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書籍

フランス政府、Amazonから独立書店を保護するため法律を改定 48

ストーリー by hylom
しかし日本の独立書店は下手するとただの下請けに近いからなぁ 部門より
taraiok 曰く、

現在、フランスではAmazonに対する反対運動が発生している。Amazonが送料無料かつ割引価格で本を提供、フランスの伝統的な独立系書店のビジネスを損なう商行為を行っているためだ。フランスでは与野党一致で(日本の再販制度のような)「ラング法」を改正した。本や音楽商品などの一部商品(中古は除く)に対し、ネットショップがセット割引や無料配信などを行うのを防ぐ内容になっているという(parallelsFRANCE24Reuters本家/.)。

パリ副市長のLynn Cohen-Solal氏は、「我々は、我々のアイデンティティを維持しなければならない。そうでなければ、ニューデリー、ニューヨーク、ロンドン、パリどの店に行ってもまったくおなじものになってしまうのだから」とコメントしている。

なお、パリに訪れる観光客の多くは、通りに立ち並ぶ書店の数に驚嘆するというが、これはパリ市が300もの独立経営の書店を維持するため市が高級住宅街の建物を購入、書店に手頃な価格で提供しているということも影響しているそうだ。ノートルダム大聖堂の右向かいに市内で最も有名な独立系書店である「シェークスピア・アンド・カンパニー」もその1つで、店内のありとあらゆる隙間に書籍が詰め込まれており、店内には多くの客がつめかけているという。

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  • 理解は出来る (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2013年10月30日 23時17分 (#2487185)

    パリは本屋や小さな映画館が沢山あって、非西欧世界の文学や映画にも多く触れられるから、
    国だけじゃなくて市民レベルでも文化を尊重してる事は確か。溝口健二や小津安次郎などの日本
    の名作映画も日本よりフランスのテレビの方が多く放送してるから、寧ろ日本人よりよく知って
    るし。そういう環境を守りたいっていうのは理解できる。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 16時12分 (#2486896)

    t/o
    t/o

    • 日本も保護すべきものをちゃんと保護しないと、カルチャーがコンビニ化しますよ。

      <off topic>
      こないだツタヤの書店なるものにはじめて行ったのですが、いわゆる「まともな」書店(ジュンク堂とか紀伊国屋書店とか、地元だと有隣堂とか)が持つような「カタめで奥が深い」系列の本がぜんぜんなくて、売れそうな本で固まっててかなりがっくりきた。その上ビジネス書の一番目立つ所は「与沢翼」だし。

      子供のころ目にする本棚(蔵書量)と将来の知性にはかなりの相関関係がある、という研究がありましたが、その研究を敷衍すると、街にある本屋の蔵書もその地域の知性の発達に影響を与える可能性があると思います。「ビジネス」「自由競争」の金科玉条ではそういった側面は評価できないので、政治の出番だと思うのですよね。

      まぁ、街の本棚、という意味では本来はその役目は第一に図書館が担うのが筋なのですが、図書館を貸本屋ぐらいにしか考えてない政治家(およびそれを選ぶ有権者)も世の中に存在するらしいですね。公共図書館を、本来担うべき機能をまともに議論せずに見た目と雰囲気と利便性で再構築したとか。こういうのも反知性主義の一種だと考えて良いのでしょうか。
      </off topic>

      親コメント
      • どちらかというとゲオに対抗する物なのでは。
        レンタル以外は品揃えが中途半端な印象しかないです。
        本だけでなく,セルのCDやDVDの在庫も半端。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 1時04分 (#2487231)

        ジュンクは逆方向に突き抜けてるからなあ。
        教科書系の専門書専業出版社は、毎年発行部数が一定なので在庫取らないでと言ってるのに大量にとってたりする。
        今はなき某店舗では本棚が左右に開いて中から教科書が出てきた時には絶句した。
        急に聴講者が増えたときはすごく助かるけど。
        入荷は遅いが、急に需要が発生してアマゾンはおろか出版社の在庫もないって言ってるのに、ジュンクいったら山積みになってたことがある。
        「あきらめる前にジュンク堂」というのは覚えといたほうがいいよ。

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        • by Anonymous Coward

          ジュンク堂のせいで在庫がないのでは?

      • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 17時37分 (#2486966)

        文化を守り育てるのは政府のやることですかね?

        やりたい人がやったことが結果として文化になって残るとか
        金持ちが道楽でやったことが文化になって残るとかで充分だとおもう。

        親コメント
        • 直接的に「文化だから」を理由として守る必要は特に無いですよね。
          それを守ることで観光資源や国内産業育成に役立つ(≒お金や雇用育成に繋がる→税収増加)とか、
          人々の性向に合わせた雰囲気作り(別の視点で言えば治安維持や人民行動のコントロール→体制の維持)に役立つとか、
          そういうことを目的としたお題目。
          「やるべきこと」ではないけど、「やることで維持や発展に結びつく”かも”しれないこと」ですな。
          (逆に言うとそういう視点を持たず闇雲に保護だ破壊だ言うのは無駄が多い)

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          • by Anonymous Coward

            文楽ですね。わかります。

      • by aere (24645) on 2013年10月30日 18時17分 (#2487014)

        コンビニ化した結果として、その地域の文化的なニーズに則った書棚を構成したって言うことですよね。

        某研究学園都市にある24時間営業のTSUTAYAの書籍コーナーでは、雑誌・コミック・新刊書等は当然ですが、ここで買うか?というような専門書や、書店によってはあまり取り扱わない岩波書店なんかも並んでいます。

        陳列スペースに余裕のある大規模書店(ジュンク堂や紀伊國屋書店ですかね)では、回転の悪い書籍でも在庫して集客を図るのに対し、中小規模の書店は、回転の早い書籍を中心に営業しなければなりません(書籍販売の利益率が低いため)。

        結果として、書店の蔵書というのは、地域の文化水準を反映した、地域に望まれる在庫に集約されるコトとなります。

        書店を育てるのは読者です。地元の書店で本を買いましょう。買いたい本が無ければ店頭で取り寄せましょう。生きの良い書店であれば、ちゃんと陳列が反応してくれるはずですよ。

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        • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 23時02分 (#2487177)

          Amazonで翌日配達できるけど、書店で取り寄せを頼む。
          ネットから在庫を押さえられる地元の書店チェーンを積極的に利用する。
          書店店頭のアンケートに答えて、置いて欲しい本を知らせる。

          何年か前までは、そんなことも試みましたが、それらの書店は今はもう存在してません。

          もう疲れたので全部Amazonで買ってます。楽だよ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            たぶん、まともな本を置いてある書店ってのは家の近所には要らないんだよ。
            Amazonがあるのもそうだけど、大規模店舗に出かけるのも近所の書店も
            そうたいして手間はかわらない。多くの人にとっては。

            駅の売店みたいに雑誌でも売ってりゃいいんじゃないの?

        • by Anonymous Coward

          >書店を育てるのは読者です。地元の書店で本を買いましょう。買いたい本が無ければ店頭で取り寄せましょう。
           出版前に情報を公開して選択を容易にしてくれて、頼んだものをちゃんと入荷してくれてこっちが来るまで
           取って置いてくれる本屋ならそうする。
           店頭に何も情報がなく、頼んでも2週間も来なくて(Amazonでも無くなってしまう)、来ても確保してくれなくて他の客に売ってしまう
           ような本屋なら要らない。

          >生きの良い書店であれば、ちゃんと陳列が反応してくれるはずですよ。
           それが本屋のゾンビでないと誰が言えよう。すでに脳みそも失われた取次ぎから来るものを並べるだけの店員しか居ない本屋に
           何が期待できよう?もはや地方にはこんなところしか残っていない。

          • by kohzoh (34869) on 2013年10月30日 21時46分 (#2487146) 日記

            e-honで著者名とかキーワード登録しておくと発売メール飛んでくるし、頼んだものは近所の本屋を登録して店頭受け取り可能だし、Amazonに負けてませんよ。
            #キーワード数がもっとたくさん登録できればいいんだけどね…。

            まぁ近所に加盟店がないとだめですが。

            どうせ取次が仕切ってんだから書店在庫全部ただで管理して品切れ注文が入ったら書店から在庫もってきて回すくらいのところまでやってくれるといいんでないだろうか。万引きが多いというからダメかなぁ。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            言いたいことは判らんでもないけど、一書店のレベルで努力したところで何ができるのかという気もする

        • by Anonymous Coward

          本屋がその地域の文化サロン的な役割を担っていくしか無いと思う、
          というか昔は本屋ってそういう場所だったはず。

          カルチャースクールやったり、イベントスペース、カフェを併設したり、
          頑張って欲しい。

      • by Anonymous Coward

        俺って知的、まで読んだ。

      • by Anonymous Coward

        丸善ジュンク堂や紀伊国屋みたいなナショナルな規模のメガ書店チェーンは、
        デカけりゃ貴方好みの本もそうでないのも、あるいは売れ筋以外の本までも(エロ以外は)何でも置けて、
        労せずして資本の力で多数の客に当たり前にマッチするよねというのを体現しているだけで、まともかと言われるとちょっと。
        TSUTAYAの対極として挙げるなら書原とかあゆみBOOKSとかルーエとかじゃないと。

        それに、ビジネス書でしょ。だってビジネス書なんて、別に与沢翼じゃなくたって……ねえ。

      • by Anonymous Coward

        そもそもCCC(Culture Convenience Club)ってぐらいですからね。
        そういう向きの本を扱うことなんて端から考えてないのでは?

      • by Anonymous Coward
        しゃーないっちゃぁ、しゃーない。

        日本人の民度もその程度に落ちたと現実を受け入れるか、問題だと思うなら政府に期待するんじゃなく、自身もその文化を担う一員として啓蒙したりムーブメントを起こさんとすべきでしょ。

        外野から評論化然とした言葉を投げかける、そんな国民ばかりならそれに見合った世情になるのはある意味必然。

        #俺も同じ穴の狢だが
      • by Anonymous Coward

        例えば学術書だと、購入する可能性のある人は
        その分野の専門家か学生、一部のマニアしかいない。
        ビジネス書や下世話な週刊誌で満足できる層と比べると
        受け皿が非常に小さいので、小さな本屋でカバー出来ないのは
        しょうがないだろう。

        > 子供のころ目にする本棚(蔵書量)と将来の知性にはかなりの相関関係がある、という研究がありましたが、

        それらの本をすらすらと読むことが出来る人の存在があると理想。
        すらすら読んでいる姿を見て、大人(でなくてもいいが)は本をすらすら
        読めて当然と刷り込まれると、自分からいろいろな本を読み始めるようになる。

    • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 16時29分 (#2486914)

      まあ、フランスは特に大規模店舗の規制とかから何からずっとやっているから、単にAmazonだけを例外としていないってだけだろ。
      パリに昔からの小店舗があって通りの雰囲気を作っているのも、そういう規制の裏返しで、別にガチンコの競争で生き残った訳でもないし。

      でも、それらに依って観光資源ともなるしブランド・製品力を保つ事も出来るから、別段変でも何でもないけどね。
      つか、関税なんてのはその一番判り易い例だし、国内生産比率なんかを求めるのも多々あるし。

      そりゃ国家は国内の産業の利益を守ってナンボで、日本みたいにあっさり放棄って方が珍しいよ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        日本は大資本のやりやすいようにしてしまったせいで、
        どの地方都市の繁華街も同じような街並みなんて笑えない事態になってるしな。

        • by Anonymous Coward

          この前も出たけど都会の人間の郷愁のために田舎は不便でも我慢しろって理屈は通りませんから。

          • 繁華街の特色を出すのと利便性を求めるのは両立しませんか・・・。

            #というかそもそもの「どの地方都市の繁華街も同じような街並み」の内訳を聞かないと何とも言えないが。

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            • by Anonymous Coward

              両立は出来ると思う。

              駅前と国道沿いで客層を住み分けるとか。

              というか、国道沿いにしかショッピングモールはできないし、
              駅前は旅行者向けの味がある商店が生き残ってる気がする。

          • by Anonymous Coward

            そんなに都会の利便性が好きなら劣化版を田舎に作らずに都会に住めばいいのに。

            • 田舎者には住みたい所に住む権利もないと?

              そもそも、
              >どの地方都市の繁華街も同じような街並みなんて笑えない事態になってるしな。

              便利な物は都会だろうと田舎だろうと全国どこでも利用できる。
              一体これのどこが悪いのかと。

              書籍の再版制度だって、建前としてはそういう社会を目指したものではなかったのか。

              #観光地として特殊な町並みを作る場合はあるけどな。たとえば京都みたいに。
              #でもそれは大規模店舗云々みたいな話とは全然別の話。

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              • by Anonymous Coward

                >一体これのどこが悪いのかと。
                独自に便利なものを生み出そうとしないところが悪い。

              • by Anonymous Coward

                都会に数が有る分目立つってだけで、ほとんどは別段都会の独自な物でも無いのだが。
                ま、それ以前に都会とそれ以外の区別しなきゃいけない区切りとか文化的に明確分割されているもが有るのか?という疑問が。

        • by Anonymous Coward

          大抵の地方都市の人口は、一世紀前から、ひと桁程度は増えてんの、最初から違いなんて無かったが正解。

    • by Anonymous Coward

      急激な経済構造の変化は
      ホント命に関わるから・・

    • by Anonymous Coward

      既得権益といっても、全てが悪いものではないってことですね。

      もしかするとほとんどの既得権益は悪ではないのかもしれない。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 16時50分 (#2486932)

    フランスのアメリカアレルギーか(違

  • by Anonymous Coward on 2013年10月30日 19時08分 (#2487050)

    既存の書籍物流網があるんだから、WEBで注文したら店舗の在庫確保してくれたり、
    なければ2,3日で店舗に配達されるような仕組みを構築すれば
    自宅とか勤務箇所の近くの本屋で利用するようになると思うんだけどなぁ

    e-honとかよく使うし
    在庫管理がいまいちなので、在庫有りのものしか利用しないけど

    • >WEBで注文したら店舗の在庫確保してくれたり、
      >なければ2,3日で店舗に配達されるような仕組み
      どちらもジュンク堂ならできますね。
      紀伊国屋だと在庫確保はできても店頭にない本の店舗受け取りはできない?

      でも、これって自前で在庫もってDB構築できる大手だからで、
      在庫持てない中小に関しては、取次が頑張らない限りどうしようもないだろうな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        実店舗って取次の力とコネ次第だよな。
        コネのない小さい書店だと注文しても遅いとか来ないとかざらだし。

        結局、電車賃と足使って欲しい本を探すよりネットのほうが手っとり早いし確実。
        書店は営業時間内に行かなきゃいけないけど、ネット環境があればどこからでも24時間注文できる。

        表紙買いする友人はぜったい実店舗派だけど、決め打ち派の自分はネットで事足りてるわ。

        #限定プレミア本もネット書店・ネット古書店・ネトオク利用した方が実店舗廻るより確実なんだよな。

    • by Anonymous Coward

      でもさ,俺ら本の流通に関しちゃ素人じゃん.
      素人の考えは,大体プロは10年前に考えてるもんでしょ.そんで何かの障害で詰んでんでしょうよ.

      つーかWEB技術ベースで尼に対抗しようぜー,ってんなら
      それって本屋が模索するより,俺ら技術者がなんかソリューションを提案すべきもんじゃね?
      尼だって,あれ元は本屋というよりは,技術者がモノを売り始めたっつー形だろ?
      俺ら技術者の努力が足りてねーんじゃねーかなとも思えるんだよなあ...

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 8時54分 (#2487301)

    フランスに行ったことないが、由緒ある本屋とかあるんだろうなと。あと本の文化的な価値とか。アメ公の浅薄な資本主義的会社なんか文化的に劣るみたいなところが何か透けて見える気がする。

    文化がコンビニ化するとか上のほーにあったけど元々どっちかというと日本はコンビニ文化じゃないの?便利さや軽さがじゃなくて統一性の無さが。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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