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マルハナバチ(bumblebee)ですよ。細かいことですが。あとジャーナルはThe American Naturalistです。ちなみにThe American Naturalistは生態学・進化生物学の一流誌の一つです。多分論文はこれ。http://dx.doi.org/10.1086/657042 [doi.org]筑波大からは読めませんでした。
それにしても「コンピュータでは解くのに何日もかかるこの問題」って・・・。そんな規模の話じゃない。
本文へのリンクがあったので何となくここにぶらさげる。実験の規模は上のほうでも書いてあるように巣と4箇所の人工花だけです。
実験の手法は、
1. 初め 1 箇所に 4 つの花をまとめておいておく2. 花を二つ動かして 2コ*2箇所 に置く。(残り 2 コはそのまま)3. 2*2 から 1*2 + 1 + 1 にする。4. 中略。最後は 4 箇所にバラバラにする。
なお、この際の置き場所はTarZ氏の日記 [srad.jp]にあるように、順番にたどると飛行距離が長くなるように設定する。
んで、"ある一匹のハチ"が 1-4 の状態でどのような経路で花をまわるか調べる。条件は以下。
○ハチが花に香りか何かでマークするのは邪魔してない。○あと、人工花には砂糖水があるのだけど、その量は 4 つ全部まわっても 一匹のハチの採集許容量を超えないようにあらかじめ調節。○実験は 11 匹のハチについてそれぞれ行っている。集団によるコミュニケーション みたいのは入らないようにしている。○人工花に蜜を補給するのは 4 つ全部が回収された後だけ。 (巣に近い一ヶ所だけで蜜を採集されるのを防ぐって意味だと思う)
ほかにも色々気をつけてたと思う。けど忘れた。
以下結果(4コバラバラ時がメイン)初めは花を発見した順に回る(無駄が多い)んだけど、時間の経過(というか試行回数の増加?)に従って、移動距離が最適になるような経路をだんだん多く選択するようになってくるのがわかったらしい。ただし、これには限界があって、常に最短な経路を飛ぶようになるということではない。あくまで最短の経路を選ぶ可能性がある確率まで上がっていくだけ。
ハチは元々空間認識能力があるって話があったと思うけど、それに加えて学習して効率の良い経路を探すことができる知能(的な何か)があるということか? ハチすげぇ。(ここは私見; 論文中にあるかは知らん)
ついでに日を改めて実験すると、前日の記憶が残っているらしく、初めから割と効率の良い経路を選ぶようになっている。記憶まであるのか、ハチすげぇ。が、当然ながら常に最短とかにはならない。前日のパフォーマンスを大きく上回ったりもしてないみたい。
ちなみに巡回するときに最適な経路だけではなく、効率悪そうな経路も使うのはよりよい経路の発見につながってるんじゃないか、という著者の意見がどっかにあった気がする。勘違いかも。
長文ごめんなさい。あと間違ってても知らない。
なるほど人間のセールスマンと同程度の賢さだな
> 常に最短な経路を飛ぶようになるということではない。> あくまで最短の経路を選ぶ可能性がある確率まで上がっていくだけ。近似解でよければ、効率的な探索方法はハチに教わるまでもなくすでにいくつも発明されてるよね。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
ミツバチじゃないよ (スコア:2, 参考になる)
マルハナバチ(bumblebee)ですよ。細かいことですが。
あとジャーナルはThe American Naturalistです。
ちなみにThe American Naturalistは生態学・進化生物学の一流誌の一つです。
多分論文はこれ。
http://dx.doi.org/10.1086/657042 [doi.org]
筑波大からは読めませんでした。
それにしても「コンピュータでは解くのに何日もかかるこの問題」って・・・。
そんな規模の話じゃない。
Re:ミツバチじゃないよ (スコア:5, 参考になる)
本文へのリンクがあったので何となくここにぶらさげる。
実験の規模は上のほうでも書いてあるように巣と4箇所の人工花だけです。
実験の手法は、
1. 初め 1 箇所に 4 つの花をまとめておいておく
2. 花を二つ動かして 2コ*2箇所 に置く。(残り 2 コはそのまま)
3. 2*2 から 1*2 + 1 + 1 にする。
4. 中略。最後は 4 箇所にバラバラにする。
なお、この際の置き場所はTarZ氏の日記 [srad.jp]にあるように、順番にたどると飛行距離が長くなるように設定する。
んで、"ある一匹のハチ"が 1-4 の状態でどのような経路で花をまわるか調べる。
条件は以下。
○ハチが花に香りか何かでマークするのは邪魔してない。
○あと、人工花には砂糖水があるのだけど、その量は 4 つ全部まわっても
一匹のハチの採集許容量を超えないようにあらかじめ調節。
○実験は 11 匹のハチについてそれぞれ行っている。集団によるコミュニケーション
みたいのは入らないようにしている。
○人工花に蜜を補給するのは 4 つ全部が回収された後だけ。
(巣に近い一ヶ所だけで蜜を採集されるのを防ぐって意味だと思う)
ほかにも色々気をつけてたと思う。けど忘れた。
以下結果(4コバラバラ時がメイン)
初めは花を発見した順に回る(無駄が多い)んだけど、時間の経過
(というか試行回数の増加?)に従って、移動距離が最適になるような経路を
だんだん多く選択するようになってくるのがわかったらしい。ただし、これには
限界があって、常に最短な経路を飛ぶようになるということではない。
あくまで最短の経路を選ぶ可能性がある確率まで上がっていくだけ。
ハチは元々空間認識能力があるって話があったと思うけど、それに加えて
学習して効率の良い経路を探すことができる知能(的な何か)があるという
ことか? ハチすげぇ。(ここは私見; 論文中にあるかは知らん)
ついでに日を改めて実験すると、前日の記憶が残っているらしく、初めから
割と効率の良い経路を選ぶようになっている。記憶まであるのか、ハチすげぇ。
が、当然ながら常に最短とかにはならない。前日のパフォーマンスを大きく
上回ったりもしてないみたい。
ちなみに巡回するときに最適な経路だけではなく、効率悪そうな経路も使うのは
よりよい経路の発見につながってるんじゃないか、という著者の意見がどっかに
あった気がする。勘違いかも。
長文ごめんなさい。あと間違ってても知らない。
Re:ミツバチじゃないよ (スコア:1, すばらしい洞察)
なるほど
人間のセールスマンと同程度の賢さだな
Re: (スコア:0)
> 常に最短な経路を飛ぶようになるということではない。
> あくまで最短の経路を選ぶ可能性がある確率まで上がっていくだけ。
近似解でよければ、効率的な探索方法はハチに教わるまでもなくすでにいくつも発明されてるよね。
Re: (スコア:0)