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医療

痛みを伴わない虫歯の根管治療法が開発される 9

ストーリー by hylom
再生医療的 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

虫歯で歯の根や神経まで進行してしまった場合、強い痛みを伴う「根管治療」が必要となる。これに対しインド・ニューデリーの歯科医であるNaseem Shah氏とAjay Logani氏が、従来の根管治療よりも安くてなおかつ痛みのない虫歯の治療法を開発したとのこと。米国特許商標庁に特許取得を申請中、オーストラリアではすでに特許を取得しているとしている(GIGAZINE)。

この治療法は「SealBio」と呼ばれており、患者自身の幹細胞を利用する技術。SealBioでは、根管に患者自身の幹細胞を詰めることで組織障壁となって虫歯になった患部の再生を可能にするという。

虫歯に侵された根管を幹細胞で満たすことで、数週間から数カ月かけて組織を徐々に修復。AIIMSの歯科医によると、SealBioの技術は従来の治療法で利用する設備を必要としないため、患者に痛みを感じさせないだけでなく、治療にかかるコストや時間も削減できるとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年02月27日 7時57分 (#2552609)

    抜髄といって神経をとった後だから。

    根管治療っていうのは抜髄後、根管という血管や神経が通っている管の内壁に細菌が
    感染しているかもしれないので、ファイルとかリーマーと言われる器具を使って内壁を薄く削りとってやり
    次亜塩素酸で使って殺菌する、十分にそれを行った後、根充といって歯の根っこに開いている
    穴を天然ゴムで出来た栓で閉じる作業を言う。

    神経のない歯って根管に白血球が入ってこれないので細菌が繁殖すると、どんどん増えてしまって
    歯の先端から外に出て根尖性歯周炎なんて病気を引き起こす。
    根尖性歯周炎は歯の病気の中で一番痛いと言われていて、人によっては普通に歩いているだけで
    頭をぶん殴られるような痛みを一歩ごとに感じる(笑)

    この記事で言ってるのは、その根充に天然ゴムではなくて幹細胞を使うというもので
    そうしたからと言って根管治療の痛みがなくなるとかそういう類のものじゃない。
    (もともと痛みがないんだからね)
    元の英文記事を書いた記者がよくわかってなかったんじゃないかと思う。

    個人的には幹細胞を使って根充した?だから何?という感じ。
    これは今後世界的に広がっていく技術だとは思えない。
    変わったことをしてみましたよっていうレベルの話に見えるし、感染のリスクが
    余計増えるだけなんじゃないかと思う。

    根管治療中、歯によっては根管が湾曲していて自分がどこを削っているのかわからないし、
    それが見えたところで、どこが感染してるのかもわからない。経験と勘がモノを言う手間と技術を
    要する治療の一つなのだけれど、日本では保険点数が極端に低くて、本気でやってる歯医者はあんまりいない。
    本気でやると1回1時間かかって報酬が数百円、それを何回も通院してもらって繰り返す、みたいなことになるんだよ。

    だから日本の根管治療専門医の多くは自費診療の根管治療専門医院をやってることが多い。
    そういうところだと大体1本15万円くらいで治療してくれる。でも海外だと
    根管治療1本で車が買えるくらいの金額がかかったりするのでそれに比べれば安い。

    あとフレアーアップと言って根管治療後に痛みが発生することもあるんだけど
    今回のSealBioとやらをやる場合でも同じように起こりえるのでメリットが有るわけじゃない。

    • by Anonymous Coward on 2014年02月27日 9時30分 (#2552648)

      >個人的には幹細胞を使って根充した?だから何?という感じ。

      いや、これ、根管治療というか、歯髄再生治療なんで。
      要するに、血管やら神経やらも再生させて歯を復元するところが最大の特徴。
      #もちろんトップの部分はセメント&レジンで塞いでるんで、元の歯そのものが戻るわけではないけど。

      幹細胞使った歯髄再生治療そのものは各国で研究してるから、今回のは何かテクニックの面で効率高いとか何か何だろうとは思うけど。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >要するに、血管やら神経やらも再生させて歯を復元するところが最大の特徴。

        そこまで書いてないよ、これは根尖と歯根膜との融和性を高くする程度の意味合いだと思う。
        そんな簡単に歯髄が再生してたまるかって話だ。

        研究はあちこちでされてるけれども
        今後100年以内での歯の再生治療は無理なんじゃないかっていうような
        認識をしてる歯科医が多いよ。

        • by Anonymous Coward

          > 研究はあちこちでされてるけれども
          > 今後100年以内での歯の再生治療は無理なんじゃないかっていうような
          > 認識をしてる歯科医が多いよ。

          歯に限らず、いわゆる再生治療って、今すでに生まれている人達が生きている内には1つも実用化されないんじゃない?

          • by Anonymous Coward on 2014年02月27日 12時06分 (#2552735)

            >いわゆる再生治療って、今すでに生まれている人達が生きている内には1つも実用化されないんじゃない?

            いや、本人の幹細胞を取り出してそのまま使うもの(ESだのiPSを使わないもの)を含めれば、既に実用化に至ったものもそれなりにある。
            現時点だと主要品目は皮膚・軟骨・骨あたりかな。この辺だと、世界全体で3-40品目ぐらいが実用化済み。

            治験中だともっと多くて、品目も血管やら心臓、神経系やら内臓系やら眼球周りとかも入ってくる。この辺は実用に入るのもまあ近いと思うよ。
            ESとかiPSはシラネ。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            んなこと言ってたら医療分野もガラパゴス化するぞ

  • 「人間を手術、治療又は診断する方法」は、産業上利用可能な発明に該当しません。
    http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokkyo/shinsa/iryou_sinsa_kijyun.htm [jpo.go.jp]

  • by Anonymous Coward on 2014年02月27日 13時59分 (#2552808)

    採血手段があれば、もう少し献血してもいいのだが

    # 高校以降、二度とやらなくなったAnonymous Coward...

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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