SVGをプラグインレスで表示するJavaScriptライブラリ「SIE」の開発者に聞く 21
IEさえ対応していれば… 部門より
SourceForge.JPでは、同サイトを利用するオープンソース・プロジェクトを毎月1つピックアップし、その開発者にインタビューする「今月のプロジェクト」というコーナーを設けています。今回は、SVG画像を表示するためのJavaScriptライブラリ「SIE」の作者dhrnameさんにお話を伺いました。
プロジェクトの概要
プロジェクト名: SIE登録日: 2008-01-16 20:38
URL: http://sie.osdn.jp/
プロジェクトホーム: http://osdn.jp/projects/sie/
動作環境: その他環境, Win32 (MS Windows)
ライセンス: Mozilla Public License 1.1
主要対話語: 日本語
プログラム言語: JavaScript
プロジェクト管理者: dhrname
SIEとはハイパーテキスト形式の画像をブラウザに表示させるのに便利なJavaScriptライブラリです(Webページ製作者向け)。オープンソースで開発されています。
プロジェクト管理者へのインタビュー
SIEはどんなソフトウェアですか?
ハイパーテキスト形式の画像を、ブラウザで表示させるために作られた、Webページ製作者用ソフトウェアです。Inkscapeで作った画像をネットに公開したい方などにお勧めします。また、画像に直接、ハイパーリンクを張る機能があります。
プロジェクトを始めたきっかけは?
主なブラウザ、たとえば、FirefoxやOpera、Safari、Google Chromeなんかでも、ハイパーテキスト形式の画像を表示できるのに、Internet Explorerだけ表示されなくて不便でした。そこで、Firefoxのコードを一部、用いながら、SIEを開発しました。
開発の流れをブログで公開したところ、予想外に大きな反響があり、takenspcさんが複数で開発、管理する方式を提案してくださったため、SIEプロジェクトを始めたのです。
このソフトウェアのターゲット・ユーザーは?
Webページを製作している皆さんです。
このソフトウェアをどれくらいのユーザーが利用しているとお考えですか?
ダウンロード数からすると、現在は少なくとも20人くらいだと思います。実際はそれ以上かもしれません。
プロジェクトがうまく行っていると感じるのはどんなときですか?
W3Cのテストに、ほんの一部であっても合格したときです。
このプロジェクトをやっていて最も驚いた出来事は?
オープンソースのプロジェクトとして、SIEを公開したとたん、大量のすばらしいパッチをrevuloさんからいただいたことです。revuloさんには感謝を言いたいです。
もともと、自分のブログ以外でSIEを宣伝していなかったので、私はしばらくは開発を一人で続けるだろうと考えていたんですね。けれど、結果は違っていました。
優秀な人の協力を得られたことにより、SIEは成功に近づくことができたと思います。自分ひとりで開発したSIEよりも、協力した方が、明らかに優れた成果が出ました。
このとき、オープンソースの力に改めて驚かされましたね。
このプロジェクトで最も苦労している点は?
バグの修正と、軽量化の兼ね合いです。バグの修正をしたときに、実行速度を犠牲にしなければならなくなるので、いろいろと気をもんでいます。
今後のプロジェクトの方向性は?
Test Suitesの合格のために、不具合の修正をしていきたいと思います。文書も充実させていきたいです。
どのような要望がユーザーからあがっていますか?
「いろんな環境で、動作をチェックしてほしい」という声がありました。私一人の力では難しいので、たぶん、他の方の協力が必要になるかもしれません。
このソフトウェアあるいはプロジェクトについて誇れるところは?
プラグインを用いずに、IEをはじめとしたほとんどのブラウザで、画像を表示できるのがSIEのウリです。
このプロジェクトでどこかやり直せるとしたら、どこを変更したいですか?
予定をきっちりと作っておくべきだったかなと。
あなたの本業は何ですか?
アルバイトです。
あなたの開発環境は?
GreenPad。IE、IE7 proなど、そのほか、Firefox、Opera、Safariを使って確認しています。(Windows XP SP2)
ハードはノート(Celeron M プロセッサー410、メモリ512MB、WXGA)
バージョン・ヒストリー:
- 2008 1.22 バージョン0.10のアルファ版1を公開
- 2008 3.8 バージョン0.11を公開。HTMLに直接画像を埋め込める機能を付けた。また、ブックマークレットのSiebを作成。
- 2008 5.2から8.16まで バージョン0.2x。バグの修正と高速化。(中略)
- 2008 12.4 最新版のバージョン0.38の公開。
- 2008 12.9 現在に至る
このプロジェクトに貢献するには?
もし、このインタビューを見て興味をもたれた方は、リリース一覧からダウンロードした後、Readme.htmlを読んで、中のファイルを、自身のサーバにアップロードしてブラウザで見てください。
ハイパーテキスト形式の画像をいじるのもよし。仮に異常箇所を見つけたら、プロジェクトページのチケットにご報告くだされば大変助けになります。
SourceForge.jpへの要望をお聞かせください。
いつもお世話になっています。プロジェクトホームに、スクリーンショットを表示できるようになるとありがたいです。
ハイパーテキスト形式の画像って何? (スコア:1)
Re:ハイパーテキスト形式の画像って何? (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:ハイパーテキスト形式の画像って何? (スコア:1)
<html>
<head>
<title>SVG in HTML (not XHTML, plug-in-less) - SIE</title>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=urf-8">
<script defer="defer" type="text/javascript" src="sie.js"></script>
</head>
<body>
<script type="text/javascript" src="svginhtml.js"></script>
<h1>SVG in HTML (not XHTML, plug-in-less) - SIE</h1>
<svg width="200" height="300">
<a href="http://sie.osdn.jp/">
<rect x="20" y="30" width="30" height="300" fill="red"/>
<text x="36" y="50" font-family="sans-serif" font-size="34px">Hello, world!</text>
</a>
</svg>
</body>
</html>
デモは
SVG in HTML (not XHTML, plug-in-less) - SIE
http://sie.osdn.jp/svginhtml.html
VML (スコア:1)
で、これを使ったSVGL→VML変換のスクリプトがあったと思うんですけど、あれでは駄目なんですかね?
MS-OfficeのHTMLエクスポートでは図形をVMLで描画しているから、サポートが切れたりする心配は無いと思うんですけど。
Re:VML (スコア:2, 参考になる)
というわけで前のコメント [srad.jp]は間違いです。
ちなみに勘違いしていたのはExplorerCanvas [sourceforge.net]でした。
Re:ソースをチラ見してみた (スコア:1)
なのでご指摘のようなスクリプトが内部では動いてるのだと思いますよ
#それを一歩進め、配置側となる対象者のコード記述を一元化するのに役立てるプロジェクトなのだと思います
VMLは、W3C標準ではない。 (スコア:0)
T/O
# 何でIEのためにわざわざ・・・
Re:VMLは、W3C標準ではない。 (スコア:1)
SVGをエミュレートしてIEでも表示できるようにするライブラリは既にあるのではないか、というのが元のコメントで言いたかったことです。つまり車輪を再発明して無いか、と。
まあ、記憶違いでCanvasエミュだったわけですが。><
># 何でIEのためにわざわざ・・・
IEが未サポートのためにいまいち使えない(レンダリングできないプラットフォームが多すぎるという意味で)技術が、スクリプトのインクルードを一行追加するだけで広く利用可能になるならWeb作成者としては安いコストだと思いますが。
SVGが (スコア:0)
Re:SVGが (スコア:3, 参考になる)
http://dhr.at.infoseek.co.jp/svg1001.htm [infoseek.co.jp]
Re: (スコア:0)
SVG自体を知らない無いと思うんだが。
Re: (スコア:0)
知らなくてもいいよ
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
まだ不安定だね (スコア:0)
FireFoxは5秒くらいで割と普通に表示される。
chromeは処理途中で止まる……、と思ったら数分経って表示された。
Re: (スコア:0)
ありゃまあ。
ここからどうやってビジネスへ? (スコア:0)
どうやって持っていくのか?というのがなかなか見えないプロジェクトですが、大丈夫なのでしょうか。
自分で設計から開発からテストからやっているわけでも無いでしょうし(やっているとすれば逆に尊敬・・)どのように価値付けするかをしっかり考えないと、いつもの日本人のプロジェクトのように「作りました」「飽きました」「やめました」で終わってしまうのではないかと心配です。
Re:ここからどうやってビジネスへ? (スコア:1)
実例をあげて言ってみなさいよ。
Re: (スコア:0)