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OpenPGPに理論上のセキュリティホール 76

ストーリー by Oliver
まさに数学的な問題 部門より

k3c 曰く、 "Blowfish暗号化アルゴリズムの考案者として知られるBruce Schneier氏らが発表した論文によれば、OpenPGP準拠の暗号化ソフトウェア(PGPやGnuPGなど)の大半に、理論的に攻略可能なセキュリティホールがあるとのこと。
概略の説明がInternet Watchの記事に出ているが、要するに、ある人(A氏)の公開鍵で暗号化したメッセージに少しだけ改変を施し、これをA氏に復号化させ(当然意味不明のメッセージになる)、複合後のメッセージを入手できれば、暗号化される前のメッセージを復元できるということらしい。…復号後意味不明のメッセージになった場合には、送ってきた相手にその内容を晒すことは避けるべきということか。そもそも送っても、相手だってどうしようもないだろう。悪意がない限りは…。
ところでこのような詐欺的手口が成立するためには、暗号化された文書を何らかの方法で入手し、しかも改変後のメッセージををA氏が復号化して送り返さなければならないため、かなり成立しにくいような気もする。しかし将来、PGPやGnuPGが標準的な暗号化ツールとして普及したとき、セキュリティに理解のない利用者がこのような攻撃の犠牲になる可能性がないとは言えないだろう。今でも実際、メールに返信するのにわざわざ元のメールを全文引用する人もいることだし…。
なお、論文では、OpenPGPの仕様を修正することも提案されている。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 結局このセキュリティホールを防ぐには…

    ・解読したゴミメッセージを送り主に送り返さない

    で、十分と言うことですよね?

    で、もしやってしまったとしても

    ・PGP自体が破られたわけではない
    ・解読されるのは「送り返したメッセージ」だけ
    ・内容が圧縮されたメッセージは解読できないことが多い

    ということの様ですね。Inpress Watchを読む限りは。

    # PGPを使ったことが全然ないのであてにならないと思いますが。
    # 「元の論文」自体もよんでないし。
    • 他はだいたい同意出来ますが、

      >解読されるのは「送り返したメッセージ」だけ

      については、送り返した意味不明のメッセージと改竄前の暗号文との差分から「秘密鍵」を類推出来る、ということではないでしょうかね?
      で、秘密鍵を作り出せたなら、暗号メールを改竄出来るくらいですからいつでも経路の途中で盗聴し放題なのでしょう。

      いや、間違った解釈かも知れませんが、ココまで大事になっていることからしてそのように判断するべきかと。
      --
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      • Re:傾向と対策 (スコア:2, 参考になる)

        by k3c (4386) on 2002年08月14日 19時38分 (#146114) ホームページ 日記
        いえ、秘密鍵は手に入りません。Internet Watchの記事にもありますが、
        今回のセキュリティーホールはPGP自体が破られたわけではなく、最悪でもPGPで送信された暗号メッセージ一つが解読されるに過ぎない。
        ということです。でも、暗号化するくらいですから、その文書が解読されることによるダメージは推して知るべし…ですよね?
        親コメント
        • むむ、あくまでも単一のメッセージの復号が可能、というだけのことと読むべきですか。
          素人考えでは、オリジナルの暗号文と完全な復号文と更に公開鍵があるならば、秘密鍵も生成可能なのかと思っておりますが…

          まあ、いずれにしても今回の発見により、より安全性の高いモノになっていくのでしょうから、コレの迅速な遂行を希望したいですね。
          --
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          • Re:傾向と対策 (スコア:1, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2002年08月14日 23時44分 (#146226)
            > 素人考えでは、オリジナルの暗号文と完全な復号文と更に公開鍵が
            > あるならば、秘密鍵も生成可能なのかと思っておりますが…

            いや、公開鍵暗号はまさにコレが難しいから成立するわけであって...
            だってそもそも送信者が「完全な復号文」から受信者の「公開鍵」を
            使って「オリジナルの暗号文」を作り出すわけでしょ?なので受信者
            が公開鍵を公開した時点で、適当な文章を使えばこの三つは求まって
            しまうので、その三つから秘密鍵が生成できたらかなり困ります。
            違いますかね?
            親コメント
            • あ、そういうことか。確かにそうですな。勘違いも甚だしいぞ! > 自分

              良かった、コレで「PGPが破られてはいない」「秘密鍵が露呈する訳ではない」と云うことについても同意出来ます。送付先に成り代われると云うことでなく、発信元と同等の情報を得られるってだけのことですね。確かにその通りです。

              で、PGPを自ら使うような「意識の高い利用者」であれば、不用意に復号済の全文を送り返すなんて間抜けたコトはそうそう発生しないので(つか、単純に「送り直せ」ってだけの一行メールで済ませそう)、今回の穴を衝いた盗聴は実際は相当困難である訳ですな。更に、これだけ大々的に公表されたのであればほとんどのPGP系利用者が注意・警戒することになりそうですから、その分もこの穴を衝くのは難しいことになりますね。
              ウムウム。
              --
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          • by mexico_man (7434) on 2002年08月15日 14時52分 (#146548)
            暗号文はセッション鍵で暗号化されるので、オリジナル の暗号文と復号文を比較してもせいせいセッション鍵し か生成できないでしょう。
            親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年08月14日 19時25分 (#146108)
      復号化するときにいつも同じようなディレクトリにファイルを作ってしまうようなツールが存在するなら、そこを覗かれたりすることも「解読したごみメッセージを送り主に送り返す」ことと等価になるんですよね。

      メーラーなんかで外部コマンドとしてPGPを実行し、結果を作業ファイルとして容易に連想できるファイル名やディレクトリに保存したりする場合ってことね。

      ということで、作業ファイル作るときはファイル名をわかりにくくしておくという対策も必要かと>PGPを外部コマンドとして使うツール作者諸兄
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      • Re:傾向と対策 (スコア:3, すばらしい洞察)

        by seldon (5637) on 2002年08月15日 2時18分 (#146306)
        今回の件だけに限定して言えば、固定ディレクトリとか何とかは全く意味がありません
        そもそも、特定の位置に中間ファイルを生成するようになっていて、そのファイルを入手する事ができるのであれば、わざわざ壊れたメッセージを送り付けなくても壊れていない暗号化ファイルを送ってデコードされたファイルを入手できるって事でしょ。
        全部ダダ漏れなのに、ゴミメッセージの流出だけ気にしても仕方ないですね。

        ところで、いつも思うのですが、この「固定位置にファイルを作るのは脆弱」という主張(?)は何か違和感を感じてしまいます。
        ランダムなファイルパスであれ、特定のファイルパスであれ、本来漏らすべきでないファイルが流出するという事は、その流出経路側の問題であって、そこにファイルを置いた側が「脆弱だ」と指摘されるような事なのでしょうか?

        「穴の開いたバケツで水を汲むと水が漏れるので、バケツは使わないで、タライとか洗面器、コップなどを使いましょう。」
        と言われても「はいそうですか」と従うのではなく「穴の開いたバケツなんか使うな」と普通は言いませんか?
        でも、本当にそう言っちゃうと「でもウチのバケツは穴が開いてるんです」「穴の開いたバケツを使ってる人がたくさんいるんです」とか言われちゃうんですよねぇ・・・

        親コメント
      • > いつも同じようなディレクトリに

        public_html とか?
        --
        wild wild computing
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  • by nackey (3237) on 2002年08月14日 18時49分 (#146093)
    いきなり中身を読まずに質問してしまうのですが、これって、PGPがたまたま今用いているアルゴリズムに差分攻撃法があるってことが証明されたってことなのでしょうかね?
    PGPって、アルゴリズムにべったり依存してないと思っていたので、「そんなん、アルゴリズム変えればいいじゃん」とか楽観視してたのですが、甘い?
  • それの情報を公開すると、米ではデジタルミレニアム法に引っかかってしまう、のでしょうか?
  • by k3c (4386) on 2002年08月14日 19時46分 (#146117) ホームページ 日記
    > Blowfish暗号化アルゴリズムの考案者として知られるBruce Shneiner

    氏のお名前を綴り間違えておりました。正しくは、
    Bruce Schneier
    です。nが余計。お詫びして訂正いたします。修正しておいて頂けるとありがたいです>編集者どの
  • by parsley (5772) on 2002年08月14日 20時41分 (#146134) 日記
    今回の問題の場合
    「同じ鍵でかまわないので、2段にする」
    という回避策は効果があるのでしょうか?
    識者のコメントを待ちます。

    鍵が破られていないという前提では、問題点を衝いても得られる情報は、1段解読状態の文だけという思いつきです。
    2段暗号化の相関などは一切考慮していません。

    ...教えてクンもーどになってしまった。
    --
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    • by Anonymous Coward
      3DESってのがあるけどそういうの?
      あれは違うかぎで3回だっけ?
      • by parsley (5772) on 2002年08月15日 6時49分 (#146355) 日記
        違う鍵が基本で・・・同じ鍵にすると通常のDESになる・・・という使い方があるようですね。
        参考:3DES [e-words.ne.jp].

        3DESは鍵長を長くすることが目的であって、今回の 偽暗文の復号とからめるつもりはありませんでした。
        十分な検討なしに、へたな方法を回避方法かのように出すのは害悪というツッコミは歓迎
        --
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  • by Anonymous Coward on 2002年08月14日 18時51分 (#146096)
    「返信元メイルは全文引用すべきだ」
    という文化圏が存在するらしい。
    某T社の関連会社とか某T社の関連会社とか
    • Re:元のメールを全文引用 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2002年08月14日 19時30分 (#146110)
      引用を削ればそれはそれで

      「恣意的な引用の仕方は不愉快です」

      とかでフレームになる罠
      親コメント
      • 引用というものは、1)出典が明記され、2)量的質的に本文が引用を上回っていないとならない筈だった記憶しているのですが。
        全文引用して、「注意喚起」なんて本文にしかないようなメールは著作権違反になるような気が。
        今回のトピックでは基本的に避けられるようですが、今後なにか全文残しているとまずいセキュリティホールにもなるかもしれないし、全文引用しないほうがいい気がするんですが。どうでしょう?
        --
        /.configure;oddmake;oddmake install
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        • 契約などの重要案件は何に対しての返信なのかを明確にするために全文引用するべきと考えます。
          相手が日に数百通のメールを連日こなしているなどで内容を覚えていない場合、全文引用したほうが業務の負担を軽くできるという勝手な思いやりもあります。

          -----Original Message-----
          引用というものは、1)出典が明記され、2)量的質的に本文が引用を上回っていないとならない
          • >全文引用して、「注意喚起」なんて本文にしかないようなメールは著作権違反になるような気が。

            著作権って、(親告罪とかいうんだったですよね)やられた側が「これは駄目!」と訴えてはじめて
            違反とかが成立するんだったような気が。

            だから、メールについては、やりとりしてる両者が「こーゆーものなんだ」と思い込んでいる限り
            誰も訴えたりしない、のではないかと。

            >契約などの重要案件は何に対しての返信なのかを明確にするために全文引用するべきと考えます。

            それは In-Reply-To: だか References: だかを使うものじゃないのでしょうか?

            #ヘッダが信じられないなら、引用した本文(全文)だって信じる理由が無くなりますよね?

            あとは「Thread表示をサポートしてないメーラーを使わない」ことによって
            ビジネスの(^^;効率は上がるのではないかと愚考します。
            親コメント
          • 契約などの重要案件は何に対しての返信なのかを明確にするために全文引用するべきと考えます。

            In-Reply-To: ヘッダがあれば、引用がなくても何に対しての返信かは分かります。だからそういう目的での全文引用は全く必要がない。

            まともなメーラーならIn-Reply-To: とReferences: からスレッドを生成してくれるのでヘッダを自分で見る必要もありません。

            そもそも相手のシグネチャを引用しない、というがマナーのはずなのですが、全文引用する人はシグネチャ部分を削ることすらしないですね。

            親コメント
      • 大学の専攻のメーリングリストでソレ言われたことあります。
        「意見を改謬してませんか?」ってね。

        「参加者全員があなたの書いた原文を読むことが出来るのだから、問題ない筈だ」
        と反論したら、納得してくれましたけど。
        --
        gy0
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    • 喧嘩売るつもりで「あほじゃねぇか!? 手紙の送り主に返事とは別に手紙のコピーをくっつけて送るか!? なんで e-mail では全文引用するんだ? そんな固定的習慣作るよりどの点に対して自分の返事が何なのかはっきりわかるように書くようにすべきだろ」と言ったけど、通じず。
      「それがビジネス上の習慣」だとかわけの分からない事を言い出す奴もいるし。

      身近にいる人物の傾向からすると全文引用したがる人って相手が何を言いたいのかよく読まない人が多いような気がする。
      引用すべきポイントを絞るという作業は相手の意思の要点を探る作業でもあるわけで、単に簡潔明瞭にするだけじゃあないんだけどなぁ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2002年08月14日 20時40分 (#146133)
        そうですね。本来は電子的でない手紙でも、「あなたのおっしゃったこれこれの件については」というように、なんの話をしているのかを一度整理してからコメントを書くべきなんだけど、電子メールの場合は簡単に相手の要点を引用できるから、そうした整理された手紙が書きやすくなっているわけで、そうしたコミュニケーションスタイルが促進されるはず…なんですよね。解っている人達はそれを実践しているわけですが、全文添付する連中はダメですね。
        親コメント
    • 別に「某T社の関連会社」に限らなくていいです。
      対人口比率だったら、全文引用する文化圏の方が大きいような気もする。
      親コメント
    • by parsley (5772) on 2002年08月14日 20時31分 (#146131) 日記
      >「返信元メイルは全文引用すべきだ」
      >という文化圏が存在するらしい。
      外交文書に「関しては」ごく自然なプロトコール(本来の意味)ですよね?

      #元話題から逸れます。

      意味不明な復号がなされた場合に利用者に判断させずに、
      「破壊/攻撃などが行われた可能性があります」
      と他の経路を提案することが第一になるような実装が薦められるのでしょうか。
      もちろん、意味不明な復号も工夫すれば(あるいは詳しい人は)取り出せる口は用意しておく必要はあります。
      利用者の裾野が広がったときに、危険度の判断ができない人を救いとるような仕組みが必要だと感じます。

      #すでに私がそうなりつつあるのは、ひみつ。
      --
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    • by kicchy (4711) on 2002年08月15日 4時12分 (#146341)
      > 「返信元メイルは全文引用すべきだ」
      > という文化圏が存在するらしい。
      > 某T社の関連会社とか某T社の関連会社とか

      コメント全文引用失礼。

      返信元メールを全文引用することはそれなりにメリットがあります。
      1) どのメールに対する返信か一目瞭然
       議論を展開している場合など、似た文脈のメールの一部引用は
       参照元を間違う可能性あり(Referを解釈しないメーラもある)

      2) 突っ込みたい部分が一部であるときは、必要な部分に突っ込むだけですむ
       前後を自分で説明しなおす必要がない
       引用符をつけておけば自分と相手のコンテキストは分離可能

      3) 全文読んでいるというアピール
       ま、読まない人はいるけども、だ
       読んでることを後で証明する一手段だね

      4) 議論の経過がわかる
       全文引用しておけば、2,3ステップ前のメールも含まれる
       ので、わざわざ探す必要がない

      とはいえ、どんな場合でも適切かと言うとそれはいえない。
      ただ、ビジネスでは 3) の意味合いが強いように思える。
      自分のストレージだけでなく相手のストレージにも
      証拠を残しておくという意味が強いのではないかと思います。
      # 逆に全文引用した相手に向かって「読んでるはずだろ」
      # と、詰め寄ることも可能

      ネットワークの帯域は広くなってきたし、ストレージもうなるほどある。
      そんな現代だからこそ生まれた一種の富豪文化では?

      別に悪いとは思わない。そういう使い方もあるというだけのこと。
      # 時と場合は考えてっていうだけ
      # 特に技術系MLになんかでは好まれないだろうな・・・
      親コメント
      • この手の、自分の書いた文章の後に、相手から届いたメイルを全文写してあるメイルなんですが、よくある
        -----Original Message-----
        などという区切り以降が、本当に全文写してあるだけなのか否かがわからないというのが一番うっとうしい点ですね。

        引用とそれに対する返事を交互に書くという慣れた人がよく使うスタイルを、この手の区切り以降に全文写すタイプのメイラーの使用者が真似したりすると、何百行もある写しの途中に何やら書き込まれたりしていることもあったりするわけです。その手のをいくつか貰ったりしてしまったので、区切り以降にもなにかあるんじゃないかと探すようになってしまったのでした。

        どれほどの手間と時間と苦痛を相手に与えることになっているのかわかって欲しいものだが…

        親コメント
    • その某T社って、重電メーカですか?
      私の記憶が確かなら、重電五社だったらM、S、F、H、Meと思う。
      某M社関係者ですがうちらもいっしょです、全文引用。

      チェーンメールも全文引用で転送されるので、かなり笑えます。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID

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