宇宙ゴミを回収する巨大風船 GOLD 45
ストーリー by reo
コロニー落としの幕開けであった 部門より
コロニー落としの幕開けであった 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
地球の周りには、1 cm 以上の大きさの宇宙ゴミが 10 万点以上あると言われており、増加の一途を辿っている。そんな宇宙ゴミを回収する巨大風船が発案されたそうだ (SpaceDaily の記事、本家 /. 記事より) 。
Global Aerospace Corporation の Kristen Gates 博士が発表した GOLD (Gossamer Orbit Lowering Device) はフットボールの競技場の大きさ程もあるという巨大ゴミ回収風船。この風船を使われていない人工衛星などに取り付け宇宙ゴミを回収、回収されたゴミは大気圏に再突入し焼かれる仕組みとなっている。宇宙ゴミは風船を破り風船内に収まるが、加圧システムによって風船は縮まない。また、大きなゴミとぶつかった際も風船がしぼんだり、ぶつかったゴミを細かく壊さないようになっているとのこと。
人工衛星など軌道上を回っている物体は抗力によって減衰するが、GOLD はこの抗力を数百倍にして利用し、ゴミを回収したら大気圏に突入する設計だそうだ。ゴミは全て燃えつきるとは限らないため、突入地点を計算した上で風船を膨らませ、海上へ落下するよう誘導することもできるとのことだ。
そういえば去年も似たようなことが (スコア:3, 参考になる)
宇宙ごみでもうけましょう! 露が巨利狙って掃除船開発構想
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/322917/ [iza.ne.jp]
「掃除宇宙船」と「巨大風船」。どちらが先に実現するのかな。
Re: (スコア:0)
Re:そういえば去年も似たようなことが (スコア:1)
ムーミン一家の釣り風景?
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
その費用は誰が出すんでしょうね。
アメリカ・ロシア・中国あたりが責任負うべきじゃないかと思うんですが、
実際には現在のデブリの発生責任ってどうなってるんでしょう?
Re: (スコア:0)
JAXAのロボット衛星のことも思い出してあげてください。
http://srad.jp/science/article.pl?sid=09/03/17/1342227 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
元コメリンク先より
>>「エネルギヤ」のロポタ社長
ロボタ社長がいずれロボットになり、宇宙でゴミを拾うことを期待してしまう。
# アホな話なのでAC
これぞ宇宙黄金時代の尖兵なり (スコア:2, おもしろおかしい)
GOLDラッシュ
なんちって
#100万ドルでも星は掴めない そこでGOLDさ♪
そんなにデカイと… (スコア:2, 興味深い)
そんなにデカイとGPSとか衛星放送とかみんなが使う人工衛星に引っかからないの?
ここまでバルンガなし (スコア:2)
ここまでバルンガなし
Re:ここまでバルンガなし (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:ここまでバルンガなし (スコア:1)
しかも、太陽に落ちてくれるし...
明日の朝 晴れていたら、まず空を見上げてください、 そこに輝いてるのは、太陽ではなく...
typo (スコア:1)
Re: (スコア:0, オフトピック)
ご指摘 thx です。修正しました。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:typo (スコア:1)
>宇宙ゴミは風船を破り風船内に収まるが (スコア:1, すばらしい洞察)
反対側から突き抜けないの?
いやプラネテスレベルの知識においては、すげー喜ばしい技術だとは思うんだけど。
Re:>宇宙ゴミは風船を破り風船内に収まるが (スコア:2, 参考になる)
> 反対側から突き抜けないの?
風船の中には気体がつまってるわけですから、
反対側に達するまでに減速するってことじゃないでしょうか。
Re:>宇宙ゴミは風船を破り風船内に収まるが (スコア:1)
昔、このアイデアを思いついて計算したことがあるけど、小さいゴミを一回の貫通で落下させるためには 100 m サイズの風船に 10 トンの炭酸ガスを詰める必要がある。( 0.01 気圧の場合、炭酸ガスで計算したのはオマケだ )
そのサイズの風船は空気抵抗で 1 日に 10 m 以上落下するから、風船 1 個が sweep する空間は全体の 0.24 % 以下。
全空間を sweep するには 400 個以上必要だ。
the.ACount
いわゆるトリモチ案の一種 (スコア:0)
突き抜けても減速すればいいんでね?
Re:いわゆるトリモチ案の一種 (スコア:1)
ここは「アブナーズ」(いくたまき)を参考に納豆を使ってはどうだろうか?
らじゃったのだ
GOLDの風船 (スコア:1)
というとコードウェイナー・スミスの「黄金の船が――おお!おお!おお!」を思い浮かべる。
#さすがに全長が1億5千万kmあるってことは無いだろうけど
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
俺?
ボンカレー
普通に(スペース)デブリでいいような (スコア:1)
や、初出がそうなってるのかもしれませんが
なんとかく、「宇宙ゴミ」って特殊なものかと思ってしまった。(意味はわかってても)
#「宇宙ゴミ」は「宇宙ポリ袋」につめて「宇宙ひも」で縛ってね
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:普通に(スペース)デブリでいいような (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:普通に(スペース)デブリでいいような (スコア:1)
先生っ。
宇宙ひもを2本使って縛ろうとしたら、未来から宇宙ゴミが送られてきちゃいました [wikipedia.org]!
おふとぴ (スコア:0)
すみませーん、宇宙郵便ですが宇宙書留なんで宇宙ハンコをお願いしまーす。
Re: (スコア:0)
松本零士「呼んだ?」
スペースデブリとお手軽人工衛星 (スコア:1)
確かに今後スペースデブリの問題は大きくなると思う。
それにお手軽に人工衛星を打ち上げられる時代になってきているために、これからこの話題はより大きくクローズアップされるだろう。
WiredVision:80万円で打ち上げられるDIY衛星キット
http://wiredvision.jp/news/201008/2010080522.html [wiredvision.jp]
問題は誰がそこでそのゴミの責任を取るか?ってことになる。
色々な意味で、もうそろそろ考えなければならないのかもしれない。
Re:スペースデブリとお手軽人工衛星 (スコア:2)
リンク先ちゃんと読みましょう
> 軌道からは自然に下がっていく。数カ月稼働した後、大気圏に再突入し、燃え尽きる。
Re:スペースデブリとお手軽人工衛星 (スコア:1)
そうですね・・・燃えちゃうんですよね
その事を書かずに申し訳ありませんでした。
でも、心配なのはそうやって打ち上げて、その間は宇宙に存在する事ですよね・・・
どうなんでしょ?燃えるからどんどん、打ち上げてもOKなんでしょうか?
そのあたり疑問に思ってます。
Re:スペースデブリとお手軽人工衛星 (スコア:1, 参考になる)
>でも、心配なのはそうやって打ち上げて、その間は宇宙に存在する事ですよね・・・
>どうなんでしょ?燃えるからどんどん、打ち上げてもOKなんでしょうか?
>そのあたり疑問に思ってます。
違います。問題なのは低軌道(だいたい高度350km~1400km)とそれより上にあるものは永続的に地球の周りを回り続ける点にあります。なかなか落ちてこない上に、生きてる衛星にぶつかってデブリを増やしたり、デブリ同士がお互いにぶつかってさらに細かいデブリに増えたりして厄介だからです。
超低軌道のブツはほっといても落ちてくるのでどんどん打ち上げてもOK。
落ちてくるものはどうでもいい (スコア:0)
落ちてこないのが問題。考えなければも何も、もう何十年も言われてきたことだけど解決法がなかった。
墓場軌道に自力で移れたり自然に落ちてくるのはぶつからないからどうでもいい。
Re: (スコア:0)
ビッキー遅れるな~♪ (スコア:1)
GOLD、GOLD、GO、GO、GOLD♪
宇宙風船GOLD♪
らじゃったのだ
お父さんは宇宙を守るデブリ屋なんだ! (スコア:0)
プラネテスの世界がまた一歩近づいたのかな。
Re:お父さんは宇宙を守るデブリ屋なんだ! (スコア:3, すばらしい洞察)
「三年で何が変わった?オレは未だに平社員で貯金もない!
炎上プロジェクトを潰すだけの毎日で、マイホームどころか、自動車一つ買う金もねえ!」
http://srad.jp/comments.pl?sid=451247&cid=1570301 [srad.jp]
の世界なら、IT業界では既に実現しています。
パンッ (スコア:0)
プシューーーーーーーーーーー=3
宇宙飛行士に迫り来る巨大風船…
Re:パンッ (スコア:1)
若田君とか。
Re: (スコア:0)
Re:パンッ (スコア:1)
気体供給どーすんの? (スコア:0)
#御免、英語能力低いんでネタ元読む気力無し。
Re:気体供給どーすんの? (スコア:1)
以前に検討したときに当然、ガス漏れ対策も考えてある。
ラビリンス効果:流体が通る空間を複雑な形にしておくと摩擦抵抗が増えて、通路があるのに流れるのが困難になる。
そこで風船の皮を多層にして自由に相互移動するようにしておけば、穴が開いても多層膜の位置が穴の形状非対称とガス漏れの反動で直ぐにズレてガスが通りにくくなる。
風船が大きければガスが漏れ切るのに時間がかかり、その前に空気抵抗で風船が落下してしまうから問題ない。
the.ACount
Re: (スコア:0)
元記事もタレコミ以上の情報はそれほどない。
もしかして風船の材質がゴム風船みたいな強固な復元力を持つ物質を想像してる?そういう系の材料だと穴開きへの対処と圧力維持が難題と思うけど、そうじゃなくて紙風船みたいなものを想像してみればいいと思う。一発目の展開と形状がくしゃった後の再展開に必要な圧力を考えればそれほど大規模なものを必要とせずに済むんじゃないかな。デブリ捕獲って別にフレッシュな膜でなければいけないワケじゃないし、当て方考えれば一部がネット状の形状でも広げられるしさ。
なりはでかいが畳むとものすごく小さく収まるって書いてあったから、ここでの加圧システムってIKAROSのセイル展開システムみたいな展開ノウハウに似たようなノリだと思う。
Re: (スコア:0)
では、さんはい! (スコア:0)
「宇宙塵がやってきた!」
第六大陸 (スコア:0)
毎度この手の話題が出て思うのは、「第六大陸」に出てくる金属たわし方式の秀逸さ
#まあ、秀逸だと思っているのは素人の浅はかな考えかもしれませんけどね