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8270 story

BSEに感染しない牛が来年誕生 14

ストーリー by yoosee
吉野家の救世主? 部門より

shadowfire曰く、"ヤフーニュースの記事によると、遺伝子操作によって狂牛病の原因となるタンパク質プリオンの遺伝子を発現しない牛が来年初頭に誕生するそうだ。
この牛はキリンビールと米ヘマテック社との共同開発によるもの。但しこれはあくまで抗体医薬開発の過程で作られたもので、「食用牛への応用は現在考えていない」とのこと。"

牛丼が思う存分食べられるにはまだ時間がかかりそうだ。
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  • by KAMUI (3084) on 2004年06月01日 20時37分 (#560783) 日記
  • キリンビール ⇒ キリンビール園 [kirinbeer-en.co.jp] ⇒ ジンギスカン ⇒ 羊
      ⇒ スクレイピー ⇒ 狂牛病というつながり?
    考えすぎ?
     
    #札幌行ったときジンギスカン食えなかったのでID
    --
    I'm feeling Lucy
  • 医薬品関係の知識は全く無いのですが、
    キリンのプレスリリース [kirin.co.jp]を読む限りでは、メインテーマは、
    ヒト抗体を効率よく産生するウシ(かつ、抗体を利用してもBSEの心配が無い)の開発に成功、
    という辺りな気がするんですが、どうなんでしょうか?

    なんとなく
      >狂牛病原因物質プリオンの遺伝子を発現しないウシ
    という言い方をする事により、マスコミへの露出を狙っただけな気がします。
    • 医薬品関係の知識は全く無いのですが、
      キリンのプレスリリースを読む限りでは、メインテーマは、
      ヒト抗体を効率よく産生するウシ(かつ、抗体を利用してもBSEの心配が無い)の開発に成功、
      という辺りな気がするんですが、どうなんでしょうか?
      まさにその通りです。ウシの乳腺に特異的なプロモーター(遺伝子の発現を調節させるための遺伝子配列)を利用して、有用なタンパク質を牛乳と一緒に取り出せるようにしようという研究が以前からされており、今回はその一応用例にあたります。
      しかし、この手のタンパク質の多くは医療用に使われることを意図してるものが多く、そのため安全性には十分に気を配る必要があるのです。実際には牛乳から目的とするタンパク質のみを精製して利用するはずですし、BSEのウシからも別に牛乳に異常プリオンが出てくるということはまずないので、たとえ正常プリオン蛋白をつぶしてないウシを使ったとしても、そこからBSEに感染する可能性としては非常に小さなことだと思われますが。

      #まぁ精製が不十分でコンタミするとか、当初は出ないと思われた部位
      #(筋肉など)でも異常プリオンが蓄積する例が最近報告されてるので、
      #将来的には何とも言えませんが。

      幸いにも、少なくともマウスでは正常プリオン蛋白の遺伝子をつぶしても、特に目立った変化が現れず、生育面での問題がないということは判ってましたから、ならばウシでもつぶして大丈夫だろう、という発想になったのだと思います。

      なんとなく
      >狂牛病原因物質プリオンの遺伝子を発現しないウシ
      という言い方をする事により、マスコミへの露出を狙っただけな気がします。

      元記事やプレスリリースを見る限りでは、むしろ単にマスコミの方がセンセーショナルな見出しを付けてるだけに読めました。
      親コメント
      • y_tambeさんのおっしゃる通りで、今更付け加えることもないのですが、

        > 幸いにも、少なくともマウスでは正常プリオン蛋白の遺伝子をつぶしても、
        > 特に目立った変化が現れず、生育面での問題がないということは判ってまし
        > たから、ならばウシでもつぶして大丈夫だろう、という発想になったのだと
        > 思います。

        これがヒツジではなくてウシだというところにもう一つのポイントがあったと
        思います。
        マウスでもそうなのですけれども、核移植のクローン作成はなぜか日本人の得
        意とするところのようで(手先が器用だからか粘り強いのか・・)、ウシのク
        ローンの成功率はそれはもう驚くべきもののようですね。
        実験のデザインであるとかプランであるとかは多分ヒツジでも応用可能で、欧
        米の会社はこちらを選びそうなものですが、クローン作成の「職人技」で日本
        人が優れているから世界に先んじて今回の発表ができたのではないかと。

        また、このウシを応用して医療用のタンパク質をつくるだけではなくて、他の
        会社からオーダーを受け付けて受注生産する計画があるのではないでしょうか。
        外で殖されると商売あがったりになってしまうかもしれませんが、そういう形
        ならばビジネスになるということで。
        ヒト抗体をつくるということであれば(こちらの方の取り上げられ方は少ない
        ようですが)、その抗体自体を商品にするというだけでなく、ヒトタンパク質
        をつくらせてもちゃんと牛乳から回収できそうで、いろいろな応用がありそう
        ですし。
        --
        kaho
        親コメント
        • ヒト抗体をつくるということであれば(こちらの方の取り上げられ方は少ない
          ようですが)、その抗体自体を商品にするというだけでなく、ヒトタンパク質
          をつくらせてもちゃんと牛乳から回収できそうで、いろいろな応用がありそうですし。
          まぁ、そのあたりは従来の方法とのコスト競争になりそうな気がしますね。糖鎖やフォールディングに問題がないタンパクなら大腸菌の方が安くつきそうだし、そういうタンパクでもカイコや酵母での蛋白合成系でかなりカバーできそうだし。組み換えウシを一頭作製して維持する(しかも組換関連の法制化で最低P1レベルでやらないと罰則になったし)よりは、バイオリアクター一基維持する方が割安なような気がする。

          #いや、実際いくらかかるかは知らないので、単に「気がする」止まりですが。

          ただ、抗体みたいに立体構造が特に重要なものだと、確かに既存の動物で抗体のFc領域をヒトのFcに組み換えたものを作らせる方がはるかに確実でしょうね。
          親コメント
          • > まぁ、そのあたりは従来の方法とのコスト競争になりそうな気がしますね。

            それはその通りですよね。
            大量生産するなら従来系の方がずっと安価なのは完全に同意です。

            私も医療用のone and onlyなタンパク質の合成として考えていました。
            薬のコストの大半は製造よりも研究と試験なので、ヒト抗体で(仮想)
            一次スクリーニングしたものであればアレルギーのリスクが減らせるか
            もしれないし、その面でも有利かもしれないとも思います。
            --
            kaho
            親コメント
      • y_tambeさんのおっしゃるように単にマスコミが過剰反応しているだけのように思います. これっていわゆるノックアウトですよね。順調にクローンが生育するかどうかは別としてノックアウト自体は特段珍し
        • これっていわゆるノックアウトですよね。順調にクローンが生育するかどうかは別としてノックアウト自体は特段珍しいことではないと思いますが..
          ノックアウト自体が珍しくない技術になったからこそ、「何を潰してどうなった」ということが重要視されるわけですよ。そりゃま、一般へのインパクトから言ったら、聞いたこともない遺伝子のノックアウトより(正常)プリオンタンパクのノックアウトの方が上なのは仕方ないでしょうね。
          マスコミの方々は、科学部(とか?一応専門知識のある?)の方でもかなりシロートっぽい気がするのは私だけでしょうか?
          この部分はまったく同意 :-)
          とは言え、ここまで技術の進歩が早いと追っかける方も楽ではないでしょうし、「くろうと」だって自分の専門からちょっと離れただけでもかなり怪しいもんでしょう。私から見れば、/.でも、プログラミングの専門的な話題になるととてもついていけません。
          親コメント
  • by Elbereth (17793) on 2004年06月02日 9時21分 (#561058)
    日本語的にヘマテックって社名が微妙。
  • by depress (12451) on 2004年06月02日 22時45分 (#561630)
    遺伝子組み替え大豆にあれだけ拒否反応をする大衆が、
    牛なら素直に喰うとは思えないんだが。
  • by maia (16220) on 2004年06月02日 23時34分 (#561656) 日記
    一般人の感想としては、人間の体に出来る抗体を、他の種で作らせて(生産して)、それを人間に適用(薬として使用)できるという事自体が驚異。
    • by Anonymous Coward
      人間の臓器を他の動物に作らせる、なんて言う研究も現実にあるんですよね。
      # 攻殻機動隊2 でもネタとして載ってたけど
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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