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JAXA、イプシロンロケットの概要を発表。研究段階から開発段階へ 24

ストーリー by hylom
量産型 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

やや旧聞と鳴るが、JAXAが7月14日、研究段階であった次期固体ロケット「イプシロンロケット」の詳細を発表、研究段階の終了を発表した(JAXAのプレスリリース)。

イプシロンロケットはH-IIAロケットなどの大型ロケットとは異なり、「安価な小型ロケット」を目指すもの。また、固体ロケットシステム技術の維持・強化も背景に挙げられている。打ち上げ能力は地球周回低軌道で1200kg、太陽同期軌道で450kg。初号機打ち上げ年度は2013年を目指すようだ。

また、3段式固体ロケットの基本形態と、小型液体推進系を追加搭載したオプション形態の2形態を有するのも特徴。小型液体推進系を搭載することで、液体ロケット並みの軌道投入精度を目指すという。運用性についても考慮されており、1段射座据付から打ち上げ翌日まで7日間、衛星最終アクセスから打ち上げまで3時間と、世界最高レベルの運用性を提供するという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 発表というか (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2010年07月20日 15時27分 (#1797906)

    JAXAのリリースは、14日に開催された文科省宇宙開発委員会に提出された、「開発研究」段階から「開発」段階への移行の審議を求める資料です。同時に提出されたはやぶさ2については、「研究」段階から「開発研究」段階への移行の審議を求めています。L/Dの「開発研究(フェーズB)と開発(フェーズC)」 [air-nifty.com]が詳しいです。

    宇宙開発委員会ではこれをうけて、推進部会にて審議することにしました。8月の来年度予算の概算要求までに結論を出すそうです。

  • タンカーみたいな船で赤道まで移動して、そこから発射すれば燃料少なくてすむのでは?
  • コスト的に (スコア:0, フレームのもと)

    by tadikarawo (35287) <a3172946@jnxjn.com> on 2010年07月20日 14時11分 (#1797865)
    計画より嵩んでM-V並み、射場での作業も結局M-V並みってなことになんなきゃいいけどね。
    • 発言は自由ですけど・・・思い込みだけでイプシロンに否定的な話をするのはどうかと。

      M-Vロケットとは異なり「射場に依存しない究極の管制システム」を模索しているのがJAXA | イプシロンロケット [www.jaxa.jp]です。

      M-Vロケットは全段固体で惑星探査にも使用できる世界最高性能の多段式固体ロケットですが、総合的に見たときに運用のコストがかさんでいましたので、新しい固体ロケットではM-Vロケットの約3分の1程度を目標にコストの削減を図ろうと計画しています。
      (略)
      地上設備や打ち上げオペレーションにかかる時間を、M-Vロケットの4分の1程度になるようにコンパクト化。このために、ロケット搭載系の点検は機上で自律的に行い、地上系の手間を省きます。極端に言うと、世界中のどこにいてもネットワークを介してロケットの点検や管制ができてしまう、それもノートパソコン1台でできる、そのような世界をめざしています。

      JAXA のことですから軍事転用はないと思いますが、どこからでも大陸間弾道弾を打てる時代が来そうな予感。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
      • 韓国では、射程1500キロの巡航ミサイルが今年から配備開始されます。http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100717-OYT1T00747.htm [yomiuri.co.jp]

        韓国から北朝鮮を狙うには、どんなに遠くても1000キロしか必要ありません。これは、中国と、そして、日本を標的としたミサイルですね!

        我が国では、しっかり、いつでも軍事転用できるロケットを整備しておいて、もし隣国がヨコシマに走るようなら、とっとと、いつでも報復できる体制を整えておかなければなりません。

        あと、ロシアからコンテナに積める巡航ミサイルなんていうのも「商品化」されているので、そういうのを導入しちゃうのも必要かもしれませんね。http://www.youtube.com/watch?v=9xupOQSvnas [youtube.com]

        --
        ------ nori2
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          百歩譲ったところで弾道ミサイルだと思うんだが、なんで巡航ミサイルの話になってるの?制服さんの悪いクセ?

          それとその手の議論は少なくとも2ヶ月前 [srad.jp]にやっといてもらわないと。

        • by Anonymous Coward
          >とっとといつでも報復できる体制を整えておかなければなりません。

          無意味。日本国民に損害がでるの前提かい?

          打たれないように、打たれても我が国に到達させない(打ち落とせる)事の方が何十倍も重要。打ち落とし技術をもっと磨くべき(米なんぞそっちのけでも)。
          大体、表向き「これは兵器ではありません」ってポーズで運用するのなら、どうしたって実運用するのにタイムラグが発生する。
          自衛隊は軍隊ですぅ~と開き直って、最初から兵器として見せつけるなら話は別だけど、んな事したらそれこそ実運用も充分じゃねーのにミサイル攻撃かけられちまう。
      • 投射質量あたりのコストが運用開始するころにM-V以下に抑えられたって分かるまで鵜呑みにする気ないだけですから。
        作業量は言い分だけ減らせるかもしんないけど。そっちだって運用始まるまではなんとも言えない、って言ってるだけですから。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年07月20日 14時18分 (#1797873)
    固体ロケットの方が維持管理が楽だとか
    防衛予算の怪しげな分をこっそり流用できると良いんですがね~
  • by Anonymous Coward on 2010年07月20日 14時29分 (#1797880)
     内之浦も種子島も打上施設の鉛害や老朽化が問題になっているのですが、
    イプシロン用に射場を改修するつもりはどれだけあるのやら?
    • by Anonymous Coward
      煙害はまあなかろう。
      • by Anonymous Coward
        いや,固体ロケットは有害な噴射ガスによる設備の腐食被害があってもおかしくは無い
  • by Anonymous Coward on 2010年07月20日 14時43分 (#1797885)
    pdf資料には
    「背景および位置付け:~情報収集分野のミッションについては,情報管理を適切に行える打ち上げ手段の確保が必要」
    「軌道投入能力:小型衛星ニーズ分析により以下を評定。~太陽同期軌道-ASNARO(仮称)シリーズ」
    「運用性:~災害等の有事に際して宇宙からの情報収集手段を緊急展開するミッション」
    との文言があるが,情報収集衛星との関係はどうなっているのだろうか?(何だかGXロケットの資料でも見たような文言だ)
    ASNAROは光学情報収集衛星への適用も視野に入れた計画だったはずだし,「災害/等/の有事」には「安全保障上の有事」も含むと解釈出来るが..... 
    将来的には官需の小型衛星打ち上げへの適用も想定しているのではないか?
    • 日本のロケットは残念ながら官需がないと存在できません。
      商業目的を意識したH-ⅡAロケットも、ロシアや欧州のロケットと比べ実績が無く
      商業打ち上げ市場には未だに割り込めていません。
      相乗り条件で大幅なダンピングをしてやっと韓国の衛星を獲れただけです。
      更に最近では、宇宙ベンチャー企業のスペースX社が開発した格安ロケット
      ファルコン9だとH-ⅡA並の打ち上げ能力でありながら価格は半分以下で、
      実績と価格ともに中途半端な日本はもう勝負になりません。

      更に商業ではなくISASの科学衛星を主な顧客にするイプシロンにしても、
      もう少し能力を落としてもいいならイプシロンの三分の一

      • by Anonymous Coward

        ファルコン9だとH-ⅡA並の打ち上げ能力でありながら価格は半分以下で、
        実績と価格ともに中途半端な日本はもう勝負になりません。

        H2Aの実績ってまだ開発中でいつ飛ぶかもわからんロケットにもかなわないんだ。へー。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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