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JAXA

日本の新型ロケット「H-IIB」と無人輸送機の打ち上げ、いよいよ今夜 106

ストーリー by hylom
まだガンダムは打ち上げられないか…… 部門より

HTVのも^H日本語愛称は? 曰く、

9月11日午前2時前後(今夜)、宇宙ステーション補給機(HTV)の技術実証機およびH-IIBロケット試験機の打ち上げが行われる(毎日の記事読売記事)。

H-IIBはH-IIAロケットの増強型。H-IIAでは1機のみが搭載されていた第一段液体ロケットエンジンLE-7Aが2機になり、さらに固体ロケットブースタはH-IIAの2本から4本に増強されている。また、第一段ロケットの直径は4mから5.2mに、全長は63mから64mにと、全体のサイズも大型化されている。

これらの改良によって打ち上げ能力が増強されており、静止軌道に総質量8トン、ISS軌道に最大16.5トンを送り込むことができるとのこと(「世界最高水準の打ち上げ能力をもつH-IIB」H-IIBロケットPM 中村富久)。

H-IIAの技術をベースとすることで開発費を圧縮し、さらに読売記事によると、初号機打ち上げにかかった費用147億円は2号機以降では圧縮することができるという。4トンの静止衛星2機を同時に打ち上げる能力によって、三菱重工の担当者は商用利用受注にむけた国際競争力に自信を見せているという。

また、HTVはISSに向けて食糧や実験装置などの補給物資を輸送する無人輸送機で、一度に送れる物資は最大で6トン、補給後は大気圏再突入によって燃え尽きる。直径は約4m、全長は10m弱と「観光バスがはいる大きさ」であり、真空状態にさらされる非与圧部の開口部は2.5m×2.7m、1気圧に保たれた与圧部の開口部が1.2m四方。このような大きい物資をISS船外・船内に輸送でき、シャトル退役後の輸送を担うロシアのプログレス・ESAのATVを上回る能力を持つ。

今回は『試験実証』を目的とした初号機であるが、異例なことに「空荷」ではなく実際に4.5トンの食料品と実験装置を運ぶと言う。立川敬二JAXA理事長は有人も想定した与圧部を持っていることから、将来的に「『帰り便』の技術を持ちたい」と述べたそうだ。

これまでのH-IIA打ち上げと同様に、JAXAカウントダウン特設サイトニコニコ生放送他のサイトで、9月11日の午前1時30分(10日の25:30)ころから打ち上げのネット中継がされる模様だ。また、携帯電話向けの中継や知多半島におけるケーブルテレビでも中継が行われる。 宇宙教育テレビではそれに加えて、10日19:30から1時間のH-IIB/HTV解説番組、11日6:30から打ち上げハイライト放送を行う。また、打ち上げ写真のアップロード応援メッセージも募集している。

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