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バイオテック

「信仰深い遺伝子」が世界を支配するようになる? 85

ストーリー by reo
ミームの曲解かと思ったけどそうでもないか 部門より

cheez 曰く、

ケンブリッジ大学名誉教授の Robert Rowthorn 博士によると、人々を宗教に傾倒させる遺伝的要素が宗教文化的な慣習に「ヒッチハイク」することで、世の中に広まっているそうだ (PhysOrg の記事本家 /. 記事doi: 10.1098/rspb.2010.2504より) 。

宗教を信じている人々はそうでない人々と比較して高い出産率が認められるという。アーミッシュを例にみると、1991 年に 123,000 人だったその人口は 2010 年に 249,000 人とほぼ 2 倍に達している。アーミッシュの家庭では原則避妊をしないため、一人の女性が平均して産む子供の数は 6 人であるとのこと。このままの勢いでいけば、2100 年にはアーミッシュ人口は 700 万人に達すると予測されるそうだ。

博士によると出産率は文化に左右されるが、人々が宗教に傾倒する傾向は遺伝的要素の組み合わせが影響しているとのこと。博士が「信仰深い遺伝子」と呼ぶこの遺伝的要素の組み合わせは、それを持つ人がその宗教内に留まろうと宗教外に出ようと今後増加の一途をたどるという。博士の研究モデルによれば、「信仰深い遺伝子」はその宗教内での出産率の高さに乗るか、もしくは宗教外で信仰を持たない誰かとの子孫へと受け継がれていくかして、最終的には 100 % に近い人がこの遺伝的要素を持つようになるとのこと。

信仰心を持たない人々もある一定の割合存在し続けるが、その人々にもほぼ 100 % 広まるとのことである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • アーミッシュは19年 (スコア:5, おもしろおかしい)

    by manmos (29892) on 2011年02月01日 14時00分 (#1896528) 日記

    アーミッシュは19年で2倍になったかもしれませんが、Exileは9年で2倍になりました。
    ですから、ダンスをする方が世界を支配するようになると思います。

  • 竹内久美子理論 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by NOBAX (21937) on 2011年02月01日 13時01分 (#1896468)
    前提
    ・日本では結婚して、家庭に入り子供を産むのが女性の役割とされてきた
     -このため、本当は子供が嫌いという女性の遺伝子も子孫に伝わった。

    ・現在では結婚する、子供を作るというのは女性に主導権がある
    ・子供を作りたくない、子供が嫌いといった遺伝子を持つ女性は子孫を残さないので、こうした遺伝子は消滅する
     -50年くらいすると、日本には、子供が好き、子供を産みたいという遺伝子を持った女性ばかりになる

    結論
    「100年後の日本、人口大爆発」
  • by ryo_jp (9684) on 2011年02月01日 12時39分 (#1896440)

    人生狂騒曲 [wikipedia.org]を見て思いついたとしか思えない。

    • by Takahiro_Chou (21972) on 2011年02月01日 20時51分 (#1896827) 日記

      人生狂騒曲を見て思いついたとしか思えない。

      いや、でも、あの映画の場合、カトリックは子沢山だけど、貧乏なせいで、その子供達を人体実験用に売り飛し、プロテスタントは金持ちだけど、子供が少ないから、結局、信心深い人は増えてない様な……。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      26世紀青年 [wikipedia.org] もでしょう。
  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 13時56分 (#1896525)

    明らかにおかしな主張なので、もと論文(doi: 10.1098/rspb.2010.2504)に立ち返って
    みました。アブストラクトだけしか読んでないけど、以下のような感じだと思います。

    ・一般的に、宗教を信じている人はそうでない人より多産である(事実)。
    ・それを説明するためのモデルを提案する。そのモデルでは、以下の2点を仮定する。
      ・1.どれくらい多産かは、文化的背景によってのみ決まると仮定する。
      ・2.宗教を信じやすくなる遺伝子が存在すると仮定する。
    ・またこのモデルでは、以下の点を考慮する。
      ・宗教を信じることをやめる(離反する)人の存在を考慮する。
      ・また、宗教を信じる人と信じない人の交配の可能性も考慮する。
      ・さらに、宗教を信じる人は宗教を信じる人同士で集まりやすい傾向も考慮する。
    ・このモデルに基づく計算をおこなってみたところ、以下のことが分かった。
      ・離反によって、宗教が広がる速さは低下し、最終的な占有率も下がる。
      ・しかし、多産さに差があり、宗教を信じる人は宗教を信じる人同士で集まる傾向がある限り、たとえ離反の確率が高くても、「宗教遺伝子」は広まる。
    ・この結果は、遺伝子が文化的な背景に便乗(ヒッチハイク)することで広まるという例を提供するものである。

    実際にこういう遺伝子がある、という主張は見て取れませんでした。ただ、
    いくらシミュレーションといえども、あまりにも現実離れした仮定は用いない
    でしょうし、なぜそういう仮定にしたのか、気になるところです。そういう
    遺伝子があることがすでに(今回の研究の結果ではなく、過去の他の人の
    研究の結果として)分かっているのかもしれません。

    あるいは、現実離れした仮定に基づくシミュレーションだとしたら、この研究
    そのものの価値が問われると思います。

    • 宗教に向かわせる遺伝子が直接報告されているというわけではありません.
      ただ,この論文の本文の方にも触れられているように,宗教性向は遺伝率が高いという報告があるため,
      「信仰深い遺伝子」の存在は示唆されているとは言えるでしょう.
      Wikipedia:Religiosity [wikipedia.org]のGenes and environment参考)
      この論文はそういう遺伝子が見つかったときに備えて,それが出生率を決める文化的条件とは独立だった
      場合にその遺伝子が人類集団内でどのような伝搬をするかを考察したものです.
      結果そのものは動物で性選択を仮定した場合と大して変わらないので,まあこういう仮定ならそうでしょう
      ねという意見しか持てませんが,トンデモな学説でも論文でもありません.

      そのモデルとして今回のものが単純すぎる,現実離れしているという批判は当然あるでしょうが,それを
      研究の形で示すことは極めて健全な学問的発展だと思います.

      --
      kaho
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 23時49分 (#1896917)
        > ただ,この論文の本文の方にも触れられているように,宗教性向は遺伝率が高いという報告があるため,
        > 「信仰深い遺伝子」の存在は示唆されているとは言えるでしょう.

        遺伝子というよりはミーム(http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/meme1.html)の
        方が適していると思う。

        いわゆる生物学的な遺伝子と言い切るには、
        「信仰篤い親の元に生まれたが、無心論者によって育てられた子供」
        を多数調査する必要があると思うだが?

        信仰に篤い家庭環境に育ち、物心つく前から神様だの仏様だのを
        親や親族から強制されて、信仰篤い子供に育ってしまうというのは
        教育の賜物であって、生物学的な要素とは言えないと思う。
        親コメント
        • 私があげたリンクを読んで頂ければ,別々に育てられた双子などきょうだいでの宗教性向の観察により
          遺伝学で言うところの遺伝率が高い,すなわち環境要因だけでは説明できないと報告されていることが
          おわかりいただけるかと思います.
          もちろん環境・教育も影響しますが,純粋な比喩であり実体のないミームをここでとりあげるのは不適切です.

          今回の論文も遺伝子の存在を仮定したモデル化とシミュレーションであって,もしミームと言うべきもの
          があるとすれば,今回言われている中では多産という集団文化のことで,それと遺伝子プールが並列し,
          かつある程度独立していた場合の考察を行ったものです.

          #余談ですが,無神論者は神がいないという強い信仰を持った人のことを言うので,対照としては極めて不適切です

          --
          kaho
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  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 14時07分 (#1896534)
    論文著者は人間界に宗教が生まれて何年経つと思ってるんですかね?
    • この論文はあくまで、信仰深い遺伝子が存在する場合と仮定した場合の思考実験であり、現実が世俗にまみれている以上この論文が示しているのは「信仰深い遺伝子が存在する」事への反証、すなわち信仰とは遺伝ではなく社会環境に依存すると。
      もっとも20世紀はイデオロギーという代替宗教と、資本主義という世俗主義の極値の世紀であり、未来においてその反動が起きるかもしれませんが。

      ちなみに私はカトリックです
      親コメント
    • いかなる宗教も一切信仰していない人間がどれくらいいるのかは知りませんが……

      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
  • この学説、どうも宗教=キリスト教っていう考え方が背景にあるような気がします。

    キリスト教は「産めよ、増えよ、地に満ちよ」って聖書で宣言しますから確かにそうなんでしょうが、
    他の宗教はどうなんでしょうか。

    「汝性交の前に、親たるの資格があるか、よくよく考えるべし」
    とか、
    「子供を作る前に、しっかり後先を考えよ」
    という教えの宗教なら、子孫というか受け継がれる遺伝子は減っていきそうな気もするんですが。

  • 信仰心は無関係ではないかと。

    #まさかのヤンキー教?

  • かのグレッグ=イーガンの短編「祈りの海」ですね。 わかります。
  • by nekurai (6253) on 2011年02月01日 22時17分 (#1896874) 日記
    エロ小説家の石原くんによると、人々を 2 次元に傾倒させる狂った DNA 要素が
    アキバ的な慣習に「ヒッチハイク」することで、東京都に広まっているそうだ。

    # ↓↓↓ 続きは任せたっっっ!!! ↓↓↓
  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 12時33分 (#1896430)

    > アーミッシュの家庭では原則避妊をしないため、
    どうみてもこれが原因だろ。

    「宗教はアヘン」の中国が世界最大の人口なのはどうしてなんでしょうねえ。共産主義も宗教で「異教はアヘン」と読むからだとでも言うつもりなのかね。

    • by Anonymous Coward

      > 共産主義も宗教
      民主主義も十分に宗教的だよな。
      異教への攻撃性もすごく強いし。

      • by Anonymous Coward
        共産主義も民主主義も、別に宗教的なところはなくて、
        宗教的な熱心さを持って運用するという、困った人が一部存在するってだけでしょう。。。
    • by Anonymous Coward

      一部のが弾圧されてるだけであって、中国は禁止してないだろ。

    • by Anonymous Coward
      中国の人口が多いのは、中華人民共和国の成立以前からですね。
      まあ、毛沢東が軍事拡張のつもりで、更に、生めよ殖やせよと奨励したり、
      逆に強引に一人っ子政策を実施できたりするのも、共産主義というより
      これは、独裁政権の力でしょう。
  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 12時33分 (#1896431)

    ジャップ共が絶滅する日も近い。

    • Re:GHQの目論見通り(キリッ (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2011年02月01日 12時55分 (#1896462)

      いやいや、日本にもマイナスイオン教とか水のクラスター教とか
      いろいろありまっせ~。
      水の伝言教は小学校への進出も果たしましたし。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 13時36分 (#1896503)

    ここが、眉唾だよな。他の部分の理論は概ね正しいと思うが、こんなものあんの?
    信仰深い人は、思い込みが激しいとか、信念が強いとかの特性があって、それらの性格に関係する遺伝子はあるのかも知れないが、それらの特性は共産主義などのその他のイデオロギーにもあてはまる話で、宗教のみに限定される訳ではない。
    また、人口の議論では現在、毎年X%減少しているから50年後には半減するといったことが言われるが、実際には、人口がある程度減ると増加に向かうのが生物的本能な訳で、生物学的障害(不妊症や死産など)が原因でない限り、そう心配することはない。

    • by the.ACount (31144) on 2011年02月04日 12時51分 (#1898430)

      仏教は、思い込みが激しい事や執着が強いことを廃して、子作りも奨励しない。
      それに元々は無神論でもあるから、ここで言う宗教には入らないんだろうな。
      仏教と信仰深い遺伝子との関係はサッパリ分からん。

      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ホビットやドワーフは信仰心の初期値やMAX高いじゃないですか。
      人間は逆に初期値もMAXも低いし。

  • by Anonymous Coward on 2011年02月01日 14時01分 (#1896529)

    歴史的にはそういうことがありましたが、現代では抑制されて
    しまっているので増えてしまうということでしょうか?

    #歴史的必然だったのかな?

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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