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アレゲなニュースと雑談サイト

reoによる 2009年06月30日 10時00分の掲載
「謎の○○」は男の浪漫部門より。

LARTH 曰く、

食後短時間で一過性の下痢や嘔吐、という食中毒らしい症状を示すものの、原因物質が特定できない食中毒がここ数年、首都圏や瀬戸内海沿岸、北陸地方などで相次いでいるそうだ (YOMIURI ONLINE の記事 より) 。

厚生労働省によると、原因物質が特定できない食中毒には

  1. 主症状が下痢や嘔吐。
  2. 食後、発症まで平均 4 ~ 5 時間程度と短い。
  3. 軽症で回復も早い。

という共通点がある。保健所などが残飯や吐しゃ物を検査しても原因となる細菌や毒素などが検出されず、原因が特定されていない。食中毒と断定されるには至らなかった有症苦情事案にも同様ケースがあるといい、保健所は「再発防止策の取りようがない」と対応に苦慮している。

一方、山陽新聞の紙面によると「アンケートより特定の食材が浮かび上がっているが因果関係が不明なため風評被害を防ぐため公表を控えている」とのこと。

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  • 発症の早さや、症状として嘔吐が挙げられてること、症状が軽く予後が良好なこと、あたりは、まさに黄色ブドウ球菌食中毒 [nih.go.jp]を連想させます。特に、これだけ発症が早いとなると、黄色ブドウ球菌(食後3時間〜)と同様、毒素型食中毒かなぁ、と。感染型だともう少し時間かかるのが普通なので。

    #後は、病原体以外の、毒物による汚染とかの疑いくらいかなぁ。

    ただまぁ、黄色ブドウ球菌だったらエンテロトキシン検査キットや、食品中からの菌分離などの鑑別方法がしっかりしてるので、検査にひっかかってくるはずだから、やはりそれ以外のものによる可能性が高いわけで。それでも、これまでに知られている、エンテロトキシンA〜Lとは別の、新しい型のエンテロトキシンを産生する黄色ブドウ球菌の菌株とかが疑わしいかなぁ、とか予想してみたり。

    ・検査キットは基本的に、既知の毒素と反応する抗体を用いたものなので、新しい毒素に対しては反応しない。
    ・黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンは耐熱性で、加熱前の食材で菌が増殖し、毒素産生したケースでは、その後に加熱して菌そのものを滅菌しても、毒素は残る。
  • > 「アンケートより特定の食材が浮かび上がっているが因果関係が不明なため
    > 風評被害を防ぐため公表を控えている」

    やー、キシリトール系のガムを食べると、えらいことになるのですよ。
    最近流行の、壺入りガムはたいていキシリトールが入ってるのですよね。

    あと、チューイングキャンディ(カムカムなんたら味とか)、のど飴とか
    (VC3....)とかに含まれる 「~~トール」とか、「還元糖」なんたら とか。

    食べる⇒
    ・数時間後、普段の正常系かつ指定時間に出力されるログではなく、
     緊急性の高い、不定形で不正なログが不定期に数回出力したくなる(gerisign認証)
    ・さらに数時間後、正常に戻る

    これ以外においらは考えられんのだががが

    --
    ( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
    ぱんかれ
  • 数ヶ月に一度は激しい胃痛、下痢が来訪してくれます。
    おそらく水が原因とは思いますが。

    ちなみに、例のメラミン入り乳製品を何回か食ったと思います。
    今後どんな影響が出てくるのやら。

  • 三十代になった頃か、いつも会社に着いた時間帯に腹が下る症状に悩まされていた。
    ストレスだろうか?いや、仕事に不満はないのだが、とか思案。
    なんのことはない、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ [wikipedia.org]するようになっただけだと、しばらくして気づいた。
    ああ、これが子供の頃CMで見てたアレだったんだな。年をとったものだと嘆いたよ。

    それ以後、アカディにお世話になっている。

  • まさにこれ (スコア:1, 興味深い)

    Anonymous Coward : 2009年06月30日 10時41分 (#1596223)
    現在、米国グアムに観光で滞在中なのですが、一昨日正にこの「謎の食中毒」に該当する症状に見舞われました。
    昼食に弁当が出まして、ビールを飲みながら完食したのですが食後胃の違和感が拭えず、変だなと思いながらも
    そのままオプショナルツアーに参加しましたが目的地に向かうバスを降りた後猛烈な嘔吐感に襲われ、1回目の嘔吐。
    その後夕食だったのですがとても食事する気分ではなく、とりあえずということでエビアンを少し口にしたら
    これがきっかけでまた嘔吐感と同時に激しい胃痛、そのままトイレに直行して下痢と共に恐らく胃の中のものを全部、苦しみ
    ながら吐き出してしまいました。
    その後、吐き気は大分収まったのですが激しい胃痛が来て大変だったんですが、1時間程してホテルに戻ったら
    不思議な程、といっても完調ではありませんでしたが普通の状態に戻り、ポカリスウェットの500mlペットボトルを
    ゆっくりと飲み干して就寝しまして、現在は普通の状態に戻っております。
    謎の、というだけあって予防は難しいとは思いますが、嘔吐と下痢を同時にやった場合は身体の水分が殆ど体外に
    出てしまいますので、ポカリスウェットなどで速やかに水分を効率よく補給することが大事だと思います。
  • nomnom (26419) : 2009年06月30日 11時04分 (#1596241) 日記

    これに該当するのかどうかわかりませんが、数ヶ月前に食中毒に似た症状を経験しました。
    寝て治らなかったら医者へ行くことにしていて、この時は1日寝込んだものの行かずしまいでしたが…

    一方、山陽新聞の紙面によると「アンケートより特定の食材が浮かび上がっているが因果関係が不明なため風評被害を防ぐため公表を控えている」とのこと。

    「なぜリンクなし?」と検索してみましたが、山陽新聞は Web 記事が抜粋か何かで、詳細は記事をどうぞという方針なんですね。
    近い記事として次が見つかりましたが、記事末尾に「【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】」とあって納得しました。
    瀬戸内沿岸中心に謎の食中毒多発 倉敷市保健所が研究に乗り出す [oni.co.jp]

  • >反応時間の短さや、回復時間の短さを見ると食中毒等の毒素が原因というには早すぎる。

    いえ、むしろ黄色ブドウ球菌食中毒とそっくりです。
    黄色ブドウ球菌食中毒も、発症するのが食後3時間くらいで、大体1-2日で完全に回復しますので。
    食品中で増殖したときに産生する、エンテロトキシン(黄色ブドウ球菌エンテロトキシン)という毒素(腸管毒)が、この食中毒の原因物質になります。
    • y_tambe (8218) : 2009年06月30日 12時28分 (#1596317) ホームページ 日記
      ちなみに、恥ずかしながら私も、何年か前に黄色ブドウ球菌食中毒 [slashdot.jp]は経験がありまして。
      #後でカップに残った匂いを嗅いだら、黄色ブドウ球菌特有の臭いがしたし(表現しづらいのだけど、手入れの行き届いてない冷蔵庫の臭いというか)

      それから、これも何年か前の9月末くらいに名古屋で日本癌学会の総会が開催されたとき、ランチョンセミナーで配られた弁当が原因で集団発生したことがあったのですが、このとき同行してた4人のうち、私の後ろに並んで弁当を受け取った一人があたりました。午後になると、そこらじゅうで(トイレの内外問わず)嘔吐者が続出。当然、学会も中断。なんせ規模の大きな(一万人くらいの)学会で、参加者には医者が多かったこともあって、ニュースにも取り上げられました。
      後から漏れ聞いたところだと、原因になった弁当を作った弁当屋がはりきって、良い素材を使って、保存料も無添加で作ったのはいいのだけど、当日は朝からガラス窓に水滴がつくほど、9月にしては異例の蒸し暑さ。これは準備に当たった側も想定外だったため、多量の弁当を保管するための冷蔵設備もなく、それで「医者が大勢いる学会での集団食中毒」という不名誉な事態に至った、と。
      #その後、名古屋で総会を開くときは、10月に入ってからになりましたとさ。

      黄色ブドウ球菌食中毒は、命には別状ないとは言え、とにかく吐気が酷いのが特徴で、何度も嘔吐を繰り返すし、発症してる間はとにかくきついというか、大変です。この強い嘔吐は、食品とともに摂取したエンテロトキシンが、嘔吐中枢に作用して起こるものです。原因食材としては乳製品とかが多いですが、化膿した部位(ニキビなども含む)に触れた手で握ったおにぎりなんかも、家庭での発生原因になります。

      この他では、嘔吐型セレウス菌食中毒 [nih.go.jp]も、これと比較的似た症状を示します。セレウス菌は、食中毒起因菌の中でも珍しく、毒素型と感染型の両方を起こしますが、両者のメカニズムは全く別もので、このうち毒素型食中毒では、やはり潜伏時間の短い(30分〜5時間)嘔吐型の食中毒を起こします。原因食材は米やパスタなどが多く、こちらは食品中で産生される耐熱性・耐酸性の嘔吐毒素(セレウリドと呼ばれる環状ペプチド)が原因です。

      細菌による食中毒の中で潜伏時間が短いのは、こういった「毒素型食中毒」と呼ばれるタイプで、毒で汚染された食品を摂取して生じる、という点で、毒キノコとかフグ食中毒なんかと同じようなタイプに相当します。これには上述の(1)黄色ブドウ球菌食中毒、(2)嘔吐型セレウス菌食中毒、(3)ボツリヌス食中毒、の3種類しかありません。他は、いずれも「感染型食中毒」と呼ばれ、病原体そのものが体内で増殖して起きる「経口感染症」です(なので、「食中毒」と呼ぶのはおかしい、という専門家もいる)。サルモネラ食中毒とか、病原性(下痢原性)大腸菌とか、腸炎ビブリオとか、その他もろもろの「食中毒」は、いずれも感染型食中毒で、一般に病原体が体内で増殖するために必要な時間の分だけ、潜伏時間が長く、発症が遅くなる傾向があります。

      今回の食中毒の原因が何かは、もちろん現時点では判りませんが、可能性としては、一応、(1)既知の病原体による毒素型食中毒だが、作る毒素が新規のもの、(2)未知の、これまで毒素型食中毒を起こすことが知られてなかった病原体による毒素型食中毒、(3)何か知らないけど、異様に発症の早い感染型食中毒、(4)そもそも細菌が原因ではない、ほかの原因による食中毒、というあたりがあります。このうち、可能性が高そうなのは(1)や(2)というところで、(3)の可能性は、潜伏時間から見てもまぁ低いかなぁ、と(一般に感染型食中毒では、嘔吐は比較的少なめなのも多いし、最初から「嘔吐」が出てきてるあたりも判断材料になってたり)。もし(2)だったら、かなり大きな発見になりますし、意外とこの手の食中毒起因菌は新しく見つかってくるケースも多いので、可能性としてはとても興味深いです。

      瀬戸内海沿岸とか北陸で多い、というフレーズからは、何となく腸炎ビブリオ [nih.go.jp]のように、海産魚介類を介する何かかなぁ、という印象を持たせる部分もあるので、もしそうなら、新しい発見の可能性もあるんですが、まぁ首都圏でも発生してるようだし。さて、どうなるかなぁ、というところですね。
  • Re:風評を防ぐ? (スコア:1, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2009年06月30日 17時30分 (#1596663)

    かいわれの故事がありますから。

    あなたは騒ぎたいだけなのでしょうが、当然そんなやつの意見なんてどうでもいいわけで。

    • Re:風評を防ぐ? (スコア:5, 参考になる)

      y_tambe (8218) : 2009年06月30日 18時29分 (#1596700) ホームページ 日記
      >かいわれの故事

      うーん、あれも一応、裁判上では業者勝訴という形になりましたけど、実はこういう論文 [nih.gov]も出てまして。きちんと「科学的な」話をするならば、特定のカイワレ大根が原因食材だったというのは、単に疫学的な状況証拠だけでなく、実際に分離された細菌の遺伝子比較という物的証拠も出てる、というのが実際のところだったりします。

      #そこらへんが世間に正しく伝わってないのがちょっとなぁ、というか…
      #この辺りの事例なんかが、ヒト感染症についての農水省絡みの案件が、個人的に信頼できないと思う部分だったりします。

      通常、大腸菌というのは確かに動物の消化管の中でしか増えないので、カイワレ大根が原因食材になるというのは奇妙に聞こえる話ではあるんですが、これにはいくつかカラクリがありまして。
      まず元々の菌については、おそらく近隣の牛舎などから飛んできたハエが運んできたのだと考えられてます。実際に捕獲されたハエから同一菌株の菌が見つかってます。
      それから通常、大腸菌は動物の腸管内で安定に増殖し、自然環境中では増えません(この性質から、もし河川や水源から大腸菌が見つかったら、それは水源のし尿汚染を意味する)。しかし、O157:H7などの腸管出血性大腸菌の中にはバイオフィルムを形成するものがあり、堺市で分離されたものもその一つ [nih.gov]です。このタイプのものはバイオフィルム内部で長期間に亘って生残可能で、しかも消毒薬などがバイオフィルム内部に浸透しにくくなるために、十分な殺菌を行うことができないため、アルファルファなどのようなスプラウトの水耕栽培 [nih.gov]で問題になってます。
      また腸管出血性大腸菌は、ごく少数の菌で感染が成立します。通常の食中毒菌(サルモネラや、腸管出血性以外の病原性大腸菌)では感染成立には100万個ぐらいの菌数が必要ですが、わずか数百個程度で感染が成立します。

      このように総合的に考えると、(1)牛舎から来たハエがカイワレ大根を栽培する水にO157:H7を持ち込み、(2)O157:H7がバイオフィルムを形成して生き残り、(3)少数の菌でも感染が成立するため、カイワレ大根が原因となった集団食中毒の発生につながった、と一応の説明は付いてます。

      こういう風にメカニズムがきちんと判明することで、それに対する有効な対策(カイワレ水耕栽培場へのハエの侵入防止とか、バイオフィルムの付着のモニタリングなど)が可能になってくるわけでして。振り返って考えると、おそらく1996年当時に水耕栽培を行っていたところでは、問題になったカイワレ大根を作っていたところ以外でも、一般的な衛生管理は行っていたでしょうが、それでもO157:H7対策には不十分だったんじゃないかなぁ、とか思ったりしてます。
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