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医療

医者はどうやって死んでいくのか 70

ストーリー by hylom
職業病 部門より
capra 曰く、

医者の死に行く様は、その他の人々とは受ける医療の程度に大きな差があるそうだ(Zócalo Public Square本家/.)。

医者は延命のみを目的とした医療行為など、過度な医療行為を求めない傾向があるという。医者という職を通じて患者が死なないよう尽力してきたであろう彼らは、自身の死に対しては落ち着いて向き合うことができるようだ。職業柄、彼らは自分にこれから何が起きるのか、そしてどんな選択肢があるのかを理解しており、また希望するほぼ全ての医療ケアを利用できる立場にいると言える。それでもなお「静かに去る」ことを選択するのだ。

もちろん医者だって死にたくないのは同じだ。しかし現代医学の限界も理解しており、苦痛に満ちた状態もしくは一人で死ぬ事に対する恐れも嫌という程知っている。家族とだって何度となく話し合ってきているだろう。自分の番が来たときには無理な蘇生行為や延命行為を希望しない道を彼らは選ぶのだそうだ。

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  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 13時26分 (#2076085)

    私は医者ですが、多分、自分も同じように「静かに去る」ことを選択するでしょう。
    それよりも診断がつくまでのほうが右往左往すると思います。

    多くの医者は多忙につき、病院にかかれません。
    しんどいから病院行きます、と言っても職場が病院なので結局出勤です。
    ですので、調子が悪いのが長期に続いてはじめて、自分で血液検査や
    Xp、CTなどをオーダーします。
    それで何らかの所見を見つけるというわけです。
    医者といっても専門外の臓器は詳しくないので、結局は同僚などに結果を
    見せて意見を聞くのですが、この時がもっとも緊張します。

    幸い、私の場合は致命的な病気ではなかったですが、診断してもらうまでは
    誰に診てもらおうかなど迷いました。
    もし悪い結果だったらと考えましたが、その時の心情としては
    「静かに去る」でした。

    いつか本当に致命的な病気になるのでしょうが、それまでできるだけ
    多くの人を助けられれば良いかと思っています。

  • by cat-did-it (34864) on 2012年01月05日 14時31分 (#2076143)

    救急の場合ですが蘇生お断り [livedoor.biz]な人もいらっしゃるようなので、いかに自分の意思で延命を止められるかってことが大事そうです。
    私個人として苦痛がなくて希望があるなら、あらがうかな。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 13時17分 (#2076080)

    他人の延命治療は金になるが自分の延命治療は金が出ていく。

    • by Anonymous Coward

      ドクを以てドクを制す

      • by Anonymous Coward

        Back to the Futureシリーズがそんな構成になってなかったっけ、と考えてみたけどよく分からなくなった。

    • by Anonymous Coward

      表面的にみれば、自分が嫌がることを他人にしていることになってるもんなぁ...

      • by Anonymous Coward

        お医者様のように、人の嫌がることを進んでする立派な人になるんですよ。

    • by Anonymous Coward

      持たざる者の発想だなぁ
      その金はあの世に持っていくの?
      よほどトンデモな延命しないかぎり医者の貯蓄に深刻なダメージは無いよ

      • by Anonymous Coward

        2行目と3行目が果てしなく矛盾してる件

        • by Anonymous Coward

          > 2行目と3行目が果てしなく矛盾してる件

          「果てしなく矛盾」はしてないよ。別ACだけど解説。

          >> その金はあの世に持っていくの?

          持って行かない。だから、そもそも延命措置でお金を無駄遣いしたところで、あんま問題ない。

          >> よほどトンデモな延命しないかぎり医者の貯蓄に深刻なダメージは無いよ

          普通の延命では、医者の財布にダメージがあるほどお金を使わないので、延命措置しても、問題ない。

          というわけで、どちらも「自分の延命治療は金が出ていくため、医者は自分には延命措置をしないん

  • 内輪褒めウザイ (スコア:1, すばらしい洞察)

    by usisi (41441) on 2012年01月05日 15時35分 (#2076199)

    ナルシストな記事ですね。
    人間ですもの、見苦しい医者だって居ますよ。

    医師と暴力団組員ら5人逮捕 1千万円で臓器売買約束か うその養子縁組で移植はかる [msn.com]

    --
    ID投稿推奨、マイナスモデ反対、リメンバー・スルー力。
    • by Anonymous Coward

      そうだね、見苦しいusisiもいるよね

      • by usisi (41441) on 2012年01月05日 23時04分 (#2076413)

        「人を褒めるときは大きな声で、悪口を言うときにはより大きな声で」がモットーなので、コテハンで行きますよ。

        --
        ID投稿推奨、マイナスモデ反対、リメンバー・スルー力。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      極端な一例を持って反論した気になっているのは、
      まさに中二病そのものですな。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 17時46分 (#2076295)

    医者は人間の死に深く関わるために、自分の死に方について考える機会が一般の人よりも多く、死についてのビジョンを持ちやすく、そういう自分の意志を家族に伝えたりもしやすいんでしょう。
    それがない普通の人は、自分がどう死ぬかを考える機会がなく、家族もまたその人がどう死にたいか知る機会がありません。

    結果として、死に直面するような事態になって初めてその問題にぶちあたることになり、冷静な判断が出来なかったり、そもそも意識が混濁して決定能力がなかったりします。

    私は延命そのものが悪とは思いません。どうにかして命を長らえさせたいと思うことを悪いとも思いません。
    ここで大事な論点は、延命の是非ではなく、自分の死に方を予め考え、周囲にそれを伝えておくことではないかと思うんですが。

  • 例えばがんの場合、医師は抗癌剤で得られる生存期間の延長が多くの場合数ヶ月程度であることを知っている。
    患者の方はひょっとしたら治癒するのではと思って治療を受け入れる。
    だからいつかの記事のように患者と医師の間に「最後まで闘うべき」「闘うべきでない」という意識のギャップが生まれる。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 13時05分 (#2076065)

    遺族に訴えられて人生が終わる心配はないしね(っていうかもう終わってる)。

    • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 14時09分 (#2076125)

      遺族の意思が大きく影響しているよね。

      よくあるのが、本人の意思とは無関係に、本人には全く伝えずに
      家族の勝手な要望で無駄な延命をギリギリまでやらせる。

      本人にとっては苦痛でしかない延命であっても、決めるのは本人
      ではなく家族。

      嫁さんの祖母が末期癌で余命3か月って時、親族会議で
      「本人には絶対に伝えない。可能な限りの手は尽くす」
      と決め、本人も「私は癌じゃないの?」とか完全に疑ってる
      にもかかわらず、「癌じゃないよ。治療したら直るよ」と嘘。

      まだ出歩ける体力があるうちにやり残したことで、できることは
      全部叶えてやった方がよっぽど本人のためになったと思う。
      家族としては、自分が苦しむわけではないので、余命を大事に
      思い通りに過ごさせるより、できるだけ生きた状態で存在していて
      欲しいと思うのだろうけど

      医者はそういう地獄を何度も見てよく知ってるから、自分の時は
      無駄な治療はせず、緩和ケアで苦しみをできるだけ軽くすることを
      選択するんだろうね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        自分が気に入らないという理由だけで "無駄な延命" って言い切れる神経がわからん。

        • by Anonymous Coward

          本人に聞きもしないで「無駄な延命ではない」と言い切るのと同様の神経ではないですかね。

          • どちらも「誰にとって」という言葉を抜いてはいけません。

            仮に「本人にとって嬉しくないが家族にとって嬉しい」というケースがあるなら、それはきっと「無駄」ではないんでしょう。
            しかしそれはあくまで「家族にとって」です。逆もしかり。

            回復が絶望的なこと、余命が短いことを知った時、知った人がその直前までの態度をひっくり返すケースもあると聞きます。
            必ずしも良い余生を送れるとは限りません。
            どうすることが誰にとって最も良いことなのか、それを「知る」人はいませんし責任を負える(負わされる)のは近い家族しか居ません。
            医者も他人も、感想は言えても「こうした方が良かった」と語るのは危険です。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            書いてないことを否定して何が言いたいんだろう。

        • by Anonymous Coward
          「自分が気に入らない」以外に「無駄」な理由ってないでしょ。
          他人の命ほど無駄なものはこの世にはないわけですし。
  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 13時41分 (#2076099)

    「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」

  • お二人とも、親身になって治療して下さる方でした。
    お二人とも60歳台。体調を崩されてからも診察を続けておられたので、
    無理をして寿命を縮めてしまったのではないかと思っています。
    悪徳医が問題になる中、お二人は本当に信頼出来る方々でした。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 14時27分 (#2076138)

    赤十字問題が本家の側で解決したためか、また本家に合わせられましたね。

    • by Anonymous Coward

      赤くないからOKです

      • by Anonymous Coward

        だから「解決した」って言ってるじゃん

      • by Anonymous Coward

        赤のほうが3倍速そうで良かったのに。
        今のはジムにしか見えない。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 14時47分 (#2076160)

    安楽死の要件緩和につなげて欲しい。
    勿論、問題点についての議論も。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 16時53分 (#2076261)

    まだ取り得るオプションがあるうちに、本人の希望を優先してそれを使わないことにすると、
    全て終わった後に遠く離れた親戚がイチャモンをつけにやってくることがあるからね。

    この記事の医師たちのように「静かに去る」ことを望むなら、
    患者本人だけでなく、家族、親戚を含めて、
    日頃からの医師との信頼関係を 患 者 本 人 が 主体的に作ることが重要です。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月05日 17時00分 (#2076268)

    病院のどこかに医者の墓場があって、死期を悟った医師は人知れずそこに行って死ぬという。

    • 完全対消滅してるんです。

      • by Anonymous Coward

        1グラムの質量が完全にエネルギーに変化すると(9e13J)、広島に投下された原爆(5.5e13J)の倍近くのエネルギーになります。

        体重約60kgの人間が対消滅するということは、60kgの反物質と対消滅するということで合計120kgになりますから、
        120,000g * 9e13J/g ≒ 1.1e19J となります。じつに広島原爆20万発分です。

        このエネルギーを有効利用しない手はないと思うんだけど。

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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