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超音速の翼、引退の時 133

ストーリー by GetSet
30年余、お疲れさま 部門より

KAMUI曰く、"読売新聞の記事に依ると,イギリスの British Airways と,フランスの AIR FRANCE の航空2社は 今年 10月を以ってコンコルドの運行を終了する事を発表した。(BAのプレスリリース)
「調和」の意味を持つコンコルドは,イギリスとフランスが共同開発して 1969年に初飛行,1976年に就航した。マッハ 2の速度でイギリス・フランス~アメリカを 3時間余で結ぶ 超音速旅客機として華々しくデビューしたが,定員が 100名と少ない上に離着陸時や超音速時の騒音・爆音,更には燃費の悪さなどの問題を抱えて, 250機で元が取れるところ僅か 20機(原型 4機含む)の製造で終わった。
1979年に製造終了しているが,その決定は初飛行年の 11月に為された という事からしても解る様に,時代は「高速輸送」ではなく「大量輸送」の B-747 (通称・ジャンボ)を選んだ訳だ。
なお,スパイされたコンコルドの設計仕様書から造られたと言われる旧ソ連の Tu-144 があったが,既に引退している。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2003年04月10日 21時50分 (#296298)
     人が月に行ったのは遠い昔の話。普通の人が超音速で
    飛ぶジェット機で旅行できた時代も過去になってしまう。
    原子力発電所は停止したり廃炉になるばかり、新幹線は
    いつまでたっても浮上式リニアモーターカーに席を譲らないし。
    核融合発電は無理くさいから研究やめようとかいいだすやつも
    いるし。白黒の古い映画に写っている東京の街並みをみると
    今とほとんど変わっていない。
     あと50年たっても、やっぱりガソリン自動車が街を走って
    火星にさえも人はたどり着けてなくて、発電の主流は火力で
    ガラスとコンクリートの街で地べたを這いずり回って
    不景気を嘆きながら会社や学校に通って、家ではパソコンを
    かちゃかちゃいわせてインターネットにアクセスして遊ぶ
    なんて生活なんだろうか。
    • 人間の欲望がそんなにハイテクノロジーを必要としなくなった、、
      とも解釈できますね。必要ないからコンコルドも改修する資金が
      調達できなくなったわけで。

      あるいはもうちょっと人間の内面の開拓の方に欲望が向き始めたか。
      ロボットの開発が目立ってきたのも、それを象徴する出来事なのかも?
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      •  内面的というか精神的なもの、として。創作のためのツールはものすごい進歩があったのかな。例えばDTMなんて概念ができてパソコン一台で作曲演奏を個人でこなせるし(今じゃ音源さえソフトウェアだ)、コンピュータグラフィックスも個人でできるし、ワープロでがつがつ文章が打てるし。そもそもパソコンがこんなにってのが。
         それにロボットの話題となると、戦闘メカよりも HMX-13 マルチ(笑)。これも"ロケット打ち上げ"から"身近で便利"(マルチは便利とかじゃないか (!) )への願望の遍歴のひとつかもしれませんね、とかいうのは流石にコジツケっぽいですか。えっ、俺の趣味っすか?(^^;

         人類代表が月の土を踏んだなんてことよりも、日本の各家庭に一台づつ安価な洗濯機が行き渡ったことの方がずっと大きく生活を変えた進歩的な事なのでしょう。そしてそれ以上にテレビゲームがまた生活を変えちゃったりもしてますけど。(次は何だろう?)
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    • by Anonymous Coward on 2003年04月10日 22時28分 (#296320)
      なんでそこまで近視眼的なものの見方しかできないのでしょうか?

      ラジオはテレビに席を譲ったし。(でも、ラジオも行き続けています。)
      白黒テレビはカラーテレビになった。
      少したてば、アナログ放送がデジタル放送に席を譲ることでしょう。

      > 白黒の古い映画に写っている東京の街並みをみると今とほとんど変わっていない。
      そうでもないぞ。
      トロリーバスは無くなったし。
      路面電車も一路線を除いて無くなった。
      公衆浴場も見かけなくなった。

      36階が高層ビルディングだったのはかなり前だ。
      昔の木造モルタル長屋も高層マンションに変わっている。

      そりゃ昔の白黒映画に写っていた風景が残っていて欲しい場所はあるけどね。

      # 個人的には「自分が生きている間は、急激に変わって欲しくない。」
      # 次世代の若者に「時代に着いてこれないお年寄り」と呼ばれたくないので。
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      • 路面電車も一路線を除いて無くなった。
        さらに最近になると、ヨーロッパなどでは一旦なくなったり 縮小した路面電車が復活したりしていますね。

        路面電車つながりで、「都電が走った街今昔―激変の東京--定点対比30年」 [amazon.co.jp] という本を見ると、東京の街はすごく変わっているという事が再認識できます。ただ都電が無くなっただけではないのです。

        この本読むと、たとえ建物が建て替えられていても、銀行の位置は ほとんど変わっていないので定点撮影の目印になっていましたが、 昨今の支店閉鎖・統合・移転の嵐の後ではそういう目安も 無くなってしまいますね。

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      • >ラジオはテレビに席を譲ったし。
        >白黒テレビはカラーテレビになった。
        >少したてば、アナログ放送がデジタル放送に席を譲ること
        >でしょう。

         言いたいことは分かりますが、音しか無いラジオから
        映像もあるテレビへ、白黒テレビから色のついたカラー
        テレビへというのは純粋進化だと思います。
         そして、旅客機の場合、超音速旅客機は音速に満たない
        スピードで飛ぶ飛行機よりも進化したものだと思うのが
        自然です。ただ、それに伴う弊害を技術の進歩などで克服
        できなかったのが今回のコンコルドの問題であって、それを
        懐古趣味と捕らえるのは、論点がずれています。
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    • by tma20 (3064) on 2003年04月10日 22時41分 (#296325)
      ある意味、情報インフラの普及が物理的な移動手段の発達を押さえてしまった
      という見方もできるかもしれないなあ、とか思ったり。
      経済の状況や地球環境保全の流れもあるかもしれませんが。
      個人的には「夢」を見る元気がなくなったのかな、という気がする。
      って、オレのことか?
      親コメント
    • 数年前に流行った日本の小説の中で「世の中を支配するのは予算である」という名言がありましたが、銀行や建築会社を救済するための予算はあっても、航空航宙分野や原子力開発に回す予算が世の中にはないのだから、進歩しないのは仕方がないです。
      親コメント
    • 僕が一番気になってるのはいつまでたっても
      ペーパーレス時代がやってこないことかな。
      それはそれとして、10年前ですら今現在
      電車やバスの中で老若男女携帯メールポチポチ
      やってる姿は想像できなかったと思うぞ。

      #だからきっと50年後の話なんてすると
      #鬼は大爆笑するんでしょう。鬼って笑わせるの簡単なんだな。
      --
      Kiyotan
      親コメント
  • by KAMUI (3084) on 2003年04月10日 21時54分 (#296302) 日記
    製造終了決定は「初飛行年」じゃなくて「就航年」です。
    就航前に製造終了決めてど~するか(苦笑)

    因みにこの部分は JAL's History [jal.co.jp] を参照しました。
  • by TCHIGUILA (7899) on 2003年04月10日 22時53分 (#296333) ホームページ 日記
    コンコルドという名前が「調和」という意味だったと初めて知りました。
    フランスと米英が調和どころじゃなくなった今、飛ぶ意味もなくなったんですね、などとうがった見方を…。
    --
    ちどりの「ち」きっての「き」…
  • Tu-144の方が (スコア:2, 参考になる)

    by shiraga (14233) on 2003年04月10日 23時25分 (#296354)
    コンコルドよりも初飛行も路線就航も早いし、(公称)性能も上なんですねぇ。(タレコミ中のリンク参照)
    双方ともに見栄を張ってる可能性はあるので、どこまで信用できるのかわかりませんが。
    性能の細かな数字の違いはメートル法を使うか、ヤード・ポンド法を使うかの違いだと思いますけど。

    それにしても大きな違いは離陸および着陸滑走距離。
    Tu-144 … 離陸1900m、着陸1500m
    コンコルド … 離陸3340m、着陸2710m
    これらの性能差は実際の運行でバレバレなので、誇大宣伝とは思えない…。

    もし本当にスパイしていたとしても、開発も早く性能も上だとすると、旧ソ連の開発力って高かったんですねぇ。

    あ、ロケットもソ連が一番乗りだったか。
    • Tu-144の原型機は確かにコンコルドより初飛行も就航も早かったですが、生産形(Tu-144S)がパリ航空ショーで空中分解っていう派手な事故起こしちゃいましたからね。(派手な飛行をしようとした、スパイ行為があったなど諸説あるが、真相は今も不明)

      就航に関しては、78年にアルマアタ~モスクワ便で事故を起こしてますね。詳細は不明ですが、着陸したが機体大破とか。

      競争には勝ったけど、安定性はイマイチだったというところでしょうか。
      --
      Simon (Don't call me "Shi'mon". Call me "Sai'mon")
           -- real thing goes strange. sometimes.
      親コメント
    • by zeissmania (3689) on 2003年04月11日 0時51分 (#296409)
      戦闘機の場合だと、加速性能、最高速度がいい代わりに、航続距離が著しく短かったりするけど、これは航続距離もペイロードも上回ってますねぇ。自重の比較がないけど、どれくらい違うのかなぁ?
      まあロケットもジェット機も、ドイツから連行してきた技術者が中心になって開発していたのは米国もソ連も同じですから、ソ連の技術が西側に比べて劣っていたわけではないのは確かでしょう。
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  • ある人の感想 (スコア:2, 参考になる)

    by a Coward (5383) on 2003年04月10日 23時35分 (#296361) ホームページ
    参考までに搭乗記 [ncn.co.jp]です。
  • by Anonymous Coward on 2003年04月11日 2時44分 (#296464)
    時代は「高速輸送」ではなく「大量輸送」の B-747 (通称・ジャンボ)を選んだ訳だ。
    以前ディスカバリーチャンネルでやってたのですが、北大西洋航路(北米-欧州)では747よりも767クラスの方がうんと本数多いそうです。
    747の方が少ない便数で多くの乗客を運べますが、767クラスだと便数が増えて望んだ時間に飛んでる可能性が増えるので利便性が上がるとか、利用者数の変動に対応しやすいとか、より少ない搭乗客数でも損益分岐点を越えるという事情によるものだそうです。
    ですから、時代は「高速輸送」ではなく「利便性」「経済性」を選んだというのが正解かもしれません。
  • 一度でいいから乗りたかったのにぃ~ o(T-T )

    どうしてくれようか、、、、
  • 安らかに (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年04月10日 21時45分 (#296297)
    やっぱりこの事故 [mainichi.co.jp]の根本的解決が出来なかったのでしょうか。
  • 燃料を喰うので、ずっと超音速で飛び続けるものは
    少ないらしいですな。必要な時だけ超音速で飛ぶのだとか。
    地上車でマッハが出るものもロケットカー以外ではないらしいし。
    • Re:戦闘機でも (スコア:2, 参考になる)

      by Dobon (7495) on 2003年04月11日 1時09分 (#296422) 日記
      戦闘機の場合、運動性を得るために尾翼が大きくなっています。
      巡航時には、この空気抵抗で無駄に燃料を喰うため戦略爆撃機の方が有利です。(バルキリーは巡航速度マッハ2だとか:どこまで本当かは不明)

       コンコルドは米露に対する英仏の政治的対抗って意味合いが強かったように思えます。
      旅客機,輸送機,爆撃機ってのは相互転用が可能ですので、超音速旅客機を製造できるってことは、超音速巡航可能な爆撃機を保有する能力があるって事です。
      # アラスカ発モスクワ核攻撃という目標がなくなったため、作る意味がなくなりましたが…

      # 爆撃機として設計したけど不採用になったから旅客機にして売ったとか、逆に旅客機として設計したけど売れないから対潜哨戒機にしたとかいう例は結構あります。
      # B747も、そのクチだったような…
      --
      notice : I ignore an anonymous contribution.
      親コメント
    • by shkval (7954) on 2003年04月11日 9時26分 (#296556)
      主目的の違いじゃないでしょうか。主翼面積や機体形状、構成素材を見ればその機体の性格が見えて来ると思います。

      例えばF-15やF-16は遷音速領域での高い運動性を主眼として開発されており、そのための翼面積や翼断面形状を持っています。ただ大出力エンジンの余禄で超音速が出る、といったものではないでしょうか。実際、F-16が最高速度も狙った設計だったならば可変インテークを採用していたでしょう。それに素材的にも空力加熱による速度制限が有ります。

      転用といえば、どっちが先だったか忘れましたけどXB-70 [af.mil]もSST版が検討されてましたね。リンク先にも記述がありますが、超音速巡航時に発生する衝撃波を利用するなど、興味深く、かつ非常に美しい機体でした。
      親コメント
  • by 335 (4199) on 2003年04月11日 3時17分 (#296475) 日記
    がコンコルドだったら幸せなのになぁ・・・・・
    ちなみにここから日本までは30時間、10時間くら
    いになるのかしら、、、

    旅客機の設計は寿命が長いようだから、ある時代の
    技術いっぱいいっぱいで速さを達成したのがそもそ
    も無理だったのかも。

    画期的な発明で速くなるとかじゃないとダメなの
    かなぁ。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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