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テクノロジー

偽造防止用DNA入りインクが開発される 41

ストーリー by hylom
何かを遺伝させるわけではない 部門より
Wingard 曰く、

2013年02月12日、大日本印刷(DNP)とタグシクス・バイオ株式会社は、偽造防止用DNA入りインクを開発したと発表した(ニュースリリース)。

DNPによると偽造防止用DNA入りインクは、「第三者による模倣がほぼ不可能」とのことで、紙幣や金券などの真贋判定ができるそうだ。組み込んだDNAはAGCTの4種の塩基に加え人工塩基も加えているため、万が一生物の持つDNAが混じったとしても見分けられるという。また、表面を保護インクでコーティングすることにより、環境の変化等による劣化も防げるとしている。

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  • by kawasaki_z750s (32690) on 2013年02月19日 6時10分 (#2327985)
    培養液につけておくと、お札が増殖してくれないかな…
  • これ、偶然体内に入って未知のウィルスになったりしないの?
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
    • いえ、まれにカネゴンになる程度です。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そして生体内に存在しない人工塩基を摂取するために
      お札をむさぼり食うようになるんですね。

    • by Anonymous Coward

      お札の表面に付着した微生物がこのDNAとりこんで妙な進化を始めちゃう可能性のほうが先かしらね。

    • by Anonymous Coward

      環境ホルモンじゃないけど、DNAってその手の生体影響が大きそうで汚染が怖いですよね。
      ナノテク化粧品ですら懸念が有るというのに。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 6時41分 (#2327990)

    別に鑑別可能であればなんでもいいんじゃない?
    うちすごいんだぞって言いたいの?

    # 欠点DNAだとたぶん使用に耐えないと思う。そのあたりが微妙。

    • マーカーとして使える高分子のうち、バイオテクノロジーを使って簡単に
      大量生産可能なのがDNAくらいしかないからじゃね?
      同様な高分子を人工的に合成しようとしたた、いったい経費がいくらかかることか。

      …と思ったけど
      「基本となる4種の塩基に加えて、人工的に作り出した塩基対を組み込んでいます。」
      となると、普通に増やすことはできないのかな?

      いやむしろ培養するのに専用の何かが必要だからこそ、
      第三者だと分析もできないので安全と言いたいのだろうか。

      親コメント
      • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2013年02月19日 9時05分 (#2328036) 日記

        >となると、普通に増やすことはできないのかな?

        出来るものを使っているはずです.
        #そうで無いと販売できるほど簡単に量が作れないので.

        人工塩基対に関してはいろいろ開発されていて,研究の進歩とともに

        DNAに組み込めるけど,DNAポリメラーゼ(DNAの複製を行う酵素)で増やせない

        ポリメラーゼで増やせるけど,効率が悪い(時々間違ったり,DNA鎖の伸張が止まったり遅かったりする)

        進化工学的手法でポリメラーゼの方の構造をいじってやって,専用のポリメラーゼを使う事で複製がすいすい進む

        普通のポリメラーゼでも複製が容易に進む

        というような感じで発展していたと思います.
        なお,DNAポリメラーゼのお仕事は,周囲の溶液中に漂っているDNAの原料(バラの塩基)から,今くっついている鋳型のDNA(の,今まさに合成しようとしている塩基部分)に良くくっつく塩基を取り込んでくっつけるような感じです.取り付け作業を行うライン工みたいなもんですね.工場ではラインに沿って流れてくるのに対し,ポリメラーゼはラインに沿って自分が動いていく点が逆ですけど.
        ですから,人工塩基対を組み込んだDNAを増幅する場合,通常の核酸塩基 + 人工塩基が溶けてる溶液中で増幅を行う事になります.
        #人工塩基を含まない,通常の原料(4種の塩基)中で増幅する事は出来ない.

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          ってことはオリジナルからDNA抽出して偽造できるってこと?

          • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 10時00分 (#2328082)

            どんな人工塩基が使われているのか分析できる設備をもっていて、そいつをそれなりの量合成できて、さらにPCR装置とかもあって、場合によっちゃ最適化されたDNAポリメラーゼまで用意できる人なら出来るかもな。

            親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 8時37分 (#2328018)

        > 大量生産可能なのがDNAくらいしかないからじゃね?
        > 同様な高分子を人工的に合成しようとしたた、いったい経費がいくらかかることか。

        そうでしょうね。DNAの合成や複製は、装置を使って自動で可能ですし、バイオ系の
        研究で必要ですから需要もそれなりに高いので値段もそれほど高くないので、
        安くできるというのがまず基本でしょうね。

        > …と思ったけど
        > 「基本となる4種の塩基に加えて、人工的に作り出した塩基対を組み込んでいます。」
        > となると、普通に増やすことはできないのかな?

        「普通に」というのが、バイオ系の研究室や研究所や大学にならどこにでもありそうな
        設備を使って、という意味なら、そのとおりですね。まさにその対策として人工塩基を
        使っているのですから(といったことがニュースリリースにも書いてある)。おそらく、
        合成装置や複製装置をすこし改造したりパラメータをうまく調整してやれば通常の
        DNAと同様に安価に合成・複製が可能なのでしょうが、そのあたりがノウハウで
        簡単には真似できない(といったことがニュースリリースに書いてある)から、
        偽造が難しいということでしょう。

        > いやむしろ培養するのに専用の何かが必要だからこそ、
        > 第三者だと分析もできないので安全と言いたいのだろうか。

        分析もできないとなると、真贋判定が信用できなくなるので、
        分析はできるが合成は難しいというぎりぎりの線を狙っているのでしょう。

        かつ、上記のような、ノウハウがあれば安価に大量に合成できるけど
        偽造は難しい、というぎりぎりの線も狙ってる。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        DNAって言ってるだけで、ただの化学物質だと思う

        • by Anonymous Coward

          プレスリリース位読んであげて。
          実際にATCGに+αした人工DNAですよ。

        • by Anonymous Coward

          > DNAって言ってるだけで、ただの化学物質だと思う

          DNAは化学物質の一種です。
          「ただの」というのがどういう意味合いかよく分かりませんが。

          • 人工的に作ってるなら「有料」じゃまいか。
            利用するのにはライセンス料が必要だったりして。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            やはり中性子星を構成している縮退物質くらいは作らないとアレゲ心をくすぐられないのでしょう。

          • by Anonymous Coward

            「ただの」というのがどういう意味合いかよく分かりませんが。

            アッー!

    • by Anonymous Coward

      > うちすごいんだぞって言いたいの?

      なぜそう感じた?
      DNAってすごそうなイメージ?

      > # 欠点DNAだとたぶん使用に耐えないと思う。そのあたりが微妙。

      使用に耐えないのなら商品化しないはず。だからたぶん使用に耐えると思う。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 9時25分 (#2328051)

    文頭に「模倣がほぼ不可能」とあるけど
    プレスリリースを読み進めていくと「極めて困難」と表現されている。

    確かに仕組み上、解析しようと思えばできるし、偽造しようと思えばできる。
    ただそのために既存設備を使えないから専用装置から作らざるをえないだろうということで、
    要は偽造のために払うコストを上げたので、カジュアルハックを防ぐよってことだよね。

    おそらく北朝鮮とか国家レベルで偽造するなら何億、何兆のレベルで刷るだろうから
    そういった向きには これぐらいじゃあ意味が無いんじゃないのかな?

    • by Anonymous Coward

      「ほぼ」が付いてますから。
      そのへんで原盤刷ってホイ出来上がりの工場にダメージが有るだけで効果はあるんじゃないですかね。
      技術ができたっていうだけで、用途は紙幣だけじゃないし。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 9時27分 (#2328055)

    > また、表面を保護インクでコーティングすることにより、環境の変化等による劣化も防げるとしている。

    真贋鑑定の際はコーティングを剥がさなきゃ「DNA入りインク」層にアクセスできないのか?
    とすると、この技術は破壊検査を前提としている事になるが…

    非破壊検査ではどーにもならんほど世の偽造技術は進んでしまったと言うこと?

    • by Anonymous Coward

      [ 1 ] 簡易認証
      インキ内のDNAの有無を確認します。確認に要する時間は、最短で半日程度です。
      [ 2 ] 最終認証
      インキ内のDNAの塩基配列を解析し、真贋を判定します。解析に要する期間は、最短で1日半程度です。

      「DNA入りインク」なのだから、光を当てれば識別できるという意味じゃないかなあ。
      調べたデータを解析するのに半日だの1日半ってのが偽造防止になるかはどっちにしろ疑問だけど。
      タバコ屋のばあちゃんにもその検査はできるのかって話だし。

      • by Anonymous Coward

        >最短で半日程度です
        お札なら、レジ前で半日待つのか~大変だな

      • by Anonymous Coward

        真贋判定に半日単位で時間がかかるのでは誰にとってメリットがあるのかよくわかりませんね。
        まさか札束をまるごと偽造して、丸ごと相手に渡して騙す、なんてことはないような気がする。
        1枚単位で使われるケースってコンビニとかタバコ屋とかだから、半日も経って真贋判定できる
        ころには犯人はどこへやら・・?
        株券なんかはすでに電子化されちゃってるし・・・。
        まあ、パスポートや公的文書は当事者・関係者が持ちつづけなきゃいけないことが多そうだから、
        意味があるかもね。

  • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 13時06分 (#2328226)

    塩基の組み合わせを変えて
    個々の製品の追跡もできそうですね。
    紙に着いたインクからDNA抽出して
    購入履歴辿られたら言い逃れできない証拠になりそうです。

  •  2から最大素数までの素数同士の和(2+2=4,3+3=6...)の列に
    なっていれば、偽札探知機で
    「真札(走召糸色木亥火暴)」
    と表示されるワケですね(ここる へっくす)

    --
    "castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
  • by Anonymous Coward on 2013年02月19日 16時43分 (#2328411)

    という言葉が浮かんだけど、あんまり関係ない。
    血をインクに刷ったお札で税金を払う、これが本当の血税
    って言葉が浮かんだけど、なんだか眠いんだ、パトラッシュ。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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