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ビジネス

「多重下請け」は必要悪か 162

ストーリー by hylom
金を稼ぐには必要ということですか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

日経ITproにて、「多重下請けは本当に必要悪なのか──ポジティブな改善策を考えてみる」という記事が公開されている。

日本では大手企業が請けた仕事を切り分けて下請けに出し、さらにその下請けもそれを下請けに出す、ということが多く行われているが、これを肯定するものだ。肯定する理由としては、「下請けを使わないと適切な人材を見つけられない」ことらしい。

ただ、その人材に適切な対価が与えられば良いのだが、現在の多重下請けシステムは結局「適切な人材を安く集める」というだけのシステムになっているのではと思ってしまう。

ちなみに、東京労働局によると最近は「二重派遣」で摘発される事例が増えているそうで、それを見破る方法として健康保険証のチェックが勧められているそうだ。

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  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時34分 (#2540075)

    今の下請けを求める仕組みは社会悪でしかない。

    下請けを安い賃金で技術者を柔軟に確保すると言っても
    製品を作る側にメリットがあるだけで、
    それは「技術を持っている人は安い給料でしか働けない仕組み」でしかない。
    なぜ下請け技術者は他の人にない技術を持っているがために安くしか働けないのか、
    これっておかしいと思わないの?

    技術を持っても生活できないなら技術なんて要らないし理系離れする、
    やがてほとんどの人は技術を持たなくなっていく。

    今の下請けの仕組みはそうやって国の技術者を減らす仕組みになっている。
    だから必要悪ではなく社会悪だ。

    これの変え方はいくつでもあると思う、
    例えば下請けほど給与が高い体系をとること。
    欧米は個人でも技術力持っている給与は高いんじゃないか?
    企業も雇い主という謎の上から目線ではなく見合った金をちゃんと払う。
    そういう体制にすべきだ。(大工はまだこの雰囲気は残っている)

    他の変え方なら、例えば、
    大きな企業ほど下請けはやめ、技術者を抱え、自前で対応する方法がある。
    技術者は技術があるのだからそれなりに高い賃金で働けるべきだ。
    (持っている技術はだいたい賞味期限も短いし、なおさらに、だ。)
    技術者を集めるだけの派遣業やSIerの方が安い賃金で働き製品を安くするべきだ。
    (人をマネジメントする能力は賞味期限が長いから、なおさらに、だ。)
    そうする結果、自社に他にない技術力が蓄えられる。
    適切な人材がいないのは抱えないから以外のなにものでもない。

    「下請け=安い」という技術者の給与が安いうちは
    下請けは必要悪でもなんでもない、
    ただの技術者への搾取でしかない社会悪だ。

  • by fuchikoma (2044) on 2014年02月06日 0時16分 (#2540207)

    ウソの名刺を持たせて身分を詐称させるのが問題なんだ

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時25分 (#2540061)

    多重派遣なのは、大元の顧客も大抵わかってますね。
    「落ちてくる金が少なくてやってられませんわ、契約切れ目で撤収しますんでー」
    と、堂々と言い放ってたら、直受けにしてくれました。

    #間の会社をどうやって説き伏せたのかは知りませんが

    • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 21時54分 (#2540135)

      ですよね、リリース後のメンテについては元請けの立場が弱くなるよね。
      そこが変なら切ればいいと思う。
      発注元がメンテナンスに予め相当量の予算を付けておく知恵を回して欲しい。
      どうせ、リリース一発で完璧(に動かないと大問題)なシステムなんて余りないんですから。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 21時12分 (#2540099)

    お金を持ってる側(お金を払うが側)が現状に何ら不満を抱いてない以上、良い方にも悪い方にも変わる事は無いでしょ。
    本当に変えたいのなら善悪で迫るのではなく、利害で釣らないと。

  • 好景気で人をたくさん雇えば、不景気で下手に首切れず大企業だと余った人材の職種転換まで会社でケアすることが、
    いまだ多いような日本だと、プロジェクトの規模に応じて社員を維持しつづけることが相当なリスクかとおもいます。

    万能薬だとはおもいませんが、解雇と中途採用の発生が今少し当たり前の世の中にならねば、元請け側に内製できるだけの実行部隊を抱えるモチベーションはあがらないかと。
    (以下n次受けまで帰納法となり。。)

    # 国外相手にして、いわゆる「外注されて実際モノつくっている中の人」ってみたことないなぁ。私の世間が狭いだけかもしれませんが。

    • by Anonymous Coward on 2014年02月06日 12時14分 (#2540435)

      > 不景気で下手に首切れず

      これ、よく言われる話ですが、実は厚生省の調査によると、そうでもないようです。

      http://www.j-cast.com/kaisha/2014/02/01195393.html?p=all [j-cast.com]
      > ちなみに、「日本は世界的にみて解雇規制が厳しい」と言われるが、OECD諸国で比べ
      > た場合、日本は解雇規制が弱い方から10番目。アメリカより厳しく、欧州より弱い、と
      > いう位置づけだ。

      OECD加盟国は34か国ですから、日本は、解雇規制がどちらかというと弱い
      部類に入るわけで、別の要因を考えた方が良いのではないかと。

      個人的には、以下の記事の分析が、わりと正しい気がしています。
      http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20140120/531048/ [nikkeibp.co.jp]
      つまり、以下のようなメカニズムではないかと。

      1. 投資効果のない分野まで、無駄にカスタマイズ投資を行なっている
      2. 結果として、投資効果が十分あり、ユーザ企業が自身で開発スタッフを抱えるのが最適である分野に対する投資額が不十分となり、自身でスタッフを抱えるのではなく、SIerへの外注で済ましてしまう
      3. SIer側で抱える開発スタッフの割合が諸外国と比べて多く、雇用の変動量が大きくなるため、多重下請けが必要となる
      親コメント
  • by iwakuralain (33086) on 2014年02月05日 22時48分 (#2540172)

    適正な賃金が支払われるなら

    # まぁ一番の問題は何かあったときの責任の所在とかだと思うけど

  • 末端まで直接契約を義務付ければ見積書に項目を書けない会社の取り分を「適正化」できる。
    内訳が「一式」で隠蔽されてるからおかしくなるんであって、次数そのものが問題なわけじゃない。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 19時43分 (#2540034)

    不動産のごとく、紹介料は取られてもいいと思う。
    でも毎月手数料を取られるのはたまらない。それも3割も。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時04分 (#2540048)

    1億円の案件が玄孫請けで数百万になって降りてくる経験をした身としては
    どう考えても市場原理が適切に機能しているとは思えない。
    流石に情報の非対称性が行き過ぎているんじゃないだろうか。
    取り締まりを厳しくするだけでは限度があるかと。

    実感としては、発注側の担当者がシステムに対する理解をもう少し高めてくれさえすれば
    9次請けなんていうめちゃくちゃな状況は概ね回避できると思っているので
    「発注者のためのIT入門」みたいな書籍や発注者のための資格を普及させてほしい。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時28分 (#2540066)

    > ただ、その人材に適切な対価が与えられば良いのだが、
    > 現在の多重下請けシステムは結局「適切な人材を安く
    > 集める」というだけのシステムになっているのではと
    > 思ってしまう。

    「適切な人材」の条件に、「安く済む」「いつでも解雇できる」
    があるんだから、ちゃんと機能しているんじゃないかな。

    「多少高くついても長くいてくれる」が希望の条件だとしたら、
    紹介予定派遣とか使うよね。

    • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 21時30分 (#2540112)

      まったくもってその通りですね

      むしろ「安く済む」が第一条件なので多重受けって仕組みが残っていると思っています
      でなければ1次受けの大手SIerがその程度の人集めの仕組みはとっくに作っていますって

      何が「適切な人材を見つけるため」だか
      思わず笑ってしまいましたよ

      親コメント
      • by Ryo.F (3896) on 2014年02月05日 23時30分 (#2540187) 日記

        むしろ「安く済む」が第一条件なので多重受けって仕組みが残っていると思っています
        でなければ1次受けの大手SIerがその程度の人集めの仕組みはとっくに作っていますって

        もし本当に「安く済む」が第一条件なのであれば、委託者が末端受託業者と直接契約するのでは?
        受託者がITに暗い場合は、一次受託業者が末端受託業者と直接契約するのが次善策で、多重と言っても二重までで終わるはず。

        親コメント
    • たとえば、100万円で働いてくれる技術者を手配するために、発注元は1000万支払っているわけですよ?
      安く済む人材を手に入れるためにその何倍もの無駄金を使ってるんだから馬鹿ですね。

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2014年02月06日 5時05分 (#2540277)

    日本ではあまり根付いてないですが、職能による組合活動をもっと盛んにしていかないといけないかもですね。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 19時46分 (#2540036)

    別にいいんじゃないの?現実には途中で7割とか抜かれて、末端の開発者には本来支払われるべき金額の3割しか届かないみたいな状況になってるから大問題なわけで。
    指揮系統とかの問題は残るけど、それさえ止めてくれれば、多重下請けだろうがなんだろうが文句言う人はほとんどいないでしょ。
    適切な人材を集めるのが目的なら、別に途中でお金抜かなくたってなんの問題もないでしょ?

    え、人を紹介するだけで何もしないでお金は抜きたい?悪に決まってんだろJK。

    • 別ストーリーでやってるけど。
      二重下請けの富士通関連会社の部長が預金くすねるとか、中抜き以外にも目が行き届かなかったりで色々弊害多そうっすね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そもそも問題視される原因を取り上げて「これが無ければいいでしょ」などと皆が解っていることをわざわざ言って見せて
      現行問題視されているものをそのままなぞるだけで何一つ新しい視点ももたらさないこのメソッドってなんなんだろう。

      よく見かける気がするけど。

      • by Anonymous Coward

        いや、単に「どうせ出来ないんだから悪に決まってんだろ(゚Д゚)ゴルァ」と言ってんだから、新しい視点があるわけないと思うんだが・・・。

        というか、この問題は新しい視点なんぞ不要で、労働局がちゃんと取り締まってがんがん刑務所送りにすれば済む話だろ。違法行為をしたら罰せられる、という当たり前のことが浸透すれば、必然的に制度だって変わっていくさ。

      • by Anonymous Coward

        >現行問題視されているものをそのままなぞるだけで

        これが物凄い勘違い。
        実は問題視されていない、すくなくとも選挙の時だけはw
        本当に問題視されているなら今回の都知事選では、
        労働関係で弁護士活動をしていた宇都宮が一位のはず。

      • by Anonymous Coward

        「皮肉」と呼ばれる手法のひとつですが何か?

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時15分 (#2540055)

    賃金が元請けの支払額の一定割合(2/3以上)になるよう制限する。
    元請けが払ってる額と中抜き額と抜いた会社の一覧を賃金明細に書く。
    これくらいしてくれれば文句はないな。中抜きするクソ会社も淘汰されて減るだろう。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時21分 (#2540058)

    発注元がリスクを取りたがらない(=多少高くても有名処に一括で丸投げ)のが
    一番の要因じゃないかと思う。

  • by Anonymous Coward on 2014年02月05日 20時37分 (#2540078)

    発注する側です.

    適切な人材に適切な額で発注をしたいのだけど
    ・ビジネス戦略,社内慣習上,開発すること自体をオープンにできない.なので公募や入札は難しい
    ・要求に見合う技術,実績がないのに「出来ます」という営業が多くて信頼できない
    ・競合他社の守秘義務にあたるのか実績を公言できない様子
    等の問題でなかなか良い相手が見つかりません.

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