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医療

「プラシーボ効果」が年々高まっている ? 95

ストーリー by reo
人の体とは不思議なもので 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

プラシーボ (偽薬) による効果が年々高まっており、新しい薬剤が申請されても偽薬の効果との違いがみられず治験を通らないことも増えているそうだ (WIRED の記事本家 /. の記事より)。

米国の臨床試験で偽薬との比較が行われる「第 2 フェーズ」を通過しない新薬は 2001 年から 2006 年にかけて 20 % も上昇したという。偽薬との効果を比較したより厳しい試験が行われる「フェーズ 3」を通過しない新薬も 11 % 増えたとのこと。去年の 11 月にもパーキンソン病の新薬が、また今年の 3 月にはクローン病と統合失調症の新薬が、臨床試験において偽薬の効果が想定以上に高く、試験が中断されたそうだ。

新薬だけでなく、プロザックのように長年使われてきた薬剤も追跡試験を行ってみると確固たる効果がみられない場合もあるという。これらの薬剤が今日申請されたとしたら、承認が降りない可能性もあるとのこと。専門家らは、長年使われてきた薬剤が弱くなっているのではなく、プラシーボ効果が強まってきているように見えるという。プラシーボ効果の治療的適用の可能性に関しては最近解明され始めたばかりであり、今後製薬会社は人間の身体が本来持っている治癒能力と製品による治療効果を分けて考える試験方法を新たに設計する必要があるそうだ。

そういえばホメオパシーに関する日本ビジネスプレスの記事がはてブで話題になっていましたねえ…。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by prankster (12979) on 2009年09月10日 11時46分 (#1637417)
    プラシーボ (偽薬) と言えば日本が誇るパロチン [interq.or.jp]ですね。これは「唾液腺ホルモン」だそうですが、唾液腺がホルモンを分泌するのは日本だけです。これ [geocities.jp]とかこれ [mac.com]をご覧ください。

    日本は世界に先駆けてプラシーボを活用していたんですね。素晴らしいことです。<皮肉だよ。念のため。
    # 「パロチン」で検索すると効能がいっぱい。万能薬らしい。
  • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 11時28分 (#1637401)

    それを積極的に利用する医療技術を研究すればいいんじゃないかな。
    でもそれじゃ誰も儲からないので、どこも研究に金を出さないか。

  • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 11時39分 (#1637412)

    これって単に「試験の精度が上がって偽の有効判定が減った」だけなんでは?
    偽薬がプラセボ効果だけなのに対して、実薬にはプラセボ効果+薬理効果があるわけでしょ。
    プラセボとの有意「差」を問題にして試験するわけだから、
    オフセットの大きさは結果に関係ないと思うんだけど。

    • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 12時24分 (#1637457)
      プラシーボ効果を狙って書かれた記事なんでは。
      効果が高まってる→そーなのかー
      親コメント
    • 精度が上がったら「有意な差は認められない」→「有意な差が認められた」になりそうな気がするんだけど。
      親コメント
    • オフセットの大きさは結果に関係ないと思うんだけど。

      関係あるでしょう。
      偽薬によるオフセットが大きい方が薬効(と思われる要因)による差を「誤差」とみなす可能性が高くなるのでは?

       ・偽薬10、実薬15
      だったらOKだけど、
       ・偽薬50、実薬55
      だと「偽薬との比較で十分な効果が認められない」となることが不自然だとは思いませんが。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
      • 他にも、評価が頭打ちになる場合も多いです。
        極端な例では、
        「ある物質の血中濃度を抑える薬」を狙ってるとして、プラセボでも実薬でも血中濃度がゼロになってしまうのであれば差は測れません。
        あるいは
        「癌発生を抑える薬」を狙って試験を行い、プラセボ群も実薬群もいつまでたっても癌が発生しなければ差は測れません。

        親コメント
  • by ryu-2 (9699) on 2009年09月10日 11時40分 (#1637413)
    砂糖をライターで炙ってストローでにおいを嗅がせると
    トリップしちゃう若者が大勢いそうな気がします。
  • by okky (2487) on 2009年09月10日 12時32分 (#1637465) ホームページ 日記

    のりピーも、「プラシーボ麻薬」で済ませていればよかったのにね。

    --
    fjの教祖様
    • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 14時41分 (#1637576)

      たとえばドラッグに無知な人がインドに旅行いって、気持ち悪くなった、風邪引いた、やっぱり水があわなかったんだ、と寝込んでしまったけど、よくよく話を聞いてみるとバングラッシーをジュースだと思って飲んでた、とかよくあるそうです。
      酒は臭いでそれとわかるけど、LSDみたいな無味無臭なものをドラッグだと知らせず投与させたら気持ちよくなるどころか、気持ち悪くなる人のほうが多いかもしれませんね。

      親コメント
  • プラセボの成分は? (スコア:2, おもしろおかしい)

    by upken (38225) on 2009年09月10日 13時45分 (#1637541)
    プラセボの成分はたいていはブドウ糖だと思いますが、もしかしたらブドウ糖には病気を治す効果があるのかもしれない。
  • by pongchang (31613) on 2009年09月08日 21時21分 (#1636420) 日記
    プラセボを完璧に呑む事が出来る人は、実薬をズボラにしか呑めない人より、予後が良い [umin.ac.jp]。さらに、治験参加により、定期的な受診が可能になり、無保険者などにとっていろいろなメリットが生じる、日本の様な皆保険でない国々では、医療機会に恵まれる [umin.ac.jp]だけでも、改善効果がえられるのかもしれない(笑)。たとえば、併用禁忌以外の投薬をAdd onしてもらえるだけ [medinfo.jp]でも違う。
    • Re:内服率と効果 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年09月10日 11時45分 (#1637416)

      同一の症状が出ている人複数を対象に

      偽薬をちゃんと服用できたグループ
      偽薬をズボラに服用したグループ
      実薬をちゃんと服用できたグループ
      実薬をズボラに服用したグループ
      服用しなかったグループ

      を比較した上で初めて有意と言えるわけで、
      リンクされている情報からは「偽薬をちゃんと飲むほうが予後が良い」かどうか判断できない気がします。

      親コメント
    • Re:内服率と効果 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年09月10日 13時39分 (#1637534)

      病気が治らんって事は、信心が足らんって事ですか?

      親コメント
      • パーキンソン病は微妙ですが、統合失調症は精神病なので、思い込みの部分が多いと思います。
        クローン病は消化器官の病気ですが、知り合いにこの病気の人がいまして、
        次に発作(?)が起きたら人工肛門ね。というところまで行ったそうですが、
        日本を脱出し東南アジアの国でぐーたら過ごしたら、とんかつ食べても平気になったそうです。

        ので、気が病に効くようになったのではなく、信心から病気になるのが多くなっただけなのかも。

        親コメント
        • Re:内服率と効果 (スコア:3, 参考になる)

          by Gul Dukat (6449) on 2009年09月10日 16時08分 (#1637621) 日記
          間違った知識で憶測をしています。
          精神医療が扱う病気は大別して二つに分けられます。神経系に器質的異常があるもの(あると推測されるもの)と、神経系に器質的異常がないもの(無いと推測されるもの)です。

          精神病とは、神経系に器質的異常があるもの(あると推測されるもの)であり。
          鬱病、認知症、パーキンソン病など、そして統合失調症も含まれます。

          神経症とは、神経系に器質的異常がないもの(無いと推測されるもの)である。
          パニック障害、不安障害、社会不安障害、脅迫性障害などがあります。

          ーー
          統合失調症は精神病である。
          パーキンソン病は精神病ではない。
          精神病は思い込みの部分が多い。
          よって、統合失調症は思い込みの部分が多い。
          ーー
          このように思われるのは極めて遺憾です。

          ”気の持ちよう”が健康状態と関連しているのも当然のことです。
          ”心と体”は便宜的に分けているだけで、本来は同じものなのですから。
          親コメント
          • 言葉足らずでした。

            クローン病は内視鏡で腸内を医師が病状を確認できます。
            が、統合失調症は医師が客観的に病状を診ることができないと思うのです
            (健常者も統合失調症の「振り」をすれば医者を騙せるという意味で)。

            その原因は生理化学的なものだと僕も思うのですが、
            その結果の症状は患者の受け取り方次第だと思うのです。
            同じ幻聴でもその幻聴が悪口に聞こえるなら症状は重いですし、
            死んだ息子の声なら症状は軽く見られると思うのです。

            といういみで、思い込みという言葉を使いました。

            もしかしたら最近は脳内のなにかの濃度を測ることで、
            客観的に症状の程度を測ることができるようになったのでしょうか?

            親コメント
            • by Gul Dukat (6449) on 2009年09月10日 21時34分 (#1637795) 日記
              leiqunni さんのご指摘の通りです。
              詐病が可能です。かつてアメリカで客観性に乏しい精神医療診断を批判するためにニセの症状を訴えて入院し、一月後には詐病を止め退院する。という実験が行われました。
              (肝心の実験の詳細を失念してしまいました。”へ―ローゼンハン 精神医学 診断実験” で検索してみてください。)
              物の見事に精神科医たちは詐病を見抜けませんでした。公にされ、信頼の失墜した精神医学会は、客観的に病気を判断できるように ”精神障害の診断と統計マニュアル” が作成されました。
              ”DMS-IV修正版”が最新のそれです。 詐病が不可能になった訳ではありませんが、”医学的”には成ったしだいです。

              ”症状は患者の受け取り方次第” といってしまって断罪するのは精神医療に限らず危険です。

              幻聴は耳を通さずに直接聞こえてくる声と思ってください。本人には幻聴と認識できても、聞こえる本物なのです。残念ながら漫才を聞かせてくれたり、取り留めもないお喋りはしてくれません。

              悪口なら重症で、死んだ息子の声なら軽症ということはありません。

              脳内の血流を測定したり、神経伝達物質の量を測定したりと研究分野であることはありますが・・・しょせん研究の一手段に過ぎません。
              親コメント
              • by sayuporn (33927) on 2009年09月10日 22時26分 (#1637817) 日記

                あ、いえいえ、断罪なんてしていません。誤解があるかもしれませんが、
                統合失調症とか精神病は仮病ができるとか言いたいわけではありません。

                前の書き込みで書こうか迷って止めた話ですが、

                先日部屋でプログラム組んでたら、サザエさんのエンディングの曲が聞こえてきました。
                隣の部屋は地方在住の方の東京の仕事部屋なので、夏休みでお子さんが来て聞いてるのだと思いました。
                でも、サザエさんのエンディングはエンドレスで流れ続けてました。前奏・間奏、リズムも狂わず。はっきり聞こえました。

                10回ぐらいループしたところで、右耳からしか聞こえてないことに気付き、やっと幻聴だとわかりました。
                ググってみると音楽性幻聴と名前がついている症例でした。場所によって聞こえてくる曲は違って、
                会社だとチャゲアスか長渕剛、会社のトイレだと南の島の民族音楽です。
                同じ曲がリフレインで流れるのは退屈ですが、病院に行こうとは思いません。

                いわゆる精神病も、何らかの疾患で脳内異常が起こっているとしても、
                その症状は患者の主観としてしか表現されないので、プラセボが主観に影響を与えるならば、
                疾患が治ってなくても予後が変わる場合があると思ったのです。

                親コメント
              • すみません、アカウントが違いますけど僕の投稿です。

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              • Re:オフトピック (スコア:1, おもしろおかしい)

                by Anonymous Coward on 2009年09月11日 0時37分 (#1637883)

                >すみません、アカウントが違いますけど僕の投稿です。

                解離性多重ハンドル障害?
                それとも、アカウント統合失調症?

                親コメント
              • by Gul Dukat (6449) on 2009年09月11日 9時59分 (#1638004) 日記
                音楽性幻聴と言うものがあるんですね。
                私も身に覚えがあります。
                夏祭りの季節になると、街のあちらこちらで、子供たちがお囃子の練習をするのですが、そのお囃子の笛の音が、夏祭りが完全に終わった後でも、
                聞こえてきておかしいな〜?と思うことが、毎年しばしばあるんです。なるほどこれだったのですね。

                ”主観が病気の予後に影響を与える。” はい、間違いありません。
                病状そのものにも影響を与えます。医師、看護師との信頼関係。臨床心理士や社会福祉士、家族や友人、会社の同僚、果ては社会認識度。
                こういったものが高まれば、症状が軽くなったりして社会生活が可能な状態(これが一番大事なんです)を維持し続けることが出来るようになります。
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          • by yyyyyyyy (37036) on 2009年09月12日 7時34分 (#1638723)

            > 精神医療が扱う病気は大別して二つに分けられます。神経系に器質的異常があるもの(あると推測されるもの)と、神経系に器質的異常がないもの(無いと推測されるもの)です。

            精神病はおもに器質性、内因性、心因性の3つに分類されます。

            器質性精神病とは、脳が物理的にダメージを受けている場合、つまり外傷や脳出血などで脳の一部分が死んでしまっていて、それが病気の原因と考えられるものです。
            内因性精神病とは、脳に原因があると推測されるがそれ以外のことはほとんど何もわかっていないものです。発病は体質と環境の問題だろうと言われています。統合失調症、躁うつ病、うつ病といった、大半の精神病がここに含まれます。
            心因性精神病とは、いわゆる重いノイローゼのことです。ノイローゼは用語としてはもう使われませんが。強いストレスに反応して症状が現れます。

            この三つはそれぞのの極ですから、混合した色彩の病気もあります。

            > 精神病とは、神経系に器質的異常があるもの(あると推測されるもの)であり。
            > 鬱病、認知症、パーキンソン病など、そして統合失調症も含まれます。

            Gul Dukat氏の分類はまったくのでたらめです。
            参考になるモデも取り下げたほうがいいのではないですか。

            彼とleiqunni氏は別のコメントでもでたらめを書いていますから、彼らの主張はすべて信じないのがよいと思います。たまたま正しいことを書いていることがあるかもしれませんが。

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  • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 11時35分 (#1637407)
    過去の治験がずさんだったんじゃないかな。

    製薬会社が、金にものを言わせて(もしくは、子飼いの医者の影響力で)、効果があまりない薬でもが、
    効果がある様に結果をだしていただけではないかな。

    それが最近、製薬会社に力がなくなったのか、それとも膨大な開発費用を早く回収しようと、以前よりも効果が少ないものも
    治験に回るようになっただけだったりして。
    • 別にヘルシンキ宣言 [med.or.jp]をわざわざ持ち出さなくても、「有効な治療法はあるけど治療しないと死ぬ病気にプラセボを投与する臨床試験」が倫理的に認められないのは理解できますよね。

      Crohn病にしても統合失調症にしても、「治療が難しい疾患」ではあっても「有効な治療法が存在しない疾患」ではありませんし、すぐには死なないまでも放置すれば死にかけたり(下血が続くとか自殺しそうになるとか)ひどくQOLを落としたりする病気です。
      ですから、新薬の臨床試験については、「これまでのあらゆる治療に抵抗する症例を対象にする」か、でなければ「対照群をこれまでに最も有効と考えられる薬物とし、非劣性を証明する」というデザインにならざるを得ません。難治性症例を対象にすれば個体差がどうしても大きくなりますし、症例数も稼げません。対照群が実薬である場合、当然真の差は小さいですから、やはり(非劣性の証明にしても)症例数が多く必要ということになりますよね。
      いきおい、Type II errorの可能性は上がってしまうことになります。

      もちろん過去の治験が杜撰であった可能性もありますが、「他に有効な治療法ができてきたので、よほど画期的な新薬以外は世の中に出せなくなってきた」というだけの可能性もあります。

      # どこにぶらさげていいか分からないのですがとりあえずここに。

      親コメント
    • 2001年から2006年というとバイオベンチャーブームが始まって終焉した期間とかぶる。

      あの頃は、最初はITやってますと言ってたベンチャーが
      投資家からのプレッシャーで新薬開発に舵を切って次々と失敗していった時期だけど
      その辺も関係するんじゃないのかな。

      親コメント
  • by leftwing (37789) on 2009年09月10日 11時38分 (#1637410) 日記

    根性さえあれば、薬を飲まずとも治るということですか。

  • by harisen (27285) on 2009年09月10日 14時10分 (#1637556) 日記

    自分の周りで薬を処方してもらう場合、
    たいがい「この薬はこのような効能をもっています」というような紙がついてくるのですが
    プラセボを処方される場合、
    どのように書かれるのでしょうか?

    # この薬には熱を下げる効果があるように思えます。とか?
    # イヤ「熱を下げる効果が期待されます」かな?

    • by snurf-kim (10835) on 2009年09月10日 15時51分 (#1637607) 日記

      >自分の周りで薬を処方してもらう場合、
      >たいがい「この薬はこのような効能をもっています」というような紙がついてくるのですが
      >プラセボを処方される場合、
      >どのように書かれるのでしょうか?

      飲むと元気になる感じがします。

      ※あくまで使用者の感想であり、薬剤の効能を示すものではありません。

      親コメント
  • 仙豆(というただのマメ)と気で治せになったりしたらやだな。

    # いや、病は気からなんですがね

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by racco (37699) on 2009年09月10日 16時22分 (#1637628)

    結果にコントラストがでるように結果が操作されていただけですよね?
    客観テストが増えてしまってそういうことができなくなってきただけ

  • by Anonymous Coward on 2009年09月10日 11時16分 (#1637391)

    最後の一文はイラネ。その文を叩きたいだけちゃうんかと。叩くなら他所の場所でやればいいじゃん。

    なんで、興味深いタレこみ原稿に、関係ないフレームの元をわざわざ添えて、議論を撹乱するかな。

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最初のバージョンは常に打ち捨てられる。

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