地球内部地下 3000 km に未知の層が発見される 44
ストーリー by reo
ミスタードリラーの出番 部門より
ミスタードリラーの出番 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
九州大学の金島聡教授が地球の地下、約 3000 km の部分に周囲とは組成が違う未知の層があることを発見したそうだ ( asahi.com の記事、Nature 誌掲載の論文) 。
地球内部は鉄などの金属からなる核 (内核および外核) が中心になり、その周りに岩石からなるマントル、そしてその周りに地殻がある、という構造になっているが、金島教授らが地震波を測定したところ、その速度変化から外核の外側に厚さ 300 km ほどの組成が異なる層があることが分かったという。
ついに徳川埋蔵金発見か!? (スコア:4, おもしろおかしい)
地底王国 (スコア:3, おもしろおかしい)
恐竜人による地底王国か!と脊髄反射した人、手を挙げて。
# さすがに深すぎ&熱すぎ
この前はNASAが宇宙人を見つけた!?とか盛り上がってたけど、近頃はSF心がくすぐられるNEWSが多いね。
最低人 (スコア:5, おもしろおかしい)
地底人の帝国のさらに下の層にすむと言う最低人の帝国が…。(いしいひさいち氏提唱の説)
Re:最低人 (スコア:1, おもしろおかしい)
最低人なんて呼ぶと国際紛争に発展しかねないのでやめとく。
Re:最低人 (スコア:1, 興味深い)
Re:地底王国 (スコア:2, おもしろおかしい)
「宇宙生物学上の大発見」の話も、グリーゼ581の電波の話も、ツカミはよかったのにオチがしょぼかった。
今度こそ落とすところにきっちり落としていただかないとね。
#地の底だけに
Re:地底王国 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
一方の魔術サイドの十万三千冊は空気嫁化が著しく、ネタにはなりにくいですね。
Re:地底王国 (スコア:1)
アレが空気嫁だなんて、■■さんの立場は……
Re:地底王国 (スコア:1)
「『地下の層には自分達と異なる種族が住んでいて、最近検出されている信号は彼らから送られている物だ。』
という仮説を提唱していたということが、遺跡調査から分かった。
彼らの種族は我々が地表にでてきた時に放出された熱で絶滅したらしい。」
「彼らを哀れんでいる場合ではないぞ。今度滅ぶのは我々の番かもしれない。
実は最近、未知の信号が我々の住む層のさらに下層から検出されているという話があるんだ。。。」
みたいな感じの短編SFを読んだ記憶がある。たぶんクラークかその辺で。
Re: (スコア:0)
地底世界ペルシダーが実在するんですよ(^^;
沈んだプレート物質? (スコア:2)
プレートの沈み込んだ先が折れてマントルの底へ沈んだ絵とかも見たことがあるんですが、 そこからの連想で、プリュームになって浮いてくる前の、外核に加熱され中のプレート物質なのかと思ったのですが。
リンク先によれば、どっちかというと外核から浮いてきたスラグと予想されてるわけですか。地震波の速度解析だけで構成物質が分かるもんなんですねえ。
Re:沈んだプレート物質? (スコア:2, 参考になる)
単純には、まず
・P波の速度は密度・弾性率・剛性率に依存
・S波の速度は密度と剛性率に依存
という関係がある。
で、圧力に関してはこれとは別に「上に乗っているものの重さで決まってんだろ」というもっともらしい算出法がある。
でもってさらに別な情報として、ある圧力、ある組成、ある温度の時、物質がどんな相をとるか、という実験結果とその超高圧・高温側への外挿予測がある。相がわかると、第一原理計算のようなものである程度は弾性率などが推定できる。
となると今度は温度と組成が知りたくなるが、マントル部分に関しては深層から上がってきた岩石の組成や構造から推定。外核と内核の境目のところは鉄(の化合物)が液体(低圧・低温の外核)から固体(高圧・高温の内核)になると言うことで実験値の外挿から推定(ただし組成に不確定点が多いためより誤差が大きい)。内核・外核内での温度勾配は、固体・流体での熱移動だのを考慮して推定。
あとは組成がわかればおおよそ決まるが、これは非常に難しい。重いものが沈み軽いものが浮くと言うことと、地殻の組成の実測値、それが沈み込んだ後どう動くかのシミュレーションだとか、高圧下でどのように相変化するか(それによって密度がかわり、浮くか沈むかが変わったりする)の実験結果などを総合して、「まあこんな組成なんじゃないの?」と仮定する。そこから演繹される結果が膨大な実測データと合わなければ間違い、あってるようなら暫定的に採用。
そんなわけで、新たな相がある位置に発見されると、
・そこでの地震波の速度が実測からおおよそわかる。
・温度は各種モデルから(誤差は大きいものの)推定できる。
・圧力もまあ推定できる。
・元素の組成は、いくらかは推測される。
・存在してそうな元素の組み合わせで、その場の圧力・温度条件下で周囲のものと同じ程度の密度(違えば浮くか沈むかする)になる相を探す(そう言う実験結果を探す)。
・その相から推定される地震波速度が実測と合えば暫定的にその相がいると判断できる。
というように、様々な理論・実験・実測・仮定を積み上げて当てはまっていそうなものを探します。
そのため、基盤としている昔の人の結果が実は間違っていた!とか言うことが明らかになると、広範囲にわたってモデルの再構築が要求されます(時々ある)。
Re: (スコア:0)
なんか詳しい人っぽいので質問。
地震波で地球の内部を探る [spring8.or.jp]
このページのD”層というのは深度といい厚みといい、『発見』された層にとても近いように見えます。
別物なんでしょうか?
ちなみに2008年の成果ページにあります。
Re:沈んだプレート物質? (スコア:2, 参考になる)
同じものです。
この部分に地震波の速度が遅い領域があることはだいぶ昔から知られていました。その起源に関しては諸説様々にあったわけですが、2004年頃だかそのぐらいに発表された論文で、高圧実験の結果から外核の物質(と信じられているもの)がペロブスカイト相からポストペロブスカイト相と呼ばれる新発見の相に転移しているのではないか、という説が提唱されていました。
今回の論文は、最近の地震の解析などを用いることでより詳細なデータを得てそれを解析した結果、ポストペロブスカイト相への転移だけでは地震波の速度変化を説明しきれず、実はこの領域では単に相転移が起こるだけではなく、化学組成も少々違ったものになっているのではないか?というものが新たな発見(仮説)となっています。
そういう意味では、新たな層の発見というか、見つかっていた層に対する新たな事実の判明というか。
(まあ、組成の違う層がある、という意味では新たな層の発見でもあるのですが)
上下方向で十分な攪拌が起こっていれば、このような「軽い元素が上の方にちょっと多めに集まっている」という状況にはならないと考えられますので、このあたりではこれまで考えられていたよりも対流が弱いのではないか?とか、いくつかの点で既存のモデルの見直し(再確認)が必要になるかもしれません。
Re:沈んだプレート物質? (スコア:2, 参考になる)
ポストぺロブスカイト相や沈んだプレート物質は、マントル(基本的には岩石)の最下層(深さ2700-2900km)、
今回の発見は、核(基本的には鉄)の最上層(深さ2900-3200km)
です。
というわけで、沈んだプレートの話とは「違います」が正しいと思うんですが。
皆さん、本記事(Natureでも概要部分は誰でもアクセスできます)を読んでコメントしましょうよ。
Re: (スコア:0)
お答えいただき、ありがとうございます。
層があることはわかっていたけれど、観測データが予想と違っている。
それで、層のできかたが今までのモデルでは説明できないわけですね。
ありがとうございました。
3000 km (スコア:0)
3Mmとか書くのかな・・・
#小文字にすると3mm
Re:3000 km (スコア:1)
地球上で使うと限定すると、kmを超える長さの単位には、
余り意味がないんだね。
#1871794氏のコメント [srad.jp]は、ちょっと目鱗だった。
// ちなみに、1マイルは約1.6km、一里は約3.9km。
Re:3000 km (スコア:2, 興味深い)
Mmなんてのはあまり必要とされないんでしょうね。
長さの単位 [wikipedia.org]
#似非理系の僕はパーセクがなんちゃって単位じゃないのをはじめて知りました
Re:3000 km (スコア:1)
>#似非理系の僕はパーセクがなんちゃって単位じゃないのをはじめて知りました
じゃあauという単位 [wikipedia.org]も知らなかったでしょうね。
#「auがダメだ」とか「auはもう終わり」とか聞く度に、「なんでパーセクは良くてauがダメなんだ」と小一時間。
PARSEC (スコア:0)
ギャプラスの魅力の三分の一ぐらいはあの独特なステージ表記にあったような気がする。
Re: (スコア:0)
Pm (ぺためーとる) だと大きいんだか小さいんだかわからないじゃないか。
Re:3000 km (スコア:1)
え~??「車は 100メガm 走ったらそろそろ乗換え」とか考えません??
fjの教祖様
K円M円 (スコア:0)
「一日のおこづかいは1K円」
「中古車だったらこのクラスは1.5M円でしょ」
G円単位は使ったことがないな
Re:K円M円 (スコア:1)
日本の借金は 883T円です。
http://www.mof.go.jp/gbb/2203.htm [mof.go.jp]
G円単位はすでに飛び越え、もうすぐP円単位です。
.
多分G円単位は「年俸」を考えるときに使えるかと。
「平成17年における日本人の平均年収は 4.3G円です」
http://www.english-resume.net/indiv/ent41-02.php [english-resume.net]
# 適当にググって出てきた数字を使っているだけです。平成17年のデータを使った事に意味はありません。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
なるほど。
そう考えると斎藤佑樹君の契約金0.1G円も全然大したことないじゃん!
Re: (スコア:0)
> 「平成17年における日本人の平均年収は 4.3G円です」
そんなに給料もらえたらうれしいなぁ…
年収どころか生涯賃金で考えても、「G円」単位になる人はそれほど多くないと思う…
Re:K円M円 (スコア:2)
元コメはちょっと間違えていないか?
ギガって10億だから4.3G円=43億円になっちゃう。
元コメのリンク先では平均年収が437万円だから、実際には4.37M円ですね。
ちなみに、2008年では生涯獲得賃金は正社員で2億程度というのを見つけたので、
年収でも平均値では200M円強ですかね。
http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-106.html [geocities.jp]
でも、約40年働くとしたら平均で年間5M(500万)円強。
平均年収に及ばないのは何故だ?
統計によりまちまちか。
Re:K円M円 (スコア:1)
あぁっ、そうだ。1単位間違ってる… orz
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
生涯獲得賃金=∫年収+退職金
ってことではないのかしらん?
Re: (スコア:0)
Re:K円M円 (スコア:1)
「この仕事で 0.01 G 円いただける約束だったはずですが。7%ほど少ないですね。
ぎりぎりなんで困ります。」
「うちは SI なんだ。いやならかえってくんな。」
「そんな殺生な。」
Re:K円M円 (スコア:1, おもしろおかしい)
すいません、この"G"って、ギガですか、ギビですか?
関係ないけど、まちなかでお金の話するとき、"実際1メガぐらい必要だよね"などと、隠語として便利に使ってます。
#たぶんオッサンにはキロ円とかW〒とかつうじるよね?
Re:3000 km (スコア:1)
ええっ、1.852kmじゃないんですか?
って、一里と対比させてるんだから浬(nautical mile)じゃなくてmphのmileですね。
Re:3000 km (スコア:1, 参考になる)
> mphのmile
区別のために、statute mile (法定マイル)と書きます。
航空業界では nautical mile と statute mile の両方がでてくるので、"20 NM"とか"3 SM"とか書きます。
#nano meterじゃないよ
ついでに、1 mph が 1 SM / hour で、1 knot が 1 NM / hour です。
Re:3000 km (スコア:1)
いままで「海底二万里」は海里のことだと思ってたよ。(ふとググッて見た)
ホントに「二万×4 km=8万km:地球二周分」だったのね~。
(なんで二周なんだろ?海里なら一周なのに)
the.ACount
おふとぴ(Re:3000 km) (スコア:0)
不連続面は? (スコア:0)
モホロビチッチ不連続面、グーテンベルク不連続面、レーマン不連続面、でしたっけ。
はるか昔の地学の記憶が……
これにも何とか不連続面がつけられるのかな。
Re: (スコア:0)
やったねたえちゃん! (スコア:0)
入試内容に変更は (スコア:0)
生じないかな?
#センターか二次のどっちかで地学使うつもりなのでAC
外殻の外側だから (スコア:0)
#クリスマスも仕事が確定っす
これはつまり (スコア:0)
恐竜帝国を発見したということ?
# 故石川賢先生に捧げてくれ