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ビジネス

街中の書店が減少している理由はネットとは関係ない? 181

ストーリー by hylom
最近雑誌ですらネットで買っている気がする 部門より

近年、街中の書店はどんどん減少しており、もはや残っているのは多くが駅ビルやショッピングセンター内などの大型書店ばかり、という状態になりつつある。この理由として、Amazonなどのネット書店などが挙げられることは多いが、これは果たして事実なのかと論じる記事がサイゾーに掲載されている。

これによると、書店の閉店の理由として、売り上げが大きかった雑誌の売り上げ低迷や商店街の弱体化などが挙げられており、特に雑誌の売り上げ低迷の理由としてコンビニでの雑誌の取り扱いが挙げられている。

その雑誌ですら売り上げが減りつつある現状、ネット書店の普及とは関係なく今後中小書店の経営はさらに厳しくなりそうだ。

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  • ここまで、(男性向け)エロ本の事が出てこないのに軽く目眩がしました。
    地域の零細書店ってエロ本の品揃えだけは豊富だったりしたじゃないですか。
    そこまで極端ではなくてもエロ本で客引きして他の本も買っていくという客は少なくなかった。
    だから、(男性向け)エロ本が集客や書店の収入に大きく貢献していたと思うんですよ。最低でも90年代以降は。

    でも、児ポ法や各都道府県の青少年健全条例での規制強化だけではなく世の中全体が「清潔嗜好」と言うか過度の潔癖症に陥って、比較的ライトなエロ本やエロ漫画をコンビニ等で売るには青いシールで封印する必要が出てしまった。
    このコストが馬鹿にならなくて、05年前後に相当な数のエロ雑誌・特にコンビニ向けで稼いでいたエロ漫画が廃刊に追い込まれたわけです。

    この狂気じみた潔癖症への流れの煽りを、コンビニではない書店もモロにかぶったのですわ。
    エロ本を売るには、エロ本専用書店かそのレベルの過度のゾーニングをしておかないと事実上不可能に法的にも商品的にも追い込まれて、結局ゾーニングのコストを負担するほどの儲けが出せてない街場の書店がバタバタと潰れていった。

    それと、もう一つあるのは漫画単行本をビニールでくるんだことでしょう。
    確かに「デジタル万引き」は横行したけど、そんな客はごくごく一部で、大半の人が立ち読みして良ければ買っていたのに、そこの部分を書店業界が勘違いした。
    大半の客が立ち読みだけだから、立ち読みを物理的に不可能にすれば、買う客が爆発的に増える筈だ。と。

    …結果として、漫画単行本は、口コミで売れる本は売れるようになったけどそれ以外は前より売れなくなった。

    後は、エロ本に頼らないでも魅力的な品揃えをしようにも、書籍流通業者が本の配分を殆ど強制していて、一番ひどい時なんか(大体00年代中盤)、お客が予約や発注しても配本を全くせずに何か月も放置したりとか普通にあった。
    こういう事に呆れたお客は、数を揃えてるアマゾンなどにサッサと移ってしまった。

    この、書籍流通業者の超殿様商売が、エロ本や漫画の扱いの悪さでヨロヨロになっていた書店や零細出版社を完全に倒したのだと私は総括しますけど。

    • >もう一つあるのは漫画単行本をビニールでくるんだことでしょう。
      あれ?前に書店員のブログで漫画にシュリンクかけなかったらどうなるか実験したら
      売上がシャレにならない位下がったので2か月も経たない内に実験中止となり、中止してしばらくしたらまた売上が戻った
      という話を読んだ記憶が有るんだがなーどこだったっけな。

      後そのブログによると書店がシュリンクかけたがるのは、デジタル万引きなんぞが理由では無く
      商品がクッソ汚くなるのと売り場が立ち読みに占領されてまともな購買客が入れなくなるとも書いてあったと思う。

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    • >漫画単行本をビニールでくるんだことでしょう。
      >大半の客が立ち読みだけだから

      横浜在住でしたが、2000年代後半から、漫画雑誌や漫画単行本の売り場で立ち読みする子供が増えて混雑し、
      本屋で買い物しづらい状況に出会うことが多くなりましたね。
      しかも平積みされている本の上に座って読んでいる子供も珍しくなく、親も注意しない。
      BookOffで立ち読み歓迎されてるからと勘違いして他の書店でも同じに考えていったんでしょうかね。

      そんな状況ではそりゃ立ち読み禁止でビニールかぶせるでしょうよ。
      買う気もない糞ガキに商品駄目にされて商機つぶされて、それでも黙って放置しているべきだなんてアホな理屈はない。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
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  • 一日の時間は有限。 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年12月31日 19時05分 (#2520718)

    本を読むのに費やす時間より、優先度の高い用事や娯楽が多いということでしょうね。ニュースも音楽もネットで済ませるから、テレビすら見なくなったものなあ。
    さらに、少なくなった読書時間で、紙の本を読む時間が少なくなったものなあ。本や雑誌はkindleで読んでるしね。

  • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 19時12分 (#2520721)

    いろいろな本が置いてある書店ならともかく、ほぼ雑誌とマンガしか置いていないマガジン屋なら、コンビニに滅ぼされても仕方なかろう。
    わざわざ書店に行くときって、よほど時間が余った時か、立ち読みして内容を確認しながら本を読みたいときだけだしなあ。となると、たくさんの本が置いてある本屋に行きたいわけだ。中小の書店って売り上げの関係もあるのだろうが、棚の半分以上が雑誌だったりして、そもそも買いたい本が売ってないんだよね。
    まあ、IT関連の専門書みたいな技術書が無いのは仕方ないにしてもさ、その月の新刊本や人気ランキングにランキングされている本すらまともに揃っていないとなると、どうしてその書店に行く必要があるのさ。

    • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 21時05分 (#2520768)

      中堅都市の3軒の本屋回っても、雑誌とベストセラーもの。初心者もの。しかないんだよ。
      一番、売れて商品の回転が早いやつね。
      楽なもの低リスクなものしか扱ってないんだ。これじゃつぶれても当たり前だなと思った。

      結局、出版業界の慣習で、色々、仕入れに関して取り決めがガチガチに決まってて、
      仕入れがどこの本屋も同じなんだろうなと思った。

      出版業界が自分たちで、慣習とルールを作って自分たちで、自滅してるだけ。

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    • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 19時36分 (#2520730)

      加えて、どこの本屋も同じ品揃えだし。

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    • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 21時41分 (#2520782)

      本以外の物品、例えば野菜や肉などは店主が目利きをして仕入れてくるので(本当か?)店によって品質も値段も違う。
      したがって腕の良い、目利きが利いてよい品物を安く仕入れてこれる店は繁盛し、出来ない店は売れ残りを抱えて潰れる。

      しかし記載してある情報の無期限レンタル+配布メディアに過ぎない本は如何なる場所で買おうとも同じ品質である。
      (ハードカバーもソフトカバーも文庫本もその意味においては価値は同じである。可読性の良否以外同じである。)
      おまけに何処で買っても値段は一緒である。目利きの部分も取り次ぎ任せではあるはずも無い。
      したがって本屋の良否は在庫量と利便性(立地条件)によって決まってしまう。小規模本屋に競争力はありえない。
      これでは潰れない方がおかしいと言える。

      生き残るのは目利きを良くして「いつ行っても良い本がある」と常連客に言わせるようなプロの本屋になるか
      機動性を良くして「本屋の三河やサン」になるしかない。とは、いってもお客の「あの本をお願いね」に対し
      「承知しました、2週間後になります」ではなれるわけも無い。取次ぎが翌日配送でもしてくれなければ
      成り立たない。

      結局、町の本屋さんなどは流通スピードが遅かった時代にしか適応できなかった絶滅生物なのかもしれない。

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      • だからと言って、いろいろ工夫してもやっぱりなくなっちゃうわけでして。

        発売日が二日遅れになる某地方在住ですが、取り次ぎを通さず、独自のルートで入荷しているのか、
        サブカルチャー専門でしたが、一軒だけ都市部と同じ発売日に並べている街の本屋がありました。
        が、残念ながら本日を最後に閉店するとのことです。
        #厳密には最近開業した古本は続けるらしいですが。
        他にサブカルをまともに扱っているのはアニメイトぐらいという環境ですので、
        当地のオタク(特に男)には一定の需要がある店だったのですけどね。

        一方で、専門書分野では、地元発祥の大型書店ががんばってくれてますが、これが最後の砦です。
        これがなくなれば、もはや地元の学生や研究者は必要な書籍や資料を見てから買うと言うことが出来なくなります。
        まぁ、大学内で最低限必要な分は各大学の大学生協が担うでしょうが、これも限界がありますし。
        最近まで、他にもがんばっている書店がありましたが、一般販売を止めてしまいましたし。

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    • by inouek (31502) on 2013年12月31日 19時56分 (#2520738)

      本を買う気満々で入店して、一冊も買うものがなくて出て行く時のムカつき具合ったらないもんなー。
      品揃えの悪い本屋ってホントどうしようもない。ストレス溜めに入るようなものだから。

      --
      ---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
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    • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 1時27分 (#2520846)

      神戸の海文堂が閉店したのは少しショックだった。
      偏っているとはいえ結構揃ってたんだけど。
      海洋関係だとあそこしか扱ってない本も多かったし。
      みんな海に興味ないのかな?

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      • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 10時22分 (#2520912)

        ドコに下げようかと迷ったので、ココで

        > 神戸の海文堂が閉店したのは少しショックだった。

        同じく。
        あの規模と質の書店(書店の質としてはかなりの高レベルだった)ですら立ち行かないというのは
        もはや書店という形態が成立しない時代になったということでしょう。

        ミナミの波屋書店がいつまで続くのかハラハラしながら通っています。

        > みんな海に興味ないのかな?

        これについては、神戸に限らずドコの港湾も海洋関係者(船乗り)が集うことが無くなってますから。
        貨物船のコンテナ化 -> 荷役の高速化 は停泊期間を短縮し、
        コンテナヤード&トラック輸送は港湾施設を市街から遠く離すことになったので船員たちが
        寄港先の街に下りる機会も期間も無くしています。

        他にもコンビニの進出で消えた商店といえば、町の小さな洋菓子屋さんもそうですね。
        シュークリームやイチゴのショートケーキのような普段使いのお菓子を扱うお店は
        コンビニスウィーツに駆逐されました。

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    • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 15時02分 (#2520979)

      うちのド田舎の小さな市立図書館は、TRC図書館流通センターを導入しているのですけど、
      すると田舎であってもチェーン系本屋と違って「これは違うな」という新刊を並べるのです。。

      図書館と比べていいのかわからないけど、チェーン系本屋がTRCに負ける状況では、
      「文化の発信源」というポジションを書店から図書館に譲り渡すことになるのは仕方がないのではと。。

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  • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 19時57分 (#2520739)

    暇つぶしはケータイ、スマホで済むようになった、
    雑誌の類は、そこら辺に食われてると思う

  • 取り次ぎベッタリ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2013年12月31日 20時10分 (#2520745)

    トーハンとか日販のパターン配本ばかりで買いたい本がない本屋に誰が行くか。
    こんなこと20年も前から言われてたのに、頭使わなかった本屋が無くなるのは当たり前だ。

    • > トーハンとか日販のパターン配本ばかりで買いたい本がない本屋に誰が行くか。
      ホントこれ。
      地元でしぶとく残ってる小さな本屋はなぜかメンタルヘルス関係の書籍と、地元の民俗誌関係の書籍が充実。その分野に限っては、よくある中型書店なんか足元にも及ばない。
      でも昔は本屋の主人の個性が品揃えに反映されているのがむしろ普通だったのだけど。

      親コメント
  • 結局 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2014年01月01日 8時33分 (#2520890)

    出版社や書店にとって、雑誌は定期収入だったが、これがインターネットの普及や少子化に伴い売れなくなった。
    定期収入が減ってきたので出版業界は経営に行き詰まってきた所が続発。

    「雑誌に頼らない収入源の確保が急がれます」って話では?

    雑誌は本などよりもコンスタントに売れるし、そしてその広告収入も大きい。
    しかし、本の場合だとこれら2つのメリットは無い訳だから、そりゃ、雑誌が売れなくなるとね・・・

    ネット書店は元々傾いていた所にとどめを刺していただけなのかも。

    • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 14時35分 (#2520965)

      週刊誌のネタはむしろ出版社が積極的にyahooとかに情報を売ってるし、趣味の雑誌は定期的に特集の内容がループしていることが多いのにじわじわと値上げを続けて買い続けるモチベーションが続かなくなったというのもあるでしょう。
      時代の変化でメディアとしての価値が下がったというのも一因でしょうね。

      昔はそれでも漠然と買い続けていたのは人々にもっと余裕があったからなんだよね・・・

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 18時54分 (#2520712)

    今日、灯油を買いに行って思ったんだけど、10年前には灯油タンク1つ買っても650円くらいだった。いまは、1800円もする。

    でも収入が増えたかといえば、そうでもない。生活必需品は、無理してでも買わないといけないから、とうぜんしわ寄せが本などの趣味の品物に影響する。

    今の世の中、順調に売り上げを確保しているのは、税金、NHKの視聴料といった、法律で徴収を強制するビジネスだけじゃないのか?

    • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 13時43分 (#2520949)

      灯油はエネルギー問題からの原油価格上昇を見れば一目瞭然。
      ここ [chartpark.com]の一番下(10年分)でも見れば変な疑問も湧かない。

      まあ、本の値段がじわじわと上がってきているのは確かだが。
      新書の値段が20年前は500円前後、今は1000円前後。

      また、雑誌の定価の上げ方は姑息だね。
      付録を付けたり本を厚くして特別定価、しばらくして特別定価の文字が消えたと思ったら以前より高めの定価にしている。

      # なんか同じようなことを以前書いたなと思って探し出してきたのが9年前のこれ [srad.jp]

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 18時56分 (#2520713)

    だからさっさとスキャン代行を犯罪にすれば本の売上もV字回復するに決まっています!
    # なんかつい最近似たような話を聞いたことあるのでAC

  • 本屋まで行かなければいけない
    新刊でも発売日に入荷しているか判らない
    クレカが使えない
    目当ての本の在庫が無い。あっても汚い

    以上を無視できるほどネット書店(というかアマゾン)を無視できる理由を教えて欲しい

    #それ本当に新品なの?という在庫は何とかして欲しい
    • 逆に、現物見られないし、現金での支払いが手軽に行えない事が多いので、通販はなかなか使いませんね。
      amazonは支払いの点については問題ないですが、クレカしか使えない・それ以外の方法が使いづらい所はまずスルーします。
      少量少額で配達料がかかるような場合も、よほど熱望する品でもなければわざわざ通販で買おうとは思いません。

      新刊が発売日に入手出来ないなんてamazonでも大差ないですし、
      確実に手に入るならそんな1週間やそこら遅れてもどうでもいいとおもうのですけどね。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2013年12月31日 19時40分 (#2520734)

    品揃えの悪いところに人が寄り付かなくなるのは当たり前でしょう。
    再販をあきらめてすぐに死ぬ代わりにゆっくり死ぬことを選んだだけでどのみち死んでいたことに変わりはない。

  • どれを(雑誌とか文芸書とか)だれが(学生、近所の人、通りがかったひと)買っていたのかさえ
    分析してないからどこに客を取られたかがわからないってことだよね?
    誰に負けたとかじゃなく、自滅しただけじゃないのか。

  • by minemo (41273) on 2013年12月31日 21時07分 (#2520769) 日記

    本を読む人が減ってる。単純なことです。
    私は古本を漁るんで、まあ出版社の敵ですね。
    芥川賞、直木賞、ノーベル文学賞の対象になる本には興味が無いし、流行本にも興味が無い。
    でも書店に行くときゃ楽しいよ。車で45分掛かるけど。

  • 売り上げが上がらなくなったのはAmazonのせいじゃないかもしれんが、
    本を読まなくなったり買わなくなったりしたのは大いにネット関係あるだろうよ

  • by Anonymous Coward on 2014年01月01日 14時08分 (#2520958)

    Kindleが出てから、本屋に足を運ぶことが随分減った。

    置き場所に困るので、マンガや小説くらいなら可能な限りKindleで買う。
    出てなくても、よほど今読みたい物でなければ出るまで待とうという気になる。
    本屋をぶらついてみても、見つけた新刊を買うということがほとんど無くなった。
    それじゃ行く気も失せるというもの。

    一方で技術書は品揃えがまだ全然ダメなので紙で買うが、これもKindleで
    揃えられる物については少しずつKindleで買ってる。

    ちなみに、「デスマーチ」「ピープルウエア」などのKindle版が今なら半額。
    http://www.amazon.co.jp/dp/B00F4QOMUO/ [amazon.co.jp]

    良い機会なので、半額のはまとめて全部買った。
    そしたら、その直後にピープルウエアの3版が出るんでやんの。 orz

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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