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お金

科研費を繰り越し可能にする制度改正を行う方針が決定される 41

ストーリー by reo
デメリットの方が大きな制度でしたし 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

YOMIURI ONLINE の記事によると、「科学研究費補助金 (科研費)」の翌年度への繰り越しが可能になる制度改正が検討されているそうだ。

科研費は基本的に年度単位で支給されているため、いままでは年内に予算を使い切ることが求められていた。今回の制度改正では、科研費の一部を基金化することで繰り越しや前倒しが可能になるという。

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  • 間違いなく言えること (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年12月22日 14時02分 (#1878096)

    民主党政権下で行われる政策は何をやっても壮絶な斜め上の口実で叩かれる

    • by Anonymous Coward

      政権党叩きなのであって特定政党を叩いているのではありません。

      • by Anonymous Coward
        現状をより良い方向へ改善しようとする動きですね。私も賛成です。
    • by Anonymous Coward

      民主党政権下で行われる政策は何をやっても壮絶な斜め上の口実で叩かれる

      これ [srad.jp]とかこれ [srad.jp]の「素人の思いつき政策」への批判コメが「壮絶な斜め上の口実で叩かれ」ていたとは思いもよりませんでした。

      #全部が全部そうとは言わない(読み飛ばされそうなので強調)が、政権与党が「(国内外で)根回ししない」、
      #「譲歩すれば相手もそうしてくれるという性善説と希望的観測による行動」と
      #「聴衆の受けだけ狙った思いつきの発言」などの素人の政治で日本が混乱しているとは思う。

      • スラド内でトピックとして「壮絶な斜め上の口実で叩」く、という話ではなく
        トピック内のコメントで、リンク先どころか本文さえ読まず(それどころかしばしば政治とは関係ないものにまで)「壮絶な斜め上の口実で叩」くACがわいたりすることを言っているのでは。

        #ACじゃなくても居るとは思いますが

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        批判が全部が全部そうとは言わないが、とりあえずそのリンク先2つは元記事自体が明らかに誤解を基に書かれてるorネタで書かれてる代物なので、これで吹き上がってるのは「壮絶な斜め上の口実」には直撃で該当してる気がするよ

  • by saitoh (10803) on 2010年12月22日 12時13分 (#1878021)
    前年度の一月くらいに科研費内定通知がちゃんと来て、四月一日には即支出可能なように支給され、年度末日の3月31日まで支出可能なら、繰り越し不可でもそれほど困らないと思う。

    あ、政府調達の対象になるような高額の奴はまた話がべつだけど。

    • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時25分 (#1878032)

      今年の科研費分担金は酷かったです。8月中旬でようやく支出可能に、締め切りは12月中旬。
      分担金じゃなくても6月後半だったって話なので、6-7月の海外学会報告者は軒並み、自己資金で立て替え…。

      親コメント
      • by NOBAX (21937) on 2010年12月22日 16時20分 (#1878177)
        国や自治体の助成事業もそんなものですよ。
        新年度にならないと、募集が出来ないので、募集は早くて4月。
        実際には4月になってから募集要項を考えたりするので、5月になったりする。
        公募期間はせいぜい2週間。
        合否判定に7~8月までかかる。
        助成決定で金が使えるようになるのは、9月頃から。
        12月には事業終了して、翌年1月には報告書提出。
        2月には検査で、金が実際に振り込まれるのは4月。
        といった感じです。

        これでまともな事業をやれという方が無理。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時46分 (#1878045)

        科研費ではないのですが研究成果最適展開支援事業(A-STEP)の研究費がまだ使えない状態です。
        私金立替か、別の研究費で補うしかない。

        素直に研究費が使えるようになるのを待ってたら研究期間は3ヶ月もない。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          うちの場合はA-STEPの予算(2年)はすぐに使えましたよ。 JSTの入金前に大学が立て替えしてくれましたし、 実際の業者の支払い前にJSTから入金があればいいので、 余裕はありました。 人を雇うのは手続きに時間がかかりましたけどね。
    • 科研費の予算でもやってるのかは知らないけど、年度末に「予算を使い切るために」「使いそうなもの」を発注して、残りを文房具で「調整する」とかはよくある話だから、それをなくすためなのでは?と思った。
      繰り越し可能=無理に使い切らなくてもいいってことかと。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 22時45分 (#1878379)

        繰り越しても前倒ししたとしても、どんな研究でも最終年度があるわけで、最後は「文房具で『調整する』」ことになりそう。一件あたりの調整額は数千円でも、チリ積もで結構な額が調整名目に「ムダ」使いになっているんだろうな。

        1万円以下は学内・研究所の基金などに無条件編入できるようにしたりならないかな?

        うちのところでは、ファイル→クリアファイル→クリップ→ゼムクリップの順に満額になる。(最後は事務任せ)。

        親コメント
        • 1円残さず使い切れとか正直アホかと。
          きちんと計画立てて要求したんだからという論法なんだろうけど、
          実際には文具で帳尻合わせなんてされてる現状見れば、
          その論法が根本から破綻してるのは明白なんですよね。
          そもそも要求後の市価下落ペースを考慮すれば、余る方が自然。
          であれば、実際の調達で節約できた金額はむしろプラス査定されて然るべき要素であり
          ±0円で使い切るのはむしろマイナス査定されるべき要素のはずなんですけどねぇ?

          手持ちの現金は残さず使い切り、足りない分は迷わず借金しとけとか
          ぶっちゃけDQN多重債権者と同レベル、下手するとそれ以下の考え方ですよ。
          こんなんだから日本の財政は借金しか増えないわけだ。

          --
          uxi
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          そうそう。昔いた研究室は企業と共同研究していたこともあって割と余裕があったのか
          ある年度末デジタルオシロがぽーんと机においてあった。
          科研費が余ったらしい。そのオシロは半年以上使われず...
          そんなんなら学生用PC買ってよ!
          • by Anonymous Coward

            >そんなんなら学生用PC買ってよ!
            自分で科研費とってこいよ。
            またはそれができる見込みを示せ。

          • by Anonymous Coward

            PC等の事務用品は、科研費等の研究費では買えません。研究以外に流用できてしまうので、
            監査を通らない可能性があるからです。
            実験装置を買ったら内訳として制御用PCがあった、など、研究用途であることが示せればOKですが。

            机とかも厳しいです。実験に使う机であっても、「その机、ほかにも流用できるよね?」と
            言われて通らなかったりすることもあります。でも、床で実験するわけにもいかないので、
            なんとかして買わないといけないのですが、うまいぐあいに買う言い訳を考えたり(こういう
            ことから「(形式上の)不正」に発展する可能性があります)、折衝を重ねたりするために
            研究者の時間が割かれていきます。

            どこかに落ちている机を拾ってきたり、もらってきたり、最悪自分のプライベートなお金で
            買ってきたりすることもありえます(どれも、「不正」に該当するかもしれません)。

            # 絶対AC

            • by Anonymous Coward

              >PC等の事務用品は、科研費等の研究費では買えません。

              少なくとも事務用品は買えるよ。事務用品など短期間で消耗する品は科研費で買えると明記されている。科研費使用の手引きを参照のこと。
              PCに関しても、その研究にしか利用しない、という制限の元なら普通に買える。こちらも文科省の担当者によるQ&Aで述べられている。

              • by Anonymous Coward
                これは組織によるところが大きい。
                自分の経験した2組織では、PCはもちろん、文具も、実験に必要ならば家具類もOKだった
                家具類は実験設備と一緒に、その装置を置くために必要としたからなので、単発では無理かも。
                「この研究以外に流用できるよね」ってすごくおかしな理由だけれど、「他に流用できない装置」って
                ほとんど存在しないような。
                頭悪ければ、どんな機械も流用方法を思いつけないから、莫迦ほどいろいろ買えるって組織なのね。
              • by Anonymous Coward

                >これは組織によるところが大きい。

                それ、大元の文科省側が許可してるのに事務がだめ出ししてる場合は文句を言わないとダメ。大学等の事務は単に管理を委任されてるだけで、使途の許諾権はないから。
                資金の出元である文科省側できちんと許可が出てる用件なら、「文科省の許可を覆す権限でもお持ちなんですか?」とでも言っておけばいい。それでも文句を言うようなら苦情を文科省側に出して指導してもらう。

        • by Anonymous Coward

          >一件あたりの調整額は数千円でも

          大型予算だと凄い額が余ったりします。
          「来月末までに1千万使う必要があるんだけど何かある?」とか(さすがに滅多にない極端な例ですが無いわけじゃないのが恐ろしいところ)。

          • by Anonymous Coward
            科研費でないからオフトピですが、COE系は全学総動員で予算消化してますよね。
            隣の芝で羨ましい反面、お金の使い方としてはちょっとなと。
  • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時15分 (#1878023)

    現行制度でも、次年度繰り越しはできたはず。まだ手続きしたことがないけど、事務の方に怒られるかな。

    閑話休題、科研費って採用された予算額が、当該年度の科研費総予算額に準じて変動―ほとんど減額されるけど、前倒しして利用してしまって大丈夫か?

    来年度100万円の予算が付いていると思って、前倒しで使い切ってしまい、翌年度の実際の支給額が96万円だったら差額はどこから補填されるのだろう。それとも、採用時の予算額が必ず満額で支給されるのか?

    • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時45分 (#1878044)

      >事務の方に怒られるかな。

      怒られはせんだろうけど、手続きが面倒臭い。
      あと理由もそれなりにしっかりしてないと蹴られる。「余ったから繰り越します」じゃほぼ駄目。「○○という状況が生じたためやむを得ず繰り越さざるを得ない」というような、当初計画段階では予期できなかった理由、ってのが基本的な対象だったはず。
      まあ書類しっかり書けばそれなりに繰り越されるから、手間をいとわなければ。

      >当該年度の科研費総予算額に準じて変動

      ん?現状の科研費でも、内定額がそのまま交付されてない?
      特推なんかは知らんけど、毎年数百万ぐらいの科研費は初年度に連絡された内定額がそのまま来てたような覚えが……(少なくとも今確認したらここ最近の自分の分はそうだった)
      予算の変動分は、まず新規採択数の削減と新規採択分の充足率低下で補われているはず。それでも足りないとかそう言う極端な予算削減がなされれば内定額からの減額しか方法はないだろうけど。

      親コメント
  • これで (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時16分 (#1878025)

    年度末に残金を使い切るという無駄な処理をしなくてすみそうです。

    東大の繰り越し申請推奨によるDOSアタックが効いたかな?
    http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20101216kurikoshi.pdf [u-tokyo.ac.jp]

    • by Anonymous Coward

      さすが東大! すばらしい.
      「奨学寄付金も年度内に使い切れ」とかいう,ボケたことをぬかすうちの大学に,爪の垢でも煎じて飲ませたい…….

  • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 13時11分 (#1878066)
    これまでも翌年度に必要そうな物を買うとかいう形で事実上の繰越はやってたんですが、実際に繰越可となるとありがたいですね。1年分の科研費では買えない大物を買うことができそうですから。勿論継続テーマでないとまずいですが。
    #どこかばれちゃうとまずいのでAC
  • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 12時16分 (#1878024)
    >来年度はまず約310億円を基金化する。若手研究者向けの研究費が中心になる。

    まさか原資はこれじゃ無いだろうな?
    「最先端・次世代研究開発支援プログラム」
    http://www.jsps.go.jp/j-jisedai/index.html

    この研究費は今年の5月末に提案書〆切、9月頭ヒアリング
    11月頭に結果が出るというのが当初のスケジュール
    しかし、ヒアリングまではスケジュール通りに行ったのに
    未だに結果が出ていない、、、、、、
    金額規模といい、若手向けといい、なんだかちょうど良いのが気になる

    #年寄りが若手若手って叫ぶと、裏で絶対何かあるんだよな〜
    #若手のことを本気で考えるのではなく
    #自分らの都合の良い存在にしていないか?
    • by Anonymous Coward

      なんで制度の変更に原資が必要なの?
      それ科研費じゃないし。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 13時54分 (#1878092)

    どうせ実態は「余ったんなら返せ」と仕分けられる運用なんだろ。
    各省庁の皆様におかれましては、余らせたら翌年削減されるから何としてでも使い切ることを続けてきた結果がこのありさまなわけで。節約? 何それ?
    民間企業がそんなことしてたら当然競争に負けるし倒産するけど国には競争相手も倒産の心配もないからね。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月22日 16時12分 (#1878171)

    単に単年度決算をやめるだけで良いだろうに。
    余ったのは再分配のためにも一旦返せよ。

    • by Anonymous Coward

      >単年度決算をやめるだけで良いだろうに。

      単年度決算をやめたら繰り越しが出来るのと同じだろ……

      *科研費などは、最初に総額と各年度への配分額が決まります。
      そのため、原則としては「今年の研究の進みが遅かったから装置買うのは安くなる/新機種の出る来年にしよう」とか、「研究が予想外にうまく進んだから来年度買う予定だったものを今買いたい」という使い方が出来ません。これが出来るようになると便利なのは確かです。

      • 単年度決算じゃないと予定より前倒しになった時の予算ですぐ買えるってのはあるんじゃあないかなってのを元ACは言いたかったのでは。
        繰り越し可能なだけでは前倒しはできないのでしょう。

        #前倒しで使ってたら際限なく予算が増えて・・・ってのも起こりそうだなぁ・・・
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          進捗が理想的だった時に合わせて配分しておいて遅れた時に繰り越すようにしておけば、実質的には「予定前倒し」に近いことが出来るんじゃないかな

      • by Anonymous Coward

        お役人的には、研究はまず予定を立てて、実際にその予定通りに進めないといけないもののようです。

        > 「今年の研究の進みが遅かったから」
        →研究の進みが遅いのが悪い。
        > 「研究が予想外にうまく進んだから」
        →予定の立て方が甘かったからでしょ。

        という具合になってしまいます。完全に予定を立てることができ、完全に予定通りに進めることが
        できるのなら、そもそもそんなテーマは研究する価値なんてないのに。

        • >お役人的には、研究はまず予定を立てて、実際にその予定通りに進めないといけないもののようです。

          マァ、金出すところの意向は最大限尊重するしかないですけどねぇ。今回の場合、どちらも得しないから変えようという話じゃないでしょうか。

          >> 「今年の研究の進みが遅かったから」
          >→研究の進みが遅いのが悪い。

          1. 予定を立てた段階で想定していなかった問題が発生したため
          2. 自分が制御不可能な部分でスケジュールが遅れたため(外部のスケジュール遅延など)

          とか、納得しやすい理由にしてもダメということでしょうかね。

          >> 「研究が予想外にうまく進んだから」
          >→予定の立て方が甘かったからでしょ。

          コレはある意味、全てが上手くいったストーリーで予定を立てろという意味ですね。
          上の1の理由とセットで説明が可能になるので、キチキチでスケジュールを組んでおくのがいいと思います。

          >完全に予定を立てることができ、完全に予定通りに進めることが
          >できるのなら、そもそもそんなテーマは研究する価値なんてないのに。

          予定=結果を出す予定、ならそうなのですが、
          研究課題を実作業レベルにまで分解して作業が完了する予定を立てるのは可能でしょうね。

          作業が完了しても結果が出ない場合の方が多いでしょうけど。
          ただ、実際に金がかかるのは実作業の部分でしょうから、もしかしたらそれでも良いのか?

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          データベース科研はまだ、作業工程の見通しが全然ない状態で申請などしないでしょうから、ある程度の目処は立ちますけど、他は企画自体が大変であろうこととお察しします。

          役所は無謬であり、一旦決められたことはそれが確定した「現実」として扱われる。
          その「現実」が現実であることを保証するために、研究者と事務員は出来る限りの知恵を絞り、種々の「事象」を生じさせて辻褄を合わせる。
          たとえそれが、もともとの研究目的達成の障害になったとしても。
          場合によっては砂を噛むような作業が大量に発生して、関係者が皆疲弊したりしますね。

          とはいえ、科研は研究者の命綱みたいなとことがありますから…

          # 困ってる研究者の補助をしたことがあるのでAC。

    • by Anonymous Coward

      単に単年度決算をやめるだけで良いだろうに。
      余ったのは再分配のためにも一旦返せよ。

      単年度決算をやめたとき、どうやって「余ったの」を確定するのでしょうか?

    • by Anonymous Coward
      > 余ったのは再分配のためにも一旦返せよ。

      同意。
      繰り越しとか認めたら、あとあと裏金事件に発展するぞww
      • by Anonymous Coward

        > 繰り越しとか認めたら、あとあと裏金事件に発展するぞww

        何もわかってないな。繰り越しを認めないから裏金を作ろうとするんだよ。

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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