自炊代行業者が訴えられた裁判、原告が「実質勝利」で訴訟取り下げ 41
氷山の一角 部門より
東野圭吾氏や弘兼憲史氏ら作家・漫画家7人が書籍の電子化(自炊)の代行を行っていた業者2社に対し事業の差止を求めていた裁判で、原告らが訴訟を取り下げたとのこと。理由は業者らが事業を廃止したため(Internet Watch)。
訴えられた2社のうち1社は2012年1月にスキャン事業を廃止、5月には会社を解散。また、もう1社は4月27日に請求を認諾してスキャン事業を廃止している。
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東野圭吾氏や弘兼憲史氏ら作家・漫画家7人が書籍の電子化(自炊)の代行を行っていた業者2社に対し事業の差止を求めていた裁判で、原告らが訴訟を取り下げたとのこと。理由は業者らが事業を廃止したため(Internet Watch)。
訴えられた2社のうち1社は2012年1月にスキャン事業を廃止、5月には会社を解散。また、もう1社は4月27日に請求を認諾してスキャン事業を廃止している。
アレゲな人であれば一度はチェックしたことがあるだろう科学雑誌NewtonのiPad版が創刊する。価格は1号500円、年間定期購読(12号)が3000円(創刊記念キャンペーン期間中は2500円) 。
iPad版は「動くデジタル科学マガジン」をうたっており、動画や音声、動く図なども取り入れられているという(NewtonのWebサイト)。
米国ミズーリ州クレイトン高校のLouise Losos校長が、「Suzy Harriston」という偽名で同校の生徒になりすまし、Facebookで300人以上と友達になっていたとのこと。そのほとんどが同校の生徒であったという(本家/.、Stltoday記事)。
同校を2011年に卒業したChase Haslett氏が4月5日に、「Facebook上でSuzy Harristonと友達の人は、友達から削除するべきだ。そいつはクレイトンの校長だ」とFacebook上に投稿したことでLosos校長の生徒なりすましが発覚した。同投稿の後すぐ「Suzy Harriston」の登録はFacebookから抹消され、Losos校長はその翌週から休職し、数週間後に辞任したとのこと。
本家では、「300人もの人が、変だと思わずに友達申請を承認していたことに驚いた」、「私がFacebookをやっていたときは、実際に知っている人でないと絶対に友達にならなかった。もし友達申請してくれたからとか、友達の数を増やすためだけにFacebook上で友達になっていたなら、笑い者になっているのはお前だ」といったコメントが寄せられている。ちなみにミズーリ州では昨年、教諭が生徒と交流サイトで友達になることを禁じる法律が制定されている。
佐賀県武雄市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、武雄市図書館・歴史資料館の企画・運営に関する提携について基本合意した(CCCのニュースリリース、 USTREAMの記者会見動画、 高木浩光@自宅の日記)。
運営開始は2013年4月1日を予定しており、CCCが運営する「代官山 蔦屋書店」のノウハウを活用した品揃えやサービスの導入のほか、Tポイントカードの導入、物品販売や外食事業など付属事業の展開も行うとのこと。記者会見では図書利用カードをすべてTポイントカードに置き換える計画が明らかになり、貸し出し履歴がCCC側や他の事業者に渡るのではないかという懸念が高木浩光氏などから上がっている。CCC担当者によれば履歴の扱いについては未定とのことだが、武雄市長は何を借りたかという情報は個人情報ではないという独自の主張を展開したそうだ。なお、日本図書館協会の図書館の自由に関する宣言では「利用者の読書事実・利用事実を外部に漏らさない」ことが定められている。
オンライン書店ビーケーワン(bk1)は5月17日、電子書籍販売サイトhontoと統合される。サイト名は「honto」に一本化され、bk1のブランドは消滅する。統合に先立って5月1日にbk1の運営事業者はhontoを運営するトゥ・ディファクトに変更されているとのこと(重要なお知らせ、 ITmediaの記事、 bizmash!の記事)。
リニューアルに伴い、5月14日いっぱいでビーケーワンのサイトは一時停止。17日午前に再開する予定とのこと。統合後も同じメールアドレスとパスワードでログインでき、既存サービスの多くは継続するが、注文重複お知らせなど一部のサービスは終了する。bk1ポイントはそのままhontoポイントに引き継がれるほか、丸善やジュンク堂、文教堂の店頭で購入した場合にもポイントが加算されるようになるという。なお、引き継いだポイントの有効期限は2013年5月末までとなる。
ビーケーワンカスタマーデスクに問い合せたところ「リニューアルに際しましてサイトURLを変更させていただく予定でございますため、リニューアル後は、商品詳細画面を含め、bk1のサイトをご参照いただくことが叶いません」とのことで、従来の商品ページへのリンクはすべて無効になるそうだ。
米大手出版社Tom Doherty Associatesは、SF/ファンタジー作品で英語圏最大の品揃えを持つTor Booksなど、傘下レーベルの電子書籍タイトルを7月上旬からすべてDRMフリー化すると発表した(ニュースリリース、 Boing Boingの記事、 eBook USERの記事)。
DRMフリー化については、著者と読者からの長年の要望があったという。Boing Boingの共同編集者でSF作家のコリー・ドクトロウ氏も今回の決定を歓迎しており、他の大手出版社にも追随の動きがあることを明らかにしている。DRMフリー版の電子書籍はAmazon.comなど現行のタイトルを扱うオンライン書店のほか、DRMフリー専門のオンライン書店でも販売される予定とのこと。
最近これらのジャンルから遠ざかっていたが、これを期にもう一度読み始めようかな。
教材に使ったサウスカロライナの中学校教師が停職になった、Ender's gameシリーズとか読み返すのもよさそうだ。
米物理学者Steven Weinberg氏による物理学の将来を悲観した記事「The Crisis of Big Science」が話題を呼んでいる(本家/.)。
この記事は「The New York Review of Books」に掲載されたもの。内容としては次のようなものである。
2011年は原子核発見から百周年、ヒッグス粒子の存在への道筋も見えてきた年でもあった(/.J過去記事)。
1911年の「Ernest Rutherford」による原子核の発見は、ロンドン王立協会のわずか70ポンドの助成金によって支えられていた。彼の研究に必要不可欠なラジウムはオーストリア科学アカデミーから貸与されていたのでこの予算でも成り立っていた。そして、この原子核の発見から核物理学は「ビッグ・サイエンス」となった。
物理学の発展には予算が必要だ。だが、アメリカの素粒子物理学の見通しについてはかなり悲観的だ。
アメリカでは新世代の粒子加速器「SSC(Superconducting Super Collider)」計画が1993年に頓挫し、その後に設立された欧州合同原子核研究機関(CERN)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)によって、アメリカはヒッグス粒子関連の研究で追い抜かれた。これと同じ予算の縮小が「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」にも起ころうとしている。
Steven Weinberg氏は、LHCでもしヒッグス粒子の存在が確認されたら、次は新たなステップに行かなければ素粒子物理学の「ビッグ・サイエンス」は来ない。同様のことが宇宙論についても言えるとしている。
MITで行われた公開インタビューで米SF作家のニール・スティーヴンスン氏は、最近のSF作品で描かれる悲観的な未来像が技術者や科学者の想像力を失わせることへの憂慮を語った(Technology Reviewの記事、 本家/.)。
スティーヴンスン氏は自身を「楽観主義者に代わろうとしている悲観主義者」と表現し、反理想郷的な流行に乗った作品を過去に執筆したことを認めたうえで、「未来の描写がすべて恐ろしいものであれば、未来を作ろうとする意欲が失われる」と述べたという。技術的に実現可能な明るい未来像を描いたSF作品集を作ることで状況を改善するため、スティーヴンスン氏は「Hieroglyph project」を昨年立ち上げた。自身も実際の技術的構想に基づき、単段式宇宙輸送機(SSTO)を軌道に打ち上げる20キロメートルの高層タワーをテーマにした作品を寄稿している。また、現在の技術で実現可能なSF的計画であっても、リスクモデルがないことで保険を契約できないなど、技術面以外の障害があることを指摘し、「君たちはコードを書かずに保険会社に入るべきだ」とMITの学生に語りかけ、会場の苦笑を誘ったとのこと。
日本航空(JAL)は、22日から成田―ボストン便に就航するボーイング787型機の機内エンターテインメントで、電子漫画が読める「SKY MANGA」サービスを開始する。同社によれば機内での電子漫画提供は世界初(JAL787で「SKY MANGA」(スカイマンガ)サービスを開始!)。
全クラスが対象で、各席が備えるパーソナルエンターテインメントシステムから利用が可能。ボーイング787は4月下旬以降、羽田―北京、成田―デリー、成田―モスクワに就航予定で、今後追加される運航路線でも同型機によるフライトでSKY MANGAが利用できるようになる。
12月の発表時点ではSKY MANGAを3月に開始する予定だったが(/.J記事)、機材納入の遅れにより4月からの開始となった。漫画は小学館から刊行されているもので、タイトルのラインアップは数ヶ月ごとに変更される予定。電子書籍ビューアーは簡単な操作でページをめくることができ、タッチパネル上での操作も可能だという。
Amazon.comではタイトルや作者名をベストセラー作品に似せた、ほとんど中身のない書籍が販売されていることがあるのだが、これらはAmazonの自費出版システム「CreateSpace」を利用して作られたものが多いという(Fortuneの記事、Time.comの記事、Gizmodoの記事)。
このような「スパム本」として挙げられているのが、「Steve Jobs」や「Fast and Slow Thinking」といったタイトル。前者は日本でも話題になったWalter Isaacson著のスティーブ・ジョブズ公式伝記と同じタイトルだが、こちらの著者は「Isaac Worthington」。また、後者はノーベル経済学賞を受賞したDaniel Kahneman著「Thinking, Fast and Slow」に似せたタイトルで、著者は「Karl Daniels」となっている。
このほかFortuneの記事では、「Fifty Shades of Grey」に似た「Thirty-five Shades of Grey」、「The Girl with the Dragon Tattoo(ドラゴン・タトゥーの女)」に似た「I am the Girl with the Dragon Tattoo」などが挙げられており、これらのすべてがCreateSpaceで発行されたものだという。
CreateSpaceを使用して数多くの書籍を自費出版しているKaren Peebles氏によれば、彼女の作品がAmazonでリジェクトされたことは一度もないという。それだけでなく、I am the Girl with the Dragon Tattooを出したときでさえ、質問は一切なかったとのことだ。
米司法省が4月11日、米Appleと出版大手5社を提訴した。Appleの電子書籍販売サービス「iBookstore」での電子書籍販売価格に関する取り決めが独占禁止法に違反しているとの疑い(ITmedia)。
問題となっているのは、「電子書籍の価格を出版社が決める」、「iBookstore以外の電子書籍ストアでの販売価格をiBookstoreより低くしない」、「iBookstoreで販売する書籍について30%のコミッションを支払う」など4点。対象となっている出版社は「Hachette、HarperCollins、Macmillan、Penguin、Simon & Schusterの5社」とのこと。
一方、電子書籍分野でAppleと競合するAmazonが、「プロモーション手数料」などの問題で大手出版社6社との契約更新が拒否される事態になっていることも伝えられている。こちらの「大手6社」は上記の5社にRandom House社を加えたもの。
Amazonにとっては追い風となるのだろうか?
ファンタジー作品の映像化では、出演者が米国人俳優であっても英国風の発音を使うことが多い。これは観客を物語の世界に引き込む効果を狙ったものだという(BBC Newsの記事、本家/.)。
HBOで放送されている「Game of Thrones」では、主に米国の視聴者をターゲットにしているにもかかわらず、登場人物は英国風の発音で話す。映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」なども同様だ。古代ギリシャやローマ、中世ヨーロッパなどを舞台にしたドラマでも、英国風の発音が使われる。また、Game of Thronesの場合、北の方からやってきた登場人物はスコットランド風のなまりで話すなど、物語の世界を英国各地に割り当てて発音を変えているという。BBC Newsの記事では、英国風の発音には観客を異なる世界に連れて行くエキゾチックさを持つ上、幅広い観客が理解できるためだとしている。
taraiok 曰く、
核融合は核分裂と異なり、高圧や高温度の環境でなければ反応が起きない。このことから核融合発電は災害などでも停止しやすく安全だと言われている。高圧や高温度の環境は電磁場などを用いて作り出す技術開発が行われているが、実用化に向けての道のりはまだ遠いところにある。この状況に対し、オバマ大統領は 2013 年度の概算要求では、核融合関連の予算の縮小を計画している。全体の予算規模の縮小が行われている一方で、国際協力による核融合エネルギーの実験施設 ITER (国際熱核融合実験炉) 建設のための資金は 4500 万ドルと増加している。ITER の予算が増えた分は、国内の研究費から削られることになる (予算PDF) 。その場合は MIT の核融合関連の研究所の閉鎖も考えなくてはならず (Fusion Future の記事)、MIT の保有するユニークなトカマク型融合発電実験システム「C-Mod」の維持も困難になるとしている。
こうした技術と政策の問題に対して、MIT のプラズマ・サイエンスおよびフージョン・センターに所属する 6 人の研究者が本家 /. で公開質問を受け付けている (本家 /. 記事) 。恥ずかしがらずにどんなことでも聞いて欲しいとのこと。6 人の研究者の簡単なプロフィールは次の通り。マサチューセッツ工科大学プラズマ科学核融合センターの副所長で主任研究員でもある Martin Greenwald 博士、「Principles of Plasma Diagnostics」の著者 Ian Hutchinson 教授、その助手で米国エネルギー省の受賞経験もある Anne White 准教授、プラズマに対応する材料研究をしている Dennis Whyte 教授、加えて、C-Mod のプロジェクトの博士課程の大学院生 Nathan Howard 氏、Geoff Olynyk 氏。
本家 /. のコメント欄では、C-Mod の技術的な課題についての意見や商用核融合の実用性などなどさまざまな意見がつき、議論が交わされている。
ベルギーの図書館で子供向けに開かれているボランティアによる読み聞かせについて、著作権を管理するSABAMが使用料金を支払うように要求したという(The Next Webの記事、 TorrentFreakの記事、 本家/.)。
SABAMはベルギーの作家、作曲家、パブリッシャーが加入する権利者団体。Dilbeek図書館をはじめ、ベルギー国内の複数の図書館に対して年間250ユーロを支払うように要求したとのこと。グリム童話のような古典は著作権が消滅しているが、翻訳版を使用すれば料金が発生する。De Morgenの取材によると、SABAMは事実を認めたものの、図書館に対する連絡は個別の対応だと述べたという。一方、TorrentFreakの記事によれば、その後SABAMは読み聞かせによる使用料金の要求は誤解だと述べているようだ。文学作品の読み聞かせは上演にあたり、料金の請求が可能となるものの、Dilbeek図書館のケースで要求した使用料金は音楽演奏に関するものだけだとのこと。
先日、長い歴史を持つブリタニカ百科事典の印刷版が終了するニュースが世界中で衝撃を与えた(/.J過去記事)。インチーネットメディアなどでは、ブリタニカ百科事典の終焉の要因として、インターネットの普及とオープンソースのWikipediaの登場が要因であると伝えることが多かった(Engadget日本語)。
しかし、WIREDはこうした見方に対して異議を唱える。ブリタニカ百科事典印刷板の終焉は、Wikipediaによるものではない。Microsoftの電子百科事典「Encarta」の登場のほうが大きな意味を持つ、と。その理由として、Britannica社は1996年に一度破産しているからだという。これは2001年にWikipediaが設立されるよりもずっと前の話であるとした。のちの1996年に同社は1億3,500万ドルで買収され、存続することになる。しかし、そのときにはすでにBritannica社の命運は見えていた。Microsoftが、EncartaとセットにしてWindowsパソコンを販売した時点でブリタニカ百科事典は家庭の情報センターとしての地位をパソコンに奪われていたのだとしている。
弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家