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元論文は多分これ.http://arxiv.org/abs/1105.0265 [arxiv.org]
・マイクロブラックホールは蒸発するって仮説があるけど,誰も見た人いないよね.・もしかしたら蒸発しないかもよ?・蒸発しないと仮定したら,例えばどんなことが起こるだろう?・十分重ければ,原子とかが重力に引きつけられて,全体が原子みたいな構造になっても良いじゃないか.・そんなわけでシュレディンガー方程式に単純に重力ポテンシャルも放り込んだら,ある程度の時間原子・分子が吸い込まれず,でも束縛された状態も出てきたよ.(そりゃまあ中心力の引力だから,出てきてもおかしな事はない)・ダークマターのかなりの部分が(蒸発しない)マイクロブラックホールだと仮定すると,結構いっぱいマイクロブラックホールがないといけない.・ちょっと重いブラックホールがうようよしてると中性子星がすぐ飲み込まれて今観測されてるような寿命が実現できないから,いるとしたら軽い奴だよね.・106kgぐらいだったら,いたとしても中性子星の寿命とは矛盾しないからいても良い.・このぐらいの重さの奴だったら,原子や分子を束縛しておけるから,何かのはずみで飛び出てくる原子を検出できるかもよ?
非常にいろいろ仮定を重ねた上の話が「新理論では○○」と載っていたりと,ナショナルジオグラフィックでもかなりの混乱が.
>新理論では、宇宙誕生直後に極めて高密度な物質が宇宙空間へ拡散し冷却するにつれ、極小ブラックホールが大量に形成されたと提唱している。
って部分なんて,新理論関係なく前から言われている事ですし……#今回の著者の主張は,「そういうのがいっぱい残ってたら原子分子を束縛した状態で飛んでてもいいんじゃない?」という話なわけで.
あくまで個人的な感想ですが,何となくこう,手元の式に突っ込んだやっつけ仕事的な印象が拭えないというか.#摂動かかったら結構簡単に飛んでいきそうなもんですが,本当にそううまく束縛されたままでいけるんだろうか?
そういえば、小説「コラプシウム」にもそういうの出てきたっけ...
この小説の作者も物理学の人で
ニューブル質量ブラックホール(半安定ブラックホール)ということで陽子と同等サイズのマイクロブラックホールがでてましたっけ
ブラックホールはハゲ [wikipedia.org]ますが、そのうえ陽子サイズで、真空から生成される粒子が吸い込みにくいサイズというのが面白かったな。
...でも、このくらいのサイズでもすごい質量=重力だけど、影響が検出不能なほど小さいBHってどれほどなんだか...
シュバルツシルト半径が2GM/c2なんで,この論文が想定してる106kgだと1.5*10-21mですか.確かに小さい.#Googleはこの辺の物理定数を持ってるんで計算が楽ですね.
一方陽子の半径が10-15mらしいんで,これと同じサイズのシュバルツシルト半径を持つブラックホールだと質量は約6桁上で1012kg.イトカワが1010kgのオーダーらしいんで,イトカワ数十個分ぐらい?結構重いですね.
ブラックホールは陽子より小さいが、陽子を構成するクォークの大きさをゼロとすると飲み込むことができる。クォークが陽子の中で光速で運動してるとすると、陽子サイズ 10^(-15) m を横切る時間は「10^(-15) m」/「3×10^8 m/s」≒10^(-23)s陽子とブラックホールの断面積比は (「10^(-15) m」/「1.5×10^(-21)m」)^2≒10^12 だから、陽子がブラックホールの重力につかまってれば10^12×10^(-23)s≒10^(-11)s の時間でクォークがブラックホールに当たって飲み込まれる。何で陽子を飲み込めないのか? まあ、粒子と思うのが間違いなんだけど。
素直にひどかったと言えよw
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
いろいろ混乱があるな…… (スコア:5, 参考になる)
元論文は多分これ.
http://arxiv.org/abs/1105.0265 [arxiv.org]
・マイクロブラックホールは蒸発するって仮説があるけど,誰も見た人いないよね.
・もしかしたら蒸発しないかもよ?
・蒸発しないと仮定したら,例えばどんなことが起こるだろう?
・十分重ければ,原子とかが重力に引きつけられて,全体が原子みたいな構造になっても良いじゃないか.
・そんなわけでシュレディンガー方程式に単純に重力ポテンシャルも放り込んだら,ある程度の時間原子・分子が吸い込まれず,でも束縛された状態も出てきたよ.
(そりゃまあ中心力の引力だから,出てきてもおかしな事はない)
・ダークマターのかなりの部分が(蒸発しない)マイクロブラックホールだと仮定すると,結構いっぱいマイクロブラックホールがないといけない.
・ちょっと重いブラックホールがうようよしてると中性子星がすぐ飲み込まれて今観測されてるような寿命が実現できないから,いるとしたら軽い奴だよね.
・106kgぐらいだったら,いたとしても中性子星の寿命とは矛盾しないからいても良い.
・このぐらいの重さの奴だったら,原子や分子を束縛しておけるから,何かのはずみで飛び出てくる原子を検出できるかもよ?
非常にいろいろ仮定を重ねた上の話が「新理論では○○」と載っていたりと,ナショナルジオグラフィックでもかなりの混乱が.
>新理論では、宇宙誕生直後に極めて高密度な物質が宇宙空間へ拡散し冷却するにつれ、極小ブラックホールが大量に形成されたと提唱している。
って部分なんて,新理論関係なく前から言われている事ですし……
#今回の著者の主張は,「そういうのがいっぱい残ってたら原子分子を束縛した状態で飛んでてもいいんじゃない?」という話なわけで.
あくまで個人的な感想ですが,何となくこう,手元の式に突っ込んだやっつけ仕事的な印象が拭えないというか.
#摂動かかったら結構簡単に飛んでいきそうなもんですが,本当にそううまく束縛されたままでいけるんだろうか?
Re:いろいろ混乱があるな…… (スコア:1)
そういえば、小説「コラプシウム」にもそういうの出てきたっけ...
この小説の作者も物理学の人で
ニューブル質量ブラックホール(半安定ブラックホール)ということで陽子と同等サイズのマイクロブラックホールがでてましたっけ
ブラックホールはハゲ [wikipedia.org]ますが、そのうえ陽子サイズで、真空から生成される粒子が吸い込みにくいサイズというのが面白かったな。
...でも、このくらいのサイズでもすごい質量=重力だけど、影響が検出不能なほど小さいBHってどれほどなんだか...
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:いろいろ混乱があるな…… (スコア:1)
シュバルツシルト半径が2GM/c2なんで,この論文が想定してる106kgだと1.5*10-21mですか.確かに小さい.
#Googleはこの辺の物理定数を持ってるんで計算が楽ですね.
一方陽子の半径が10-15mらしいんで,これと同じサイズのシュバルツシルト半径を持つブラックホールだと質量は約6桁上で1012kg.
イトカワが1010kgのオーダーらしいんで,イトカワ数十個分ぐらい?結構重いですね.
Re:いろいろ混乱があるな…… (スコア:1)
ブラックホールは陽子より小さいが、陽子を構成するクォークの大きさをゼロとすると飲み込むことができる。
クォークが陽子の中で光速で運動してるとすると、陽子サイズ 10^(-15) m を横切る時間は「10^(-15) m」/「3×10^8 m/s」≒10^(-23)s
陽子とブラックホールの断面積比は (「10^(-15) m」/「1.5×10^(-21)m」)^2≒10^12 だから、陽子がブラックホールの重力につかまってれば
10^12×10^(-23)s≒10^(-11)s の時間でクォークがブラックホールに当たって飲み込まれる。
何で陽子を飲み込めないのか? まあ、粒子と思うのが間違いなんだけど。
the.ACount
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
素直にひどかったと言えよw