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バイオテック

イタリアの裁判所、「攻撃的な遺伝子」という理由により減刑する判決 27

ストーリー by hylom
喧々諤々 部門より

mhatta 曰く、

本家/.の記事(Murderer With "Aggression Genes" Gets Reduced Sentence)より。

2007年、Abdelmalek Bayout被告は男性を刺殺した容疑を認め、9年2ヶ月の懲役刑が言い渡された。イタリア・トリエステ裁判所における控訴審において、裁判官はBayout氏の刑期を1年短縮したが、その理由は、氏が「攻撃性の増大と関連した遺伝子変異を持つことが判明した」からだと言う(Murderer with 'aggression genes' gets sentence cut。参考: A brain primed for violence?)。

これに対して米ヴァンダービルト大学の法学部教授Nita Farahany氏は、アメリカでは逆に容疑者の有罪を立証するために遺伝子情報が使われ始めていると指摘し、「ある遺伝子を持つということはそういう振る舞いをしがちであるという傾向は示すかもしれないが、その人がある特定の行動を採った理由を説明することはない」と述べて遺伝学の法廷への拙速な導入を批判している。

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  • by thor (5250) on 2009年11月09日 2時20分 (#1667877) 日記

    最近間違える人が多いらしいですが、「喧々諤々」なんて言葉はありませんね。「侃々諤々」(カンカンガクガク)と「喧々囂々」(ケンケンゴウゴウ)を混ぜてしまったのでしょうけれど。

    • 最近間違える人が多いらしいですが、「喧々諤々」なんて言葉はありませんね。「侃々諤々」(カンカンガクガク)と「喧々囂々」(ケンケンゴウゴウ)を混ぜてしまったのでしょうけれど。

      んー、喧々諤々が誤用であることは間違いないのですが、最近というにはちょっと時間が経って市民権を得てしまったように思います。ほとんどの国語辞典に、「混ざってできた言葉」として載っているくらいです。つまり、「「喧々諤々」なんて言葉はありませんね」と言い切るのはもはや難しいのではないかと。

      敏感な人にとって許せないという気持ちは分かります。

      --
      LIVE-GON(リベゴン)
      親コメント
  • by koduckin (15749) on 2009年11月06日 14時54分 (#1666932)
    おいたをした際に、「いやー、この手が悪いんだ」と言いながら自分の手をペチするのと、どう違うんだろう・・・?
  • by Anonymous Coward on 2009年11月06日 14時31分 (#1666916)

    暗殺者にはこの遺伝子を埋め込んでおけば、
    再利用できる可能性が上がるということですね。

    • by Anonymous Coward

      ただし要注意人物として挙げられるとか
      減刑のかわりに治療がセットでついてきて検査でバレるとか
      再犯すれば逆に危険檻から出すなで終身刑/死刑になるとか。

      # XYYとかそういう系の異常ですかね。Y遺伝子って罪だねぇ...

  • by Anonymous Coward on 2009年11月06日 14時31分 (#1666917)
    黒人と白人の差は?男女の攻撃性の違いは?これはパンドラの箱ではないのかい?
    • 日本の民事の判例だと、矛盾した言い方だけどある程度一般的な範囲に収まる特異性は考えないけど、
      あまりに平均から外れている場合はそれを斟酌する、みたいな事があるね。
      80kgなら普通に行動していればいいけど、百貫デブならそれなりの行動をしろ、みたいな。
      判例検索システム>最判平成8年10月29日 [courts.go.jp]
      日本だと責任論に、遺伝的要因が規範に従う可能性を失わせるなり減少させるなりしたかを考えるんだろうけど、
      置いて、司法の役割は個人の救済なのだからある意味それがパンドラの箱である事を考慮すべきではないと思う。
      差別やなんやにつながるのなら他所でしっかり対策するべきだし、
      攻撃的な遺伝子が科学的なのか訴訟上の証拠として採用できるのかは問題にするべきだけど。

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      • by bero (5057) on 2009年11月06日 16時02分 (#1666988) 日記

        >あまりに平均から外れている場合はそれを斟酌する、みたいな事があるね。

        あれ?リンク先は
        「被害者の身体的特徴をしんしゃくすることはできないとされた事例」
        となってますが

        親コメント
      • これ、立場が逆と違うか?

        ストーリーは犯罪者側の特性についてで、あんたの出しているのは被害者側の問題だろ?

        # でもって、犯罪と事故を同一視しているのも、問題だけどね。

        事故で相手が異様なデブであったために被害が大きくなったが、それは加害者側の問題ではないということだからね。

        親コメント
        • そうだね。身体的特徴にひっぱられすぎた。
          適法行為の期待可能性がなければ責任阻却が行われるとするのが通説、とだけ書いておけばよかった。

          >それは加害者側の問題ではない
          被害者側の素因を因果関係で処理するのは面倒な気がする(そういうことを言っているのではない?)。

          親コメント
          • >被害者側の素因を因果関係で処理するのは面倒な気がする

            ってか、それが成り立たないからだと思うよ。
            あまりの肥満で急性疾患があって、救急車で運ばれているとかいった場合に、その救急車に衝突しくさったらありえるだろうけど、
            一般公道上での一般車両同士の衝突では、「通常の衝突で通常の人が被る以上の被害」については損害補填は無理だろうね。

            似た例だと、子供を載せてチャイルドシートにちゃんと座らせていない状況や、シートベルトをしてない状態だと保険で割合が過失相殺で1割から3割程度引かれるとかね。
            着用義務を含めて、ある程度の健常性がある人を前提にして考えるというのが、普通でしょう。

            身障者マークとか紅葉マークなんか、それに近いかもしれないな。

            親コメント
    • by Anonymous Coward
      ロンブローゾ [wikipedia.org]の国ですから。
  • by Anonymous Coward on 2009年11月06日 14時40分 (#1666922)
    自分が「うっかりミスの増大と関連した遺伝子変異を持っていること」を早く理解してほしい。
    • by Anonymous Coward
      ADHDの本でもプレゼントしてろ。
      • by Anonymous Coward
        水戸黄門の DVD じゃないのかん
  • by Anonymous Coward on 2009年11月06日 15時34分 (#1666965)

    人(遺伝子)を憎まず

    みたいな話?

    • by Anonymous Coward

      攻撃性が増大する性質をもつ人間であるから通常より苛烈な罰を与えないと再犯を防げない、という風に今回の裁判とは逆方向の判断をすることはしちゃいけないんだろうか。
      遺伝子を理由に刑の軽重をどうこうできるのであればこっち方向の判断だってありになってしまいかねないと思うけど、もしかしてこういう発想自体危険思想でしょうか?

      • Re:罪を憎んで (スコア:3, すばらしい洞察)

        by yohata (11299) on 2009年11月06日 17時31分 (#1667051)

        いわゆる心神喪失による酌量というのは

        「本人の理性が綺麗になくなっている状態でおこったコトだから、本人の理性に反省を求めても意味がない。ここで罰を与えたって、再犯を防ぐコトの役には全く立たないよね」

        と、ゆー理屈から来る物でして。
        この場合も全く同じで

        「そーゆー脳の作りになっている人間なんだったら、罰を与えたって何も変わらんよね。減刑はするけど、その分出所後の保護観察は簡単に解けないよ」

        と、言うことになるかと思います。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        遺伝子に原因があるのであれば、治療のために入院させるべきって話にすればいいんじゃね。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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