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紫外線に反応して色が変化する物質、将来は光学ストレージのスイッチに? 17

ストーリー by hylom
カメレオン 部門より

capra 曰く、

青山学院大学の阿部二朗准教授率いる研究チームが開発した、紫外線を浴びると即座に透明から濃い青色に色を変える物質が本家/.にて取り上げられている。

阿部准教授らは、光の刺激によって起こる可逆的な変化をもつフォトクロミックな物質の研究を10年以上続けているとのこと。特に「ヘキサアリールビスイミダゾール」(HABI:hexaarylbiimidazol)誘導体という物質の研究に力を入れてきた。HABI誘導体は紫外線を浴びると透明から濃い青色へと色が変化する性質を持っているが、これにナフタレン化合物を加えることで色の変化速度を180ミリ秒にまで速められることが分かったそうだ。また、シロファン化合物を加えると変化速度は30ミリ秒にまで速められることも明らかになったとのこと。

HABIは将来的に光学ストレージ装置のon/offスイッチなどへの展開が考えられるそうだ。また、サングラスなどへも応用できるかもしれないが、短時間にレンズの色の変化が繰り返された場合に起こる方向感覚の狂いや、急にレンズが暗くなることによって奥行き知覚に影響が出る恐れがあるとの意見もあるようだ。

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