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ゲーム

駒が量子状態になっている「量子将棋」 97

ストーリー by hylom
動かしても状態が確定しないのは量子っぽくない気が 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

「量子将棋」というゲームが最近話題になっているようです(ITmediaTogetterまとめ)。たまたま見かけたこの記事で興味をひかれました。面白そうだけど、自分の頭ではまともに勝負できなさそうなので、プロ棋士同士の対戦を横目から見てみたいような感じです。

量子将棋のルールは次のようなものだそうだ。

駒が量子状態にある。すなわち、最初にあらゆる種類の駒である可能性を持っており、移動するたびにあり得ない駒が除かれ種類が定まっていく。枚数配分は先手後手それぞれ本将棋と同じ。駒を取るとその駒が王である可能性が排除される。王に確定した駒をとれば勝ち。二歩・王手放置は許可。

量子将棋はオンライン将棋サイト「将棋ったーβ」でプレイできる。

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  • by tsuya (14020) on 2013年11月01日 2時08分 (#2487942) 日記

    仮に(通常の将棋と同じく)二歩が許されないルールだったとすると、歩の位置がかなり早く確定して、現行とはかなりゲーム性が変わりそうですね。
    成っていない歩が18枚、盤上に存在するためには、初期局面で1筋〜9筋に先手と後手のすべての歩が存在していなければ収まりきらないので、2筋と8筋以外のすべての筋で、先手/後手の各2枚の駒のうち1枚は歩でなければなりません。
    したがって、2筋と8筋以外の駒が歩でない動きをした場合、もうひとつの駒は直ちに歩に確定するはず。
    このルールなら、現行よりかなり目に優しく、自然な感じのゲームになりそうです。
    ただ、これだとカオス度が足りなくて、現行ほど話題にはなっていなかったかも。

    この二歩を許さないルール、実装がかなり難しそう。
    将棋ったー以外のチャレンジも期待したいところ。

  • by iwakuralain (33086) on 2013年10月31日 18時02分 (#2487717)

    王が確定していないと勝てないということか・・・

  • なんとも変なネーミングだな。最初イメージがわかなかった。
  • by Ryo.F (3896) on 2013年10月31日 18時37分 (#2487747) 日記

    軍人将棋の簡単な奴では?

  • 覆面駒 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2013年10月31日 19時31分 (#2487783)

    詰将棋業界の中には、ルールを一部変更したり新しい種類の駒を追加したりした状態で詰将棋の問題を作る(マニアックな)分野があるのですが、そちらの分野では「初めは駒の種類がわからず、だんだん「ありえない可能性」が排除されて駒の種類が確定していく」というコンセプトは「覆面駒」という名称で何十年か前から既に親しまれています。
    #日本オリジナルの概念なのか、チェスプロブレム(チェス版詰将棋)からの輸入品なのかまでは私は知りません。

    個人的には覆面駒ルールはお気に入りの特殊ルールの一つなので、それがこうして再発見されて普及していくのは嬉しく思います。

    #覆面駒ルールを紹介しているウェブページへリンクを張ろうとしたのですが、PDFファイル( http://www.dokidoki.ne.jp/home2/takuji/WFP2.pdf [dokidoki.ne.jp] )しか見つかりませんでした。
    #他の特殊ルールの説明文は見つかるのに、どうして覆面駒はテキストページが無いんだろう…

  • by alternative (23238) on 2013年11月01日 0時20分 (#2487916)

    軍人将棋 [wikipedia.org]に似てるような...

  • 「確定させないためになるべく動かさない」というのがありそう。
    あと王を確定させないとか桂馬はここぞという時まで取っておくとか動いてない駒の方が価値が高いとか動いてない駒を打って動かして相手の駒を確定しちゃうとか。
    それと、なかなか歩には確定しないからなるべく歩の動きに留めるとかね。成ってからだと自由度高くなるけど斜めは注意とか。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時16分 (#2487671)

    目隠し量子将棋

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時16分 (#2487672)

    ならこっちは漁師将棋で対抗だ。今なら海女も入れておけば勝つるだろう。

    • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時54分 (#2487708)

      むかしあるコンパクト版の英和辞典で「りょうし」を引いた。
      その見出しで、訳語は一件だけだった「a good teacher」
      その辞書を作った人にとっては「猟師」や「漁師」や「量子」より
      「良師」の方がずっと大切なんだろうと思った。

      そこで良師将棋で対抗、生徒を全員卒業させれば勝ち。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時17分 (#2487674)

    わたしも、この「量子力学」の解釈はおかしいと、最初は思った。
    量子力学における確率密度関数は、3次元的な位置や速度に関して不確定性を持つというのに、
    この「量子将棋」の設計は、「水素原子核の中心にあるのは、電子か?陽子か?」レベルの設計に見えた。
    それはともかく、駒を動かした時点で、観測者が観測しているのだから、どれかひとつに収束すべき、と思われる。

    しかし、この違和感は、観測者(量子将棋で言えば「指し手」)に絶大な権力を与えている、コペンハーゲン解釈だからだ。

    エヴェレット解釈で考えれば、観測者自身が確率の重ね合わせになるのだから、
    ある駒を一マス前に進めて打ったとき

    ・それを玉として売った自分
    ・それを飛車として売った自分
    ・それを香車として売った自分
    ・それを金として売った自分
    ・それを銀として売った自分
    ・それを歩として売った自分

    の重ねあわせになっている。駒を進めるうちに、この重ねあった自分の中から、本来の自分の選択が確定されていくのだろう
    (過去に向かって、「それが世界の選択か」が波及していくみたいな?)。
    つまり、この「量子将棋」とは、エヴェレット解釈による量子力学を是とした実装なんだ。

    そう考えたら、すっと納得がいった。

    #「コペンハーゲン解釈な量子将棋」とか、「パイロット解釈な量子将棋」(注:すでに廃れた量子力学理論)とか、実装するとどうなるのかなぁ

    • Re:宛部門名 (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2013年10月31日 18時54分 (#2487762)

      >「水素原子核の中心にあるのは、電子か?陽子か?」レベルの設計に見えた。

      そうとも言えない。
      「駒」という粒子の内部状態として「歩」「飛車」等がある、という系ならば何の問題も無い。

      >駒を動かした時点で、観測者が観測しているのだから、どれかひとつに収束すべき、と思われる。

      これもそうとも言えなくて、「何を観測しているのか?」に依存する。
      例えば状態としてA~Dの4つがある場合、「A or B」と「C or D」を区別するような観測を行うと、状態は「A or B」または「C or D」のどちらかに収束する。が、この時「A」とか「D」とかには収束しない。例えば観測結果が「A or B」であったなら、観測後であっても「AとBの重ね合わせ」のままになっている。

      >つまり、この「量子将棋」とは、エヴェレット解釈による量子力学を是とした実装なんだ。

      そうでも無い。
      測定結果を自分で選べてしまっているので、現在の量子力学とは整合しない。
      量子論との整合をとるなら、例えば「飛車 or 香車」の重ね合わせの駒が存在した場合、「横に動けるかどうかを確定する!」というプレーヤーの宣言の際にランダムにどちらかに決まらないといけない。「飛車だった事にしよう」とか選べてる段階で現在の量子論のいかなる解釈とも整合しない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      玉を売ったら負けな気がする

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時33分 (#2487690)

    よく分からないんだが、打つときに決定するのか?

    • by brightlight (33350) on 2013年10月31日 17時58分 (#2487709) 日記
      そうです。不確定状態(確率が狭まっていればその状態を引き継ぐ)の持ち駒となり、
      打った段階でもそのままで(1段目に打つと香歩、1,2段目に打つと桂馬の確率が0になりますが)
      動かした時にまた確率が狭まります。

      これによって相手の駒をさっさと確定させることができますので、
      ・取った駒は即打って横に2つ以上動かして相手の飛車を取っていたことに確定させる
      ・続いて駒を取れば、また駒を打ってすぐに横に1マス動かして金であることを確定させる×2
      とやってしまえば相手の駒が横移動した途端相手玉が確定できます。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時53分 (#2487703)
      「謎の駒(ただし今までの動きに矛盾しない種類に制限されるが)」のまま持ち駒になる。

      駒を一気に前に進める→その駒の可能性が「香車 or 飛車」になる→その駒を取る(*)→
      「香車 or 飛車」のまま打つ→次のターンで、それを横に動かすと「飛車」に確定する→
      「(*)で取った駒は飛車だった」と確定する→相手の飛車は高々1枚なので、それを取られた今、相手はもう飛車を持っていないはず→
      相手の全ての駒から、「飛車である可能性」が失われる→要するに香車っぽいものを取ったのに飛車を奪ったことになる

      みたいな謎のテクニックが発生してて面白い。
      同じく、「歩っぽい動きをしていたもの」を取って、打って、斜め後ろに動かすと
      取った「歩っぽいもの」が銀に確定して、相手から銀(の可能性)が1枚(分)失われる、とか。

      順に棋譜を見ると、対局を繰り返すごとに謎のテクが見いだされて、不審な動きが増えて行くのが見える(笑)。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        なるほど、ぱっと見
        「味方の駒を動かすことで味方の他の駒が決まっていく」
        に注目しがちですが、
        「取った駒を動かすことで相手の駒が決まっていく」
        「相手に駒を取らせることで相手の駒が決まっていく」
        ことから、状況をコントロールすることも出来てしまうのですね。

    • by Anonymous Coward

      基本的には動かしたときだが、1段目や2段目に打つと
      バックすることが出来る駒に制限されることになるな。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時36分 (#2487692)

    初回戦闘時や敵に接敵してはじめて本当の戦力が確定するというシステムのこのシステムを思い出しました。
    今は無きSPI社製のヒストリカルボードゲームで「オペレーショングレネード」「パットン第3軍」「シシリー上陸作戦」や「オペレーションタイフーン」がこのシステムです。
    ちなみにこちらのボードゲームのシステム、戦力は完全ランダムではなく、ある程度の戦力期待値がアバウトに事前に分かってて蓋を開けてみたら期待値以上だった、または期待値以下だった、または期待値そのままだったみたいなシステムです。

    • by Anonymous Coward
      オリジナルはPGGじゃね。
      これは例の髭の人の「ちょっと粛清しすぎちゃってどこに味方がいるのか分かんね」という状況を再現するためのもので、初期独ソ戦以外に何でもかんでも流用するのはおかしいと思うんだよなぁ。もしかしたら粛清のしそこないで優秀な士官が生き残ってた可能性のあるソ連軍と違って、新編成された米軍部隊はどの部隊も同じくらい素人だったわけで。
  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 17時43分 (#2487696)

    ルールを見ると「移動するたびにあり得ない種類が取り除かれて種類が定まっていくルール」とあるので、棋譜通りにやれば一応は同じ結果になる?

    • 棋譜再現は可能ですが
      詰みまでの棋譜なら「実は詰んでいない」
      投了までなら「逆転の手がある」
      という確率は存在するかと思います。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      飛車角桂馬香車はかんたんに確定できるな

    • by Anonymous Coward

      量子将棋の棋譜を量子将棋で再現はできると思います。
      駒の種類は理詰めのみで、確率で「確定」までは行かないみたいなので。
      (まあ、確率で決めちゃうと初手で相手の駒をとったらたまたま勝つパターンも出来ちゃうから困りますな…)

      現実の棋譜(詰みまでさしたもの)をそのまま量子ルールでトレースすると、
      最後「金・王どちらもありうる」が2枚あったりして詰みにならなくなるのかなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 18時03分 (#2487721)

    横に2マス動かしたら飛車確定ですがな・・

    これ要領を覚えたらやたら手数かかるんじゃね?

    しかもPCじゃない盤駒では間違えまくるような。

    • by Anonymous Coward on 2013年10月31日 18時18分 (#2487733)
      左銀や左金の位置にある駒を飛車にしてしまえば良いだけです 飛角あたりは回収された自駒を確定されると不利なので、とっとと自前で確定した方がいいかも?
      親コメント
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