まずは個人的なお気に入りから。 あるユーザがポストしたコメントの一覧やウェブページのアドレスといった 情報が知りたい事があるだろう。いままでだとユーザの名前からユーザ情報 を検索する必要があったが、それもUNIX風ホームページで過去の話だ。自分の設定も自分のホームページで変えられる。

で、自分の設定ページを見てみると「メッセージング」に関する設定事項が追加されているのに気がつくはずだ。もし自分宛にメッセージが届いているとメインページで通知されるようになる。メッセージにはいろいろ種類があって、自分のコメントへフォローやモデレーションが行われたり、メタモデレーションを受けたりした時に通知されるように設定できる。前からあった毎晩のヘッドライン一覧メールもこのメッセージング機能に統合された。
今のところウェブ以外ではメールで通知する、という設定しかないが、そのうちJabberやICQ, IRCといった他の通知方法も追加するかもしれない。(誰かがパッチを書いてくれれば、それだけ早くなる ^^;)

/.-Jではオフ会が開かれるまでになった日記コミュニティにも朗報がある。 遂に、念願の日記へのコメント機能が実装されたのだ。また、日記エントリに(既存の中からとはいえ)トピックを設定できる様にもなった。これで、増え続ける日記を巡回して自分の日記へツッコミを探す必要がなくなる。当然ながら、コメントを許可するかどうはエントリごとに設定できるので、コメントなんてイラネーという日も安心。難解だと言われていた日記のURLも覚えやすくいなった。また、友達の日記が更新されると上のメッセージング機能でメッセージが送られるようにもなった。

コメント表示関連ではコメント中のリンクの後ろに[srad.jp]という風にリンク先のドメイン名が表示される事にすぐに気がつくはずだ。これは変な所に飛ばされた、という苦情が何件かあったから導入された措置で、ウザければ個人の設定でオフにすることもできる。他にはアドレス詐称に使われかねなかったspam対策に偽メールアドレスを指定するフィールドが廃止になった。かわりに希望すればシステムが本当のメールアドレスをスクランブルするようになった。
次のバージョンでは実際のスコアに関係なく全てのAnonymous Cowardポストのスコアを-1とみなす、という匿名のコメントを絶対に見たく人向けの機能や「匿名を差別したくない」、「おもしろおかしいポストはステ」といった様々な要求に柔軟に対応できるシステムを実装することがTODOに載っているので、それに関してはもうしばらく辛抱して欲しい。

これまでいろいろ文句の多かったメタモデレーションも行政改革のメスから逃れられなかった。以前はそれぞれのメタモデが独立していたので、害意を持ったユーザがカルマペナルティ覚悟で無差別に不公正判定することで悪さすることができた。新システムでは複数のメタモデレーションの意見がある程度民主的に一致してはじめて、元のモデレーションやモデレータのカルマに反映される。これで善意のモデレータが荒しの被害にあう事は減るはずだし、メタモデレーションをする意義がアップするはずだ。モデレータガイドラインを守らずに私情で公正じゃない判断をするモデレータを抑制するためにもメタモデレーションをよろしく。

ハードウェアもしばらく前にVA Linux Japan製の5台のウェブサーバ(Pentium III 933MHz x 2、2GB RAM)と強力なデータベースサーバに増強して余裕があるので、バシバシ酷使して新しくなったSlashdot Japanを楽しんでくれ。