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290770 story

ノーベル賞受賞者曰く「DNA は量子テレポーテーションを行える」 55

ストーリー by reo
どういうことなの… 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

本家 /. 記事「Nobel Prize Winner Says DNA Performs Quantum Teleportation」より。

2008 年のノーベル生理学・医学賞受賞者である Luc Montagnir 氏が、「DNA はそれ自身の“電磁的インプリント”を離れた場所にある細胞や液体に送り込んで、オリジナルのコピーを作ることができる」と主張しているそうだ。これは量子テレポーテーションと等価らしい (論文PDF) 。

TechWorld の記事が多少分かりやすいが、2 つのテストチューブを使用し、片方にはバクテリアの DNA の小さなかけらを、片方には水を入れ、7 Hz の弱い電磁場に置いた。そして 18 時間後にポリメラーゼ連鎖反応を用いて DNA を増幅し、DNA の存在を調べたという。すると不思議なことに、水のみが入ったチューブからも DNA が検出されたということだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Mochimasa (31796) on 2011年01月17日 13時16分 (#1889073) ホームページ

    この人、最近はホメオパシーの効果を説明するとする論文を出して、一部で物議をかもしていたんですよね。
    参考:
    http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%DB%A5%E1%A5%AA%A5... [sp-file.qee.jp]

    今回の論文も、アブストラクトの
    "Some bacterial and viral DNA sequences have been found to induce low frequency
    electromagnetic waves in high aqueous dilutions."
    という記述から明らかなように、"高度に希釈"されることで特別な効果が発揮されるという
    ホメオパシーのキーポイントを押さえています。

    今年のイグノーベル賞の有力候補なのではないでしょうか。

    • by crass (35930) on 2011年01月17日 23時43分 (#1889476) 日記

      今回の論文も、アブストラクトの
      "Some bacterial and viral DNA sequences have been found to induce low frequency
      electromagnetic waves in high aqueous dilutions."
      という記述から明らかなように、"高度に希釈"されることで特別な効果が発揮されるという
      ホメオパシーのキーポイントを押さえています。

      New Scientist [newscientist.com]:

      DNA was only recovered if the original solution of DNA - whose concentration has not been revealed - had been subjected to several dilution cycles before being placed in the magnetic field. In each cycle it was diluted 10-fold, and "ghost" DNA was only recovered after between seven and 12 dilutions of the original. It was not found at the ultra-high dilutions used in homeopathy.

      押さえてないじゃん。

      --
      しきい値 1: ふつう匿名は読まない
      匿名補正 -1
      親コメント
    • >今年のイグノーベル賞の有力候補なのではないでしょうか。

      つまりこれは「一人でノーベル賞とイグノーベル賞の2大タイトル制覇!」というのを狙ってると思われ。
      このくらいやればマッドサイエンティストと呼んであげてもいいかも知れない。

      # すでに制覇してる人がいたらスマン

    • by Anonymous Coward
      自分も真っ先に思い出したのがベンベニストが二度目にイグノーベル賞を受賞したときの論文でしたが、
      なんというか「やっぱり」という感じですね。
  • 「どんでん」が来た (スコア:3, すばらしい洞察)

    by scanner (19808) on 2011年01月17日 12時02分 (#1889008) 日記

    普通に考えれば、コンタミネーションだよな。
    ただの、洗浄もれ。

    • by Anonymous Coward
      コンタミネーションというか、ごくわずかな不純物の影響が大きく出たのがポリウォーター
    • by Anonymous Coward
      フタしてないから飛び散ったとかね。シールドという囲いをすれば飛び散らない!
  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 12時32分 (#1889034)

    俺の友達に「あいつの3m以内に近づいたら妊娠しちゃうぞ!」と言われてた奴がいたが、
    奴は高レベルの量子テレポーテーション能力者だったんだな。

    • なるほど、イエスの父親も量子テレポーテーション能力者だったとすれば合点が行く。

      親コメント
      • イエスさんの場合はねぇ、、、新約聖書よむといきなりずらずらと人名がならんで、
        彼がいかにユダヤ人として由緒正しくて、ひいてはアダム、イブに連なる血縁か、
        って説明が出てくるけど、それがお父さんのヨセフの家系なのね。
        そこで信心深くない俺としては、「えー?」って思っちゃう。
        あと、旧約もちょっと読んだだけで
        ・時々「嫁探し」の旅でみつけてる嫁さんはいったい、どこから沸いてきたか?
        ・ノア以前に派生した分家を「のちの○○の祖になった」とか説明してるのは、どうなの?
         ノア一家以外は全滅じゃなかったの?
        とか、色々つっこみどころがあるんですがね。

        親コメント
        • > あと、旧約もちょっと読んだだけで
          > ・時々「嫁探し」の旅でみつけてる嫁さんはいったい、どこから沸いてきたか?
          > ・ノア以前に派生した分家を「のちの○○の祖になった」とか説明してるのは、どうなの?
          >  ノア一家以外は全滅じゃなかったの?
          > とか、色々つっこみどころがあるんですがね。

          全部量子テレポーションなんじゃないですかね?
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2011年01月18日 9時56分 (#1889563)

          聖書では、人類の祖先って、すべてアダムとイブじゃないの?
          アダムとイブに連ならない血縁なんて、ありえないんじゃないの?
          アダムとイブに連なる血縁であれば由緒正しいと言えるのなら、
          人類は全て由緒正しいと言えるのではないの?

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          信心深くない奴が真面目に読んでいるとも思えないんだけど。
          • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 16時36分 (#1889251)

            ほんとに信心深い人はろくに読まずにでも信じ込める。
            疑ってかかる人はあら探しのためしっかり読み込む。
            ...じゃないかな。
            # のちに戒律になった元の部分とか、結構曖昧な記述だったりする

            親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 13時45分 (#1889101)
      男「ふふふ・・・こっちのテストチューブに俺のDNAを流し込んむ」
      水「やだ、もう家に帰らせて・・・」
      男「そして7hzの電磁場を発生させる。」
      (機材)ヴイイイイィィィン
      水「いやぁ!!DNAが来てるぅぅ。私妊娠しちゃう!」

      と実験者が延々と水に語りかけたに違いない。
      親コメント
    • 下品なのでAC
  • by iwakuralain (33086) on 2011年01月17日 12時40分 (#1889041)

    水だけからDNA出来たってこと?

    • by Anonymous Coward

      分子レベルで構成されたと考えると
      DNAを構成する原子のうち、水にH,Oはある。C,Nは空気中から溶け込んできたことにしてもいいだろう。ところがP,Sあたりはどこから供給されたんだろう?

      それらの供給を一切排除できた純水だよとなれば
      必要な原子が作られたことに...、どちらにせよ常温核融合級のトンデモじゃないのか?

      • by Anonymous Coward

        塩基はPCRの時に加えてる。

        • by Anonymous Coward

          PCRで増幅される「元の塩基」を構成する分子がどこから来たかって話ですがな;

          *純水の中に塩基配列が突然現れることをPCRによって確認した。ってネタです。

          • by Anonymous Coward

            あああ、違かった・・・・

            塩基配列が入っていない水なのに、PCRを掛けるとお隣さんと同じ塩基配列が検出されるって話でしたorz

  • by parsley (5772) on 2011年01月14日 16時28分 (#1887962) 日記
    フィラデルフィア・エクスペリエントかよ
    --
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  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 15時58分 (#1889221)
    老化すれば正しい判断はできなくなる。それが生物の真理
    • by Anonymous Coward
      類似で。
      どんなに善良な経営者でも、会社が傾き、いかがわしい債権者に捕まると、不正行為に手を染めざるをえない。
  • by imaikazuki (40931) on 2011年01月18日 1時03分 (#1889497)
    水の方に「ありがとう」と何度も唱えることです。
  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 11時51分 (#1889002)

    HとOしかないのに他の元素が存在するということはつまり…。

    #ところで、唐突に出てくる7Hzってシューマン共鳴からの着想なんですかね?
    #だとすると、この博士、なにか最終的な結論があってこの実験したっぽいな。

    • by shoji12 (14093) on 2011年01月17日 14時40分 (#1889171)

      これで、エネルギー保存則が成り立ってると言う事ないです。
      計算できない私より。
      論文の著者は、新しい用語を作るのがめんどくさかったのでしょう。
      ”漁師電報転書”、イマイチだ。

      親コメント
    • by 127.0.0.1 (33105) on 2011年01月17日 18時18分 (#1889331) 日記
      > HとOしかないのに他の元素が存在するということはつまり…。

      ほおぉぉぉぉ~!
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >HとOしかないのに他の元素が存在する

      別コメ [srad.jp]にも書いたけど、DNA複製の操作の際にバラバラの塩基を加えるからその点は大丈夫。
      #別な点が多分大丈夫じゃないけど。

  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 12時19分 (#1889018)
    水からDNAの合成に成功したって事ですか?
    某漫画の錬金術より高性能ですね
    • Re:えっと (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年01月17日 12時26分 (#1889026)

      水からDNAの合成に成功したって事ですか?
      某漫画の錬金術より高性能ですね

      「量子テレポーテーションと等価」って“主張してる”のだから
      「水から人工生命練成ktkr」とか、他※にある「常温核融合pgr」って突っ込みは的はずれで

      キョージュの主張は「DNAがトンネル効果で試験管をすり抜けて、
      何も入ってない試験管に『来た』」ってことじゃないの。
      それ自体は量子力学の論理の帰結だ。その土俵で突っ込まないとキョージュも鼻で笑うだろう。

      #分子レベルでトンネル効果があるかどうかはまた別の話だ。


      まあ、コンタミだろうけど

      親コメント
      • Re:えっと (スコア:3, すばらしい洞察)

        by s02222 (20350) on 2011年01月17日 13時08分 (#1889069)
        わざわざ量子テレポーテーションと言ってる以上は、トンネル効果を使ったすり抜けでは無いでしょう。 量子テレポーテーションは名前が紛らわしいことで有名で、ある量子の状態が、そっくりそのまま別の量子にコピーされる現象のことです。

        実際には、コピーの仮定で元の量子の状態が失われるので、状態のコピーではなく状態の移動が起こる。 コピー元の量子と、コピー先の量子は、「コピーされた状態」以外は物理的に全く同じ性質だから、物として区別出来ない。 つまり、コピー元の量子とコピー先の量子の「場所が入れ替わった」のか「状態が入れ替わった」のかを物理的に区別する方法は無い。 区別出来ないと言うことは、どっちと解釈しても理論的に破綻を来さない。じゃあ、カッコイイ方で呼んじゃおう>テレポーテーション。みたいなノリで命名されたと考えれば、SFファン的には十分だろう、と勝手に解釈してます。
        親コメント
        • Re:えっと (スコア:2, 参考になる)

          by karasuman (33863) on 2011年01月18日 18時28分 (#1889854)
          まってください。
          論文は読んでいませんが、量子テレポーテーションと等価であるという主張であって、トンネル効果やすり抜けではないという話ではありません。 量子テレポーテーションとしては立証し難い(論争になっている部分)ものの、それに同等な現象(量子の何らかの効果)であるとの主張です。
          タレコミのリンクのTechWorld の記事 [techworld.com]に経緯らしきものが書かれていますが、議論になっている点は量子テレポーテーションであるのかないのか、です。

          量子テレポーテーションとはそもそも量子もつれを利用した情報伝達手段であって、たとえば粒子A、Bというペアを用いた上で、量子もつれ状態にした際に粒子Aの状態が粒子Bとは逆の状態(厳密には値)になるという性質を利用したものです。

          つまり、2つのペアを用いれば2進数伝達が可能です。

          しかし、この量子もつれは非常に低い温度で1秒以下の現象であり、壊れやすく短い時間しか持続しないということが一般的なため、主張されている現象が量子テレポーテーションであると立証するのは難しいということなのです。


          追記:反証として本家では光合成に量子もつれが利用されており、量子もつれを長く保たれているとのタレコミがあります。 Quantum Entanglement and Photosynthesis [slashdot.org]

          また、量子もつれの突然死などもあるため未解明の部分も大きい模様です。
          ====
          本職の方のご意見ありましたら是非聞かせてください。
          親コメント
      • Re:えっと (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2011年01月17日 12時49分 (#1889050)

        >キョージュの主張は「DNAがトンネル効果で試験管をすり抜けて

        違う違う。
        DNAの材料は最後のDNA複製過程で与えられてるから、この人の主張してるのは

        ・あるDNAの入っているの(A)と入っていないの(B)を並べて共鳴させる(共鳴に突っ込んじゃ駄目だ!)
        ・両方に対しDNAを複製する操作を行う。複製のためのDNAの素材(バラバラの塩基断片)は当然両方に加える。
        ・AはテンプレートとなるDNAが入っているから、DNAポリメラーゼがそれと合うように素材(断片)を繋げて同じものが複製される
        ・Bにはテンプレートがないのに同じDNAが複製された!ふしぎ!
        ・AからBに共鳴(突っ込ん(略))により情報がしみ出していて、それとDNAポリメラーゼとの相互作用で同じDNAシーケンスが複製されたんだよ!
        ・な、なんだっ(略) ←今ここ

        まあ、コンタミだろうけど

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          非常にわかりやすい解説ありがとう

          でも、対照実験として
          (A)(B)ともに、DNA素材だけを入れて、複製するDNAを入れない
          って実験はしたのかなぁ。

          #と、論文も読まずに書き込んでみる

          まぁ、コンタミだろうけど

          • Re:えっと (スコア:1, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2011年01月17日 14時22分 (#1889151)

            論文には、やっていると書かれていますね。
            他のネガコン実験としては、
            ・電磁場中に置く時間を16-18時間未満にする
            ・コイルの中に置かない
            ・電磁場を発生させない
            ・電磁場を7Hz未満にする
            をやっているようです。
            コンタミを考えるなら、その後のPCR実験の手技か。

            親コメント
        • by Anonymous Coward

          つまり、地球の生命は雛型たる別の惑星から量子テレポーテーションでコピーされた存在だったんだよ!!

      • by Anonymous Coward
        それよりすごいのは、試験管をテストチューブって掲載しちゃう編集者だな
        • by Anonymous Coward

          ガラス製が試験管,PCR用のプラスティック製のを(マイクロ)テストチューブって呼ぶのが
          現場の感覚かな.
          エッペンチューブ(クロネコヤマト以外に宅急便というようなもの)とか
          PCRチューブ(熱を伝えるためにプラの壁が薄い)って言葉を避けたい場合にしか
          実際にはマイクロテストチューブって呼ばないけどね.

  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 12時23分 (#1889024)
    「できることができる」てどういうこと?
    • Re: (スコア:0, オフトピック)

      どういうことなの…、というわけで修正しました。ご指摘 thx です。

      --
      Hiroki (REO) Kashiwazaki
  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 13時42分 (#1889097)

    本家のコメントにもあったと思うけど、ただ単に水のほうにDNAが混入した可能性が排除できていない。

    そもそも、現代の(分子生物学以降の)医学・生物学の研究者は医学・生物学以外の領域を語れる知識・教養がない者が大多数で、モンタニエも優秀な部下の力でノーベル賞にありついたレベルの研究者にすぎません。

    本物の理論生物学者がそこに辿りつくまで待つのが吉かと。

    • by Anonymous Coward
      悩みがあるならカウンセリングを受けに行かれたらいかがでしょう?
  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 15時06分 (#1889186)
    おまけに尻尾が付いていて泳いでいたりして・・・・・
  • by Anonymous Coward on 2011年01月17日 23時43分 (#1889477)
    蒸留水か、イオン交換水か
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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