ノーベル賞受賞者曰く「DNA は量子テレポーテーションを行える」 55
ストーリー by reo
どういうことなの… 部門より
どういうことなの… 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
本家 /. 記事「Nobel Prize Winner Says DNA Performs Quantum Teleportation」より。
2008 年のノーベル生理学・医学賞受賞者である Luc Montagnir 氏が、「DNA はそれ自身の“電磁的インプリント”を離れた場所にある細胞や液体に送り込んで、オリジナルのコピーを作ることができる」と主張しているそうだ。これは量子テレポーテーションと等価らしい (論文PDF) 。
TechWorld の記事が多少分かりやすいが、2 つのテストチューブを使用し、片方にはバクテリアの DNA の小さなかけらを、片方には水を入れ、7 Hz の弱い電磁場に置いた。そして 18 時間後にポリメラーゼ連鎖反応を用いて DNA を増幅し、DNA の存在を調べたという。すると不思議なことに、水のみが入ったチューブからも DNA が検出されたということだ。
ホメオパシー (スコア:5, 興味深い)
この人、最近はホメオパシーの効果を説明するとする論文を出して、一部で物議をかもしていたんですよね。
参考:
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%DB%A5%E1%A5%AA%A5... [sp-file.qee.jp]
今回の論文も、アブストラクトの
"Some bacterial and viral DNA sequences have been found to induce low frequency
electromagnetic waves in high aqueous dilutions."
という記述から明らかなように、"高度に希釈"されることで特別な効果が発揮されるという
ホメオパシーのキーポイントを押さえています。
今年のイグノーベル賞の有力候補なのではないでしょうか。
Re:ホメオパシー (スコア:2)
今回の論文も、アブストラクトの
"Some bacterial and viral DNA sequences have been found to induce low frequency
electromagnetic waves in high aqueous dilutions."
という記述から明らかなように、"高度に希釈"されることで特別な効果が発揮されるという
ホメオパシーのキーポイントを押さえています。
New Scientist [newscientist.com]:
DNA was only recovered if the original solution of DNA - whose concentration has not been revealed - had been subjected to several dilution cycles before being placed in the magnetic field. In each cycle it was diluted 10-fold, and "ghost" DNA was only recovered after between seven and 12 dilutions of the original. It was not found at the ultra-high dilutions used in homeopathy.
押さえてないじゃん。
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
科学者流のジョークなんでしょ (スコア:0)
>今年のイグノーベル賞の有力候補なのではないでしょうか。
つまりこれは「一人でノーベル賞とイグノーベル賞の2大タイトル制覇!」というのを狙ってると思われ。
このくらいやればマッドサイエンティストと呼んであげてもいいかも知れない。
# すでに制覇してる人がいたらスマン
2タイトル制覇は実在 (スコア:2, 参考になる)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%8... [wikipedia.org]">アンドレ・ガイム:
・2000年イグノーベル賞…"カエルの磁気浮上"(イグノーベル賞 [wikipedia.org]に実権画像あり)
・2010年ノーベル物理学賞"二次元物質グラフェンに関する革新的な実験"(コンスタンチン・ノボセロフ [wikipedia.org]と共同受賞)
…だそうで、既にいるそうです。
#なんか去年の受賞者にイグノーベル賞受賞者がいるって話題になったような記憶があってGoogleりました。
Re: (スコア:0)
なんというか「やっぱり」という感じですね。
「どんでん」が来た (スコア:3, すばらしい洞察)
普通に考えれば、コンタミネーションだよな。
ただの、洗浄もれ。
ポリウォーター (スコア:0)
Re: (スコア:0)
量子テレポーテーション能力者 (スコア:3, おもしろおかしい)
俺の友達に「あいつの3m以内に近づいたら妊娠しちゃうぞ!」と言われてた奴がいたが、
奴は高レベルの量子テレポーテーション能力者だったんだな。
Re:量子テレポーテーション能力者 (スコア:1)
なるほど、イエスの父親も量子テレポーテーション能力者だったとすれば合点が行く。
聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1)
イエスさんの場合はねぇ、、、新約聖書よむといきなりずらずらと人名がならんで、
彼がいかにユダヤ人として由緒正しくて、ひいてはアダム、イブに連なる血縁か、
って説明が出てくるけど、それがお父さんのヨセフの家系なのね。
そこで信心深くない俺としては、「えー?」って思っちゃう。
あと、旧約もちょっと読んだだけで
・時々「嫁探し」の旅でみつけてる嫁さんはいったい、どこから沸いてきたか?
・ノア以前に派生した分家を「のちの○○の祖になった」とか説明してるのは、どうなの?
ノア一家以外は全滅じゃなかったの?
とか、色々つっこみどころがあるんですがね。
Re:聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1)
> ・時々「嫁探し」の旅でみつけてる嫁さんはいったい、どこから沸いてきたか?
> ・ノア以前に派生した分家を「のちの○○の祖になった」とか説明してるのは、どうなの?
> ノア一家以外は全滅じゃなかったの?
> とか、色々つっこみどころがあるんですがね。
全部量子テレポーションなんじゃないですかね?
Re:聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1, おもしろおかしい)
聖書では、人類の祖先って、すべてアダムとイブじゃないの?
アダムとイブに連ならない血縁なんて、ありえないんじゃないの?
アダムとイブに連なる血縁であれば由緒正しいと言えるのなら、
人類は全て由緒正しいと言えるのではないの?
Re:聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1)
>聖書では、人類の祖先って、すべてアダムとイブじゃないの?
聖書を読めばわかるんだが、アダムとイブの末裔以外の連中がわんさか出てくるんだな、これが...
Re: (スコア:0)
Re:聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1, すばらしい洞察)
ほんとに信心深い人はろくに読まずにでも信じ込める。
疑ってかかる人はあら探しのためしっかり読み込む。
...じゃないかな。
# のちに戒律になった元の部分とか、結構曖昧な記述だったりする
Re:聖書の矛盾(Re:量子テレポーテーション能力者) (スコア:1)
ちょっと前にラング世界童話全集を読んだんですが、これで聖書の別の一端が理解できたような気がします。
ここに収録されてる世界各地の童話って、本当に脈絡がないんですよ。読みながら思ったのが、これは寝つかない子供が「それでどうなったの?」と聞いてくるのに口からでまかせでつなげていったものに違いない、ということです。聖書の話(特に旧約聖書)も同じノリで成立したんじゃないかと思いました。
LIVE-GON(リベゴン)
水にやさしく語りかけるときれいな結晶になる (荒らし-1) (スコア:1, おもしろおかしい)
水「やだ、もう家に帰らせて・・・」
男「そして7hzの電磁場を発生させる。」
(機材)ヴイイイイィィィン
水「いやぁ!!DNAが来てるぅぅ。私妊娠しちゃう!」
と実験者が延々と水に語りかけたに違いない。
3m飛ばせるだけなのでは? (スコア:0)
純水だとは思うけど (スコア:2)
水だけからDNA出来たってこと?
Re: (スコア:0)
分子レベルで構成されたと考えると
DNAを構成する原子のうち、水にH,Oはある。C,Nは空気中から溶け込んできたことにしてもいいだろう。ところがP,Sあたりはどこから供給されたんだろう?
それらの供給を一切排除できた純水だよとなれば
必要な原子が作られたことに...、どちらにせよ常温核融合級のトンデモじゃないのか?
Re: (スコア:0)
塩基はPCRの時に加えてる。
Re: (スコア:0)
PCRで増幅される「元の塩基」を構成する分子がどこから来たかって話ですがな;
*純水の中に塩基配列が突然現れることをPCRによって確認した。ってネタです。
Re: (スコア:0)
あああ、違かった・・・・
塩基配列が入っていない水なのに、PCRを掛けるとお隣さんと同じ塩基配列が検出されるって話でしたorz
アメリカで映画化 (スコア:1)
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Re:アメリカで映画化 (スコア:2)
専用運河があるんですね。
#コンタミやろJK
いくらノーベル賞受賞者でも (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
どんなに善良な経営者でも、会社が傾き、いかがわしい債権者に捕まると、不正行為に手を染めざるをえない。
実験のコツ (スコア:1)
常温核融合 (スコア:0)
HとOしかないのに他の元素が存在するということはつまり…。
#ところで、唐突に出てくる7Hzってシューマン共鳴からの着想なんですかね?
#だとすると、この博士、なにか最終的な結論があってこの実験したっぽいな。
Re:常温核融合 (スコア:1)
これで、エネルギー保存則が成り立ってると言う事ないです。
計算できない私より。
論文の著者は、新しい用語を作るのがめんどくさかったのでしょう。
”漁師電報転書”、イマイチだ。
Re:常温核融合 (スコア:1)
ほおぉぉぉぉ~!
Re: (スコア:0)
>HとOしかないのに他の元素が存在する
別コメ [srad.jp]にも書いたけど、DNA複製の操作の際にバラバラの塩基を加えるからその点は大丈夫。
#別な点が多分大丈夫じゃないけど。
えっと (スコア:0)
某漫画の錬金術より高性能ですね
Re:えっと (スコア:1, すばらしい洞察)
水からDNAの合成に成功したって事ですか?
某漫画の錬金術より高性能ですね
「量子テレポーテーションと等価」って“主張してる”のだから
「水から人工生命練成ktkr」とか、他※にある「常温核融合pgr」って突っ込みは的はずれで
キョージュの主張は「DNAがトンネル効果で試験管をすり抜けて、
何も入ってない試験管に『来た』」ってことじゃないの。
それ自体は量子力学の論理の帰結だ。その土俵で突っ込まないとキョージュも鼻で笑うだろう。
#分子レベルでトンネル効果があるかどうかはまた別の話だ。
まあ、コンタミだろうけど
Re:えっと (スコア:3, すばらしい洞察)
実際には、コピーの仮定で元の量子の状態が失われるので、状態のコピーではなく状態の移動が起こる。 コピー元の量子と、コピー先の量子は、「コピーされた状態」以外は物理的に全く同じ性質だから、物として区別出来ない。 つまり、コピー元の量子とコピー先の量子の「場所が入れ替わった」のか「状態が入れ替わった」のかを物理的に区別する方法は無い。 区別出来ないと言うことは、どっちと解釈しても理論的に破綻を来さない。じゃあ、カッコイイ方で呼んじゃおう>テレポーテーション。みたいなノリで命名されたと考えれば、SFファン的には十分だろう、と勝手に解釈してます。
Re:えっと (スコア:2, 参考になる)
論文は読んでいませんが、量子テレポーテーションと等価であるという主張であって、トンネル効果やすり抜けではないという話ではありません。 量子テレポーテーションとしては立証し難い(論争になっている部分)ものの、それに同等な現象(量子の何らかの効果)であるとの主張です。
タレコミのリンクのTechWorld の記事 [techworld.com]に経緯らしきものが書かれていますが、議論になっている点は量子テレポーテーションであるのかないのか、です。
量子テレポーテーションとはそもそも量子もつれを利用した情報伝達手段であって、たとえば粒子A、Bというペアを用いた上で、量子もつれ状態にした際に粒子Aの状態が粒子Bとは逆の状態(厳密には値)になるという性質を利用したものです。
つまり、2つのペアを用いれば2進数伝達が可能です。
しかし、この量子もつれは非常に低い温度で1秒以下の現象であり、壊れやすく短い時間しか持続しないということが一般的なため、主張されている現象が量子テレポーテーションであると立証するのは難しいということなのです。
追記:反証として本家では光合成に量子もつれが利用されており、量子もつれを長く保たれているとのタレコミがあります。 Quantum Entanglement and Photosynthesis [slashdot.org]
また、量子もつれの突然死などもあるため未解明の部分も大きい模様です。
====
本職の方のご意見ありましたら是非聞かせてください。
Re:えっと (スコア:2, 参考になる)
>キョージュの主張は「DNAがトンネル効果で試験管をすり抜けて
違う違う。
DNAの材料は最後のDNA複製過程で与えられてるから、この人の主張してるのは
・あるDNAの入っているの(A)と入っていないの(B)を並べて共鳴させる(共鳴に突っ込んじゃ駄目だ!)
・両方に対しDNAを複製する操作を行う。複製のためのDNAの素材(バラバラの塩基断片)は当然両方に加える。
・AはテンプレートとなるDNAが入っているから、DNAポリメラーゼがそれと合うように素材(断片)を繋げて同じものが複製される
・Bにはテンプレートがないのに同じDNAが複製された!ふしぎ!
・AからBに共鳴(突っ込ん(略))により情報がしみ出していて、それとDNAポリメラーゼとの相互作用で同じDNAシーケンスが複製されたんだよ!
・な、なんだっ(略) ←今ここ
まあ、コンタミだろうけど
Re: (スコア:0)
非常にわかりやすい解説ありがとう
でも、対照実験として
(A)(B)ともに、DNA素材だけを入れて、複製するDNAを入れない
って実験はしたのかなぁ。
#と、論文も読まずに書き込んでみる
まぁ、コンタミだろうけど
Re:えっと (スコア:1, 参考になる)
論文には、やっていると書かれていますね。
他のネガコン実験としては、
・電磁場中に置く時間を16-18時間未満にする
・コイルの中に置かない
・電磁場を発生させない
・電磁場を7Hz未満にする
をやっているようです。
コンタミを考えるなら、その後のPCR実験の手技か。
Re: (スコア:0)
つまり、地球の生命は雛型たる別の惑星から量子テレポーテーションでコピーされた存在だったんだよ!!
のんのんじー (スコア:1)
竹本泉さんは正しかったんだ!
#スターピースを探しましょう。
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ガラス製が試験管,PCR用のプラスティック製のを(マイクロ)テストチューブって呼ぶのが
現場の感覚かな.
エッペンチューブ(クロネコヤマト以外に宅急便というようなもの)とか
PCRチューブ(熱を伝えるためにプラの壁が薄い)って言葉を避けたい場合にしか
実際にはマイクロテストチューブって呼ばないけどね.
どういうことなの… (スコア:0)
Re: (スコア:0, オフトピック)
どういうことなの…、というわけで修正しました。ご指摘 thx です。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
コンタミ (スコア:0)
本家のコメントにもあったと思うけど、ただ単に水のほうにDNAが混入した可能性が排除できていない。
そもそも、現代の(分子生物学以降の)医学・生物学の研究者は医学・生物学以外の領域を語れる知識・教養がない者が大多数で、モンタニエも優秀な部下の力でノーベル賞にありついたレベルの研究者にすぎません。
本物の理論生物学者がそこに辿りつくまで待つのが吉かと。
Re: (スコア:0)
絶対「自分のDNA」だよ (スコア:0)
水は (スコア:0)