電子書籍を使って「本の読み進め方」の傾向を分析する 42
プライバシ系の突っ込みが入りそうだが 部門より
インターネットが登場するまで、書籍を出版する側は読者の本の読み進め方を理解できておらず、どのような本で読者が読飛ばしたり拾い読みしたりするのか、またはじっくり読むのかが謎のままであった。しかし、電子書籍の普及により、読者がどのように本を読んでいるのかを追跡可能になり、実際にそうした情報を収集して提供する企業も現れているそうだ(slashdot、New York Times)。
独立系出版のSmashwords社は、10月より定期購読サービスを開始した電子書籍ライブラリ「Scribd」上に225,000冊の電子書籍を公開している。また、同様に今秋よりサービスが開始された「Oyster」と呼ばれるライブラリにも電子書籍を公開している。こうした企業が集めたデータを利用して書籍の「読み進め方」を調査しているそうだ。
集められたデータによると、たとえば長編のミステリー小説では、話の結末を知りたくなった読者が小説の最後まで読み飛ばす傾向があったという。また、ビジネス系書籍と比べて自叙伝の方が最後まで読み切る傾向が高く、ヨガの本では必要な章だけを読むことが分かっているとのこと。章立ての細かい書籍の方が最後まで読み切る確立が25%も高くなることも分かったそうだ。そのほか、宗教関連書籍よりもロマンス小説の方が読むスピードが速く、最も読み進めるスピードが速いのは官能小説だったそうだ。
具体的な書籍に関するデータもあり、たとえば「女性の頭の中を覗くことで女性の驚かせ方を理解することができる」という内容の書籍「What Women Want」を一度読み始めた読者は大概最後まで読み切ることになるが、米国史書籍の「The Cycles of American History」を最後まで読み切る読者は1%にも満たないという。
心拍数とページ番号送信で暗黒の未来がすぐそこに! (スコア:4, すばらしい洞察)
(ほぼ妄想で書いてます。)書籍の読み進めならまだ許せるけど「ユーザの心拍数を監視する機器」
との併用が気になります。ナイキ「FuelBand SE」やFitbit「Fitbit Force」は
現状製品はまだ心拍数を測定しないみたいですけど、
2013.11月発売開始したadidas スマートラン [adidas.jp]は心拍数測定可能。
2014年秋発売予定の「AIRO」 [excite.co.jp]も心拍数測定可能。
すると人類の暗黒の未来を予想すると、
web閲覧中の心拍数、動画閲覧中の心拍数、読書中の心拍数の増減を
リアルタイムでどこかのサーバに送信するようなマルウェアも登場か、と
勝手に妄想しました。(リストバンドはずせばいいか...)杞憂に終わって欲しいです。
Re: (スコア:0)
何がダメなの?
Re:心拍数とページ番号送信で暗黒の未来がすぐそこに! (スコア:4, おもしろおかしい)
あなたが思春期であれば、
特定の相手からのメッセージを読んでいるときに心拍数が上がることを検知されて、
相手がログインしたとき「きみにホの字かも: ○×さん」とか勝手なこといいやがるSNSとか、
嫌ではないかね?
あなたがこの親であれば、
私立の幼稚園や小学校のウェブサイトを見て入園費用や学費の高さにハラハラしているのに、
幼児、児童の写真を見て興奮する変態だと検知されて地元警察のブラックリストに載るとか、
嫌ではないかね?
あなたが老人であれば、
せめて官能小説でも読んで若き日に味わった興奮のかけらでも思い出したいだけなのに、
登場人物が濡れた唇をなまめかしく動かしながらささやく台詞が「あん、すごい不整脈! こんなもん読んでないで通院しろ」って書き換えられちゃうとか、
嫌ではないかね?
私は・・・そういうシステムを「作る方」なら嫌じゃないかも。:-)
#2番目の以外は。
Re:心拍数とページ番号送信で暗黒の未来がすぐそこに! (スコア:2)
kohzoh 氏が僕の想像した暗黒未来を、的確に書いてくれてます。ありがとう。
(「すごい不整脈!」にはニヤリとしました。)
Re: (スコア:0)
何だか本ではないものを想像しているようですね。
私は単に、売れるように最適化するための基礎データに使うのかと思いましたよ。
読み手のバイオメトリクスデータと読んでいる文章を突き合わせれば、
次はよりエキサイティングで、よりインパクトのある文章をリリースできるでしょうからね。
またビッグデータか (スコア:3, すばらしい洞察)
マーケティングにデータを使いたい?匿名だから我慢しろ?
よろしい。だったら最初に
「この電子書籍はマーケティングに使う場合があります。その代わり半額にします。通常価格バージョンは決してマーケティングに使用しませんのでよろしくお願いします。」
そのぐらいしたら許してやらんでもない。
Re:またビッグデータか (スコア:2)
マーケティングに使わない版を特別版にしそうだ…
Re:またビッグデータか (スコア:2, 興味深い)
ビッグデータなんてカッコ良さそうな名称を使うから興味を示す企業が増えるんじゃないだろうか。
タダで入るものに群がる「データ乞食」とでも呼んでイメージ悪くしようぜ!
Re:またビッグデータか (スコア:1, 興味深い)
たぶん、現状ですでにやってるはず。
KindleでもiBooksでもKoboでも、自分が読み進んだページをクラウド側に保存して、他の端末でも続きが読めるようになってる。(ページの同期)
いつ読むのを再開してどのページで閉じたか、なんてのはすでに全部もっていかれてるはず。
そこからの統計情報は作ってると思う。というか自分が中の人なら興味本位でもやってみたいシロモノだ。
この情報を出版社に売るなら売るで事前に通知があってしかるべきだと思うけど。
なんでもかんでもビッグデータと聞けば叩く人がいるのはなぜだろう・・・
個人を特定してプロモかけたいなら、ここなら書店が注文履歴見ればすでに可能だし、出版社側は特定の人の情報もらっても個々の細かなプロモーションなんて面倒でできないだろうから、統計情報の方がおいしいと思うがね。
Re:またビッグデータか (スコア:1)
ここんところ↓が不十分だと感じている人が多いからじゃないですかね。
Re: (スコア:0)
ちゃんと約款に書いてあっても文句言う人はいるからねえ。
そういう人達は大きな文字で書いても文句言い続けると思うよ。
Re: (スコア:0)
約款に書かれていることと、それがきちんと守られるかどうかはまた少し別の問題ですからね。
守らないことによって企業に何らかの制裁があったとしても、
それでユーザーが救済されるか、救済策に納得できるかどうかも分からないし。
心理的なハードルって意外とあると思いますよ。
Re:またビッグデータか (スコア:1)
あなたが『別に私の情報を見ても良いよ』と判断した所に利用されるのはOK出した
のだから、それらに問題があるとは誰も言ってません。
# と前置きした上で…。
しかし、複数のビッグデータ(と呼ばれるもの)を合わせると、個人を特定出来ちゃう
可能性がある以上、それをつきつめると『あなたが許可した企業*以外の企業*』
でも、あなたの情報と特定して利用出来る可能性が出来ちゃうわけで…。
しかも事前に許可が無いと言うことは『どんな情報を利用しているか』すら明確では
ありません。
今回のような書籍の読み方の場合に『性別:○、年齢:○○代』程度の情報が書籍と
紐づいているならまだ良いですが、『居住地:○○県○○市○○町○○、性別:○、
年齢:△◇歳』などと言う情報が紐付けられる可能性も否定できません。
それでもなお『別に構わないよ』とのスタンスであれば問題ないかも知れませんが、
『そんなのヤダ』という場合だと、自分の情報をコントロールさせろ…と言うのも
自然だと思いません?
Re: (スコア:0)
> しかも事前に許可が無いと言うことは『どんな情報を利用しているか』すら明確ではありません。
少なくとも大手の電子書籍サービスの約款には明記してあるんだが。
> あなたの情報と特定して利用出来る可能性が出来ちゃうわけで…。
> などと言う情報が紐付けられる可能性も否定できません。
可能性だけなら、電子書籍ではない普通の書籍でもあるんだが。
> 自分の情報をコントロールさせろ…と言うのも自然だと思いません?
ごく最近に人工的に作られた「自分の情報をコントロールする権利」が自然だとは思わない。
Re: (スコア:0)
図書館じゃないから関係は無いが図書館憲章じゃ守るべき秘密になってるし……
とか思って気がついたが、kindleとかkoboを貸出てる図書館あったような。
まあ、これこそ個人は簡単に特定出来ないのだが、しかし微妙な問題の気がする。
Re: (スコア:0)
この電子書籍はマーケティングに使う場合があります。だけでいいじゃん、嫌なら買わなきゃイイ。
Re: (スコア:0)
同意。
電子書籍を買わない理由がまた一つ増えたわ。
Re: (スコア:0)
でも、出版社が電子書籍を出す理由がまた一つできたな。
Re: (スコア:0)
紙の本の需要がなくならない理由にもなるから一石二鳥。
出版社頭いいな。
Re: (スコア:0)
たぶん君は想定顧客に入ってないから安心していいよ。
Re: (スコア:0)
Baiduとまでは言いませんが、
なにかといえばデジタル出歯亀に走る風潮のせいで
ガジェットや囲い込みアプリへの抵抗感が日々増すばかりです…。
ネット関連の利便性は、一昔前の方が格段に良かったと感じます。
Re: (スコア:0)
通常価格は払うから貸本ではない電子書籍サービスはありませんか。
# みんな目先の値段が安いほうがいいから駆逐されちゃったんだろうなあ。
ケータイ小説化? (スコア:1)
いわゆるケータイ小説がそういう分析をやってヒット作が生まれていたとかなんとか
ユーザの傾向次第なので、全てがということではないでしょうが、ケータイ小説もどきがまた増えるのかも
Re: (スコア:0)
いつものように、日本が既に通った道だったのか…
ケータイ小説やケータイマンガの方が細切れなレイアウトだから、より精度の高いデータが取れそうですね。
Re: (スコア:0)
バトル漫画が受けたら類似品ばかりになる少年漫画みたいになるのも既定路線
別の路線をバッサバッサ切って先細りの道へ一直線
統計データを使う=上位に上がってくるデータだけを使う
みたいな使われ方しかしないから
別のコメントにある「想定顧客ではない」人を切り捨ててていくパターンの多いことよ
Re: (スコア:0)
そういう意味ではビッグデータ解析が進んだところで、現状となんも変わらん気がするなw
編集者のバクチ度が下がるだけっつーか、読み手側からすると対して差は無いつーか
Re: (スコア:0)
ちゃんと分析することで単純なバトル路線でない方法を見つけられるようになるのを期待したいところだが…
Re:ケータイ小説化? (スコア:1)
データがあるものしか分析できないことを忘れるだろうなー
the.ACount
ちょっと知りたい (スコア:0)
あとがきから読み始める人がどれぐらいいるのか・・・
#エッチなシーンだけ何回読み返したかは知られたくない
Re:ちょっと知りたい (スコア:2)
その書籍で最も『人気のある』シーンを知ることができると、
それはそれで使い道がありそうな気がしなくもない……
エロゲなんかで、フィニッシュシーンまでの残りクリック数を表示する機能
なんてものがあるけど、電子書籍でも同様の機能が実装できるかもしれない……
#余計なお世話だ。
Re:ちょっと知りたい (スコア:1)
>#余計なお世話だ。 ⇒その幻想をぬっころす!
みたいなシーンが珍重されるんでしょうね。それはいらぬお世話だ同感だ。
Re: (スコア:0)
表示されたまま動きがなかったシーンの表示時間を調べれば……、平均が……
Re: (スコア:0)
返す前にはちゃんと巻き戻しをしないといけないというルールがあったんだよ。
# 半分以上嘘
Re:ちょっと知りたい (スコア:1)
本屋で買うかどうかの参考に後書きをちょろっと読む事はある。
ラノベ (スコア:0)
読書中に、巻頭の「イラスト」に戻った回数とか。
Re: (スコア:0)
昨今の読み辛い名前のキャラが多い世の中では、登場人物紹介一覧の方が需要がある気がしないでもない
と思ったが、ラノベにゃそんなもんないかね
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Ctrlが既読のみスキップだとイラっとするよね
Re: (スコア:0)
お袋が後書き「だけ」読んでいたというのはあったな。
後書きを読んで興味が持てなかったら本編を読まないとか。
# オレは小説の本編を読んで満足したら後書きは読まない派。
読み飛ばす (スコア:0)
電子書籍だと、そもそも「読み飛ばして目的のページを探す」のが難しい気が……。
Re: (スコア:0)
いや全然
たいていのリーダーアプリにゲージがあるからそれを動かせば任意のページに進むよ。
Re: (スコア:0)
慣れ・熟達、があるかもしれませんが私にはスクロールバーを動かして目的のページにたどり着くのは結構難しいのです。
運が良ければ上手くたどり着けますが、そうでなければ「飛ばした」「まだ先」と右往左往してしまいます。
最初から最後まで読む小説だとか、検索してたどり着くことが前提の字引類とか、そういうのだと電子書籍で良いんですが、斜め読みしながら必要な情報を抜き出す、とかは上手くいかないのですよね。
何かコツとかあれば、教えていただきたいところです(その手の本も原書が欲しいと結構買ってしまっているので)。