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テクノロジー

マンチェスター大学、歩行分析カーペットを開発、高齢者の転倒事故防止に期待 14

ストーリー by reo
問題はどうやって防止するかだが… 部門より

danceman 曰く、

歩行パターンを分析することで高齢者の転倒を事前に予測して防止することを目的に、マンチェスター大学が光ファイバーを用いた歩行分析カーペットの開発を行っているとのこと。イギリスでは、70 歳以上となる高齢者の最大死因は転倒であり、転倒事故による怪我の治療費は国民健康保健制度の大きな負担になっているのだという (BBC News の記事本家 /. 記事より) 。

この歩行分析カーペットの下にはメッシュ状の光ファイバーが敷かれており、圧力によって生じるカーペットの歪みに敏感に反応するようファイバーには波状の彫り込みがほどこされている。つまり、圧力がかけられた箇所は光の反射が少なくなる。こうした光の情報は、カーペットの端に取り付けられた装置で電子信号に変換されコンピュータで分析されるとのこと。

イギリスでは毎年高齢者の 3 割以上が転倒しており、養護老人ホームともなればもっと頻繁に転倒事故が起きている。専門家によれば「高齢化社会にとって転倒は重大な問題」であるとのこと。「例えば老人ホームの廊下など、自然な環境における歩行パターンや足取りに生じた変化を見るけることができれば、問題の早期発見に繋がる」としている。イギリス同様に高齢化の進む日本でも、こうした歩行分析技術が多いに役立つであろう。

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  • by imunolion (39292) on 2012年09月07日 15時23分 (#2226943) 日記

    センシング用途の光ファイバってどれくらいのコストがかかるんだろう?
    あんまり高額だと設置面積を大きく取れなくなり,
    その結果5分間隔で巡回した方がよくね? ということにも.

    kinectのような装置を用いた画像処理のアプローチに対して,
    どういう点で優れてるんだろうか.

    いずれにせよ,介護の省力化は重要な社会的な課題なので,
    こうした研究は工学的な観点以外においても素晴しいと思う.

    • by nmaeda (5111) on 2012年09月08日 11時34分 (#2227402)

      いや、このカーペットは研究用でしょう。臨床現場ではこのような高性能の製品は不要ですから。

      現在、病院や施設では、圧力センサーを使用したマットが使われています。ベッドのシーツ裏やベッドの左右の床面に設置して、足下の覚束ない患者・利用者や徘徊癖のある患者が一人で移動しようとしたときに職員が駆けつけるという使い方です。基本的にはナースコールに繋ぐ製品です。普段、接している時間が長い家族や、看護・介護職なら、ある程度は個人の癖を把握していますから、数量的な把握の必要性は低いですし。

      今回の研究では、数量的、統計的なデータを集めるために、高性能の装置が必要になったということでしょう。それはそれで、新しい治療法や介護機器の開発に有用だと思われます。

      画像処理だと、どこにどの程度の力が掛かったか、把握できないので不適だったのでは。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そうだ!発電 [srad.jp]でまかなえばいいんじゃない?

  • by sindobook (35700) on 2012年09月07日 18時19分 (#2227087)
    これだとカーペットの上での挙動しか調査できないような気がしてならないのだが、かの国では道路にもカーペットが敷いてあるのだろうか。羨ましい。
    • これって家族や介護担当者では気付けないような歩き方の微妙な変化(悪化すると転倒リスクにつながる)をとらえるために使うのでは?
      それなら、老人ホームや自宅で一日に一回は通るようなところ(食堂やトイレへの通路など)に設置しておけば十分なはず。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ハムスターの回し車みたいな感じで
      カーペットを運用すればいいんじゃね?

  • by love-m4 (10412) on 2012年09月07日 14時18分 (#2226902) 日記

    アチラには、つま先の反り返ってる高齢者用靴下って無いのか?

    このマットの上で、実証実験をやれば
    さらに売り上げアップ間違い無し!(か、どうかは分からんね)

    #実験は転ぶまでやるのか?

  • by i_i (22332) on 2012年09月08日 0時23分 (#2227279) 日記

    ある老人が特に転びそうだというのが発見されたとして、その後はどうするんだろう。
    転ぶと危ないから歩くなというのは本末転倒だし、筋トレとかなら今までどおり全員一律に同じ対策を推奨したっていいわけだし。

  • by SteppingWind (2654) on 2012年09月07日 13時30分 (#2226868)

    現実がどうなっているのかも観もせずに, 脳内世界で構築した妄想に基づいて行動するのは, 最も非科学的で愚かな行為です.

    • by Anonymous Coward

      魔法のカーペットと言えば飛ぶのが常識ではなくなったのか?

  • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 17時48分 (#2227056)
    医療費の抑制という点では、老人が転ばないようにしても問題の先送り
    でしかない可能性がありますね。
    高齢者は転ばなくてもいつかは怪我や病気で医療保険のお世話になる
    リスクが高いですし。

    転んだだけで重大なダメージを負うほど身体能力が衰えている時点で
    社会に対する生産性は無くなっていて、福祉を食いつぶしていくだけだし。

    自分が高齢者になったときのことを考えたら、転んだ時に苦痛なく
    一撃でとどめを刺してくれるカーペットが良いなぁ。

    # 生きたいと思う人を社会がサポートすることは大賛成。
    # でも、加齢により行動が制限され、生きる屍になるくらいなら
    # 自発的に死ぬ権利も認めてほしいな。
    # と、ただ死というイベントを待ってる高齢の親を見て思う今日この頃。
    • by Anonymous Coward

      そんなに老人が邪魔なら姥捨て山でも法制化すれば。最近の若者は長生きすらしたくないほど世の中に絶望してるそうだしきっと反対しないよ。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月07日 19時32分 (#2227135)

    電力消費は 光ファイバーをつかうほうが 大きいかな?
    認識の元になる センサーは 音響も 使えるかも。

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