手に適していたのかも知れません。

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  • かしこいものを保護したくなる団体がいっぱいいますから。
    --
    一人暮らし<シェアハウス
  • by sunnydaysundey (32697) on 2008年12月01日 19時17分 (#1465266)
    ネアンデルタールくらいになると、さすがに「人権」があるんじゃないの??

  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 10時58分 (#1464860)
    人類をフロレス原人に置き換えることによって、食料エネルギー問題を8倍先送りし地球の未来を守るんですね。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 11時36分 (#1464879)
    ピクルが現れてしまってからでは遅すぎる。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 16時22分 (#1465109)
    スラドにいっぱい。これ以上増やすな。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 17時49分 (#1465177)
    太古のものを蘇らせるとろくなことにならない。
    参考文献 [amazon.co.jp]
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 20時48分 (#1465333)
    とりあえず、人類の禁忌とは何だったのか訊こうと思います。

    // 打ち切りで謎投げっぱは、心底勘弁
  • by Anonymous Coward on 2008年12月01日 21時59分 (#1465370)
    そんな技術があるんなら、どこの馬の骨ともわからんようなやつじゃなくて、このトピのアイコンにもなってるような人物を甦らせろよ。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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