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14849 story

日立、ビジネスPC「FLORA」の製造から撤退 79

ストーリー by mhatta
一時代の終わり 部門より

shunta 曰く、

PC Watchの記事によると、日立製作所は自社での「FLORA」ブランドPC製造を中止するとのこと(日立のニュースリリースHPのプレスリリース)。今後は日本HPが提供するビジネス向けPC(デスクトップ/ノート)に日立の「FLORA」ブランドを付加、同社の販売チャネルを通じて展開するそうです。
ついに、日本の家電系大手PCメーカーのパソコン製造業からの撤退がはじまりましたね。同様にOEM供給を受けてパソコンを販売するビジネスモデルが増えて来るのでしょうか。
なお、日立は「FLORA」PCの製造からは撤退するものの、保守業務やコールセンターなどのサポートは継続して提供するそうです。

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  • ちょっと違うような (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Dosa (17200) on 2007年03月10日 8時31分 (#1123665) 日記
    >家電系
    プラントから家電・ソフトウェアまでやる「総合電機」系のような

    >大手PCメーカー
    ことPCにおいて日立は大手とは言い難いような

    >撤退がはじまりました
    三洋とか三菱とかカシオとかほとんどがOEM品のシャープとか
    VAIO出す前のソニーとか・・・

    もう少し真面目に書くと、このニュースは単に一電機メーカーが撤退する、てことではなく、ミッションクリティカルサーバを供給しているベンダーがクライアントPCからは撤退する、ということでしょう。そういう意味でIBM、Unisys等の米系ベンダーに続く動きと見るほうが自然ではないでしょうかね。
    • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 9時25分 (#1123680)
      総合電機系と言うより、老舗と言った方が良いような…。ベーシックマスターの頃から、技術的には良いけど、マーケッティング的には…って感じだったのは確かですけどね。

      ベーシックマスターを使っていたAC
      親コメント
      • 日立ベーシックマスターが、「日本初パソコン」ですね。

        1970年代末にパソコンを出した「御三家」といえば、
        ・日立 ベーシックマスター
        ・SHARP MZ-80K
        ・NEC PC-8001
        の3メーカーでした。

        でも、80年代になると、日立とSHARPが落ちて、
        ・NEC PC-8801/mkII/mkIISR…
        ・SHARP X1/X1turbo…
        ・富士通 FM-8/7/77…
        の3系列が主流になって、
        日立のベーシックマスターLEVEL3やS1あたりになると、
        「いいパソコンなんだけど主流じゃない」感じのマイナー機種になってたような気がします。
        親コメント
        • >日立ベーシックマスターが、「日本初パソコン」ですね。

          1.当時「パソコン」という言葉はなかった。
          「パーコン」とか「マイコン」とか言われていたのを、
          NECが自社PCを売るために作ったのが「パソコン」という言葉。
          従って、「日本初パソコン」などない。

          2.ベーシックマスターレベル2はパソコンとは呼べない
          当時はパソコンが単独で商品になるとは日本中の誰も考えてなかった。
          家電品の制御に内部でマイコンシステムとして使われることを想定していた。
          従って評価用マイコンキットとして出していた。

          3.先行するPC-8001の成功を見て、あわてて出したのが
          ひらがなが使えることだけが売りのベーシックマスターレベル3。
          しかし、売値設定が高すぎたために不発に終わった。
          親コメント
          • 当時は「ナイコン」という言葉もありましたね。
            親からマイコンを買ってもらえず、近所の電気店に行って展示品でプログラムしていた人達は
            少なくないはず。
            自分もその一人でした。
            親コメント
          • >>2.ベーシックマスターレベル2はパソコンとは呼べない
            >>従って評価用マイコンキットとして出していた。

            評価用マイコンキットというとTK80あたりを思い浮かべますが、ベーシックマスターは(レベル2はもちろん、初代から)キーボード込みのちゃんとした
            「ガワ」のある筐体を持つ完成品で、あとはTVに繋げれば使える状態でしたので、キットとは少し違うと思われます。

            >>3.先行するPC-8001の成功を見て、あわてて出したのが
            >>ひらがなが使えることだけが売りのベーシックマスターレベル3。
            >>しかし、売値設定が高すぎたために不発に終わった。

        • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 11時12分 (#1123723)
          日立MSXパソコン“H1”も思い出してください。

          マシンはどうでもよくて、広告の工藤夕貴のかわいさにハァハァ(略)。

          -- A.C., nothing more, nothing less.
          親コメント
        • by pollux (23211) on 2007年03月10日 11時27分 (#1123730)
          業務用では XT互換機 B16000 をあげないといかんでしょう。
          IBM互換は得意だから。
          それと名機6809を使ったS1を忘れてはいけない。私はFM7を買ったけど。
          親コメント
        • タモリがFM-7のCMをしている夢をみた
          なぜだろう
  • ビジネスPCは、奇をてらった機能やハードは搭載しずいらいから、どのメーカーで作っても差ができくいかと。値段とスペックをシビアに比較されると、厳しいですね。自社生産するより、HPに委託した方が、低価格でハイスペックなマシンが提供できる、と。
     
    ハードの販売では収益は上げにくいなら、後はサポート力で利益を出す、というビジネスモデルになるのでしょうかね。「弊社に何百台納入して欲しい。その代わり、サポートは期待してるからね」みたいな感じになるのでしょうか。もっとも、ビジネス用途に充実したサポート体制を敷くには、それなりの人員や体制が必要ですが。あまり状況がよくわからないのですが、「日立さんに任せれば安心」「最近高まっているセキュリティー対策も力を入れている」といった感じで積極的に商談を獲得しているのでしょうか? ええと…「フローラの年間出荷台数は約40万台」ですか。相当な台数を販売してたのすね。自作PC使っている人間には見えない世界ですね。
     
    企業で機種選定する側は、「う~ん、、4月から生産委託とは。急に決まったなぁ。もしかして将来はハードだけじゃなくてサポートも・・・といった事になっちゃうのか?」と一抹の不安を感じるかもしれないので (もしそうなったら、選定した担当者は責任を問われる) 日立はそういう事は無い、責任持ってサポートは続けますといったあたりを強調して安心感を与えとくほうがいいかも。
    • >>ビジネスPCは、奇をてらった機能やハードは搭載しずいらいから、どのメーカーで作っても差ができくいかと。
      >>値段とスペックをシビアに比較されると、厳しいですね。
      これは、ビジネスPCに限った話ではないです、逆にいうと「ビジネス」って枠で若干高めに値段が設定されております
      また、ビジネスPCを売る場合一般PCを売る場合と違って
      日立系グループ企業に納品とか、日立製品を卸した企業に納品することが多いです。
      例えば、NEC製品が大量に入っている企業に、日立のビジネスPCが入いる事はまれです(数十台程度ならあるかも)

      >>ハード
  • 3年前ぐらいに (スコア:3, おもしろおかしい)

    by onmyoji (18360) on 2007年03月10日 20時25分 (#1123940) 日記
    日立の分析機器の購入見積もりを取ったら、解析用PCが日立製で、PCショップで買える
    同等SPECのPCと比べて5倍以上の値段が付いてました(^_^;)
    他社のPCに変更も可能だけど、その場合は動作保証しないと言われました。

    もちろん、他社のPCに変更しました(^^)v
  • コンシュマーhttp://prius.hitachi.co.jp/index.html [hitachi.co.jp]のプリウスはこの件から除外されてるような気がしてならないのですが。
    ブランド名が違うし。
    とはいえプレスリリースからは読み取れません。
    ビジネス向け「量産型」市場を捨てて高付加価値市場だけ狙う作戦、と考えるとあり得るのかな?とかは思いますが。
  • 今時、OEM供給を受けていないメーカーって、どれだけあるのやら。
    フローラだって、初期の頃からデスクトップやノートもIBMからのOEMだった機種もあったりとか、その(レノボに買収される前の)IBMだって、デスクトップに限らず、ThinkPadだってACERからのOEMだったモデルも実存します。(Aptiva 47JやThinkPad310/315)
    いまやHPに買収されたCOMPAQも、FICからのOEMで日立とかと同じモデルをフロントパネルとBIOSの内容だけ変えたモデルもあった訳だし。

    PCに限らず、WSも結構OEM販売が多いのも有名だし。
    SunからOEMもらってたのは富士通とかにかぎらず、松下やシャープもやってたのを家電品店等にある小冊子になった総合カタログに載ってたりするのを知ってる人は少ないだろうけど。
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
    • by heika (271) on 2007年03月10日 9時37分 (#1123686)
      過去にOEM供給は幾度かありましたが、今ビジネス向けを全部止めます
      というのはある意味正しいですね(遅すぎたともいう)。

      システム構成の見積に自社製PCを突っ込むのはどこの会社もやって
      きますが、それが最近難しくなったのと突っ込めてもほぼ粗利ゼロか
      マイナスという売り上げが上がるだけで利益が出ないという状態では
      開発するのもバカらしいでしょう。

      スケールメリット勝負になったビジネス向けを現状のシェアと投入コスト
      を勘案して止めますというのは日の丸企業の代表みたいな日立がやるのは
      時代も変わったもんだと思います。まあ、まだ企業体としてまともな
      判断が下せるという証でしょうけど。
      親コメント
    • by gonta (11642) on 2007年03月10日 10時56分 (#1123717) 日記
      前にも書いたことあるかな?HPが買収したCompaqが買収したDECが昔作っていた、Digital Hinote Ultraシリーズですが、まだその子孫がHPの製品にラインナップされていると、知人が言っていた。DECのノートはしっかりしていたから、欲しい。

      企業の経営の都合で統廃合するのは勝手だけど、「これ!」というプロダクトは残しておいて欲しい。
      --
      -- gonta --
      "May Macintosh be with you"
      親コメント
      • むむ、久しぶりにHinote Ultraの名前を聞きました。学生時代に指導教官が持ってたのがむちゃくちゃうらやましかったのを思い出し、後継機種と見なせるものがあるならぜひ見てみたいと思ってHPのHPを見てみました。

        nc2400 [hp.com]
        ラインナップ参考 [hp.com]

        まぁ、あるとしたらこれですかね。Compaqブランドは残ってますね。底面に排水溝や名刺入れがあるところがなんともアレゲ。作りはしっかりしてるみたいですよ。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 15時24分 (#1123829)
          元中の人からの又聞きな話なので、確度はいまいちですしソースもありませんが、
          PCの設計製造のトレンドの移り変わりは激しいのと、合併後の体制や、
          人の出入りにより、Compaq時代にはDECの流れはもうほぼ途絶えていたとのこと。

          今のHPのPCは、買収直後はCompaqの製品をそのまま引き継いだ感じでしたが、
          最近ではデザインは元々のHPの流れに戻りつつあるみたいです。
          中身はどうなのかはわかりませんが、最近のPCの値下がり具合とコモディティ化からすると、
          ビジネス用PCは没個性化していて取り立てて述べるような特徴は無いのかも知れませんね.
          (下位機種などはHPでも台湾あたりのベンダーのOEMらしいですし)
          親コメント
    • by pollux (23211) on 2007年03月10日 11時11分 (#1123722)
      同感。でも そのなかでも日立はぬけさくというか。
      10年以上前から、富士通も日立もTAIWAN MADEだったわけだが MACアドレスを調べると
      富士通ブランドのものはFUJITSUになってるのに日立ブランドのものはACERなんだよね。
      ACERは話に聞いてたから「ああー」だったんだが、GIGABYTEってのもあって、会社に自作を
      持ち込んでる奴がいるのかとあせったことがあった。

      本当に注目すべきはIBMから押し付けられたハードディスクをいつ手放すかということだろう。

      それとPCだけの皆様はメインフレームぐらいは中で作ってんだろうと思っているかもしれないけど
      日立に限って言えば、CPUはIBMからの供給だよ。Mシリーズと言う名前で富士通とつるんで作った命令が
      10年位前になくなって一部では大変だったんだから。Fは使ってないんでしらん。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年03月11日 4時40分 (#1124118)
        ハードディスク事業はデジタル家電を諦めないうちは手放さない気がします。
        (まあ、プラズマテレビはあっという間に松下にシェアを奪われてしまいましたが)

        あと、IBMから供給を受けているのはメインフレームAP7000のCPU。
        上位機種のAP8000EXのほうはまだ日立の内製のはず。
        どちらも次の世代では完全に筐体ごとIBMからのOEMになるのでしょうが。

        富士通は現行のGS21は内製だと思われます。ただし、設計にはUNIXサーバー用の
        SPARCチップ開発のノウハウがかなり使われてる模様。
        --
        関係者なのでAC
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 13時51分 (#1123789)
    日立のビジネスパソコンは隠れIBM-PC互換のベーシックマスター16000からはじまり、独自アーキテクチャのB16を経て、
    再びAT互換機のFLORAへと言う道のりを歩んでいます。

    アーキテクチャの変更や販売方針の一貫性の無さ、FLORAにいたるまでは汎用機部隊との対立が有り、
    決してビジネスPCとして良い成績は上げられていませんでした。

    設計や開発をしている人たちは優秀だったんだけど、市場を見る人がいなかったのが苦戦の要因かと思います。

    == 昔、中の人だったのでAC
  • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 9時43分 (#1123688)
    グループ会社にいますが、昔はPCはFLORA以外買えませんでしたねぇ。
    社内需要だけでもってるなぁとか笑っていました。
    最近はDELLばっかりになってきてるし、その需要もないのかねぇ。
    もっと早く撤退してればいいのに。
    • by piper (15067) on 2007年03月10日 15時32分 (#1123831) 日記
      内需が無くなると言うよりも、ビジネス用途はセキュリティPCのソリューション [hitachi.co.jp]にシフトするからFLORAを止めるんじゃないの。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 9時58分 (#1123698)
      確かにDELLは安いので良いんですが、フローラに標準で搭載されているHDDパスワード機能が
      DELLの場合Optiprexシリーズでないと装備されないため、社内のセキュリティ対策上
      最近では格安のDIMENSIONシーリーズが使えなくなってきています。
      でOptiplexシリーズだとフローラよりも高価だから、結果的にフローラが割安なんですが
      その分スペックが年遅れと半端なので使い道に困ります。-----某担当者の嘆き
      親コメント
      • 確かにセキュリティ対策上はHDDパスワード機能は必須なんですが、セキュリティPCを
        使う上ではHDDパスワード機能は無効化しないと意味ないんですよね。
        #リブートしたら使えなくなるから。

        あ、でも中の人はもうみんなブレードになっちゃってるからあんまり関係ないのかな?

        #ぎりぎり中の人じゃないからID
        親コメント
    • うちも数年前からDellになりました。基本的にレンタル品はDell。
      購入品は、特別な用途になるので、担当の好みで、IBMやHPあたり
      が多く選ばれます。
      品質第一のやり方だと、どうしてもコスト上がっちゃうんですよね。
      # うちもFLORAが絶滅寸前なのでAC
    • 私もグループ会社にいますが、私のところは2~3年前まではDELLでしたが、
      何を思ったのか最近では「FLORA」のみとなりました。

      DELLと包括契約をしていたので、圧倒的に値段はDELLの方が安かったのですが、
      どこかのエライ人が
      「グループ会社なんだから日立グループの売り上げに貢献しなければいけないだろ!!」などと言ったらしく、
      新規でPCを買う場合はどんなに値段が高かろうが例外なく「FLORA」のみとなりました。

      こうやって無意味に売り上げが伸ばせるのもグループ企業の強みなんでしょうけどね・・・・・
  • まとめると (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年03月10日 9時50分 (#1123693)
    PC事業存続より樹の存続を選んだって事ですか?
  • by pongchang (31613) on 2007年03月10日 10時07分 (#1123700) 日記
    ニッチを狙った日立のパソコン。光沢液晶とか。
    ホイチョイ映画はドラム式洗濯乾燥機 [go-bubble.com]だけでなく、財務省のオペレーションセンターもFLORAだったような。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 8時13分 (#1123661)

    TrackPoint付きのノートPC [hp.com]が。

    相見積りなのに何故か毎年指定のハードが日立に決まる会社なので…

  • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 16時48分 (#1123847)
    今後は日本HPが提供するビジネス向けPC(デスクトップ/ノート)に日立の「FLORA」ブランドを付加、同社の販売チャネルを通じて展開する

    なんでこんなつまらない意地を張るのだろうか
    名前諸共消し去ればいいのに


    富士通のビジネス向けPC [fmworld.net]も時代遅れのくせにバカ高い酷いものしかないなあ

    • by Anonymous Coward on 2007年03月10日 18時06分 (#1123865)
      つまらない意地とかではなく、OEM供給というのはそう言うモノでしょう。

      名前を変えてOEM=OEM供給先が責任持ってサポートする ってこと。
      PC単体で納品するだけならHPから直接買えばいいだろうけど、システム
      トータルとして納品する場合、自社品として納品して責任取らせるという
      事が重要になります。
      親コメント
      • それで気になったのだけど、IBMはLenovoに期限付きで与えた"ThinkPad""や
        ”ThinkCentre"の使用権がなくなっても引き続きLenovoからPCを調達するんでしょうかね?
        それともHPやDellあたりと組むんだろうか。
        その場合の他社調達PCのサポートや保守はIBMでやるんだろうか。
        自分には直接関係しないことだけど、凄く気になります。
        --
        -- All is need your love.
        親コメント
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人生unstable -- あるハッカー

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