パスワードを忘れた? アカウント作成
320358 story
宇宙

地球観測衛星「だいち」電源異常で制御不能に 58

ストーリー by hylom
寿命をまっとう 部門より

simon 曰く、

東日本大震災で被災地を撮影するなどの活躍をした地球観測衛星「だいち」だが、4/22に電力が失われるというトラブルが発生。地上からの制御も受け付けず、回復の見込みはない模様(朝日新聞)。

2006年1月にH-IIAロケット8号機で打ち上げられた「だいち」は、地図作成・地域観測・災害状況把握・資源調査などの目的を持った地球観測衛星である。これまでアマゾンの森林伐採の観測や、中国の四川大地震・新潟県中越沖地震などの災害被害観測などを行ってきた実績がある。

本来の設計寿命は三年、目標寿命は五年で、今年の一月でその五年の目標寿命は過ぎていた。今年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震ではその被災地をいち早く観測し、被害把握に重要な役割を果たしていた。

JAXAの取材に当たった大塚実氏のブログによると、通常は8000W発電される電力が22日午前6時から徐々に低下、観測機器の電源を落とし節電モードに入ったが、電力の低下は止まらず、最終的に13時の時点でゼロになったという。

何が原因かは未だ不明だが、後継機の打ち上げは再来年の予定であり、現状では日本の衛星で地球を観測できるものは災害対策も目的にしていながら一切のデータを出さない情報収集衛星(IGS)のみとなった。故障発生前の4/15の時点では「だいち」後継機の打ち上げを一年前倒しする方針が示されていたが、この件を受けてどうなるかは不明である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by masakun (31656) on 2011年04月23日 8時30分 (#1941222) 日記

    大塚実氏の取材日記より

    Q ?(どっかのテレビ局?)
    事故なのか寿命なのかはっきりして欲しい

    電力異常がなければどのくらいまで行ったのか
    何年ももつはずなのに
    記事のトーンが変わってくる

    A 大澤
    衛星の開発の中では3年の寿命を設定した
    それに対して5年目標を設定
    5年分の寿命試験はやった
    5年まではきちんと運用ができるだろうと
    それに対して今回のような状況になっている

    Q 十分寿命は真っ当したじゃないか
    寿命でいい

    謝らなくていい

    A 滝口
    確かに寿命は来ているが
    後継機がなくてサービスを持続できないことに
    謝りたい

    記事のトーンが変わってくるって?事故で確定なら、低予算で宇宙開発をやっているJAXAを叩くつもりだったのかw
    JAXA|プレスリリース [www.jaxa.jp]によると「今回の事象の原因調査を進めるとともに、必要な対策を講じていきます」とのこと。粘るのがモットーのJAXA、テレビ局が「寿命」で報道しても、まだ諦めていないよ。

    ところでだいち後継機が打ち上がるまで、災害については国際災害チャータ [eorc.jaxa.jp]にお願いして撮ってもらうこと、それ以外は「民間事業者から購入」する方針らしい。しかしこれから復興に巨額の費用がかかるというのに、事業仕分けの好きなこの国は宇宙開発に必要な予算を計上できるのだろうか。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • >記事のトーンが変わってくるって?

      そりゃまあ,設計寿命内に壊れたのかそうじゃないのかで話が変わるのは当然では.
      低予算の組織であろうがなんだろうが「○○年は運用できる予定です」って作ったのがその前に壊れれば問題があるわけですし,逆にいっぱい予算をもらってる組織だったとしても寿命を超えてたものが壊れたんならまあやむを得ないよねと.
      #まあどんなにうまく作ってもたまには設計寿命内に壊れるものはあるわけですが,それに対してさえある程度批判を受けるのはまあしょうがないでしょう.

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 16時43分 (#1942369)
        まあ、確かにそのとおりなんだが、いきなり電源喪失という壊れ方は想定外なので技術的には徹底的に原因追及する必要がある
        (一般的に人工衛星の設計寿命は、姿勢制御用のスラスタの燃料消費や太陽電池の劣化による発電容量低下を見込んだもののはず)
        親コメント
        • 3月ごろから割と活発なので、弱っていたところに強烈な太陽風の一撃でこわれたのではないかと?

          ちなみに、故障した22日にもでかいフレアが発生したので数日中に
          地球にとどくかもしれまへん
      • by Anonymous Coward

        ところで福島第一原発の設計寿命って何年でしたっけ?
        まあ「みぞうゆうの大災害だから寿命とか言う問題じゃないです」で言い訳になる状況だが。
        # みぞうゆうで未曽有をサジェストするGoogle日本語入力さんやめて、麻生元首相のライフはとっくに0よ!

        • >ところで福島第一原発の設計寿命って何年でしたっけ?

          確か40年で,一番古い1号機が今年の3月下旬が当初の設計寿命ですね.ぎりぎり設計寿命内とはなんという微妙なタイミング.
          #まあ今回のは設計寿命関係ないところで問題が出ていますが.

          (今回は寿命前に壊れましたが)原発であっても,寿命をある程度以上超えて運用していて老朽化に伴う問題が発生したなら,さすがにその責任は設計/製造者ではなく設計寿命を超えて運用を続けた使用者側(と,延長運転しても大丈夫と判断した側)に問題があるでしょう.その状況下で設計者/建設者に責任を求めるのはさすがに筋違いかと.
          #さすがに設計寿命の翌日とかに壊れたら「そこまでぎりぎりなのはどうなの?」とは思いますが.

          親コメント
          • by Anonymous Coward
            >#さすがに設計寿命の翌日とかに壊れたら「そこまでぎりぎりなのはどうなの?」とは思いますが. ソニータイm(ry
    • by Anonymous Coward

      最近の日本では誰かが死んだら、誰かを裁判にかけずにはおれない病気にかかっているのです。

    • by Anonymous Coward

      > 事業仕分けの好きなこの国は宇宙開発に必要な予算を計上できるのだろうか。
      ISSとかQZSSとかWINDSとか旧NAL丸ごととか、ああいう穀潰し潰せばいくらでも計上できますよ。
      予算が足りないのは国民の理解や政治の世界よりもむしろJAXA内部の配分の問題でしょ。
      それに今回の件だって電源が突然死して実用衛星ロストするのはこれで3度目だし、
      バラ色のプロジェクト大風呂敷や擬人化twitterなんかの前にやることあるんじゃないの。

      • Re:どこのテレビ局だ? (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2011年04月25日 15時37分 (#1942316)

        >バラ色のプロジェクト大風呂敷や擬人化twitterなんかの前にやることあるんじゃないの。

        設計寿命も目標寿命も過ぎてなお運用される衛星が絶対ロストしないような魔法の技術を開発しなきゃね。

        親コメント
        • Re:どこのテレビ局だ? (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2011年04月25日 16時18分 (#1942347)
          むしろ積極的に13個に分裂させて地球に落下させてニュースにするべきだと思うぞ
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          >設計寿命も目標寿命も過ぎてなお運用される衛星が
          >絶対ロストしないような魔法の技術を開発しなきゃね。

          厳しい予算事情で寿命切れの前に後継機が引き継げるタイミングで
          打ち上げられないJAXAの地球観測衛星開発プロジェクトリーダは
          もしきゅうべぇが目の前に現れたら契約してしまうんだろうな・・・

      • by Anonymous Coward

        ISSはひも付き予算なのでJAXAのなかで勝手に切れませんし、WINDSは現在被災地の通信維持の為に大活躍中です。
        ALOSは設計寿命はとうにすぎてますし、目標寿命すらすぎていた訳で、そこで壊れたのを怒られても困ってしまいます。
        設計寿命がつきない間に後継機があげられないことこそ大問題です。

        • by Anonymous Coward

          > WINDSは現在被災地の通信維持の為に大活躍中
          でも、あれはどう見ても「なぜか暇を持て余している通信衛星A」として使われているようにしか見えないのだけど。
          IPSTARやNTT、スカパーJSATに出来ることと同じことをさせるためにJAXAがあるわけではないのだし。

    • by Anonymous Coward

      寿命だけどどこが駄目になって死んだかはわかる
      人の老衰でもとりあえず多臓器不全とか脳卒中とかって言うようなものか

      • by Anonymous Coward

        というより「俺の家系はみんな肺がんで死んでるんだよね、健康には気を付けないと」という話を喫煙室でしている感じ。

  • by kikki (30639) on 2011年04月25日 17時40分 (#1942402)
    初めて種子島に見に行った打ち上げがH-IIA F8でした。もう5年前かぁ
    SRB点火後10秒で雲の中に消えていったのを良く覚えてます(笑)

    「だいち」の模型を見たときの最初の印象は、(電源異常で喪失した)「みどり」「みどりII」に似てるなぁ、でした。
    そんな予感当たらなくて良いのに。でも寿命を全うしてくれたのは幸いです。
    • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 22時47分 (#1942533)

      もし人間なら設計寿命どころか一年持たず逝ってしまった
      みどりシリーズを見たら 保険にすら入れない疾患と見なされそうですね。
      そういえばみどりの開発名は「ADEOS」でした。
      相次ぐトラブルにアデオスをアディオス(さようなら)と
      皮肉る人もいたっけ。

      人間の病は避けようがないけど、機械の病は作り手次第。
      設計寿命を超えただいちでようやく呪いが解けた感がありますが、
      それでも可動5年は地球観測衛星の世界で見たら短命で、
      米国のランドサットは可動20年を超えるモノすらあるとか。

      短命と言えば広義の意味で地球観測衛星とも言える
      IGSも例外ではなく、光学センサー搭載機三基、合成開口レーダー搭載機
      三基を打ち上げましたが、合成開口レーダー衛星は現在全て死んでいます。
      機密のベールに包まれた衛星も、漏れ聞こえてくる故障原因は
      全て電源系の故障との説。設計寿命三年のはずだったが、
      三基いずれも、だいちのように全うしたとたんに逝ったか、
      全うしきれず逝ってます。

      早々に逝ってしまう衛星でほぼ共通しているのは合成開口レーダー搭載機。
      合成開口レーダーは大電力を使う為、日本が抱える電源系が弱い欠点を
      更に浮き彫りにしてしまっているのかも知れません。
      みどり以降相変わらず電源系の欠点が解消しきれていない所を見ると、
      合成開口レーダー搭載の次世代だいちも危ないでしょう。

      開発陣は故障原因を本当に検証できているのだろうか・・・・
      さすがに同じ故障を何度も繰り返されると、開発陣に能力がないのではと
      勘ぐってしまいます。

      親コメント
  • ALOS-2 ALOS-3 (スコア:2, 興味深い)

    by t_mrc-ct (5292) on 2011年04月26日 0時32分 (#1942574) 日記

    ALOS-2 / 3関連のリンク張っときますね。

    レーダーのALOS-2と光学のALOS-3っていう構成を見ると、情報収集衛星を思い出すなぁ。 情報を収集するだけでここぞっていう時に使えない衛星を二重化するなら、多様な目的に使用できる情報公開衛星の方も二重化して欲しいなぁ。

  • ASNARO [usef.or.jp][pdf1 [kantei.go.jp]]もあがるけど、リモセンはGEO EYE [geoeye.com]の様に、民間ベースで十分。
    同じく寿命切れが心配な「こだま [www.jaxa.jp]」が心配。「02年9月に打ち上げられた「こだま」は、6年半に及ぶ定常運用を終え、09年後期利用段階に移行しました。」なんてロートルの後継も固まっていない。
    国内の小型衛星にとって至難なのは通信[pdf2 [unisec.jp]]。衛星写真を撮影しても伝送できない。そういう意味では国費は衛星間通信に充てて貰いたいと思う。逆に、ALOS後継を持て囃しても、基盤が無ければ地上局の上空に来るまで画像は降ろせない。
    国内の災害に関しては、PiSAR [eorc.jaxa.jp]などの航空機搭載型で対応すべき。国土地理院は海上自衛隊に委託してきたが、こんどから民間機を使うことになった。使うのはいいけど、セスナ 208[pdf3 [gsi.go.jp]][pdf4 [gsi.go.jp]]。小さくても小粒で辛いのはいいんだけど、山椒では電力が足らないこともあるし、機上で解析して降ろすようなAWACS相当の機体も考慮しておいた方がいいのではなかろうか。E-2CとE-767Jの違いのようなものを。もっとも、飛行場が津波でという涙目も…
    • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 15時00分 (#1942297)

      微細な突込みですが、衛星搭載型でも航空機搭載型でもそれぞれ「リモセン」の一分野ですので…

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >微細な突込みですが、衛星搭載型でも航空機搭載型でもそれぞれ「リモセン」の一分野ですので…
        でも高茎搭載型は他国領土を測定できないのであります

        #宇宙なら軌道の関係とか言い訳できても航空機だと領空侵犯だものね

    • Re:リモセンは必要か? (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年04月25日 15時58分 (#1942332)
      微細な突込みですが、航空機搭載型では広域観測は大変ではないでしょうか…
      親コメント
  • ALOSによるデータは他の衛星データに比べかなり価格が安く使いやすいものでした。
    寿命とは言えこれがなくなったのは残念。

    また、同じ種類衛星(センサ)で途切れなく観測し続けていることも重要なファクターだと思いますので
    今後は常に複数台の衛星によって観測できる態勢を作り
    1台が故障しても他の衛星でバックアップできる体制をぜひ整えて欲しいものです。

    #JAXAはやりたいのだろうけど

    • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 15時56分 (#1942331)

      >ALOSによるデータは他の衛星データに比べかなり価格が安く使いやすいものでした。

      それは安いんじゃなくて、あなたの代わりに現在と将来の国民が払っているだけでは。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 18時35分 (#1942436)

        >ALOSによるデータは他の衛星データに比べかなり価格が安く使いやすいものでした。

        それは安いんじゃなくて、あなたの代わりに現在と将来の国民が払っているだけでは。

        たとえば、GISなどの昨今はやりのリモセン応用には具体的なデータで実証しないと卒論書けなかったり
        でも高い民間データ買うのは難しかったり。

        てのでJAXAデータ使ったりできるかもしれませんね
        (具体例知らない)
        少なくとも、「あなたの代わりに現在と将来の国民が払っているだけでは。」って
        ここでいうよるはJAXAを説き伏せられそう。

        それでイメージ処理の専門家が養成されたとすれば、投資された税金以上の効果はありますね^

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          それなら税金から補助をつけるのはJAXAの衛星ではなくて研究者の懐に対してであるべきで、JAXAから買うか民間から買うかは当人に決めさせましょうよ。
          子供からお年玉巻き上げる親と同レベルの屁理屈じゃないですか。

  • 観測の継続性はどうでもいいのか。
    そもそも、基本的な計画はなかったって事?

    • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 17時55分 (#1942414)

      数年前までの関係者です。話半分で聞いてください

      観測の継続性はどうでもいいのか。

      宇宙基本計画の策定前:
       そもそもJAXA、前身のNASDA/ISASなどは「継続的に観測をする機関」ではありませんでした。
       タレコミタイトルが「地球観測衛星「だいち」」になってますが、機関内では「陸域観測技術衛星「だいち」です。
       つまり、この衛星(というか、これまでのJAXA/NASDA/ISASの衛星のほとんど)の目的は
       「観測技術の試験・実証」が主目的なのです。
       どうしてこなたかは、NASDA/ISASが「宇宙科学技術の研究開発」を目的とした機関として設立されたからです。
       本来、地球の継続的観測は他に担当する機関があります(気象庁・国土庁などなど)。
       NASDA/ISASがそれに踏み込むのはいわば縄張り荒らしでしたし、一方で地球観測を担当していた部署は
       リモセンはやりたがらない(リストラ直結なので)といういわば住み分けをしていました。

      宇宙基本計画の策定後:
       地球サミット(2000年代前半)の担当としてJAXAも声を上げたことで継続的地球観測にJAXAも関与するようになりました。
       つまり、JAXAの予算として「継続的に観測をする」という項目が認められるようになりました。
       ALOS2という計画もこれがあったからでしょう(同じようなセンサの打ち上げという計画自体がJAXA的には画期的)。
       たとえば気象庁の測候所・観測船の廃止などリモセン対応(のリストラ)が進んだのもこの時期です(ひまわり予算のためとも)。

       ただし、残念ながら2000年代前半にロケット・大型の衛星の失敗が相次いだことでJAXAの打ち上げ計画がのびのびになってしまいました。
       今回のこのALOSはたくさんセンサを積んだ4t超の大型衛星ですが、ALOS2は衛星1個当り1センサの中型衛星に切り替わりました
       他の計画も大型衛星(センサいっぱい)から中型衛星(センサ少数)に切り替わってます。
       ここで衛星バスの設計のために遅延があったかもしれません(ALOSは太陽電池パドルが一枚だが今後のJAXAの衛星は2枚パドルが主流)。

       何がいいたいかというと、現在指摘されるような問題は5年以上前に発生したもの(ロケット・衛星の失敗)と
      対応されたもの(宇宙基本計画によるJAXAの役割変更)が遅延して現れているものであり今から数年後にその成果が継続的に現れるであろうということです。

      ##政権交代以降の事情は知りません。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 18時27分 (#1942431)
      なんせ気象衛星ですら観測の継続性を軽視してるとしか思えない運用をするお国柄ですので……
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 16時23分 (#1942351)
    「こんな事もあろうかと思って」回路が不足?
    大気圏投入終了モード用の通信を使ってのデータ送信の自由度と電源の一部を使って診断モードが起動できれば何とかなったかも?
    • by Anonymous Coward

      「こんな事もあろうかと思って」と他人の知らないうちに故障の原因を勝手に追加するエンジニアは無能な働き者です。
      本当に必要でコストに見合う対策なら同僚や上司を説得してコンセンサス取れるはずでしょ。

      • by Anonymous Coward
        >他人の知らないうちに故障の原因を勝手に追加するエンジニアは無能な働き者です。
        常識的に勝手に追加なんかできないだろ。
        「こんな事もあろうかと思って」回路は、レビュー、検証、冗長回路のフェイルセーフ、重さ、予算内かの承認 をすべて経ている。
        • つまり、

          (運用者):大変です。届いたステータスが、こんなことに!
          (管理者):何っ!
          (技術者):(くくく、そろそろ出番か?…と、衝立の蔭でタイミングを計る)
          (管理者):(渡された紙を一瞥して、運用者へ向き直る)
          (管理者):おい、(技術者)を呼べ。「こんな事もあろうかと思って」回路の5番の出番だ。
          (技術者):(折角の…俺の……)

          と言う技術者泣かせの展開があるべきなんですね!
          ==============================================================
          ここまでできる管理者だったら、現場はさぞや楽であろうか?

          --
          fj.jokes出身:
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            3回読んでやっと意味がわかったw
        • by Anonymous Coward
          はやぶさの例のアレについてはそうでもないみたいですよ。
          的川教授のはやぶさについての講演会で例の回路についてこんな話を聞きました。

          川口プロマネに内緒で回路変更を行ったことには相当な葛藤があっただろう。
          担当者(國中さん)は長年イオンエンジンに関わってきて「これが失敗したら自分の人生の大部分が無駄になる」という危機感から
          検証と計算を繰り返し、覚悟を決めて変更したのだろうと。

          自分も回路設計者ではありますが、こんなリアルに人生がかかった回路変更はやりたくないですね。どこのカイジかと。

          # ちなみにはやぶさで「軌道計算に影響の出ない重さ」は10~20gぐらいらしい。ダイオードが軽いからどうにかなったんでしょうね
  • by Anonymous Coward on 2011年04月25日 15時18分 (#1942304)

    # ソニータイマー

    • ソニータイマーなら設計寿命の三年で発動していないと…

      #有人宇宙飛行を日本がやっていたら修理して延命されてる衛星凄く有りそうだなぁと最近思います。

      親コメント
      • そこで「ロケットガール」をですね…
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          ダンピングスレスレの特攻保守を実現するにはどういう技術が存在すれば可能か、という思考実験の果てにできた小説だっけ。
        • by Anonymous Coward

          >そこで「ロケットガール」をですね…

          無粋なマジレスすると、いくら体重が軽いからって将来生殖する可能性がたかいティーンエイジャーの女子を宇宙に行かせるだなんて
          あの世界の人間はどうかしてるよね。

          #いやもちろんスキンタイト宇宙服は大好きだが。

      • by Anonymous Coward

        有人宇宙活動のコスト>>もう1回衛星作って打ち上げなおすコスト
        で、
        無人宇宙活動のメリット>>有人宇宙活動のメリット≒0
        という状況は少なくとも21世紀後半まで変わりません。

    • by Anonymous Coward

      仕込み損ねた、中途半端なタイマーでした

typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

読み込み中...