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170115 story

汚いブタは健康的なブタだ、という調査結果が明らかに 62

ストーリー by hylom
キレイなブタは不健康なブタだ 部門より

insiderman 曰く、

Nature Newsによると、キレイなブタよりも、汚いブタのほうが免疫力を高める「有用なバクテリア」を多く持っている、という調査結果が明らかになったそうだ(BMC Biology誌に掲載された論文(doi:10.1186/1741-7007-7-79)。

研究では、54匹のブタを屋外と屋内に分け、それぞれに抗生物質入りの餌を食べさせて育てたそうだ。その結果、屋外で育てられたブタについては腸内のバクテリアの9割が健康に役立つ良性のものだったのに対し、屋内で育てられたブタについては、腸内バクテリアの7割以下しか良性のものがいなかったという。

動物の体内には多くの有用な微生物が生息しており、それらは動物の健康を守るのにも役立っているが、この結果から、幼少時の環境が腸内の有用な微生物の数や、粘膜の免疫機構に大きく影響をもたらしていると考えられるとのこと。

ブタについても、「無菌状態」は将来の健康には良くないようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 豚からの伝言 (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年12月01日 13時48分 (#1681270)

    「いつもお肉をありがとう」「美味しそう」といった綺麗な言葉よりも、汚い言葉を掛けられて育った豚のほうがよく育ちました。
    なお、お気に入りの罵倒は「この豚め!」でした。

  • 飛べない汚いブタはただの健康的なブタなんですね

  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 14時33分 (#1681307)

    「汚い」じゃなくて「泥んこ」の方だと思うんだけど。

  • 死んだおじいちゃんがよくこぼしていたけど
    「昔の肉はもっとうまかった」
    って。
    無菌にしたから肉が美味しくなる訳じゃないんですね。
    この結果で肉質にも影響が出るようなそんな結果です。
    卵も放し飼いの方が美味しくなると言いますし、肉もブロイラーより地鶏の方が美味しい。
    野菜も無農薬自然農法の方が美味しいという。
    無菌っていうのは結局食べる側のエゴだって言うことの証明になりました。
    あと生産者の間違ったコスト意識。
    抗生物質を餌に混ぜる費用を環境に回せば美味しい肉が出来るし、生産者も消費者も両方嬉しい。
    イペリコ豚が美味しいと言われるのも過度に環境を清潔にしないで自由にさせているからだって思いました。

    --
    日日是好日。そう思わないとやってられない!
    • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 15時40分 (#1681377)

      年取ったら味覚が鈍るからね。

      親コメント
    • 確かに放し飼いのが肉質がいいのかも知れませんが、
      放し飼いで畜産をするのに必要な場所を確保できないとか
      管理の問題があるとか、大量生産するならやはり工場型のが楽とか
      人手が足りないとか、おいしければコストをかけた分だけ値段を
      高くしても売れるかというと必ずしもそうではないとか、いろいろありますから
      どの業者でも放し飼いができるわけではないでしょう。
      だから、一概に「間違ったコスト意識」と言うのはおかしい。

      まぁ、美味しんぼの読みすぎじゃないかと。
      親コメント
      • 少なくとも牛肉に関しては、放牧で草を食べて育った牛よりも、
        穀物で育った牛のほうが高級ですね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          高級というわけではないのですが、牧草を食べたオーストラリア牛より、穀物で育った米国牛のほうが圧倒的にうまいですね。
          狂牛病騒ぎの前、マクドナルドは味の向上のため脳を食わせた牛肉をハンバーグに使っていたという噂もありましたが、説得力を感じます。
          国産牛はその中間くらいですが、高いやつは脂肪が多すぎて好みから外れてしまって残念です。うまいんですけど方向性がちょっと。

          ※オージービーフが低品質だというつもりは全くありませんし、あれを好む人も少なからずいるだろうとも思っていますのでよろしく。
      • 美味しんぼってうさんくさいって思っていた
    • 食べ物の最上の調味料は飢え、飲み物のそれは渇き。

      # ローマ時代の偉人の明言なのか。知らなかった。
      親コメント
    • >卵も放し飼いの方が美味しくなると言いますし、肉もブロイラーより地鶏の方が美味しい。
      >野菜も無農薬自然農法の方が美味しいという。

      二重盲検でも本当にそうなりますかね。

      地鶏は固い、無農薬野菜は苦いという意見も聞いたことあるし、
      宣伝文句に踊らされたただの思いこみかもしれませんよ。

      「昔の野菜はおいしかった」などという話を聞くことはありますが、
      具体的なデータとして見たことはありませんしね。
      少なくとも果物に関しては、品種改良と農法の進展で、
      昔に比べると格段に糖度が上がっているはずです。

      「今のは甘過ぎ、適度な酸味のある昔のほうが……」なんて
      言う人もいますが、甘い方が売れるから甘くなっているのであって、
      やはり基本的に「甘い方がおいしい」と思う人が多いのです。

      親コメント
      • by masakun (31656) on 2009年12月02日 1時00分 (#1681703) 日記

        「昔の野菜はおいしかった」などという話を聞くことはありますが、
        具体的なデータとして見たことはありませんしね。

        「美味しんぼ」22巻 [amazon.co.jp]の第1話/「食品成分表の怪(タイ料理)」で、日本食品標準成分表の1950年と1982年版を比較していたのを思い出した。雁屋さんの原作ですから、当然栄養成分の減少の矛先が化学肥料や農薬に向けられていましたが。

        無農薬野菜は苦いという意見も聞いたことあるし、

        もし無農薬をうたい文句にした葉野菜(ほうれん草)だったとしたら、それは無農薬が問題ではなく有機肥料の大量投入 [fc2.com]が問題なのだそうです。硝酸性窒素は野菜の苦味やエグミの正体で葉野菜に蓄積しやすいそうなので、無農薬だからといって生で食べるのではなく、茹でてから [goo.ne.jp]食べる方がいいそうですよ。ま、自然相手の農作物ですから、味は施肥だけでなく天候や日照条件などにも左右されると思いますが。

        # これも美味しんぼに出ていたような気がするw

        --
        モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
        親コメント
      • >「昔の野菜はおいしかった」などという話を聞くことはありますが、
        >具体的なデータとして見たことはありませんしね。

        味覚とか嗅覚って幼少にて得てしまう面があるんですよね。
        つまり、10歳くらいまでに慣れた味を美味いと思ったり、
        慣れた臭いをよい香りと思ったりするわけです。

        無菌豚/ブロイラーや強制肥育した牛と、
        放牧豚/地鶏と旧来飼育の牛とを並べて子供に食べさせると、
        前者の方が受けがよかったりします。
        わたしとしては「ガッツリ食った気がしない」ってな面もありますけどね。
        値段安いんだからそれだけ食べたらオッケーか?とも思うけど、ダイエットとかの陰がちらちら

        親コメント
      • 廃用鶏を地鶏と称して卸した事件でも紹介されていましたね。

        ##廃用地鶏なら釘を打てるかも。 :-)
        • by Anonymous Coward
          バレると買った人は当然ながら激怒するわけですが
          自分の舌も少し叱った方がいいと思う
      • by Anonymous Coward

        「今のは甘過ぎ、適度な酸味のある昔のほうが……」なんて
        言う人もいますが、甘い方が売れるから甘くなっているのであって、
        やはり基本的に「甘い方がおいしい」と思う人が多いのです。

        確かにそうなんですが、人がおいしいと感じるからと言って、自分もそうとは限らない。また、体調や疲労度によっては、甘いものがよかったり、酸っぱいものがよかったりします。

        問題は画一的なものしか手に入りにくくなっていると言うことで、そこからはみ出したものに、うまいものがあるかもしれないという考えはあながち間違ってはいないと思います。

        でも、はみ出したものが何でもうまいかと言うと、そうでもないわけで、それはご指摘の通り。

    • 無菌豚のメリットだと思うこととして「菌が少ないので調理方法のバリエーションが増える」
      「狭い所であまり動かない様に育てるので生産コストが抑えられる」
      「あまり気候などに影響されないため生産計画が立てやすく需給のバランスがとりやすい」
      「管理が容易であるため、人員あたりの収穫量が多い」
      「外に出さないことで臭いや鳴き声の苦情が少ない」
      といったことがあるみたいだよ。

      デメリットとしては「味が薄い」「柔らかめに出来上がるので食った気がしない」
      「生産場所の初期コストが高い」ってなところかな?

      >抗生物質を餌に混ぜる費用を環境に回せば美味しい肉が出来るし、生産者も消費者も両方嬉しい。

      抗生物質などを全廃しちゃったりとすると、飼育途中の疫病が怖いし、生産量も安定しないことになる。
      中途半端に餌の配合で飼育しても、疾病率があがると危険だし、流行性の疾病だと養豚場単位で生産不能に陥るからね。
      さらに、放牧することで必要になる場所、特に近隣理解が必要だったり管理する人を雇わないといけないというのが、
      すでに無菌養豚をやっているところでは、いまさら放牧に戻せないってなことだと思う。

      >野菜も無農薬自然農法の方が美味しいという。

      美味いということはメリットなんだけど、それに見合うコストを考えてみるとね。
      安く大量に美味しいのを迅速に安定して...といった要求のうち、どれを減殺するか?という問題と、
      美味しさが多少犠牲になっていたとしても、現状ではリーズナブルだと思うよ。
      無菌豚系の養豚場でも運動させたりとか、餌の調合なんかでそれなりに努力はしているらしいからね。

      一時期のムレ豚(ふけ肉)の騒ぎもあって、多少の揺れ戻しはあるわけで、それなりにゆっくり進歩しているのだからね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      無菌豚のうまさって肉に寄生虫なんかがいないので
      完全に火を通さなくても食べられる事から来てるんじゃないの?

      • なんか勘違いしてるようだけど、無菌豚(SPF豚)は、もともと豚が感染している特定病原菌にかかっていない豚のことで、生で食べられることがメリットではなく、病原菌に感染していないことによる成長の早さと抗生物質等の薬剤を使用しなくてもすむという低コストが魅力なんだが。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        ミスター味っ子で幻の赤いカツ丼とやらがありましてな、 味っ子父さんによるレシピだったけど
        「無菌豚」を使えば火が通ってなくても食える!
        だから生で赤いお肉のカツ丼ができるんだ!!
        とかやってた。
        おっさん、泣きながら食べてたよ。
    • by Anonymous Coward

      何がうさんくさいのでしょう?
      ・無菌豚だからといって生食して大丈夫なのか信用できない
      ・普通の豚生で食べても大丈夫でしょ、無菌豚なんて過保護だよ
      ・無菌豚とうたっているのにそうでない商品があるんじゃないのか
      とか?

      >「昔xxはもっとxxだった」
      この台詞はだいたいうさんくさい。

    • by Anonymous Coward

      真の意味での無菌豚(Grrm ftee pig)は食肉用には殆ど出回っていないとか。

      一般に出回っているSPF豚(Specific Pathogen Free pig)は
      特定病原体を持っていないだけでE型肝炎等のリスクはあるので
      加熱調理は必須とされています。

      豚肉に軽いアレルギーがあるみたいで食べると痒くなるんですが、
      SPF豚だと痒みが出ないんですよね。何が違うんだろう?

    • by Anonymous Coward

      >> 肉もブロイラーより地鶏の方が美味しい。

      そもそも品種が違うから「放し飼いかどうか」という話題で出すには不適切な例ですね.

    • by Anonymous Coward
      食べる為に飼い殺してる時点でw エゴとか言われましてもw
    • by Anonymous Coward

      ふとこれ [pya.cc]が脳裏をよぎってしまって、
      そんなに昔のおじいちゃんおいしかったのか、と勘違いしてすいませんでした。

  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 13時59分 (#1681282)

    きれいなコードよりも、汚いコードのほうが非常時の対応力を高める「有用なバグ」を多く持っている、
    という調査結果が明らかになったそうだ。

    • Re:調査結果 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年12月01日 14時48分 (#1681327)

      汚いのは豚の中身じゃなくて環境。
      ソフトだって汚いデータや操作手順で痛めつけなきゃ、バグを炙り出せないよ。

      親コメント
      • by firewheel (31280) on 2009年12月01日 19時29分 (#1681528)

        大学を出た直後から「上流工程」で汚い部分に触れずにレベル7プログラマーをやってる人より、
        現場で生のコードに触れている人の方が良いソフトウエアを開発できることは、経験的には
        広く知られています。むしろ常識と言っても良いかも。
        #ただし日本は除く。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ほー、そうれならこのプログラムもそう言えるな
      ココの穴から、システム全体を管理出来るようになれるからね

  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 13時59分 (#1681283)

    屋外というのがどれくらい汚い環境かによるのでは。

    あまり汚すぎると本当に病気になって死んでしまうかも。

    • Re:程度問題、のはず (スコア:2, すばらしい洞察)

      by T.SKG (20663) on 2009年12月01日 14時23分 (#1681300) 日記
      これは、綺麗か、汚いか、の問題じゃなくて、豚にとって、
      健康的な環境か、非健康的な環境かの違いでしょう。
      抗生物質入りの餌と屋内だけじゃ、豚にとっては非健康的だったと。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        寄生虫を落としたり、体温調節をしたりと、まるで人間の入浴のようですが、
        さて、入浴できる環境とできない環境ではどちらが健康的でしょうかと、まあ。
    • 自然界にありふれたウイルスや細菌については、本来動物は抵抗力を持つはずですが、無菌状態や抗生物質漬けだと、その能力を鍛える必要がなくて、その分も含めて別方面への抵抗力だけが過敏に発達してアレルギー反応とかが強くなる、とかいう話でしたっけ?
      親コメント
      • ここにぶらさげます。

        無菌動物に関しては、マウス(ハツカネズミ)での実験結果がありまして。
        基本的に哺乳動物の場合、胎内は無菌的な環境なので、帝王切開で無菌的に取り出し、その後も無菌室で、かつ滅菌した餌や水などを利用して飼育しつづければ、無菌(germ-free)の状態での飼育が可能です。で、そうして飼育したマウスでは、通常の(conventional、コンベンショナル)マウスよりも寿命が長くなることが判ってます。SPF(specific pathogen free、特定病原体のみを持たない)マウスと比べても、大体、寿命が1.2〜1.3倍くらいに伸びます。また、通常のマウスに比べて、消化管(腸)が長くなることも知られてます。従って、腸内の常在菌の有無は、おそらく消化吸収の能力を落としてしまうのだけど、必ずしも生存に必須というわけではなく、むしろ寿命全体に対しては縮めるような影響が出ているのだ、と。

        ただし、これはあくまで「無菌室で飼育する」ことを前提とした話で、無菌マウスは(特に腸管免疫に起因する)免疫力が低いため、通常の(conventional)飼育環境に出すと、様々な感染症に罹ってしまいます。我々の生きている環境での生存に適応するためには、やはり常在菌と共存している状態の方が適していると。実際、無菌マウスに対して人為的に特定の微生物を定着させたもの(ノトバイオート、gnotobiote)であれば、コンベンショナルと同等の免疫能を持ちます。
        親コメント
    • by c__(ABC) (39273) on 2009年12月01日 23時21分 (#1681655)

      >あまり汚すぎると本当に病気になって死んでしまうかも。

      人間でやるとしたら、屋外生活のホームレスの人と清潔な環境で入院している人を比べることになるかもしれない。
      後者はすでに病気かもしれないけどね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 14時22分 (#1681297)
    全てが汚い豚野郎がいるのですが、
    確かに殺しても死ななさそうなしぶとさを持ってますね。
  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 14時56分 (#1681342)

    免疫力のある無しで肉の味が変わるのかどうか、
    不健康に育ったとしても抗生物質を与えているので病気の心配はないとか、
    そういう観点が欲しい

    • by Anonymous Coward

      観点を豚に限定する理由もありませんが。
      人もまた、清潔すぎる環境がかえって不健康の元になるという研究もあります。

      • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 17時28分 (#1681456)
        畜産業に従事する家庭で育った子供は花粉症になりにくい、という研究結果なども
        発表されていますしね。


        #そういえば、酪農を営んでいるうちの実家の家族で、花粉症が発症しているのは
        #兄貴の嫁さんだけだったかも
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 16時38分 (#1681417)
    過剰清潔病のひとつかもしれないね。
  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 19時08分 (#1681516)
    アトピー等のアレルギーもこういうのが原因だったりして
    • National Geographic日本語版で昔読んだ記事にはそのようなことが書いてありました。確か、田舎と都会ではアレルギー発症率に優位な差があり、しかも、遺伝的な差は認められないとのことで、子供時代にどのような衛生環境であったかがアレルギー発症率と関係があるのではないかとのことでした。具体的には、子供時代に、田舎の環境にあるような、様々な微生物を含む「土」を食べることが、体内の免疫系を正常に機能させるという「仮説」だったと記憶しています。

      調べてみたら、「衛生仮説」 [hatena.ne.jp]というそうで、NGの記事とはちょっと違いますが、「ちょっと汚いぐらいの環境で子供時代を過ごした方が、健康的に育つ」という意味では、今回の記事もそのような文脈で解釈したほうがいいのでしょうね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年12月01日 19時19分 (#1681522)
    ただの豚だ!!

    #シロコロ食いたいのでAC
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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