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教育

無秩序が子供の成長を促す? 43

ストーリー by hylom
秩序のある無秩序 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ニュージーランドで校庭遊びの自由度を上げる実験を行ったところ、破壊行為や怪我が減るだけでなく、いじめの減少にも繋がったそうだ(TVNZslashdot)。

校庭遊びには生徒の安全や衛生管理を考慮した規則が多かったが、実験にあたって緩められたとのことで、今までルールに囲まれたつまらない場であった校庭は生徒たちが自ら考え試し行動する場となったという。

生徒らは校庭で木登りやスケートボード、鬼ごっこなどに興じたり、木や古いタイヤ、消防ホースなどを集めた「廃材のお堀」で遊ぶようになったとのこと。自由な場で遊べるようになった子供たちは遊びに「忙しい」状態となり、これが問題行動減少に繋がったのではないかという。学校では校庭見回りの教師の数も減り、問題行動をとった生徒が頭を冷やすための「タイムアウトゾーン」もいらなくなり、また変化は校庭遊びに留まらず授業中の集中力向上といった効果としても表れたとのことだ。

昨今の学校には生徒を守るための規則が多すぎると実験プロジェクトのメンバーは言う。多すぎる規則は子供の成長を妨げてしまう。生徒らが自ら考えてリスクを取り、その結果について考えることで前頭葉が発達するとのことで、これは教室で教えられるものではないとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 根本的に (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2014年01月29日 15時38分 (#2535668)

    人類は学校なんて無い時代から普通に生活して子供を産んで育てて来たわけだろ?
    村や部族でいろんな約束事はあったけど、子供の行動にここまで干渉した歴史なんて無い。
    ほったらかしで年長の子が下の子の面倒を見るのが普通。
    それなりの約束事はあるけど、細かいルールなんて無かったわけだろ。
    今さらこんなこと言ってるほうが不思議だ。

    • by Anonymous Coward

      それは、人間社会がリスクを避けるために発達してきたことと無関係じゃないんだよね。

      自由と危険は隣り合わせであって、管理されない自由を得れば、管理されないことのリスクを抱えることになる。
      リスクを避けるために発達してきた社会は、リスクを極端に忌むので、結果として自由は制限されることになる。

    • by Anonymous Coward

      明文化されたルールは多くはなかったかとは思いますが
      コミュニティー内での細かいルールは有ったんじゃないの?

    • by Anonymous Coward

      学校なんて無い時代の話をすると、
      生まれた子供の半分は大人になる前に死んでしまうのですが。

      江戸時代(寺子屋)レベルでようやく 死亡率は 1/5 から 2/5 あたり (ただし飢饉を除く) って所だったはず。

      • by guicho2.71828 (38877) on 2014年01月29日 16時53分 (#2535724)

        それは乱暴すぎる議論でしょう。
        今話しているのは子供の 怪我 などの話なのに、
        死亡率の話をするのならそれは 病気の 話でしょう。

        --
        新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
        親コメント
        • Re:根本的に (スコア:3, すばらしい洞察)

          by hahahash (41409) on 2014年01月29日 17時51分 (#2535751) 日記

          病気で半分死んでしまう、という状況じゃ、子供を量産する以外対策は存在せず、
          それよりも遙かに確率の低い怪我や事故に、そこまで気を使う意味はなかった。

          ほとんどの子供が病気にやられずに生き残れるようになったからこそ、
          子供を量産する必要がなくなって、優先度の低かった怪我や事故が相対的に重要になった。

          と、そういう話ではないかと。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            他にやることが無いから子沢山になっただけでは?

            • by Anonymous Coward

              「貧乏子沢山」は否定されているはず。
              結局ナンダカンダ言って、金持ちこそ子供を作り、貧乏人は我慢してたと。
              (仮に貧乏人が子供を沢山作っても、死なず賄えずならば奉公なり養子なり捨て子なりで減らさなきゃいけなかったでしょうし)

  • by hahahash (41409) on 2014年01月29日 14時45分 (#2535642) 日記

    子供を持たない独身者の個人的な意見で言えば、
    遊びの中で怪我のひとつやふたつするのも経験だろう、とか思うし、
    自分じゃない誰かが大怪我したりするのも、それはそれで大事な経験だから。
    そういう意味でも子供の成長を促進することになるな。
    なんて思ったりもするけど。

    子供に自由に遊ばせた学校の責任がうんぬんで訴えられかねないこんな世の中じゃ。

    • by Anonymous Coward

      末端を欠損するとか視聴覚を失うとか、重大な怪我をしなければいいと思うんですけどね。
      同じく子供はいないけども。
      四肢の単純骨折くらいまでなら、まぁアリかな。
      擦ったり切ったり捻ったりが多少ふえても、障害や後遺症が残るような怪我を防げるならね。

      • by Anonymous Coward

        本来は、遊びの中で怪我する人数や怪我の程度と、
        遊びによって得られた能力で怪我が減る分を秤にかけて議論すべきなんですけど、
        その手のリスク論が通じない人たちが多いですしね。

    • by Anonymous Coward

      今の日本じゃ無理だね。
      秩序(みんないっしょ)が最重要事項で、さらにリスクは徹底的に避けるだけだし。
      学校側はやらないし、子供がやったら押さえつけるし。

      自分が小学生のころは、休み時間になればドッジボールしたり、外で遊んでたけど、いまの子供たちは何してるんだろう・・・
      当時遊んでた遊具も、いまでは危ないからとすべて撤去されていった。確かに危ないのはあったけど、子供ながらに自覚して楽しんでた。空中シーソーとか。

      • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 15時38分 (#2535669)

        決められた秩序が序列を生み、序列の下のほうがいじめの対象になる。
        なんの取り柄もないと思っていたのにある分野で頭角を現すとまわりの見る目が変わるとかありうること。

        スラドに『おもしろおかしい』スコアがなかったら今頃最下層でいじめられてるところだ。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 17時11分 (#2535732)

        先進国では、子供の数が減って、相対的に子供の価値がとても高くなっている。
        親も、教育を受けたり、歳を食ったりして、権利だ義務だ効率だと色々賢くなっている。

        少なく産んで大切に育てるという哺乳類の進化の方向がそのまま延長されている訳で
        子供の自立が遅くなるという傾向もちゃんと踏襲されている。

        子供を大切にし過ぎるのは良くないという意味の、「おばあちゃん子は、三文安い」と
        ことわざがある。うちの子も含めて、周囲の子供の大半は、二文くらい安いように思う。

        大阪近郊のベッドタウンの小中学校で見る限り、周囲への同調とか秩序の維持とかの圧力は
        個性の重視ということで、私の子供の頃より弱くなっているように感じる。

        でも、クラスの人数がずいぶん減った上に、副担任が結構動き回るし、行事の時は、
        保護者や爺婆などのボランティアが動員されるので、危険は未然に回避され、なんだか
        見えない囲いの中に放されているような感じになっているのが現状。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        とりあえずうちの子は休み時間になると校庭で追いかけっこしたりドッジボールしたりしてますよ。
        遊具なんかなくても休み時間の校庭はやっぱりカオスです。

        • by Anonymous Coward

          恐らく以前から、遊具が少なくても工夫して遊んではいたと思います。

          この実験では、明文や暗黙の禁止が解けた結果
          (学校が用意したのか、誰かが持ち込んだのか判りませんが)
          「スケートボード」とか「廃材のお堀」などが加わって、カオスの度が増しています。
          そりゃ子供は喜ぶでしょう。

  • by minet (45149) on 2014年01月29日 15時09分 (#2535652) 日記

    > 部門名
    まさしくカオスですね。

    > 自由度を上げる実験
    一瞬、分子の自由度的なものが頭に浮かんで、子供が3次元的に飛び交うビジョンが垣間見えた。

    • by Anonymous Coward

      > 自由度
      あと、子供がどっちを向いているか、とか。
      #何だか思想的な意味にも取れそうだ。

      • by guicho2.71828 (38877) on 2014年01月29日 16時56分 (#2535725)

        ・子供の座標
        ・子供がスピン
        ・子供の電荷
        ・子供の励起状態

        --
        新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          ・子供の座標
          ・子供がスピン
          ・子供の電荷
          ・子供の励起状態

          超園児ヨーヨー、超園児竜巻!、超園児スピン!!♪

          #超電磁や!

      • by Anonymous Coward

        8自由度のロボットアームが動いてるのを見るとわけがわからん
        あんな動作をティーチングするなんて、自分には絶対無理だ

      • by Anonymous Coward

        「敵のゲートは下だ。」
        >子供が3次元的に飛び交うビジョン

        >子供がどっちを向いているか
        から連想。

        #出典はぐぐれ

  • 漫画やコンピュータゲームでも与えてみれば、どうだろうか。
    怪我のリスクは低いハズ。

    • by Anonymous Coward

      漫画やゲーム機の取り合いが発生して喧嘩が起きます。
      全員分与えるとネタバレ合戦が発生して喧嘩が起きます。

  • by wakatonoo2 (30019) on 2014年01月29日 18時24分 (#2535767) 日記

    おおむね、タレコミの内容に沿った番組進行に感じました。

    NHK TVエデュカチオ!「つくろう 子どもの居場所」 [nhk.or.jp]

    今回はスタジオを飛び出して東山紀之さんの故郷川崎へ!今注目の子どもの居場所、「川崎市子ども夢パーク」を訪ね、居場所作りのエキスパート・西野博之さんにお話を伺う。

    スタジオを飛び出し、MC・東山紀之の故郷、川崎市へ! 全国から熱く注目される「川崎市子ども夢パーク」を訪ねる。所長・西野博之さんは、不登校の子どもたちのためのフリースペースを手始めに、子どもの居場所作りに長年取り組んできたエキスパート。子どもたちの成長にとって、心と体を解放し自分らしくいられる居場所がいかに大切か、どうしたらそうした居場所を作ることができるのか、その極意を聞く。

    川崎市子ども夢パーク [yumepark.net]

    夢パークは、子どもが安心してありのままの自分でいられる場です。そのためには、ひとりひとりが大事にされなければなりません。
    そして、夢パークはそのような居場所として存続するように支えている多くの大人たちの姿があります。

    夢パークでは子どもが「やりたい」と思ったことにチャレンジできるように、できるだけ禁止事項をつくらないで「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを大事にしています。
    夢パークは子どもの「やりたい」気持ちを軸に毎日変わっていきます。子どもも大人も利用しているみんながつくり手になり、つくりつづける施設なのです。

    子ども夢パークの基本理念 [yumepark.net]

    “子どもの自由な発想で、遊び、学び、つくり続ける施設”
    2.子ども夢パークでは、子どもが、遊びながらいろいろなことを経験できます。
    子どものときに小さな危険に数多く遭遇すれば、危険予知能力が養われます。いろいろな子ども達を見たり、多くの友達と遊ぶことにより、社会性が身につきます。子どものうちに多くのことを経験することにより、強く、理解力のある大人に成長するでしょう。

    禁止事項は極力減らし危険を予測できる能力を身につけさせることが目的。
    ある程度のリスクは許容する。

    子どもが予測できない危険、例えば滑り台に釘が出ていて背中を大怪我する
    などは防ぐために、施設のメンテナンスは非常に細かく行うなど、
    結構考えられている感じでした。

    ここには出てこないような、裏話も結構やってたので、
    興味がある方は再放送あたってみるのが良いかと。

  • http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140121/258583/ [nikkeibp.co.jp]
    ※メアド登録しないと1ページしか読めません

    これに通じる話かな~

  • by nemui4 (20313) on 2014年01月30日 15時29分 (#2536338) 日記

    生徒らは校庭で木登りやスケートボード、鬼ごっこなどに興じたり、木や古いタイヤ、消防ホースなどを集めた「廃材のお堀」で遊ぶようになったとのこと。

    他のはなんとなく怪我する可能性がありそうでわかるけど、「鬼ごっこ」まで禁止されていたというのにはちょっと驚いた。
    ニュージーランドの鬼ごっこが日本のそれとは全く違うのかもしれないけど、いじめにつながるとかクレームがあったんだろうか。
    それとも単純に、走って転んで怪我したとかの事例が多かったのかな。

  • ってことは、将来暇になったらやるんだな。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 16時35分 (#2535714)
    野生に任せりゃ総体的には強くなるのは自然の摂理。
    それは同時に、弱い者が淘汰されることを意味する。
    それが許容できる(=もし仮に自分の子が淘汰される側になってもそれを受け入れる)のであれば、それでいいんじゃないの?

    ”子どもの成長を促す”(但し、ここまでに重大な事態が起きていないのは単なる運の可能性も・・・)
    と表現するぐらいが適切なのかもしれないよ。
    • by Anonymous Coward

      実験を初めてしばらくは新しい秩序への移行期だという意識は持たないといけないと思います.
      秩序の移行期は以前の階級が役に立たなくなるので,古い階級を原因とした問題は減るでしょう.

      むしろ,こんなにすぐに「成果」を宣伝するということが,教育学としては不自然にも思えます.

      この学校もしばらくたてば恐らく原始的な序列と階級(喧嘩が強いとかお金持ちとか)が形成されて,
      それを元にしたいじめなどの問題も起きるだろうと思います.
      またそこまで遊ぶことに忙しいなら勉強のほうが疎かになる恐れもあるかもしれません.
      どれくらいのバランスになるかは分かりませんが,そういった定常状態になった後でないと,
      実験の評価はできないでしょうね.

  • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 16時48分 (#2535721)

    色々と前からいわれてましたしね
    なんでもかんでも子供の目に映らないように過剰に規制しすぎだと

    昔は家畜なんかで子作りから殺すところまでリアルに目にしていたのだし
    家畜どころか人の死だって身近な時代もあったわけで

  • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 19時32分 (#2535812)

    何をしたら自分が痛いのか、
    それをしたら他人も痛いのだ、
    ということを学習することは大変良いことではないかと。

    うちの大事な子供が怪我したざますキー!と言わずに。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 20時15分 (#2535837)

    偏見ですけど。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月29日 23時33分 (#2535922)

    無秩序の中に秩序をもたらす覇王が出現したりはしないのだろうかと想像。

  • by Anonymous Coward on 2014年01月30日 0時08分 (#2535932)

    変化した直後は目新しさもあるから行動は変わるでしょう
    しばらくしてから前と比べてどうなるかも検証しないとね

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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