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59805 story

CERNの大型ハドロン衝突型加速器、稼動再開また延期 23

ストーリー by Oliver
そして冬にはまた止める 部門より

capra 曰く、

現在稼動が停止しているCERNの大型ハドロン衝突型加速器の稼動再開は今年秋頃になるとのこと(本家記事より)。
当初は2008年11月に再開との話もあり、その後今年7月に延期されたが、さらに延期されることとなった。ナショナル・ジオグラフィックが報じるところによると、電気系統の修理に加えて安全対策規約の更新やヘリウム輸送スケジュールの調整などが遅延の原因となっているとのこと。また、昨年の事故原因と同じ電気系統のハンダ付け不良箇所の洗い出しをしたところ、2ヶ所で同様の接続不良が見つかり、この修復も行われるそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • どこぞの製造業の会社の偉い人が、「ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ」とおっしゃっているそうですが、LHCの件はぜひ知っていただきたいところ。規模がでかくて特注品なら、ハードだろうがソフトだろうが不具合はあるものです。

    …って、言い訳したいよう。(;;)

    • by Anonymous Coward
      最近(?)のソフトウェア業界ではテスト時に不具合を一定の確率で事前に仕込んでおかないと
      品質チェックのときにうるさく言われるとかあるんですよねー。
      自分の作ったものに不具合はないとは言い切れないけど何か変だと思うんですけどね...

      # Japanese Gentlemen Stand Up Please!
      • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 9時21分 (#1512433)
        一見してバグがでないようでも、
        喰わせるテストデータや条件を変えていってバグを出すんだって。

        それでも検出数が所定目標に達しなければ堂々と胸を張ればいい。
        自分でバグしこんでどうするよ。
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          >それでも検出数が所定目標に達しなければ堂々と胸を張ればいい。

          テストの合否に関係なく「発見され、潰されたバグの数」が規定に達してなければ無条件で突き返す元請けがいるらしいですよ。

          • by Anonymous Coward
            それはテストで発見され、潰されたバグの数が規定に達することが、納品の条件だということ。
            一度や二度のテストをパスすることじゃない。
            • by Anonymous Coward

              バグが全く発見できないソフトウェアは、永久に納品できないってこと?

              • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 14時15分 (#1512757)

                製作フェーズ直前でプログラマチームが変更になった。ものすごく優秀な連中。
                結果、彼らが作成したソースコードは静的検査を掛けてもテストツールかましてもエラーがほとんど出ない。
                ソフトウェア結合テスト段階でもバグの発生が20件程度しかない。
                明らかに仕様をきちんと纏めあげた上流工程の奴らと実装を確実にこなすプログラマたちのおかげで高品質なソフトウェアが組みあがっている。例外処理も完全に潰しているし、ランダムテストでもびくともしない。すばらしい出来。

                問題は会社の品質管理支援ツール。
                当初の設定ではバグ検出数を700件と想定して、テスト期間3ヶ月を通して収束する形で計画を立てている。
                コーディングミスや仕様の誤りなどを含んでバグ条件を設定してあるので今回全く当て嵌まらない。
                困ったツールで、想定バグ件数に達しないとツール上はフェーズが完了できないというとんでもない仕様。
                結果、会社のPMOをだます為だけに嘘のバグ報告書を大量に作成して、現実のテストフェーズとは別に管理する羽目になった。
                プロジェクトは納期より早く完了。立上から1週間後からは関係者は交代で長期の休暇に入った。顧客からは感謝状。
                しかしツール上は計画したとおりのバグと総合テスト後の障害が発生している事になっている。

                親コメント
              • by Anonymous Coward
                そんな夢の様なソフトウェアが製作できるなら、
                下請に甘んじることもなかろうて。
              • by Anonymous Coward

                そんな今後もありえないような事態で誤って受理拒否する確率より、
                過去の実績を元に算出した「一定比率のバグの存在」を基準に
                受け取るほうがトータルでの品質向上に繋がるってことでしょ。

                あまり敷居を高くすると本当に受理できなくなるから、95%とか
                99%の納品物を受理できる程度の「最低バグ発見比率」を定めて
                運用してると思われ。

                この基準だけだとバグが見つかるほど受理されやすくなるから、
                当然「これ以上見つかるようならダメダメでしょ」という累計発見数なども
                使った受理基準も整備されてるはず。そういう統計的管理を目指してる所なら。

              • by Anonymous Coward
                私も経験が。

                とあるユーザから「バグが少なすぎる」という痛烈なクレームにビックリ。
                なんでもそのユーザの検収部門には、規模に応じた数のバグを指摘して改修させるノルマがあるそうで、次もこんなこと(バグがとても見つけにくいレベルで納品)をしたら絶対に検収上げないぞ、仕事ナメんなってネチネチと。しかも報復的に、ウルトラCクラスの嫌がらせとしか思えない内容のバグを指摘してきた。
                仕様には書かれていないが根本に関わる部分だったので、それはもう大変なことになりました。

                そういうのは社外だけでなく社内からも言われることがあって、社内規則では、
                ・テスト項目はテスト開始前にすべて作成してレビューを受けること
                ・類似バグであっても、複数のテスト項目に該当する場合は個別にカウントする(1つにまとめて数えてはいけない)
                となっていて、その日のテスト実施項目数にバグ発見数が比例してしまう。
                にもかかわらず、日別のバグ発見数の推移をみて収束してないと言われる。
      • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 9時54分 (#1512459)

        品質を担当している立場から言わせてもらうと、
        こういう不誠実な技術者がいるからいつまでたってもソフト品質は上がらない。

        品質管理に限らず、技術に関わる事象はすべて
        正確な計測と考察とフィードバックが計画的な遂行や効果の改善に大きく寄与する。
        その根幹となる前提を崩し、自分だけが規則を破り人を欺き楽をすることは、
        同僚やそのプロダクトに関わるすべての人に対する愚弄だ。

        手管を弄するのは渉外のすることで、技術者のすることではない。
        まっとうな技術者の態度というのは#1512433のようなものだ。

        このような技術者は「腐ったリンゴ」だ。
        「不誠実」は隣のリンゴに容易に蔓延する。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 12時17分 (#1512621)

          だが、ちょっと待って欲しい。
          高品質なソフトウェアではなく、バグレポート100個を求める顧客にそれを提供するのは誠実な技術者ではなかろうか?

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          >手管を弄するのは渉外のすることで、技術者のすることではない。
          >まっとうな技術者の態度というのは#1512433のようなものだ。

          その渉外担当が真っ当じゃないから困るんですよ。
          #たまにいるよね、おまえ実は客先の人間なんじゃね?っていう営業。
        • by Anonymous Coward
          > 正確な計測と考察とフィードバックが計画的な遂行や効果の改善に大きく寄与する。
          > その根幹となる前提を崩し、自分だけが規則を破り人を欺き楽をすることは、
          > 同僚やそのプロダクトに関わるすべての人に対する愚弄だ。

          その通り。

          だが、その言葉は開発をやっている技術者よりも、まず品質管理部門に言うべきだ。

          品質管理部門は開発部門からのフィードバックを拒み、形骸化したプロセスを開発部門に押し付ける。
          しかも自らは計測も考察も行わず、もっぱら開発部門にレポートを書かせて、その上で、現実離れした妄想でツッコミを入れて開発部門の邪魔ばかりする。

          品質管理部門なんか潰して、その人員を、開発部門の中の人として品質管理のための下僕として配置したほうがいいと思うんだわ。
    • by Anonymous Coward

      特注品は関係ないな。
      最近はハード屋さんもFPGAのおかげでボロボロバグ入りのハードよこしますよ。
      #どうしてもパフォーマンスでないときにハードアシストしてって(ハード的観点で)割とぎりぎりになっても泣きつけるので便利ではあるんだが<FPGA

    • by Anonymous Coward

      >ハードはこれだけの品質のものを作れるのに、ソフトウェアはどうしてバグをなくせないんだ

      ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます。また、コピーすることにはほとんどコストがかかりませんから、特に近年はメディアの大容量化、回線の大容量化でここにソフトウエアそのものを変更することをともなうコスト改善が絡むことは非常に少ないはずです。ですから、ここに人の手や目が入る余地はありませんし、量産してもできてくるものは毎回同じものができるはずです。従って、同じソフトなら、生産すればするほど(

      • by Anonymous Coward

        >ソフトウエアはデジタルなので生産するときにはそのまんままるのまんまコピーされます

        そのコピーのマスターが、工業製品でいうところの「試作品」だってことがそもそもの問題。
        工業製品のように、全く同じ仕様で何度も再実装を繰り返せば品質も向上させられますよ。
        普通はそんなことに金や時間をかけたりしないだけです。

  • まぁ、目くじら立てずにゆっくりみてあげることが大切
    大きなプロジェクトの宿命です。

  • ピーター・ヒッグス博士が生きている間に発見、ノーベル賞授与となることを願います。
  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 1時09分 (#1512322)
    実際に衝突が始まる頃にはRHEL6相当になってたりして :-p
  • by Anonymous Coward on 2009年02月13日 4時22分 (#1512385)

    やっと稼動準備が整って、最初の衝突実験を行うのが2012年 [google.com]になるんですね。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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