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地球

火葬に変わるエコな遺体処理「アルカリ加水分解葬」 84

ストーリー by hylom
宇宙船内でも安心です? 部門より

「ニキータ」に出てた始末屋は酸だったか 曰く、

ロイター日本語版の記事英語版記事:若干情報量が多い)より。アメリカフロリダ州で、高エネルギーを要し二酸化炭素排出量が多い火葬に代わる遺体処理システムとして、アルカリ加水分解を行うサービスが来年1月からスタートするらしい。この計画にかかわっているのはピッツバーグの葬儀会社Matthews International Corp.

火葬に比べると天然ガス使用量を1/10、電気使用量を1/3に抑えられ、二酸化炭素排出量は90%の削減、火葬の際発生する銀歯などからの水銀蒸気発生もないという。英語版記事によると、ステンレスの容器に水酸化カリウムなど組織を分解する化学物質とともに遺体を沈め、2時間ほど待つと溶け残った骨と茶色い有機溶液(syrupy brown liquid)になるので排水して処理される。骨は火葬と同様に家族のもとにかえされるそうだ。

この技術は実験動物の処理としてこれまでも用いられていたもので導入コストや法的な問題でこれまで人間の遺体には用いられていなかったという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by u1p (2709) on 2009年12月04日 12時54分 (#1683467) 日記
    マクロスF 見たんだな、きっと。マトリックスかもしれんけど。
    殺人の証拠隠滅にも使えそうで怖い。
    • 昔、秋葉原でPC売ってたりしてた今は無き宗教団体も、アルカリ溶液を溜めたコンクリートの浴槽に遺体を沈め溶かして証拠隠滅したって話もありましたね。

      #上九一色のサティアンだったっけ?あの頃のワイドショーではそんな報道ばっかりだったような。

      --

      /* Kachou Utumi
      I'm Not Rich... */
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    • by Anonymous Coward
      葬儀ではなく、事故で薬剤タンクに落ちて溶けてしまった、
      という例はありましたな
  • by voices (16831) on 2009年12月04日 15時31分 (#1683593) 日記
    死体を堆肥にして大地に返すコンポスト葬なんてのもあります。

    http://blogcritics.org/culture/article/eco-burial-turns-corpse-to-compost/ [blogcritics.org]

  • 焼く、という行為そのものが重要なのであって、
    死体を骨だけにできれば手段は問わない、というわけではないと思います

    #食肉加工時の廃棄物処理とかで利用するのならともかく
    • 火葬は今では当たり前ですが,日本では百数十年程度の比較的新しい制度・文化です。

      日本の一般庶民にとって近世まで土葬文化が主流でしたが,近世以降の全国的な人口増加により埋葬地が不足したこと,特に都市部での伝染病などの公衆衛生問題が顕著なり,火葬への移行が始まります。

      明治政府は,はじめ宗教上の理由(廃仏毀釈)のため火葬を禁止しましたが,すぐに撤回して逆に火葬を推奨する法を制定しています。この制度設計にあたっては当時問題となっていた都市の公衆衛生の観点から議論されています(同様に公衆衛生の観点から計画されたのが「都市公園」)。

      そのため,法や制度の目的から見れば(法改正は必要ですが)「焼く」以外の合理的な方法を採用するのは趣旨に反するわけでなく,数十年もすればみんな当たり前になるかもしれません。このアルカリ処理が合理的とはいいませんが・・・。

      現在の火葬で行われる儀式も,伝統的な儀式を本歌取りして選択的に採用した儀礼ですから,アルカリ葬が普及する頃には業者がもっともらしい理由と根拠を付けて儀礼化していくのではないでしょうか?結婚式みたいに。

      もちろん現代日本人の中に「焼く」という行為に特別な感情を抱いていることは否定しません。

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    • もともと火葬も腐敗による疫病の蔓延を防ぐような目的で行われて、埋葬文化として定着したんじゃないですかね。
      合理的な理由に後付で儀式的な意味合いが付いてきたように思えます。

      なので、最初は抵抗があったとしても、火葬自体の問題が大きいのなら処理方法も変わっていくんだと思います。

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      • 「エコ火葬」 (スコア:3, おもしろおかしい)

        by TarZ (28055) on 2009年12月04日 12時41分 (#1683447) 日記

        弊社ソーラーセレモニー社では、太陽炉を使った地球にやさしい火葬を提案しております。

        太陽炉とは、ご家庭向けに販売されているソーラークッカーと同様に、太陽光を集光して高熱を得る仕組みです。ガスや重油を使う従来の火葬と異なり、使うエネルギーは太陽光のみ! 完全なカーボンニュートラルを達成しております。

        あなたも、人生のお別れにはソーラーパワーでエコな火葬を体験しませんか。きっと、太陽から元気も分けてもらえることでしょう。

        ※なお、セレモニーは晴天時に限らせていただいております。

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        • Re:「エコ火葬」 (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2009年12月04日 22時15分 (#1683875)

          天気予報が外れて雲が垂れ込め、しばらくすると雨が降ってきた。
          「もうしわけありません。残りの火葬は後日改めてとさせていただきます」
          後には半焼けの遺体と呆然とした遺族が残された。

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      • 火葬も受け入れられない文化の人たちからこのような処理方法が提案されると
        骨にする手段なら何でもよいと考えているかもしれませんね。確かに。
        火葬文化から提案されるなら、意味の考慮は必須ですし、日本でこんな発想は聞いたことが無いのは
        エコが単なる宣伝文句だからじゃないかな。
        でも、エコ以上に火葬の大きな問題点が出てくれば、儀式の方法も変わってくるというのは同感です

        ホントに葬式にエコを目指すなら、近親者は1日電気石油エネルギー利用をほぼゼロにするという習慣ぐらい
        すぐ広まりそうで、火葬をやめたエコ分ぐらいはすぐ取り返せそうだけど。
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        • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 17時38分 (#1683706)

          エコとか言い出したら葬式自体がエネルギーの無駄遣い山盛りだしね。
          葬儀場運営、飾り照明、移動用のマイクロバス……葬式をやらなければどれだけエコだろうかw

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    • by Anonymous Coward
      加熱して骨を脆くしておかないと、そもそも骨壷に収まりませんが……

      # 葬儀屋が肋骨だの大腿骨だのを砕きながら骨壷に収めていくのを見て
      # ちょっとショックだったり。
      # それでも1/3くらいは収まらず残していったように見えたが?
      • # 葬儀屋が肋骨だの大腿骨だのを砕きながら骨壷に収めていくのを見てちょっとショックだったり

        初めて見たときは、衝撃を受けるよね。
        ザックザック砕きながら収めるのを見ると「本当に仕事なんだなぁ」と思ってしまう。

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    • by Anonymous Coward
      感覚的には自分も同意なんだけど、これって自分が特定の宗教観に囚われていることを自覚できないからこその感覚なのかもしれないな。いまだに進化論を容認できない一部のキリスト教徒達も、これと似た感覚でそういう行動をとってたりするのかな。
    • by Anonymous Coward

      逆に火を神聖視する拝火教では火は絶対に使いたくないという事でアリな方法なのかもしれないし。
      日本の特殊な宗教に属する人の場合、俺が死んだら死体は「とかちつくちて」なんて遺言を残す奴もいるかもわからんしね。

      とにかく新しい方法が出てきたのは選択肢が増えていいのではないかな。

  • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 12時54分 (#1683465)

    トータルでの環境負荷が小さくなるんでしょうかね?
    ぱっと読んだ限りでは、火葬単体での負荷しか見てないのかなと感じるのですが。
    廃液処理ってえらい環境負荷が高いイメージがあります。

    • by kakitaro (10664) on 2009年12月04日 15時21分 (#1683580)

      同意。
      CO2発生量は減らせれるだろうが、環境負荷で考えると焼いた方が少ないと思う。

      廃棄物の処理を行う場合、苛性処理するより、焼却の方が圧倒的に安価に済みます。それは廃水処理にコストがかかるから。それを考えたら、この方法は意味がないと思う。
      因みに、彼の国では、BSEの牛を苛性処理している実績もあるので、こっちからの連想で始めてるような気がする。BSEの場合にはプリオンを完全分解しなくてはならないが、焼却以外で苛性処理が分解可能だとのこと。BSE処理残渣は他に流用できるでしょうが、流石に人体の処理残渣は使うわけに行かないだろうから、絶対コストも合わないと思うぞ。

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    • by the.ACount (31144) on 2009年12月08日 10時47分 (#1685226)

      エコを言うなら、再利用を考えなくては。
      毛で「ちゃんちゃんこ」を作るとか。(鬼太郎)

      死体の一部でアクセサリーを作って持ってるのは、どこの話だっけ?(干し首じゃなくて)

      --
      the.ACount
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  • 取り出した骨は酸で溶かして、最後に両方の液を混合して中和...とかでいいかも。
    # 液も中性になるし。何か残したければ中和時に沈澱物が出るような薬剤を選んで沈澱物を乾燥して壷へ。

  • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 12時40分 (#1683446)
    そう、思わない?
  • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 12時42分 (#1683450)
    キリスト教は肉体が天国で使われる?ため焼いてはいけなく、土葬にすると聞いたんですが、キリスト教大国のアメリカでそういう会社や技術が出てくるってのは意外ですね。
    • by t_mitz (35913) on 2009年12月04日 12時45分 (#1683455)

      州によって相当認識が違うとか?

      # 進化論も州によって教えたり教えなかったりしてるわけだし。

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    • 又吉イエスも「地獄の業火に焼かれて」と言うように、人を火で焼くことは罰とする宗教観だと思います。
      僕も「日本人は火で焼いちゃうんだろ、狂ってるな。イスラム教はいいぞ」と勧誘されたことがあります。

      #「お前はなにを信仰してるんだ?キリストか?ブッダか?ユダヤ教か?」
      #「多くの日本人は何も信じてないよ。あえて言うなら日本には 8 million の神様がいて」
      #「8 milion!!」とかの話中に出てきました。外人と話す話題がなくなったら宗教と政治。

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    • キリスト教は肉体が天国で使われる?ため焼いてはいけなく、土葬にすると聞いたんですが

      天国で使うんでなくて、キリスト再臨の際の復活のときの魂の受け入れ先でなかったでした?
      神に対する罪を犯した自殺者は復活できないように心臓に杭うったり。

      あとアメリカの火葬史 [osoushiki-plaza.com]によると1997年の統計ですが

      アメリカの1997年の死亡者の23.59%が火葬を行い、前年の火葬率21.37%を更新した。この伸び率で計算すると、2010年には火葬率が33%を超えるという。
      (中略)
        1997年の火葬率の高い5つの州は、1位がネバダ州で61.11%、続いてアラスカ州の58.54%、ハワイ州が56.66%、ワシントン州が 54.42%、そしてアリゾナ州が53.03%である。退職後転入してくる人が多いネバダ州では、火葬率が60%と高くなっている。また教育水準の高まりから、火葬が受入れやすくなっている。
        火葬の低いところではウエストバージニア4.85%、ミシシッピー州4.96%、アラバマ州5.14%、ケンタッキー州6.25%、テネシー州6.67%となっている。

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  • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 13時39分 (#1683502)
    火葬した骨ってカランカランで「ホトケになった」って実感がわくけど、
    薬液で肉を溶かした後に残る骨って生臭そうじゃない??

    頭蓋骨の中の脳みそとか、太めの骨の中の骨髄とかもちゃんと「キレイ」になるのかな?

    「臭うお骨」なんて腐乱死体みたいでイヤだなぁ…。
    • 火葬もかなり臭いと思う。
      # いわゆる蛋白質が燃えた臭いが残るよ。

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      • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 15時49分 (#1683608)

        最近の火葬場の炉はすごく高能率高性能なので大丈夫ですよ。
        ぜんぜん臭いません。

        逆にちゃんと適当なところで炉から出さないと
        お骨まで完全に灰になってしまって
        焼き始める前に並べられた炭と区別ができなくなってしまいます。

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        • by Anonymous Coward on 2009年12月04日 20時12分 (#1683822)
          斎場の近所に10年近く住んでますが、煙も出ないし悪臭等もありませんね。
          ただ個人的には重金属汚染が怖いかな。

          # 伯父が斎場の手伝いをしてたことがあるのですが、
          # こまめに中をのぞいて火力やバランスの調整をしないと
          # きれいに焼けないとのこと。大変ですねぇ。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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