先日、楽天の電子書籍リーダー「kobo Touch」が発売された。厚さ10mmの手のひらサイズの本体に、グレースケール（16階調/E.Ink製電子ペーパー）の6インチタッチパネル（800×600ドット）を搭載し、無線LAN（IEEE 802.11b/g/n）やMicro USB、microSDカードリーダーも備えるといったスペックで、価格が7,980円とほかの電子書籍リーダーよりも安価なことも話題になっていた。しかし、発売直後には一部ユーザーでアクチベーションができないといった不具合が発生した模様（SankeiBizの記事）。

さらに、これにより楽天が運営する商品レビュー「楽天みんなのレビュー」においてユーザーからのクレームが多数書き込まれる事態となったが、楽天側がこれを非表示とする処置を行い、不具合に見舞われたユーザに対して火に油を注ぐ結果となっている。これについて楽天の担当執行役員がITmediaの記事で発生した問題について説明、改善を約束したものの、楽天の三木谷社長は一連の騒動に対しインタビューで「細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ」、「コボの出足は大成功、ネガティブな口コミは誤情報だから消し、内容を吟味して再掲載する」などとの発言を行っており、若干のトラブルがあったものの大成功という認識のようである。