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アメリカ合衆国

カリフォルニア州、「遺伝情報保護法」の制定を検討中 7

ストーリー by hylom
究極のプライバシ 部門より
taraiok 曰く、

カリフォルニア州の議員たちは、遺伝子検査から自分の体の秘密が漏れることを防止するための「Introduced by Senator Padilla(遺伝情報保護法)」を用意しているらしい。この法案では、DNA情報の収集、分析、保存、家族の病気の歴史を共有するためには、本人や家族などの書面による同意が必要となるという(nature法案PDF本家/.)。

こうした法案が出てきた背景には、遺伝子情報を得るための技術が発展してきており、分析時間の短縮や低コスト化など遺伝子情報を手軽に入手しやすくなってきたことにあるようだ。

この法案に対して、研究者たちは猛反発している。同法案に対して、カリフォルニア大学が提出した抗議書類では遺伝子関連の研究費用が管理コストを含めて毎年594,000ドル高騰するという試算を提出している。研究者たちはこれにより競争力が低下すると懸念を表明している(カリフォルニア大学抗議文PDF)。

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バイオテック

米ローレンス・バークレー国立研究所、ウイルスを使って発電する技術開発 15

ストーリー by hylom
発電する細菌 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

米ローレンス・バークレー国立研究所が、遺伝子操作したウイルスを仕込んだ切手大のシートに指で力を加えることによって電気エネルギーを生みだす実験に成功したとのこと。試作されたウイルス発電シートに圧力をかけると、最大6nAの電流が流れ、400mVの電位が生じた。電圧は単3電池1個の1/4程度あり、小型の液晶ディスプレイに数字の「1」を表示できることも実証しているという(SJN Blog液晶をつないだ動画)。

将来的には、靴底にこの発電シートを入れておけば歩いているうちに携帯電話が充電されるようにすることも夢ではないらしい。

使用するのは人には無害なウイルス「M13バクテリオファージ」。ウイルスに対し遺伝子操作を行い、マイナスに帯電するアミノ酸残基を付加することで圧電材料とすることに成功したという。

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原子力

放射線の影響を調べるため冷戦時代に作られた動物の組織標本を再整理 73

ストーリー by headless
影響 部門より
冷戦時代、各国は核戦争や原子力施設の事故による放射線の人体への影響を調べるため、動物を使った実験を行っていた。当時の資料は冷戦の終結とともに放置されていたが、放射線生物学らが再整理を進めているそうだ(Nature Newsの記事本家/.)。

ロシア・ウラル地方のオジョルスクでは1950年代前半から冷戦終結まで、25万頭近くの動物に放射線を照射したり、放射性物質を飼料に混ぜて与えたりして影響が調査されていたという。実験に使われたのはマウスやラット、イヌ、ブタ、サルなどで、死後に科学者が解剖し、組織の一部や内臓を資料として保存していた。日本や米国、欧州各国なども同様の実験を行っており、使われた動物は合計50万頭近くに及ぶ。現在では資金面や倫理面での問題があり、同規模の実験を行うことが困難なため、100ミリシーベルト以下の低レベル放射線の影響を調べようとする放射線生物学者にとって貴重な資料になるとのことだ。
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豚の排泄物からバイオガス 21

ストーリー by headless
who-cares 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

オーストラリアの研究機関、CRC CAREは中国の科学者らと協力して、豚の排泄物からバイオガスを取り出す嫌気性バイオリアクターを開発したとのこと(プレスリリース Reutersの記事)。

中国では7億頭の豚が飼われており、国内で消費される肉の3分の2を生産しているという。しかし、排泄物は1割程度が肥料として使われる程度で、環境汚染や健康への影響が問題になっていた。「PooCareTM」と呼ばれるバイオリアクターは地下に設置され、大きさ30x10x4メートル。送り込まれた排泄物は1ヶ月かけて分解され、処理後の固形物は肥料として利用可能だという。最初の1台は中国・武漢市で稼動しており、生成されたバイオガスが地域の家庭に供給されているとのことだ。

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バイオテック

肉に多価不飽和脂肪酸を多く含むクローン羊が誕生 25

ストーリー by headless
必須 部門より
taraiok 曰く、

中国の遺伝子研究所 BGIの科学者らが遺伝子組み換えにより、肉にω-3多価不飽和脂肪酸(PUFA)を豊富に含むクローン羊を作ることに成功したという(ニュースリリースReutersの記事本家/.)。

このクローン羊「Peng Peng」には、線虫の1種、C. elegansの遺伝子が組み込まれており、体内でω-3PUFAを生成できる。ω-3PUFAは心疾患防止などの効果がある必須脂肪酸で、将来的にはミルクや肉から摂取できるようになることが期待されるという。ただし、遺伝子組み換え食品には安全性の懸念もあるので、実際に中国で市場に出回るまでには時間がかかるものとみられる。Peng Pengは誕生時の体重が5.74kg。通常のヒツジと変わりなく健康に育っているとのことだ。

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バイオテック

殺虫剤耐性を獲得した害虫、実は体内に寄生する細菌が殺虫剤を分解していた 29

ストーリー by hylom
私にも食あたりしない細菌をください 部門より
danceman 曰く、

最近、「殺虫剤耐性」を持つ害虫が登場している。殺虫剤耐性を持つようになった原因としては「遺伝子の突然変異」が考えられるが、このたび産業技術総合研究所や農業環境技術研究所などの共同チームが「害虫の体内に共生する細菌が殺虫剤を分解し、宿主に殺虫剤耐性を持たせている」ということを発見、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文を発表している(本家/.Ars TechnicaPNAS掲載論文)。

世界で広く使用されている殺虫剤「フェニトロチオン」を使用するサトウキビ畑から「バークホルデリア」という細菌を採取して調べたところ、同細菌がフェニトロチオンを分解できること、また同細菌を体内共生させている害虫は同殺虫剤に対して高い抵抗性を持つことが確認されたとのこと。

一方、この殺虫剤の散布回数が少なかったりその使用量が制限されている畑では、細菌と害虫の協力関係は見られなかったそうだ。

細菌は繁殖サイクルが早く、1日の間に複数世代にも増殖するため、短期間で殺虫剤耐性を獲得することができる。そのため、昆虫が殺虫剤耐性を獲得するまでの期間もこれまで考えられていた以上に短いことになる。

農作物を害虫から守るには殺虫剤を分解できる細菌さえ寄せ付けなければ良いわけで、殺虫剤のターゲットは今後害虫だけでなく細菌も対象になるのかもしれない。

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バイオテック

隕石が落ちなければ、地球は恐竜宇宙人に支配されていたかもしれない 104

ストーリー by hylom
隕石が落ちたとも限らない訳ですが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Newsweekに『高い知能をもつ「恐竜宇宙人」の謎』という記事が掲載されてる。それによると、コロンビア大学のロナルド・ブレスロウ教授の論文内に

地球の哺乳類は、小惑星の衝突で恐竜が絶滅するという好運に恵まれた。そうでなければ、生き残るのは進化した恐竜のようなものになるはずだ

という旨があるそうだ。

教授はその根拠として、地球上のアミノ酸や糖、遺伝物質のDNAなどの分子構造が一つの形状なのは、数十億年前に隕石が特定のアミノ酸を地球に「植え付けた」せいであると主張。ほかの惑星では、恐竜が絶滅しておらず、その結果地球の生物とは異なる進化を経て「恐竜から進化した宇宙人」が誕生している可能性があるとしている。

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バイオテック

世界初、iPS細胞から「がん幹細胞」作製 12

ストーリー by hylom
がんを知るためにがんを作る 部門より
LARTH 曰く、

岡山大学のニュースリリースによると、岡山大学大学院自然科学研究科の妹尾昌治教授らの研究グループが、マウスのiPS細胞を用いてがん幹細胞のモデルの作成に世界で初めて成功したという(読売新聞の記事)。

がん幹細胞は癌組織の中に存在する幹細胞で、がん細胞を生み出す元になる細胞と考えられており、制がん剤や放射線治療に対して強い耐性があるため、癌治療の面から重要な研究対象とされている。しかし、通常がん組織の中のがん幹細胞は数%しか存在せず、その性格を解析することは困難であった。今回の樹立されたモデルを用いて解析を進めれば、がん幹細胞の研究の進展に拍車がかかるものと期待される。

妹尾教授らはがんに由来する培地(細胞を培養したあとの培養液)でiPS細胞を培養することで、「がん幹細胞」の性質をもった細胞を作成。この細胞をマウスに移植したところiPS細胞が悪性腫瘍に変化し、さらにこの腫瘍からがんができることが分かったという。

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バイオテック

暗室で57年飼育したショウジョウバエ、遺伝子が変異 46

ストーリー by headless
暗黒 部門より
LightSpeed-J 曰く、

京都大学が暗室で57年間、約1,400世代にわたって飼育しているショウジョウバエ(「暗黒バエ)の全遺伝子情報を解読したところ、嗅覚や視覚、解毒作用などに関する遺伝子が変異していたという(PLoS ONE掲載論文京都新聞の記事時事ドットコムの記事)。

暗黒バエは、当時の森主一教授が1954年から遺伝学の実験用に暗室での飼育を始めたもの(/.J記事)。外観に大きな違いは見られないが、241個の遺伝子で変異が代々受け継がれているとみられており、通常のショウジョウバエと比べて解毒酵素関連の遺伝子が9個多かったという。また、暗黒バエは通常よりも多産で、長寿の傾向があるそうだ。

仮に、人間の1世代の発生に 20年が必要とすれば、1,400世代は28,000年。さあ、どのような形質的変化に繋がる変化が確認されるのでしょうか。興味は尽きません。

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バイオテック

中国で食糧法制定の動き、「遺伝子組み換え作物の実験台」を防ぐため? 24

ストーリー by hylom
だれがババを引くのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

中国の最高権力機関である国務院は、穀類の管理体制を強化するための「食糧法」制定に動き出した。その中には遺伝子組み換え作物の種子の研究、野外実地試験、生産、販売、輸出入を制限する内容が含まれている点がアメリカの一部で話題になっている(本家/.日経記事)。

米国の遺伝子組み換え作物の最大手であるモンサント社は過去にカナダで遺伝子組み換え小麦の商業化を試みていたが、強引な手法を取ったことから実質的に失敗。そのためモンサント社は、中国が遺伝子組み換え作物を受け入れて商業化のための「実験台」とすることを画策していたという。しかし、その目的は中国の食糧法が制定されれば困難になりそうだ。

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バイオテック

細胞単位での温度測定を可能にする蛍光プローブ 3

ストーリー by hylom
熱いほど輝く! 部門より
tarxz 曰く、

東京大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学などの研究チームが、世界で初めて生きた細胞内の温度分布を計測できる蛍光プローブの開発に成功し、実際に生きた細胞内部の温度分布を計測し、画像としてとらえることに成功したとのことだ (科学技術振興機構のリリース中日新聞)。

サルの腎臓細胞を使って62個の細胞の温度分布を解析したところ、細胞核の温度は周囲の細胞質より平均で0.96度高く、細胞分裂に関係する中心体も平均0.75度高かったとのことだ。癌細胞が正常細胞に比べて高温なことは知られており、よって癌の診断に役立つ可能性がありそうだ。

「蛍光プローブ」を細胞内に注射し、その発光時間を調べることで温度を測るという仕組みだそうだ。今後は注射ではなく、細胞が自然に蛍光プローブを吸収する形にしたいとのこと。

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医療

ターゲットとしたウイルスを無害化する「スーパー抗体酵素」、大分大の研究者が人間向けの開発に成功 21

ストーリー by hylom
新たな治療法として実用化なるか 部門より
insiderman 曰く、

大分大学工学部の宇田泰三教授らが、ウイルスを破壊する「スーパー抗体酵素」の開発に成功したという(毎日新聞読売新聞)。

「スーパー抗体酵素」とは、標的としたタンパク質を酵素的に分解するという物質(解説PDF)。これまでエイズウイルスやピロリ菌、インフルエンザウイルスを対象とするスーパー抗体酵素が開発されていたのだが、これらはマウスから作っていたため、人間への投与については問題が指摘されていたという。

今回、宇田教授らは狂犬病のワクチンを接種した人の血液からスーパー抗体酵素を精製することに成功。マウスを使った実験では、ウイルスに対する効果が見られたという。

1846509 story
バイオテック

「消え行くY染色体」は誤り?最新研究発表される 36

ストーリー by headless
不滅 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

3億年の間に数百の遺伝子を失ったヒトのY染色体はいずれ消滅し、男性が絶滅するという説を否定する新たな研究結果が発表された(ホワイトヘッド研究所のニュース記事Natureの記事AFPBB Newsの記事本家/.)。

米ホワイトヘッド研究所の研究者らは、2,500万年前にヒトと共通の祖先から分化したアカゲザルとヒトのY染色体を比較。その結果、アカゲザルのY染色体は2,500万年にわたって祖先遺伝子を1つも失っておらず、ヒトのY染色体が失った祖先遺伝子も1つだけだということが判明したという。研究者らによれば大量の遺伝子消失は早い時期に短期間で起こったものであり、2,500万年で失われた遺伝子が1つだけということから、現在のヒトのY染色体は非常に安定していると考えられるとのこと。lそのため、将来的にY染色体が消滅することはないと結論付けている。

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医療

ES細胞による失明患者の視力改善に成功 19

ストーリー by hylom
驚愕の先進医療 部門より
rm -fr 曰く、

CNNの記事によると、カルフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)ジュールズ・スタイン眼研究所の研究者らが、ES細胞を用いて失明状態であった患者二人の治療に成功し、視力が劇的に完全したことを発表した(UCLAのプレスリリース)。成果は英医学誌Lancet誌に発表された(論文PDF)。

CNNによると、ES細胞による治療例が報告されたのは初めて。研究を主導したSteven Schwartz博士は、「暫定的な結果であり、失明の治療法が見つかったとはいえないが、再生医療における大きな前進だ」と話し、また被験者の視力が再び低下する可能性があるとする一方、全米10か所で12人の治療を試みる計画だそうだ。

タレコミ人はランベルト環では裸眼視力測定不能で眼鏡が生活に欠かせない程度の近眼だが、特段、眼鏡属性でもないので個人的には期待だ。

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バイオテック

始祖鳥の羽は「95%の確率で黒」 37

ストーリー by hylom
勝手に極楽鳥的なものを想像してました 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

「始祖鳥の羽は黒かった」という論文がNature Communicationsに掲載されている(AFPBBニュース)。すべての鳥類の祖先とされ、恐竜から鳥類へ進化する過程で生まれた種族と言われている始祖鳥。羽を持っていたことは分かっていたが、化石しか残されていないためその羽の色は長らく謎のままであった。

論文によると、1億5000万年前の始祖鳥の羽毛化石について、細胞内の色素生成部位であるメラノソームを解析。これらを現在生息している鳥類のメラノソームと照合したところ、「始祖鳥の羽は95%の確率で黒」ということが判明したという。また、始祖鳥の羽は現代の鳥類よりも硬く耐久性に優れていることも示されたそうだ。

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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