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地球

地球温暖化の原因は人間活動? それとも自然現象? 72

ストーリー by hylom
ここ数百年だけを見ても分からないのでは、 部門より

insiderman 曰く、

CNNが地球関連の科学者に行ったアンケート調査によると、この分野の科学者の約8割が「人間活動は平均気温の変化に大きく影響している」と答えたそうだ(CNN.co.jpの記事)。

特に興味深いのが、「実際に気候を調査している学者」はその97%が「人間活動によって気温が上昇」と答えているのに対し、このように答えた石油地質学者は47%、気象学者は64%と、専門分野によって傾向が異なる点だ。実際にはさまざまな要因が絡み合っているのだとは思うが、一概に「地球温暖化は人間が原因」と言ってしまうとフレームの元になるケースもあるかもしれないので気を付けた方が良さそうだ。

また、南極6号 曰く、

CNN.jpの記事によると、米イリノイ大が全米の地球科学関連の科学者にアンケート調査した結果、気候学者の97%が温暖化は人間活動が原因と答えたそうだ。

イリノイ大のプレスリリースによると、アンケートの質問は9つであり、このうちの2つが「19世紀以前と比較して、全球の平均気温は上昇していますか?」「人間活動が全球平均気温の変化の重要な原因ですか?」であった。全ての地球科学分野を対象とした最初の質問に関しては、約90%、第二の質問に関しては82%が同意したという。一方、石油地質学者は47%、気象学者は64%が第二の質問に「yes」と答えたという。

後者に対して、このアンケートを実施したDoran准教授は「気象学者といっても、みんながみんな気候学に精通しているわけでもなく、日変化のような短周期の気象現象を研究している研究者もいる」(意訳)と指摘している。

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  • by maia (16220) on 2009年01月22日 16時06分 (#1496681) 日記

    気象学者と気候学者、64%と97%では、(誤差と言うには)あまりに違いすぎる。ちょっと調べてみたが、気候学(climatology)は特定地域の変動を見がちで、気象学(meteorology)は相手が大気というか、もう少しマクロな視点があるような気がする。また気象学の対象は、weather と climateを両方含んでいるようだ。日本だとあまり違わないような気もするけど、英語圏での気象学者と気候学者では、相当にニュアンスが異なるんだろうなと、これは想像。

    • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 16時16分 (#1496692)

      わりかし近い分野のものです。

      >気候学(climatology)は特定地域の変動を見がち

      それちょっと古い概念。「地理」の中の「自然地理」のさらにその中の分野である「気候」ですね。
      最近の「climatology」は「気候物理」とも呼ばれていて、地球全体を相手にすることがむしろ多いです。

      >気象学(meteorology)は相手が大気というか、
      >もう少しマクロな視点があるような気がする

      メソ気象・局地気象、という数mから数kmスケールの現象を対象にする気象学もあります。

      ですから、空間スケールで気象・気候を分けるのは間違い。

       
      では、何がこれらを分かつのか、ってのは結構問題でして、学者の自称に近い。
      温暖化を研究していても「気象学者」と名乗る人もいます。
      でも、メソ気象・局地気象を対象にした研究者は自分を「気候学者」とは絶対に名乗りません。

       

      じゃあ、何が違うのかといえば時間スケールでしょうか。

      気候学者は大体年周期以上の時間変化を対象に研究します。彼らの究極の目的は「今後数年・数十年後に世界の気候システムはどうなっていくのだろう?」の解明です。

      気象学者は、さまざまな時間スケールを対象にしています。ただ、彼らの究極の目的は「明日・明後日(長くて数ヶ月)の天気予報があたるようにしたい」です。

       
      これを踏まえれば、気象学者が地球温暖化にあまり関心がない(“100年で数度変わるかなんて小さい現象見てられっか!”)というのも頷けましょう

      親コメント
      • >気候学者は大体年周期以上の時間変化を対象に研究します。
        >彼らの究極の目的は「今後数年・数十年後に世界の気候システムはどうなっていくのだろう?」の解明です。

        地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。

        >気象学者は、さまざまな時間スケールを対象にしています。
        >ただ、彼らの究極の目的は「明日・明後日(長くて数ヶ月)の天気予報があたるようにしたい」です。

        地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。

        とかだったら嫌だなぁ。
        いや、仮にこうだったら嫌だってだけですよ。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        気象学者=予報にある程度責任を持つ人。予報の結果はすぐにわかるから。
        気候学者=予報に責任持たない人。100年前の予報なんて誰も覚えちゃいない。
        て見えちゃうんですけど。
        100年前の気候学者が予測した今の気候って当たってるんですかねえ。気候学自体の進歩も考えるべきでしょうけど、ちょっと気になる。
        • by Anonymous Coward
          少なくとも1980〜1990年代に「200X年に地球は環境汚染のため滅びる」という本を出した出版社は謝罪するべき。また11ヶ月あるけど。
          • by Anonymous Coward
            たぶんそのころの出版社は寒冷化で滅びるって言ってたと思う。
        • by Anonymous Coward

          >気候学者=予報に責任持たない人。100年前の予報なんて誰も覚えちゃいない。

          気候モデルの評価としては「20世紀の地球が再現できるか」がよく行われています。

    • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 17時14分 (#1496746)
      大学で勉強中の身ですが、専門分野を書く時は「気象学・気候学」というように書いてますね。そのように指導されましたし。日本でも学問としては異なりますが、実際どちらも学ぶことが多いので混同しやすいのではないでしょうか。

      外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ一方、日本では地学の一部として「気象・気候」分野があるという程度という理解の差がある、というのも関係していそうですが。

      気象学と気候学の違いは#1496692のACの方の説明で、だいたい合ってると思います。気象学でも数十年変動等の長期スケールを取り扱いますし、気候学でも都市気候のような小スケールも取り扱ったりします。

      ただ、件のAC氏が仰る通り、最終的に気象学は「気象 [wikipedia.org]」の理解を目指していますし、気候学は「気候 [wikipedia.org]」の理解を目指しています。似たような言葉と概念ですが、本質的には別物です。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 22時30分 (#1496910)

        参考情報ですが、現在、気候の研究者には2つのグループがあります。
        一方は、自然地理学をベースに気候を調べてきた、昔からのグループで、彼らは博物学的な要素が強い。
        もう一方は、物理学(特に流体力学や放射物理)を基本に発展してきた気象学が、その進歩にともなって気候を扱えるようになってきたことで現れた、気象学者を起源とするグループで、こちらは物理法則にもとづく因果関係の解明を大事にしています。

        両者の間では、手法や考え方、哲学が全然違っていて、今でも摩擦が大きいですが、たとえばIPCCなどでより信頼されているのは後者のグループですね。

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      • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 22時14分 (#1496900)

        > 外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ

        そういう話がここでのポイントなんだと思います。気象学と気候学の類似と相違というより、それぞれの社会的立場みたいなもの。また、

        > 地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。
        > 地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。

        こういう視点。気象学と気候学が殆ど同じ学問なら、ここまで意見に差は出ないはず。

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    • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 17時31分 (#1496760)
      最近は都市温暖化(ヒートアイランド)の効果を差し引いて地球温暖化を評価しているから良いですが、
      かつて
        都市化による高温化も地球温暖化に含めてしまう気候学者
        含めない気象学者
      という構図が見られました。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 16時21分 (#1496696)

      In contrast to meteorology, which focuses on short term weather systems lasting up to a few weeks, climatology studies the frequency and trends of those systems. It studies the periodicity of weather events over years to millennia, as well as changes in long-term average weather patterns, in relation to atmospheric conditions.
      http://en.wikipedia.org/wiki/Climatology [wikipedia.org]
      上の解説によれば、短期的な現象はおもにmeteorology、長期的なのはおもにclimatologyということのよう。

      親コメント
  • Pentium4 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年01月22日 16時10分 (#1496683)
    爆熱・爆音・高消費電力だしね!
    • Re: (スコア:0, オフトピック)

      by Anonymous Coward
      AMD厨は事実を知るべきです。

      大雑把に同等のCPUで、CPU単体の消費電力を比較すると
      Intel Pentium4 2.4GHz アイドル時10Wちょい、ピーク時70Wちかく
      AMD AthlonXP 2400+ アイドル時50Wちょい、ピーク時60Wちょい

      CPUを100%使い続けるような用途ならともかく、
      一般の事務用途では、Pentium4のほうが発熱・消費電力ともに圧倒的に小さかったです。
      • Re: (スコア:0, オフトピック)

        一般事務はともかく
        ここに集う人はCPUがアイドル状態になっている時間は少ないと思うよ。

        とはいえ
        AthronX2 3800+→6000+に替えたとき、ピーピーうるさいから
        何事かと思ったらUPSの容量オーバー警告音。
        そんなに電気食うのかと驚いたが・・・

        #結局FSB落として運転してます。なんだかなぁ・・・

        • by Anonymous Coward

          地球温暖化の一因がPentium4という話なのですから、ここに集う特殊なお兄さん達の偏った傾向はどうでもいいです。
          それと同時に、爆熱・電力馬鹿食いしっぱなしのAMDのAthlonXPを使うのもまた、特殊なお兄さん達くらいなものですから、どうでもいいです。

      • by Anonymous Coward

        で、Pentium DとAthlon X2だとどうなるのさ?

    • 負荷かけると発振してうるさくなるのかしらん
  • by crass (35930) on 2009年01月23日 9時09分 (#1497095) 日記

    Rasmussenの全米世論調査 [rasmussenreports.com]によると「温暖化の原因は人間活動」と答えたのは41%に対して「温暖化は地球の長期的な気候変動」と答えたのは44%。去年の調査結果と比べると「全て人間が悪いんだ!」派は6%ダウン、「地球の気候は常に変化してるじゃん」派は10%アップ。地球温暖化産業の愚民共を善導せんと必死の努力も逆効果のようで。馬脚を現してバブルが弾けるのもそう遠くはない。

    --
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  • 今日のアホモデレータ (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年01月22日 16時05分 (#1496680)
    全部に"フレームのもと"モデ付けてるのはどこのアホだよ…
    • by Anonymous Coward
      自分でサブジェクトに(スコア:-1, フレームのもと)って書いてるだけでしょ?
      現時点で、このトピックにフレームのもとがついてるコメントは存在してないよ。
    • by Anonymous Coward

      逆に考えるんだ。
      今日タレこんでる奴がフレームになるようなものばかりタレこんでいるんだと。

    • 前から自分でモデ項目作りたかったんだ。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 18時22分 (#1496802)

    エネルギー・資源学会
    「地球温暖化:その科学的真実を問う」
    http://www.jser.gr.jp/ [jser.gr.jp]

  • あなたはニュートン力学が正しいと思いますか?(いや地動説を信じますか?、でもいいかも)
    が、97%なら問題ないかと思いますが。
    複雑系のカオスな気候変動(しかも人間活動の考慮までまで入ってる)を、
    ここまで圧倒的な割合で支持するってのは、ある意味科学の危機なのではないでしょうか?

  • by kikki (30639) on 2009年01月23日 14時12分 (#1497290)
    もし、温暖化が自然現象で人類の排出するガスの影響ではない、となった場合、それを曲解して
    いくらでもガスを排出しても関係ないからかまわない、みたいな事になるのが心配だったりします。
    環境問題を放置した方がコストが下がり国際間競争力は保てるので、そのための道具になるんじゃないかと。
    温暖化の話とは別に、使用エネルギーを減らし、環境負荷を下げる努力は続けるべきだと思います。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 15時32分 (#1496659)
    T/O
  • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 16時04分 (#1496679)
    「実際に気候を調査している学者」はその97%が「人間活動によって気温が上昇」と答えているのか
    「人間活動によって気温が上昇」と思っている学者が「実際に気候を調査している」のか
  • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 19時00分 (#1496822)

    > insiderman 曰く、
    >> CNNが地球関連の科学者に行ったアンケート調査によると、

    >また、南極6号 曰く、
    >> CNN.jpの記事によると、米イリノイ大が全米の地球科学関連の科学者にアンケート調査した結果、

    hylomさんが統一しないで併記したままで掲載したのはわざとでしょうか?

  • 人間の活動も自然の中で発生し、自然の力で発展してきたものであり、
    そして決して自然の法則を超えることがないであろうことを考えれば、
    それもつまるところ自然現象の一部と看做せそうな気もするような。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月22日 20時23分 (#1496852)

    (;´Д`)ハァハァ

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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