IPv4延命のためにポート番号を拡張 32
ルータにトランスレータ入れればいいんじゃね?とか冷静になったら負け 部門より
IPv4が完売してそろそろ1年になろうとする4月1日、国内のキャリア、ISPなどが共同でTCP/IPのポート番号を128bitに拡張する「多段NATのための拡張ポート番号(Extended Port Numbers for NAT NAT NOT IP masquarade)」を、RFCとして提案することを発表した。概要としては、TCPおよびUDPを拡張して、ポート番号を128bit化するものである。だが、提案の背景として、キャリアで多段NATを実施するキャリアグレードNATで問題になる、ポート番号不足を補うためのものではないかと推測されている。
TCPに関しては、ヘッダのオプションフィールドに拡張されたポート番号を格納する。そのため、ヘッダ構造には変化がないものの、TCPスタックへの変更が必要となる。UDPは、ポート番号フィールドが、ソース、ディスティネーションで128bitずつ必要となるため、新たにプロトコル番号256番を割り当てたUDP-Heavyとして別のRFCで提案される予定だ。UDPはインターネットプロトコルのスタックで実装されることが多い。そのため、UDP-Heayに対応するためには、インターネットプロトコルのスタック部分の修正が必要になる。そのため、これまでのIPv4にのみ対応しているTCP/IPのスタックに対し、IPv6対応のための改修と同じくらいの修正が必要になるのではないかと予測する向きもある。同様に、アプリケーション側での対応も必要となるが、現時点では、archeやgopherなど、ナウなヤングなら知らなくてもいいプロトコルのクライアントに限られている状態だ。
発表の会見では、そうまでしてIPv4を使い続けたいのかという記者の質問に対して、ポート番号拡張とキャリアグレードNATでIPv4はあと10年戦える。IPv4を使い続けるためなので、ポート番号拡張に対応できない古い機器がインターネットに接続できなくなることはご容赦 いただきたい
と、IPv4延命のためには全てを犠牲にする、という本末転倒な回答をする一幕もあった。