血液中のがん性タンパク質を1時間以内に検出可能な装置、開発される 7
ストーリー by GetSet
capra 曰く、
血液サンプルから「がん」に関連したタンパク質を検出し、結果を1時間以内に出す血液検査装置をスタンフォード大学の研究チームが開発した(スタンフォード大学発表、本家記事より)
この装置は、磁気ナノテクノロジーを応用して作られたチップにより、血液サンプルからがん性のタンパク質を検出するというもので、現在出回っている汎用装置よりも十倍~数百倍精度が高いという。
非常に微量のタンパク質でも検出することが可能で、複数種類を同時に検出することも出来る。特に肺がん、卵巣がんやすい臓がんなど、早期診断の難しいがんを初期段階に検知できるようになると期待されている。この装置の臨床試験は未だ行われておらず、実用化されるのまだ先になるとのこと。
論文 (スコア:1, 参考になる)
磁気センサーにがんマーカーへの抗体をくっつけておいて、そこに血清を流して抗体とがんマーカーくっつける。
さらにそこに、磁気粒子を結合できるような処理を施されたがんマーカーへの抗体を流して、センサーにくっついたマーカーとでがんマーカーを挟む。
最後に磁気粒子を流し込むと、がんマーカーがあるときだけセンサー上の抗体に粒子がくっつくことになる。
で、この磁気粒子の磁場を検出することで、がんマーカーの存在を検出する、という方法、かな。スタンフォードの発表読む限り。
ふつうのサンドイッチELISAの検出系を磁場にした感じですかね。
磁気ビーズはよく使うけど、磁場を測定しようなんて考えもしなかった。
磁場って簡単に検出できるもんなんでしょうか。本家の記事のリンク先 [thestandard.com]の写真を見ると、とても小さいのが驚き。
感度とランニングコストが知りたいところ。
Re:論文 (スコア:1, 参考になる)
ホール素子を使えばお手軽に測定できます。まあ検出感度はずば抜けて高いってほどではありませんが、
SQUIDのようにHeが要るでも無し、GMRのようにセッティングが面倒だったり定量性が無いわけでもなし。
日本でもちょっと前に東工大の半田先生なんかがJSTか何かで似たようなことをやっていたような。
(というかまあ似たようなことは最近はやたらめったらあちこちでやられてますが)
>論文が見つからない…。
この手のプレスリリースでも、PNASの場合って実際にonlineに出てくるのが結構遅かったりしません?
気のせいかもしれませんが、なんだかいつも数日とか経ってからようやくearly viewに出てくるような気が……
Re: (スコア:0)
犬に勝てるの? (スコア:0)
こっちは治療までしてくれるが
磁気検出? (スコア:0)
Re:磁気検出? (スコア:1)
そだたか!まだ待たされることよ。
the.ACount