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訃報: 青空文庫創設者の富田倫生氏 43

ストーリー by headless
訃報 部門より
「青空文庫」の創設者で、呼びかけ人の富田倫生氏が16日に死去した。61歳(ポシブル堂書店からのお知らせ青空文庫: そらもようeBook USERの記事GIGAZINEの記事)。

富田氏は1997年に著作権の消失した文学作品を収集し、無料で公開する青空文庫を設立。収録作品は現在までに1万2千点を超えている。

あるAnonymous Coward 曰く、

青空文庫や全書籍電子化に向けた活動だけではなく、広範な著作権に関して、そして最近ではTPPまわりでも活発に活動していらっしゃった。故人の冥福をお祈りする。

富田倫生のページ」には最近の活動についてもまとめられているので、こんな機会だが一読してみると良いかも。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 3時40分 (#2443265)

    自分は青空プロバイダと縦書きビューワで読書環境を作ってるけど(Android)、
    ソートの性能が良くて色々と読みたくなる。

    月間ランキングというソートが面白い。
    1位が「風たちぬ」(堀 辰雄)。おおもとはヴァレリーじゃないのか。
    しかしその堀辰雄が25位にも入っていて、作家を気に入った人が結構居るなと思わせる。

    それから二位以降に漱石太宰、宮沢賢治、・・・という、読み返してみたい定番の本が続くが、
    五位あたりに夢野久作。
    そういえばここ十年の読書家とはヴィレッジバンガード組であったのか。

    十位は最近青空入りした柳田邦男、遠野物語は幻想入り希望者の必読書というところ。やはり人気があるなと思いきや、
    九位が/.Jでなぜか人気の蟹光線・・・蟹工船なので本当に人気があるのか分からない気がしてくる。
    いや、蟹工船ブームと言うのもあったしコミック化もされてたな。

    十位以降では梶井や中島 敦ら学校教科書組と、吉川 英治やポ海外作家(ポーやユゴー)らによる図書館組の暗闘が行われ、
    その隙間に31位カラ兄、56位ファウスト等、お前ほんとにそれ読むの?というタイトルが入ってくる。
    100位以降はマイナー作に加えて、古典がぐっと増える。それに混じって目立つ魯山人。たしかにエッセイは空き時間に読みやすい。

    このニュースを知るまで、青空文庫の創始者の名前どころか、
    かたじけなくも創始者が居るかどうかもあまり気にせず色々読んでいた。
    心の中で手を合わせつつ、こんな良いものはもう少し人に勧めてまわろうかと思った次第。

    • by Anonymous Coward

      >十位は最近青空入りした柳田邦男、遠野物語は幻想入り希望者の必読書というところ。やはり人気があるなと思いきや、
      をを、「マッハの恐怖」や「ガン回廊の朝」が、と、ちょっとぬか喜び。
      「遠野物語」や「桃太郎の誕生」も面白いから良いけど。

    • by Anonymous Coward
      訳書は大概訳者が没してから50年というくくりで計算することになるのでそれでいいのです。

      小公女もバーネット(1849年11月24日 - 1924年10月29日)じゃなくて菊池寛(1888年12月26日 - 1948年3月6日)。
  • by chuukai (18189) on 2013年08月17日 16時30分 (#2442986) 日記

    10何年前からお名前を知り、メールをもらったこともあります。
    時々病状に関する文書を見る機会があって、「その病状でなんでそこまで精力的に生きてるのん?」と思っていました。
    仕事をしないで闘病生活になってたはずだが、天命のために命の炎を燃やし続けた人。かなあ。

    • by Anonymous Coward
      そりゃ、人から期待されることがあったら精力的にもなるわな。
      代わりがいくらでもいる人とは違うんです。
      普通の人は自分の代わりはいくらでも居ると思うから、不治の病になったら諦めるんですよ。
      • by Anonymous Coward

        代わりがいなくても精力的になれない人もいるでしょ

  • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 12時29分 (#2443397)
    ケヶ問題で妙な論陣を張る人、と覚えていたんだが創設者だったのか。
    • by Anonymous Coward
      主張は文字コード的に考えて、まっとうだった気がするけど?
      何に対して微妙とか言ってるんだろうか。

      # 創設者ともなると、ものを知らない人の相手もしなくてはいけなくて大変だなあと思った記憶がある
      • by Anonymous Coward
        原著者が文字コード的にまっとうに考えて書いたわけじゃないから。
        オリジナルのまま電子化しますとか嘘言わずに、最初から、死人に著作者人格権はなく誤字訂正は死人の名誉声望を侵害しません。勝手に改変するので、それについて来られる人だけ協力してください、って言えばよかっただけの話。
        • by thorin (14200) on 2013年08月19日 14時37分 (#2443889)
          版面から文字コードへの翻案は断わらなくてもプロジェクト自体の目的なので当り前じゃないか。
          それを勝手な改変と言うのはおかしいということに気付いてない人なんだろうな。
          親コメント
      • by Anonymous Coward

        確かに、概ねまっとうなんだけど、
        1. 一切例外を認めなかった点
        2. 例外が必要な場面があることを具体例まで挙げて理路整然と主張した人たちに対して、回答しなかった
        という態度は問題じゃないかな。

        # nothing or all でしか考えられない人の相手って、とても大変だなあと思う

        • by Anonymous Coward
          個人的に例外が必要だとは思わないけど。

          微妙扱いされているのは、議論の進め方と理解すれば良いのかな。
          そういう意味で「青空文庫」プロジェクト自体のガバナンスの問題なのかな。

          富田氏、亡き後のプロジェクトって意思決定やルールの裁定ってどう進めていくのかな。
          • by Anonymous Coward
            もともと著作者が死んだが幸いその成果を収奪することを目的としたプロジェクトなんだし(法律上当然の権利ではあるのでそれ自体問題とは言えないが)、創始者の死後にプロジェクトがどう変容しようと、その乖離こそが逆に彼の遺志を正しく継承することに他ならないでしょうね。
            • by Anonymous Coward
              出版社が一旦見離したらお蔵入りで死後50年経つまで封印されて誰にも読まれなくなる、というポジションの作家はいっぱいいるんですよ?
              収奪どころか日の目を見てる
      • by Anonymous Coward

        富田氏の主張は、文字コード的には完全に間違ってるよ。
        富田氏は「ケ」は「け」としか読めないとJIS規格で決まっていると言っていたが、ほかならぬJIS規格書の用例で、地名に含まれる「ケ」に「が」のルビを振っている。

        青空文庫はできるかぎりオリジナルのまま電子化しますと言っていて、「一カ月」と「一ヵ月」はオリジナルの通りに入力し分けるということを実際にしている。そうしていながら「一ケ月」だけは「一ヶ月」に改変するというのは妙じゃないですか? というのが文句言ってる人の指摘です。

        確かにものを知らない人の相手をするのは大変だ。

    • by Anonymous Coward

      ケヶ問題の文句言ってる人の方が気持ち悪い感じした

  • by Anonymous Coward on 2013年08月17日 15時25分 (#2442951)

    某日本企業が電子書籍数の水増しに利用するとは思ってなかっただろうな

    • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 7時00分 (#2443275)

      過去に、青空文庫を収録した企業が、これまでどのくらい青空文庫に支援したか、情報を知りたいところですね。
      楽天あたりは、慌てて担当者を葬儀に向かわせているのかな。
      もし何の支援もしていなかったら、どの面下げて来やがったという白い目に晒されつつ。
      (いや、楽天が支援してないか知りませんよ?)

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 11時41分 (#2443369)

        利用するに際しては支援しなくてはならないということでもないと思いますが、
        任天堂がDS文学全集を出したときは、何作品かを入力して寄附してますね。
        学問のすすめとか放浪記とか。

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      パブリックドメインな書籍の電子データ化なんてむ、むしろそれ意外の用途を想定する方が無理じゃね。当然そういうフリーライダーの存在を許容して始まってるプロジェクトだろ。BSDライセンスが甘いのと一緒。
      • by Anonymous Coward

        支援したんで無いの?
        寄付ではなく広告費で青空文庫自体成立してるわけだし
        ソースは無いけど

        • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 1時24分 (#2443231)

          楽天から寄付または広告を受けた事があるかどうかは分かりません。多分無いんじゃないかな。

          ちなみに青空文庫側のスタッフblogにはこんなコメントが。
          #2443159 さんの言う通りだと思う。
          そらもよう 2013/01/01 「春を待つ冬芽」
          http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html [aozora.gr.jp]
          > 昨年、電子書籍の専門ストアーに、青空文庫のファイルが移されると、「収録冊数の水増し」となじる声が上がった。
          > 仲間内では、以来、青空文庫を「水」と呼ぶことが流行った。
          > 私たちの活動の目的は、著作権の切れた作品を、使い回しの効くテキストに仕立てて、社会の資源として利用して
          > もらうことだ。四方八方に流れて、そこで人を潤そうと目指すのだから、水は青空文庫のあり方にふさわしい。
          > (中略)
          > 開設当初、「青空文庫のファイルは自由に使ってください。」とだけ書いていた。オープンソースにも造詣の深い
          > 山形浩生さんから、そうした姿勢を「しょぼい」と批判された。このファイルを使って、何ができるか、何はゆるさないか
          > を明確に定義し、表明しておかなければ、使う側は手を出しにくい。社会の資源としては、生かされないと。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 6時03分 (#2443271)

            この文章も富田倫生氏によるものですね。
            そして文末に「(倫)」とある記事の多さが、富田氏と青空文庫の関係を端的に表しているように思います。

            親コメント
    • by Anonymous Coward

      どこの国の企業かわからないところも水増しに利用してますね

      Readerは青空の所蔵数が少ないと叩かれてました

  • by Anonymous Coward on 2013年08月17日 15時44分 (#2442961)

    青空から見守っていてください

  • by Anonymous Coward on 2013年08月17日 22時32分 (#2443173)

    というのはないの?
    タブーなの?

    • by Anonymous Coward

      具体例でもあんの?
      夏休みだから暇なの?

      • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 2時57分 (#2443262)

        夏休みの宿題には丁度いいテーマだと思うんですがねえw
        自分でやる気はないみたいですねw

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        青空文庫がなければ出版されている本を買ったところのものが、青空で読めるなら
        いいや、と買わないケース。
        夏目漱石でも宮沢賢治でも。

        • by Anonymous Coward

          プリントアウトして製本するのが面倒なので本でも買ってますが

        • by Anonymous Coward

          青空のデータ使った本が百金で売ってるよ。
          文庫本ならプリント代よりはるかに安いからね。
          ダメージを受けるとすれば筑摩文庫だろうけど、筑摩側がなにか言ったという話は聞かないな。
          全集だと持ち運ぶの面倒だから買っても青空で読んでたりするし。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 7時07分 (#2443277)

    パソコン創世記も富田倫生さんも青空文庫も知っていたが、青空文庫を富田さんが作り上げられたことは知りませんでした。
    すばらしいものを残してくださって感謝。

    # パソコン創世記はおもしろい本でしたよ。

    • by Anonymous Coward

      青空文庫に収められている、パソコン創世記の「タケシ」の部分には違和感を感じる。
      ヤマギシズムという存在が、子供たちにどれだけ悪影響を与えているのか知っているのだろうかと。

      • by Anonymous Coward

        違和感は感じるものではなくて覚えるもんです。

  • by Anonymous Coward on 2013年08月18日 10時48分 (#2443348)

    どのような運営形態になるのか、ご存知の方、教えてください。
    富田氏が創設し、もっとも著名で、かつ、精力的に活躍されていただけで、個人商店的な運営ではなく、ちゃんと組織運営されているのかもしれませんけれども。
    吉川英治の完全制覇と、来たる江戸川乱歩に向けて、是非知っておきたいので。

    • by Anonymous Coward

      「話」が「話し」って書いてあるから青空文庫はゴミ、って言ってるキチガイに潰されるよ

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