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東日本大震災直前に震源上の大気と電離層に異常が ? 56

ストーリー by reo
対策に役立つか 部門より

空の大怪獣 およびある Anonymous Coward 曰く、

NASA ゴダード宇宙飛行センター (GSFC) の研究チームが東日本大震災の数日前から震央 (震源地上) の海上での電磁気活動の観測結果を発表した (technology review の記事本家 /. 記事arXiv:1105.2841v1) 。

観測によると、電離層における電子の量が劇的に増加、また震央における大気昇温を示す赤外放射の急増も見られたそうだ。「地圏—大気圏—電離圏—磁気圏結合」という現象として研究されているとのこと。地震直前に大規模なストレスによって大量のラドンガスが放出され、この放出による放射線は大気をイオン化するとのことで、これがさらに他の現象を連鎖して引き起こすとのこと。例えば水はイオンに引き寄せられるため、大気のイオン化は大規模な水の凝縮を引き起こし、この反応によって放出される熱が赤外線放射として観測されるという。このため、ラドンの放出は赤外線波を衛星から分析することで検知できるそうだ。

研究チームによると、大震災直前に震源地を中心として電離圏での電子容量が増加しているのが確認されたとのこと。また震源地域からは赤外線が放射され、その放射は地震数時間前に最大値を記録しているという。赤外線が放射はこの時に大気が熱せられていたことも意味しているとのことだ。なお、動物の地震予知能力にはこのラドン放出が関わっているという考え方もあるそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「地圏—大気圏—電離圏—磁気圏結合」という現象として研究されているとの

    想定が外れると灰になるけどな。金は返さん。

    • by Anonymous Coward

      いくつか見ましたけど、「測定点ポイントの分布」より細かいパターンが地図上にマッピングされて
      事前予測の証拠扱いされている時点で胡散臭い

      あと、「証拠」とされている情報がパルスすぎる。
      「イオン化」だとすると、測器のすぐそこでコンセント抜いた瞬間の
      データとか混じっててもおかしくないのを信頼しすぎとか邪推しちゃう。

  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 10時51分 (#1955544)
     地震に伴う電磁気現象は、上記のVHF帯の電波伝播異常や電離圏の電子密度異常だけでなくVLF帯電波での異常伝播などいろいろな現象が世界中で報告されている。これらの多くは、大気圏や電離圏にまで地震に伴う異常が及んでいる可能性を示している。特に、地震の前に現れるこのような現象の原因については、いろいろな議論がされてきた。最近になってひとつの有力な説として、地震前に放出されるラドンが大気中でα壊変することによって大気のイオン化し、それが凝縮して核となりエアロゾルを生成することにより大気の電気伝導度や大気電場が変化し、その影響がグローバルサーキットの変化として電離圏にまで及ぶという説が提案されている(Pulinets and Ouzounov, 2011)。 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/OpenReport/H22/html/1005/index.html [u-tokyo.ac.jp]
    • 震源地が海の下の場合、まず地中からラドンが放出され、それが海中を通り大気に出てきたという理解で正しい?
      十分深いところならラドンが大気中に出るまでけっこうな時間がかかりそうですね。
      実際問題、地中から大量のラドンが出たとして、その影響が電離層に及ぶまでにいったいどれくらいの時間が刈るものなのでしょう。
      親コメント
      • by the.ACount (31144) on 2011年05月20日 11時53分 (#1955595)

        分子量 138 のフロンが成層圏に達するのに 3~4年かかるそうだから、もっと重いラドン (原子量 222) は何年だろね。
        もっとも、対流圏内で起こす現象の影響が上に及ぶだけだから、ラドンが電離層まで行く必要は無いけど。

        海中ではラドンが泡になるほど出れば急上昇できるが、水に溶けた状態だと海水の鉛直方向の大循環は2000年程度で場所も決まっているから、ますます難しそう。

        --
        the.ACount
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          ラドン [wikipedia.org]
          原子量から密度は見積もれそう。

          水に対するラドンの溶解度は他の希ガス元素と比較して、キセノンの約2倍、クリプトンの約4倍、アルゴンの約8倍、ネオンやヘリウムの約20倍である。

          溶解度の一覧 [wikipedia.org]
          >ヘリウム 0.6g/100g H2O

          上記の定数だけつかって、水深4000mから溶解しつつ泡が消えない程度のラドンはど

      • by Anonymous Coward

        と、いうか何でいっつもラドンなんだ?
        どう考えてもラドンが出てくる必然性がない。
        ラドンの分布や他の元素なんかも出てくるという可能性があるということを考えると

        ラドンという名詞だけでトンデモ認定してるよ、俺は。

        電場などの変化は確かにあるようなんだけど
        「ラドンが出てくる限り」現時点では偏向した説だと思う。

        • by Anonymous Coward
          地震前兆シグナルを解読する [google.com]

          新しいメカニズムは、Freund博士が30年以上前に鉱物結晶に関して発見していた現象にもとづいています。同氏は、地震については専門外で、自分が発見した現象が地震の前兆現象に関係があるとはこれまで思っていなかったとのことです。

          同氏の提唱するメカニズムを手短に述べると ―― 地震前に地殻中の岩盤には徐々に圧力が加わってくる。圧力のかかっている部分とかかっていない部分の間で電流の流れる向きに制約のある領域が生じる。この領域が巨大なダイオードのように振る舞い、大電流が流れるようになるというものです。
  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 11時31分 (#1955570)

    福島第一原発の事故で大量の放射性物質が外部にまき散らされた後は,同様の原理で電離層の電子が増えたりしてもいいと思うけど,
    そういうのって観測されてるのかな?

    ちなみに気象庁の空中電気観測 [kakioka-jma.go.jp]だと爆発後の大気の電気伝導度変化が出ていますね.

  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 12時03分 (#1955602)

    宮城県からです。宮城県は今回の東日本大震災が起きる前に大きな地震に度々襲われています

    記憶に新しい岩手・宮城内陸地震 [wikipedia.org]は、山が丸々崩れるような大きな被害。温泉宿が流されるような人的被害もたくさんありました
    それなのに、ニュースで解説員が「今回は想定していた宮城県沖地震 [jma-net.go.jp]とは違います」と連呼していました
    確かに2003年の内陸地震は直下の逆断層型ですから、違うのはわかりますが
    こんな大きな地震を見過ごしても、まだ宮城県沖地震に拘らなくてはいけないのかと違和感が残りました

    そして今回の東日本大震災.......こんな大きな地震源見過ごしてどこに目をつけてたんだっっ

    地震予知って無理なことが良くわかる出来事でした

    • by simon (1336) on 2011年05月20日 13時38分 (#1955672)

      >そして今回の東日本大震災.......こんな大きな地震源見過ごしてどこに目をつけてたんだっっ
      見過ごしていません。

      今回はまさに「想定していた宮城県沖地震 [jma-net.go.jp]」だったんですよ。
      ただ、単独発生ではなく、六つの震源域が連動して起きることは想定してなかっただけです。
      (厳密に言えば1100年前に「貞観地震」という今回のような大規模地震があったのではないか?という説が2008年に提唱され、
      研究が進んでいた矢先でした)

      事前に想定されていた震源域とは(想定規模と今後30年以内に発生する確率)

      1.三陸沖北部 M8.0 0.5~10%
      2.宮城県沖  M7.5 99%
      3.三陸沖南部海溝寄り M8.2 80~90%
      4.福島県沖 M7.4 7%以下
      5.茨城県沖 M6.7~7.2 90%
      6.三陸沖~房総沖の日本海溝寄り M8.2 20%

      このうち2.と3.は連動して起こるかもしれないと考えられてましたが、6つの震源域が連動するとは思わなかった、
      というところみたいです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >こんな大きな地震源見過ごして

      正確に言えば、見過ごしてはいない。
      というか、プレート型地震はプレートの沈み込み帯のどこでも起こり得るから、プレートの形状がわかっている現在では震源を見過ごしようがない。だって沈み込み帯全部が潜在的な震源だってことが知られているんだもの。
      (その中でも比較的起きやすい場所がある、という研究が進んでいるけれども、他の場所で起こらないわけではない)
      ただ問題は、震源になり得ることがわかっていても、じゃあどのぐらいの頻度で起こるのか、とか、次はいつ頃に起こりそうなのか、という点がほとんどわかっていない地域が多いこと。

      >地震予知って無理なことが良くわかる出来事でした

      無理かどうかはわからんけど、あと100年ぐらいは少なくとも無理っぽいよね……

    • by Anonymous Coward

      日経サイエンスによると、貞観地震(869年)が東北大学、産総研
      大阪市立大学などによって行われ、東北沿岸のM8を超える巨大地震と大津波が
      500~1000年間隔で起きていたことが明らかになり、2010年8月に
      産総研が研究の概要を発表して新聞などで報道されていたようです。
      産総研が2010年に発表た文書はこれ [aist.go.jp]

      そして、この研究成果を今年4月に国の防災計画の基礎データ「地震活動の長期評価」に
      反映する予定だった、とのこと。まあ、間に合わなかったわけですが。

      予知というのを、どのレベルで置くかにもよりますが、このような周期的に発生する
      地震に関する知見は重要と思うので、文字通りの予知は不可能としても
      研究していく必要があるでしょうね。

      • by Anonymous Coward
        > 大阪市立大学

        橋下府知事のご英断により廃校が時間の問題となっております。

        東日本震災に間に合わないような研究を行う大学など潰してしまって当然であります。

        南海地震での液状化が確実なWTCに府庁機能を集中させるために
        震災の研究で成果を挙げるような大学が大阪に存在してはならないのです。

        素晴らしい知事であります!
      • by Anonymous Coward

        >日経サイエンスによると、貞観地震(869年)が東北大学、産総研、大阪市立大学などによって行われ、

        なにっ!貞観地震は東北大学、産総研、大阪市立大学による人工地震だったとは!

        #「貞観地震の研究」とか「貞観地震の調査」とかですよね?(笑)

  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 13時41分 (#1955679)
    ガメラを・・・ すませんAC
  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 13時57分 (#1955694)

    三陸沖は≦M7.3で揺れまくってたわけですが。

    震源リスト
    3月8日 [kishou.go.jp]
    3月9日 [kishou.go.jp]
    3月10日 [kishou.go.jp]
    3月11日 [kishou.go.jp]

    (06.30LT equatorial crossing time)
    ってのがどんな時刻系上の事なのかよくわかって無いで思うんだけど、
    予知ではなく、9日以来続いた地震の結果だったりとかは?

    それにしても
    3 9 11:45 M7.3 で始まって日に70~80回揺れて、
    他の地域はむしろ静かだったのに
    3 11 14:46 M9.0 から一斉に南に広がったのが壮絶。

    • by Anonymous Coward

      予知ではなく、9日以来続いた地震の結果だったりとかは?

      うん、タレコミも元の研究も「異常な現象がM9大震災直前にあった」というだけで
      「これが地震予知に役立つんだ!」って論調ではないんだけどね。

      ああ、記事最後の一文がミスリードしてるのかな。
      これも「ラドンが動物の異常行動の原因かも」ってだけだけど。

      • by Anonymous Coward
        >これも「ラドンが動物の異常行動の原因かも」ってだけだけど。

        大怪獣出現に反応するのは当然でしょう。
  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 22時29分 (#1955989)

    > 水はイオンに引き寄せられるため
    はい、解散。

    • by Anonymous Coward

      水分子は双極子モーメント持ってるから、遊離イオンの存在によって電場勾配が出来てれば引き寄せられるよ。

  • by Anonymous Coward on 2011年05月20日 22時47分 (#1956000)

    発光現象と言われてるモノの正体に関係ないですかね。
    オーロラ的な現象が起こるとか。
    まぁ言われているもののほとんどは高圧電線などのショートとかなんでしょうけどね。

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